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ノーベル物理学賞 天野 浩氏による特別文化講演会

UPDATE:2016年5月27日

生徒の「質問力」が発揮された特別文化講演会

2016年3月11日に三田学園中学校・高等学校のKODERA HALLにおいて、青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年ノーベル物理学賞を受賞した、名古屋大学教授である天野 浩氏の講演が行われました。同校の高校1・2年生の他、三田市内の他校の生徒や来賓を含めて約700人が集まった講演会と、その後の質疑応答で発揮された同校の生徒の質問力をレポートします。

20代は挑戦、30代は自立、40代は貢献を

天野 浩氏による講演
天野 浩氏による講演
天野 浩氏による講演
天野 浩氏による講演
三田学園の恒例行事である特別文化講演会。当日は、東日本大震災からちょうど5年目の3月11日で、講演に先がけて参加者全員で黙とうが捧げられました。
「世界を照らすLED」と題された講演では、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏やアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏らを例にあげ、世界を変える仕事をしたのは20歳前後で、創造力豊かな若者が頑張らないといけないと、会場の生徒たちに向けて強いメッセージを投げかけられたことが印象的でした。
続いて、幼少の頃から、小中高時代に興味があったことやマンガなどにも触れられ、ノーベル物理学賞を受賞した雲の上の存在のような先生が身近に感じられる一幕も。大学の研究生時代の話では、人を助ける、人の役に立つのが学問との気づきの中で、恩師との出会いや青色LEDの開発に取り組んだ話をされました。
最後は生徒たちに、20代は挑戦、30代は自立、40代は貢献をしてほしいと「挑戦・自立・貢献」というメッセージを送られ、生徒たちは将来に向けてのイメージを膨らませ、刺激を受ける良い機会となったようです。
名古屋大学大学院工学研究科教授 天野浩氏 プロフィール
静岡県生まれ。1983年名古屋大学工学部電子工学科卒業。赤崎勇氏の研究室に入り、89年、同大学博士号を取得。
名城大学理工学部教授を経て、2010年から名古屋大学大学院工学研究科教授。
2015年10月名古屋大学未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長・教授に就任。
2014年ノーベル物理学賞。(※ノーベル物理学賞は、赤崎勇氏、中村修二氏と同時受賞)

講演会取材で明らかになった、三田学園生の質問力!

三田学園生による質問
三田学園生による質問
三田学園生による質問
三田学園生による質問
講演後の質疑応答の時間では、天野教授も感激されるほど、三田学園生から積極的に質問が出ました。予定時間を延長しても挙手を続ける生徒たち。その質問力の根底にあるのは、ひとつのテーマを掘り下げて考える基本的な学習態度と、授業・部活動を問わず他者とのコミュニケーションを大切にしてきた日々の学びの積み重ね。それらが自分の意見を表現するとともに他者の意見にも耳を傾ける姿勢となって、中学低学年時から培われてきたことをあらわしています。 その生徒の質問と天野教授の回答の一部を紹介します。
生徒
青色LEDの研究をされている時に、ノーベル賞をとれるのではないかと思われましたか?
天野教授
自分ではそんなことを一切考えたことがなかったです。これを世の中に広めて皆に使ってもらわなくてはいけないということばかり考えていました。ノーベル賞に値するかなどを考えることはなく、そのような余裕もなかったです。
生徒
今後日本人の幸せが少しずつ減っていくのではないかとのご指摘がありましたが、先生の人生の中で一番幸せだったのはいつでしょうか?
天野教授
高校のときに、数学に出会い、大学に行ったら、自分で研究ができるようになって、ものすごく幸せでした。今から考えると、そのときどきで幸せなことがありましたし、おそらく70代80代になって今を振り返ると、今も実は幸せなのかもしれません。こうやって皆さんとお話する機会が増えたので、今は今ですごく幸せです。
生徒
もし若返ることができるとしたら、世界を変えるようなやりたいことはありますか?
天野教授
紹介した日本や世界で起こっている問題の解決について、もし私が皆さんと同じような年代だったら考えてみたいです。ただ、そういうことを考えるのは、皆さんでないとダメなのです。今の私が経験してきたことを元にして若くなってやってもダメで、今を生きている若い皆さんが、考えて解決していかなくてはいけないと常々思っています。

三田学園の特別文化講演会とは?

三田学園では、視野を広げ知的好奇心を刺激すること、将来社会に貢献し、活躍するためには今をどう生きるべきかを学ぶことを目的として、宇宙事業や科学技術開発、企業経営やスポーツなど、さまざまな分野で世界的に活躍する著名人を招き文化講演会を開催しています。知・徳・体のバランスのとれた全人教育が大きな特長である同校では、ほんものや第一人者に触れる機会に富んでいます。
<これまでの特別文化講演会>
根岸英一氏(ノーベル化学賞受賞者)
野口聡一氏(JAXA宇宙飛行士)
井巻久一氏(マツダ自動車元社長)
山口香氏(ソウル五輪女子柔道・銅メダリスト)
質問している生徒達を見ると講演が始まった時から参加している意識が高く、だからこそ出てきた質問だと感じました。先生方が質問してもいいという空気を作られていたことも印象的でした。当日、天野教授から生徒に強烈なメッセージが投げかけられましたが、近い将来に大学受験を控えた生徒達には、未来につながる学習姿勢やモチベーションとなったのではないでしょうか。このような貴重な講演や体験を数多く重ねる同校の生徒達の未来が楽しみです。
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