TOP » イベントレポート » 雲雀丘学園中学校 「2015 環境フォーラム」レポート

気づきを環境学習に活かそう
「共生~TOGETHER~」をテーマにした環境フォーラム

UPDATE:2015年9月14日

今年で8回目となる雲雀丘学園中学校の「2015 環境フォーラム」。毎年、生徒による熱のこもった発表が行われていますが、今年は英語での発表や、生徒制作の映画・ドラマ仕立てでのユニークな発表など、一朝一夕ではない同校の環境教育活動の幅の広さを感じさせる「環境フォーラム」となっていました。後半は、滋賀県立大学環境学講座教授の永淵修博士による基調講演「屋久島の自然環境」が行われ、中学生対象とは思えないレベルの高い内容が圧巻。今回は、恒例となった同校の「環境フォーラム」の中からピックアップしてレポートします。

開会宣言・開会挨拶(中学3年生 代表2名)

雲雀丘学園が資源エネルギー校のモデル校に認定されていること、そして来賓の滋賀県立大学の永淵教授、日本化学技術振興財団、関西ワークショップ、関西電力、北雲雀丘きずきの森きずな会、サントリーHDの方々の紹介が行われた。「本日の気づきをこれからの環境学習に活かしましょう」とのメッセージが印象的。岡村校長先生からの開会挨拶もあった。
開会宣言・開会挨拶(中学3年生 代表2名)
岡村校長

探究 What about the Sky Attracts us?(中学3年)

「人はなぜ空に憧れるのか」というテーマによる、英語での発表があった。天気への関心や、方位に代表されるように、人は昔から空を見ていろいろな情報を得てきたこと、ならびに有益な情報をもたらす空への尊厳があることが発表された。
人はなぜ空に憧れるのか」というテーマによる、英語での発表
人はなぜ空に憧れるのか」というテーマによる、英語での発表
人はなぜ空に憧れるのか」というテーマによる、英語での発表

きずきの森保全活動より「ナラ枯れについて」(中学2年)

木の伝染病であるナラ枯れ(カシノナガキクイムシがナラ菌という病原菌を持ってくることにより木が枯れてしまう)についての発表が、中学2年生の3名より行われた。対策法には専門的な内容も含まれていたが、タオルを巻く方法は簡単で中学生でもできるため、機会があれば取り組み、森林の保全に役立たせたいとの報告だった。
きずきの森保全活動より「ナラ枯れについて」
きずきの森保全活動より「ナラ枯れについて」
きずきの森保全活動より「ナラ枯れについて」

SPP「生物多様性 Biodiversity」(中学2年・3年)

中学2・3年生の7名より、生物多様性についての各々のテーマで発表が行われた。「生物多様性の重要性」(3年)では、様々な生物が医療品等で活躍していること、並びに絶滅危惧種が増えることは、生物多様性から受けているあらゆる恩恵を失うことである指摘、生物多様性条約の概要の紹介があった。まとめとして、人間も多くの生物に支えてもらって生きていること、二酸化炭素の排出量を減らす努力をするべきこと、むやみに生物の捕獲や殺傷をしないことからはじめて生物を守っていくべき、との報告があった。他に「外来魚の利点と問題点」(2年)、「ホタルの住める環境作り」(2年)、「蛍の住み続けられる川をつくるには」(3年)、「魚が遡上しやすい魚道とは」(3年)、「生物多様性の危機」(3年)についての発表も行われた。
SPP「生物多様性 Biodiversity」
SPP「生物多様性 Biodiversity」
SPP「生物多様性 Biodiversity」

「日本のエネルギー」~将来のエネルギーを考える(中学3年)

本日の舞台を国会議事堂のエネルギー委員会議場と見立てて、総理大臣と野党議員、議長に3年生5名が扮してドラマ仕立ての発表が行われた。将来のエネルギーには、Energy Security(安定供給)、Economic Efficiency(経済効率性の向上)、Environment(環境への適合)と、Safety(安全性)の3E+Sのバランスをとることが大切との説明があり、みんなで考えようとの提言で締めくくられた。随所に笑える場面をちりばめながらも、鋭い指摘もあり、奥の深い発表であった。
「日本のエネルギー」~将来のエネルギーを考える
「日本のエネルギー」~将来のエネルギーを考える
「日本のエネルギー」~将来のエネルギーを考える

環境大使映画「環境大使物語」

中1から高2までの環境大使が協力して作り上げた映画の上映。環境大使の取り組みが紹介され、生徒の手作り映画ならではの笑いが起こる場面もたくさんあり、会場の雰囲気も最高潮に。
環境大使映画「環境大使物語」
環境大使映画「環境大使物語」
環境大使映画「環境大使物語」

基調講演「屋久島の自然環境」

滋賀県立大学環境学講座教授 永淵 修博士
第二部は、世界自然遺産指定地域である屋久島の自然環境についての永淵博士による講演会が行われた。屋久島は、洋上のアルプスと呼ばれ、亜熱帯から亜寒帯まで、つまり1つの島で九州から北海道までの気候の様子が見られる。その神秘的な生態系は、いわば「自然の中の実験室」だ。永淵博士は、潜在的な進行ではあるものの、今は岩石が屋久島の渓流水の酸化を防いでくれているが、悲鳴をあげつつある可能性を指摘され、我々一人ひとりが日頃の生活から酸性雨が降らないように気をつけることが大切で、同時に大気汚染の防止を世界中でやっていかないと、持続可能な地球を保つことはできないとの提言をされた。拝聴した生徒たちは、環境問題に対する認識が深まっただけでなく、化学や地学の学びが実際に役立つことを理解できた、貴重な体験となったのではないだろうか。
「タルト・バザー」の日もすっかり定着。時間になると生徒たちが一斉にやってきて、用意されたタルトはあっという間になくなります。メンバーは職員室などを回って先生方にも協力をお願いしていました。
「タルト・バザー」の日もすっかり定着。時間になると生徒たちが一斉にやってきて、用意されたタルトはあっという間になくなります。メンバーは職員室などを回って先生方にも協力をお願いしていました。
平成26年度から、経済産業省資源エネルギー庁の「エネルギー教育モデル校」に選定されている雲雀丘学園。今年の環境フォーラムも、生徒の発表内容のレベルの高さに驚かされました。単なる研究に留まらず、「行動する」ことに主眼を置き、また学校外の多くの人とのつながりを大切にしている同校の取り組みがよく伝わってきました。人間に対する思いやりやまごころが育つこの環境教育が、感受性豊かな中学生の時代に行われる意義は大変大きいと感じた取材でした。
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