
※肩書き等は取材当時のものです
Chapter1 |
彼女からのアドバイス | 12/26 | 公開 |
Chapter2 |
生徒からのサプライズ | 12/28 | 公開 |
Chapter3 |
やわらかく丁寧な授業 | 1/4 | 公開 |
Chapter4 |
教師も生徒も満足 | 1/6 | 公開 |
Chapter5 |
そのままの子どもの姿を受け入れる | 1/10 | 公開 |
そのままの子どもの姿を受け入れる
編集部員 (以下【編】) |
ココロコミュをご覧になっている子育て世代の方に 何かアドバイスをいただけますでしょうか。 |
森野先生 | アドバイスというと非常におこがましいのですが、 教師という仕事をやっているうえで感じたことをお話しさせていただきます。 |
【編】 | お願いします。 |
森野先生 | 子育てにはいろんなことがありますし、もちろん子どもは一人ひとり違いますので、 すべてを一緒にして「こうすればうまくいく」というような簡単な方法はありません。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | しかし、最大公約数的にいいますと、小学校高学年から中学生の子どもたちは、 親が子どもを受け入れるという姿勢が大事だと思います。 |
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【編】 | えぇ。 |
森野先生 | 今の世の中は、そのままの自分を受け入れてくれるということが少ないため、 親ぐらいは受け入れてあげないと。特に私立中学を受験するとなると、 すごく微妙な精神バランスの状況にある子どもにとっては大変な負担だと思います。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | そして中学校に入ってからも進学に力を入れている私学などでは、 勉強でもクラブ活動でも常に頑張るように言われ、子どもたちにとっては 追い込まれた環境が続いてしまいます。 そんな中で「そのままの自分」を受け入れてくれる人が誰もいないと、 心の安定が保てないのではないでしょうか。 |
【編】 | そうですね。 |
森野先生 | 少なくとも両親は「そのままのあなたを受け入れている」という姿勢をしっかり持って 接しないといけないと思います。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | だからといって、たとえば勉強を全くしない子どもでも そのまま放っておけばいいというわけではありません。 「あなたは勉強しないからダメ」ではなく、子どもの存在そのものを しっかりと受け入れて、「勉強も頑張ろうね」と応援してあげられるような 姿勢でしょうか。 |
【編】 | なるほど。 |
森野先生 | 今まで見てきた生徒たちの中で、成績も良く、クラブ活動も頑張れて、 前向きに生活をしている生徒の多くは、保護者がしっかり子どもを 受け止めていらっしゃる家庭の子どもでした。 |
【編】 | はい。 |
森野先生 | 子どもの成績が伸びずに両親が焦ってしまい、「しっかり勉強しなさい」としか 言えていないような場合は子どもが追い詰められてしまい、なかなか成績も 伸びないということがしばしば見受けられました。 そういった姿を見ていると保護者の姿勢はとても重要だと感じました。 |
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【編】 | なるほど。 今日はとても良いお話をありがとうございました。 |
