【大阪学芸中等教育学校】
点を線につなぐグローバル教育

大阪学芸中等教育学校が行うグローバル教育の特長は、英語力を伸ばすと同時に世界を身近に感じさせることに主眼を置き、中高6年にわたり系統立てたカリキュラムを用意していることです。海外での研修旅行や修学旅行、3ヶ月にわたるターム留学などを通して国際社会でリーダーとなる人材育成を目指す同校に、グローバル教育への想いや展望について話をうかがいました。

切れ目なく続くグローバル教育が単なる知識を役立つ力に進化させる

大阪学芸中等教育学校が目指すグローバル教育は、生徒が語学力だけでなく海外の文化にも触れ、多様性やコミュニケーション力を身につけることを重視。個々の海外体験を『点』ととらえ、それらをつなげて『線』とすることで世界に対する生徒の理解と視野を広げ大学受験、ひいては社会に出てからも役立つ力をつけていきます。

国際社会で活躍する
グローバルな人材に!

~海外研修、ターム留学、
海外修学旅行から学んだこと~

グローバル教育の取り組み01

イングリッシュキャンプ

1・2年生(希望者のみ)

京都のユースホステルで行う2泊3日のプログラム。「英語を楽しむ」がキーワード。語学レベルに合わせて参加者を8~10人のグループに分け、1つのグループに外国人留学生1名がついて、様々なアクティビティを実施。最終日に京都の世界遺産(天龍寺)を訪れ、外国人観光客にインタビューする。

イングリッシュキャンプ

グローバル教育の取り組み02

台湾Day

台湾からの生徒を受け入れ、文化交流を行うイベント。欧米に加えてアジア圏の学生と触れ合い、よりグローバルな視点を身につける。

台湾Day

グローバル教育の取り組み03

海外研修旅行

3年生

オーストラリアを訪れ、現地の学校との交流やファームステイ体験、さらに様々な観光スポットを見学。恵まれた自然や多彩な文化、現地の生活習慣などに触れる。

海外研修旅行

STUDENT COMMENT

Mくん3年生

初めての海外で英語が通じた感動

この研修で初めて海外に行き、初日に店で買い物をしたときに、自分の英語が通じたことに感動しました。「This one,please.」という本当に簡単な会話でしたが、忘れられないくらい嬉しかったです。

海外では自分の意見をしっかり言うことが大切!

農場体験をしたファームステイで、ホストファミリーが用意してくれる食事の量がだんだん増えていったのです。頑張って食べていたけれど段々つらくなってきて、同じファームに泊まった友達とどうやって断るか相談しました。「断るだけでは失礼かも」「じゃあ、最初に味はとても美味しいと言おう」と結論を出し、「とても美味しいのですが、もうお腹いっぱいです。ありがとうございます」と伝えました。自分たちで考えて、意見をまとめるのは授業で慣れていたので、うまくいったんだと思います。

日本では味わえない刺激を受けられる海外研修

最初は受け身でしたが、徐々に積極的に行動できるようになりました。オーストラリアの空港で生き生きと働く職員さんの姿が印象的だったので、将来は海外で働くのも楽しそうだなと考えています。日本では味わえない経験や発見ばかりで、帰りたくないと思うくらい毎日が刺激的でした。これからも海外に行くプログラムにはどんどん参加したいです。

グローバル教育の取り組み04

ターム留学

3年生(希望者)

3学期(およそ3ヶ月)を全て海外で過ごし、海外で生活をする力を養う。さらに生きた英語に触れて英語4技能のレベルアップを図る。オーストラリア(シドニー、ジンブンバ)、カナダ(ノーバンからヴィクトリア)の目的に応じた3コースで実施。

ターム留学

STUDENT COMMENT

Sくん4年生

現地の学校でハードな授業…かえってやる気に火がついた!

ターム留学は現地の学校に通って3ヶ月間勉強するのですが、僕が入ったクラスではオーストラリアの地理・歴史を学び、英語を使ったゲームなどのアクティビティにも参加しました。授業は先生がネイティブの生徒を教えるときと同じスピードで話すので、最初はなかなか聞き取れません。全てが聞き取れなくても「だいたいこんな内容だろうな」と見当をつけて話すなど、自分なりに工夫をして慣れていきました。

テストの点数=英語の力ではないと痛感し、「聞く・話す」を重視

留学してわかったのは、ペーパーテストでよい点数を取れても、それだけでは英語を使いこなせているとは言えないことです。大切なのは英語を使って意思疎通することだと思いました。日本に帰ってきてからも英語の動画や洋画を見て、現地での感覚を忘れないように心がけています。

ターム留学で、苦手だった英語が武器になる科目に!

英語を身につける上でターム留学がとても大きなターニングポイントになったし、留学後は見える世界が変わりました。留学前は英語が苦手でしたが、今は武器になる科目だと実感しています。

グローバル教育の取り組み05

海外修学旅行

5年生

イギリス、イタリア、フランスなど(国際情勢により変更あり)ヨーロッパ各国を訪れる。現地の大学生との交流や、世界遺産を間近に見るなどの体験を通して各国の伝統や文化に触れ多様性について学ぶ、グローバル教育の集大成と呼べるプログラム。

海外修学旅行

STUDENT COMMENT

Mさん5年生

3つの都市を訪れ、様々な刺激を受けた9日間

8泊9日でロンドン、フィレンツェ、ローマの3都市を訪れ、都市ごとに違う刺激を受けました。ロンドンではB&S(ブラザーズ&シスターズ)という、大学生と交流して終日一緒に買い物や観光をするプログラムに参加しました。さらに現地の学校とのグループ交流では現地の生徒が校内を案内してくれ、私たちはお手玉や折り紙など日本の文化を紹介しました。

世界的な美術品や歴史的な街並みを見て感動!

それぞれの都市で美術や歴史の教科書で見た建造物や美術品を目の当たりにし、圧倒されました。実際に目にしなければ絶対にわからない細かい細工などを見ると、やっぱり感動します。また現地の人がとてもフレンドリーだったのも感動したことの1つです。特にイタリアで入ったジェラート店の店員さんは、目が合うと笑いかけてくれたので、私も友達も緊張せずに英語で会話できました。

海外を二度体験して、より積極的に英語を話せる自分になれた。

3年生で海外語学研修に行ってからずっと「5年生の修学旅行では、今以上に積極的に英語で会話をしたい」と思っていたので、修学旅行では片言でもとにかく英語で話そうと努力しました。私はそれほど消極的ではありませんが、研修旅行や修学旅行を体験してから、「自分はまだまだ積極的に行動できる。もっと頑張ろう」と思えるようになりました。それが海外旅行体験によって成長したところです。

TEACHER COMMENT 時代の変化を捕らえ世界へ羽ばたく人材を育むグローバル教育を目指す、世界へ羽ばたく人材を育むグローバル教育を目指す 小田 一雄先生,管理主幹,進路指導部長

ー 「点」ではなく「線」としてのグローバル教育とは?

小田先生 本校のグローバル教育は、イングリッシュキャンプや海外研修、海外修学旅行、ターム留学など多彩なプログラムを用意しています。また本校は2010年にユネスコスクールに認定されました。ユネスコが推進するESD(Education for Sustainable Development)を「総合的な学習の時間」に位置付け、海外への事前学習として世界遺産のことなど学習します。それらひとつひとつはただの体験、つまり「点」に過ぎず、即グローバル化につながるとは考えていません。私たちが目指しているのは単に英語が得意だとか、海外に慣れているという生徒を増やすことではなく、国際社会でリーダーになれる人材の育成です。そのためには生徒たちに主体性をもって自分から動くこと、いろんな国の方々との触れ合いを通して多様性を知ること、異なる文化をもつ人々を理解し思いやることなど、「点」で得た体験や知識をつなげて理解を深め、「線」としてグローバルな力を身につけてもらう必要があります。ですから、6年間を通して系統立てたグローバル教育は欠かせないのです。

ー グローバル教育を通して、生徒たちはどのように成長していきますか。

小田先生 生徒たちはグローバル教育で見たもの、聞いたもの、感動したことなどを通して、知識をどんどん吸収していきます。研修旅行に参加した生徒が現地の空港で働く人を見て、海外で働くことも考えていると言っていましたが、そんな風に私たちが予期しない部分から刺激を受けて成長していくのを見ると嬉しくなりますね。また本校は英検や英語4技能検定のGTEC(ベネッセコーポレーション実施)受験にも力を入れています。グローバル教育のプログラム、特にターム留学など長期の海外滞在を経験した生徒のスコアが帰国後に周囲が驚くほど上がることも珍しくありません。本校は大学附属中高ではないので大学受験がありますが超えるべき壁の1つととらえ、それも見据えて経験値を増やしつつ成長できるプログラムを意識しています。

ー 今後のグローバル教育の展望について教えてください。

小田先生 現在は小学校で英語を学習する時代です。入学してくる生徒たちの可能性を広げる学校づくりが求められます。そのためにはグローバル教育の内容をアップデートしていく必要があります。今後は、3~5年生の春休みに2週間くらいの海外語学研修を行う予定です。こさらに英語の授業中に、オンラインの英会話授業も計画中です。大学受験もセンター試験から大学入学共通テストになり、出題傾向が変わる可能性があるので、今後さらに外部検定試験の利用を増やすことを考え、常に情報を集めています。旧態依然とした教え方でなく新しい試みをどんどん取り入れていきたいですね。生徒たちがそれらの新しい取り組みに反応して行事に参加してくれたり、テストを頑張ってくれたりしたら、今までとは違う人材が育っていくはずだと期待しています。これだけ変化が激しい時代ですから、私たちも生徒も変わることを前向きにとらえて進みたいです。

 

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