大阪学芸中等教育学校
ダイレクトに楽しむ国際教育

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国際理解教育ファイル 大阪学芸中等教育学校 「英語が通じた!」ダイレクトな楽しさでモチベーションUP!大阪学芸中等教育学校の国際教育

海外での研修や修学旅行など生徒が生きた英語に触れるプログラムを展開し、将来の社会人として必要な協調性、リーダーシップなどの力を育てる大阪学芸中等教育学校。それらの取り組みに、低学年に向けた「イングリッシュキャンプ」が新たに加わりました。イングリッシュキャンプの内容や生徒たちの反応、今後の展開などについて取材しました。
大阪学芸中等教育学校 Teacher & Students Interview 良本完爾先生(研究開発部長)青松さん(1年生) / 平川くん(2年生)

大阪学芸中等教育学校の
「イングリッシュキャンプ」

イングリッシュキャンプとは
1・2年生を対象に、低学年の間に英語を使うことへの抵抗をなくし、英語を話す楽しみを知ることを目的に実施。
青少年の英語教育プログラムを企画・主催する「LBFインターナショナルプログラム事務局」の協力のもと、京都・宇多野にて各国からの留学生6名と一緒に各国の郷土料理のクッキング、英語でのメッセージカード作り、グループ対抗イングリッシュゲーム、観光客へのインタビュー練習などを行った。2泊3日のキャンプ最終日は、生徒たちがグループに分かれて海外からの観光客インタビューにチャレンジ。
お国料理クッキングでは、中国からの留学生に教わりつつ水餃子、トマトのスープ、杏仁豆腐を調理。
お国料理クッキングでは、中国からの
留学生に教わりつつ水餃子、
トマトのスープ、杏仁豆腐を調理。
英語でメッセージカード作成
英語でメッセージカード作成。
グループ対抗イングリッシュゲームでビンゴや伝言ゲームにトライ。
グループ対抗イングリッシュゲームで
ビンゴや伝言ゲームにトライ。

どんどん英語を話せるように
「正しさ」より「楽しさ」重視

ココロコミュ
Question
低学年を対象に、イングリッシュキャンプ(以下キャンプ)を始めたきっかけについて教えてください。
良本先生
Answer
良本先生 研究開発部長
良本先生 研究開発部長

きっかけは2つありまして、1つは早い時期から生徒に「英語が通じた」という経験をして、英語を話す楽しさを知ってもらいたいと思ったことです。本校では3年生と5年生(高校2年生)で海外研修を行いますが、参加した生徒たちの英語に対するモチベーションがすごく高まります。それを見て、低学年の生徒にも、授業だけでなく「生きた英語」に触れる経験が必要だと考えました。
もう1つは、英語は最初につまずくと後々まで苦手意識を引きずってしまう科目ではないかと思っていたことです。ですからなるべく早い間に英語の楽しさに触れ、好きになれるようなプログラムを作りたいとずっと思っていました。

ココロコミュ
Question
実施するときに、重視された点はありますか。
良本先生
Answer
生徒たちが文法や英単語の間違いを気にせずに話せる雰囲気づくりを心がけました。日本人は英語を話すときに間違いを恐れがちですが、何より大切なのは伝えたいという気持ちです。とはいえ低学年は知っている英単語の数が限られており、周りが何を話しているのか全くわからない場面も多々あったはずなので、嫌にならないだろうかという心配もありました。
ココロコミュ
Question
生徒たちの反応はどうでしたか。
良本先生
Answer
キャンプの中盤まで生徒たちがかなり恥ずかしがって、ほとんど英語を話せなかったんです。協力会社から来られた留学生の方々が、一緒にゲームをするときにうまく盛り上げて「Are you ready!?」と掛け声をしてくれても、生徒たちは「Yeah!」と答えられない状態。どうなるかと思いましたが、生徒と留学生が同じグループで行動するうちに少しずつ会話が弾み、休み時間には一緒にカードゲームをするくらい仲良くなっていました。最終日には、自ら進んで観光客にインタビューする生徒たちの姿を見て安心しました。

外国人観光客へのインタビュー、
生徒の最高記録は20組以上!

ココロコミュ
Question
キャンプのメインイベントである、観光客へのインタビューですね。
良本先生
Answer
観光客へのインタビューの様子
天龍寺での外国人観光客インタビューでは、
キャンプ初日のはにかみぶりが嘘のように積極的に。

そうです。一般の観光客へのインタビューなので、生徒も最初は照れていましたが、慣れると私たちが驚くくらいどんどん声をかけるようになりました。
最も多いグループは20組以上の観光客にインタビューをしていました。
おそらく、恥ずかしさを越えてどんどん楽しくなっていったのではないかと思います。

ココロコミュ
Question
キャンプに参加したお2人の感想をお願いします。
青松さん
Answer
青松さん
青松さん

私は英語がそんなに好きではなかったんですけど、キャンプに参加してから好きになりました。外国人観光客の方へのインタビューがとても楽しかったからだと思います。私のグループがインタビューしたのはアメリカ、イギリス、フランスからの観光客で、英語で外国の方と話すのは初めてだったので、最初は「ちゃんとできるかな」と不安でした。でも2年生の先輩たちとグループになって行動したので、わからないところは先輩に助けてもらってうまくいきました。

平川くん
Answer
僕も英語が苦手だったけど、キャンプで英語を話して外国人の方に通じたことが嬉しかったので、これからもっと英語を覚えて話したいと思いました。
ココロコミュ
Question
インタビューでは、どんな質問をしましたか。
青松さん
Answer
まずお名前と、「どの国から来られましたか」「好きな日本食は何ですか」などの質問をしました。みんなフレンドリーに返事をしてくれて、自分の英語が通じたことが嬉しかったです。
平川くん
Answer
平川くん
平川くん

僕のグループはイギリス、チェコ、ポルトガルの人にインタビューしました。最初にお話を聞いたイギリスの男性がすごく明るくて、別れ際に「日本語で僕の名前を書いて」と頼まれたので、ひらがなとカタカナの両方で書きました。「どうして2種類の書き方があるの?」と聞かれたので、「日本にはひらがなとカタカナがあるんです」と答えたらびっくりしていましたがとても喜んでくれて、僕も嬉しかったです。

キャンプで経験した楽しさを
新しいチャレンジにつなげてほしい

ココロコミュ
Question
キャンプに参加した生徒たちの成長ぶりについて教えてください。
良本先生
Answer
僕は数学を担当しているので英語の授業での変化はわからないのですが、ちょっと奥手かなと思っていた生徒たちが観光客のインタビューで積極的に話している姿を見て、2泊3日という短い研修でしたが成長ぶりを実感しました。またキャンプ後にとったアンケート結果がとても好評で、たくさんの生徒が「英語が通じて嬉しかった」「話せて楽しかった」という感想を書いてくれたんです。英語が伝わる喜びを感じてほしくて始めたプログラムなので、やってよかったと思いました。
ココロコミュ
Question
お2人はキャンプが終わった後に、何かやってみたことはありますか。
青松さん
Answer
キャンプがすごく面白かったので、今回参加しなかったクラスメートにそのことを伝えました。「面白くなさそうだから行かない」と言っていた人に「すごく面白かったよ」と伝えたら、「来年もあるんだったら行きたいな」と言っていました。
平川くん
Answer
友達と電車に乗っているとき、困っている様子の外国人観光客の方がいたので、思い切って話しかけてみました。その人が車両の中に貼ってある路線図を指して「この電車はこの駅に止まりますか?」と聞いてきたので、「はい」と答えると「ありがとう」と言ってくれました。キャンプに参加する前だったら声をかけられなかったかもしれないけど、英語で話す経験をしていたからできたと思います。
良本先生
Answer
まず「楽しかった」と思えて、そこから「外国人の方が困っていたら声をかけてみよう」など、次の行動につながるイベントになればいいなと思っていたので、2人の話を聞いて本当に嬉しいです。「もっと英語を話したい」「英語を話すのは楽しい」という気持ちを大切にして、今後はさらに学外で英語を話すイベントに参加してみるなど、機会があればどんどんチャレンジしてほしいですね。

世界を広げるきっかけになる
国際教育を目指して

ココロコミュ
Question
お2人は将来、英語を使う仕事をやってみたいと思いますか。
青松さん
Answer
将来は医師になりたいのですが、研究などで外国に行くこともあると思うので、そのときのためにもっと英語を話せるようになりたいです。
平川くん
Answer
僕はゲームクリエイターになりたいので、もっと英語を勉強して、日本で発売したゲームを英語に翻訳して海外に広められたらいいなと思います。
平川くん、青松さん、良本先生
ココロコミュ
Question
最後にキャンプを含め今後の国際教育の展開について、
先生からお話をお願いします。
良本先生
Answer
キャンプについては改善点もありますが、いったん1つの形としてできあがったのではないかと思います。今後はこのキャンプで得た経験を、学校の授業にうまくつなげていけたらいいですね。特に本学は3年生でオーストラリアに行くプログラムがあるので、それと関連する内容にしてはどうかということも考えています。
英語を話せたらコミュニケーションを取れる人の数が一気に増え、世界が変わります。中高生の間から英語を通じていろんな世界を見ていけば、さらに人生が変わってくると思います。今回のキャンプで、少しですがそういう体験ができたのではないでしょうか。自分の世界を広げていくと見えていなかったものが見えてきますし、ますます楽しくなっていくはず。そんな楽しさを、キャンプなどの国際教育プログラムをきっかけにもっと知ってもらいたいです。

大阪学芸中等教育学校

大阪学芸中等教育学校
「低学年の間に、正しさより楽しさを重視した英語を体験してほしかった」という良本先生の言葉を聞き、いつの間にか「英語は間違えてはならないもの」と思い込んでいた自分自身に気づかされました。初めて英語に触れた頃は、英単語を発音するだけでもワクワクしたものです。解答の正誤より、新しい知識を得たり体験したりすること自体が楽しい時期でした。生き生きと取材に答えてくれる生徒さんたちの表情を見て、頭ではなく気持ちで英語を楽しむ大切さを改めて実感しました。

 

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