
※肩書き等は取材当時のものです
Chapter1 |
彼女からのアドバイス | 12/26 | 公開 |
Chapter2 |
生徒からのサプライズ | 12/28 | 公開 |
Chapter3 |
やわらかく丁寧な授業 | 1/4 | 公開 |
Chapter4 |
教師も生徒も満足 | 1/6 | 公開 |
Chapter5 |
そのままの子どもの姿を受け入れる | 1/10 | 公開 |
やわらかく丁寧な授業
編集部員 (以下【編】) |
昨年度まで授業をされていた時は、授業に対してどのようなことを 大事にされていましたか? |
森野先生 | 色々とあるのですが、今思い返してみると生徒一人ひとりが授業を終えた時に 「授業を受けてよかったな」と思える授業をしようと心掛けていました。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | 生徒が満足できる授業というのは、分かりやすさはもちろんのこと、 それだけではなく生徒のやる気を失わせず、前向きにさせたり、 クラスがドンヨリしている時には笑いをとってみたり・・・。 ともかく、授業を終えた時に生徒が笑顔で輝いた顔をしてくれるような 授業が出来た時は「今日の授業は成功だった」と思っていました。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | 逆に授業を終えた時に生徒がグッタリしていたり、 疲れた顔して無言でトイレに行っていたりする姿を見た時には 「今日の授業はよくなかったな」と思っていました。 |
![]() |
|
【編】 | あーー。 |
森野先生 | 先ほども言いましたように、難しいことをかみ砕いて説明するというのは 子どもの頃から得意だったのですが、やはり生徒がやる気をもって授業を受けて、 終わってからも「よかった」と思ってくれるのはなかなか難しく、苦労しました。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | そのためにテレビ番組に出てくる司会者や落語などを研究して 取り入れたりもしました。 |
【編】 | そうなんですか。 |
森野先生 | でも、成功したなと思える授業は年に数回程度しかありません。 どちらかと言えば後悔することの方が多かったですね。 |
【編】 | 授業中も終わってからも生徒の反応をよく観察されていたんですね。 |
森野先生 | 私はどちらかと言えば、力で押していくようなタイプではありませんでしたので、 生徒の反応はよく見ていました。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | 若い頃は怒鳴って力で押すなど、いろいろ試してみました。 しかし、それでは生徒たちは本音を出しませんし、 授業が終わった後に顔を見るとやっぱり暗いんです。 |
【編】 | そうなんですか。 |
森野先生 | それは良くないなと思って、力で押さなくても生徒たちが 興味を持って聞く授業でなければならないと思い、 できるだけやわらかく丁寧に授業をするようになりました。 |
![]() |
|
【編】 | はい。 |
森野先生 | そういった授業をしていると、生徒たちの反応は素直で、 面白くない授業だと横を向いてしまいますし、興味がある時には 顔も目もこちらを向いてしっかり聞いてくれています。 |
【編】 | なるほど。 先生のお人柄が出ている授業なのでしょうね。 |
