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世界をリードする人材を育成
甲南「フロントランナー・コース」1期生、躍進中!

UPDATE:2015年7月3日
甲南高等学校・中学校「世界をリードする人材を育成 甲南「フロントランナー・コース」1期生、躍進中!」
サイエンスとグローバルをキーワードに、世界をリードするフロントランナーの育成を目指して、2つの新コース「フロントランナー・コース」「アドバンスト・コース」を2014年に設置した甲南高等学校・中学校。今回は国公立大学の医歯薬理工系・文系への進学を目指す「フロントランナー・コース」に注目し、1期生として頑張る生徒3名と、担任の先生方にコースの魅力や取り組みを取材しました。

フロントランナー・コース

週38時間のカリキュラムで高い学力を身につけ、難関国立大学・私立大学の医歯薬理工系・文系への進学、国際社会で活躍する人材育成を目指すコース。中1から高1までの間、理系科目にウェイトを置いたカリキュラムで学び、中2から中3にかけて「サイエンス・ラボ」「グローバル・ラボ」というプログラムを履修し、理系の素養を高めるとともに国際理解や異文化共生、コミュニケーション能力を高めます。

Interview to Teacher & Students

世界をリードする人材を育成 甲南「フロントランナー・コース」1期生、躍進中!
写真左から
山岡 晃先生(社会科 中2フロントランナー・コース担任)
芦谷 健太郎くん(中学2年フロントランナー・コース)
越智 海翔くん(中学2年フロントランナー・コース)
光井 章人くん(中学2年フロントランナー・コース)
黒田 公平先生(国語科 中2フロントランナー・コース担任)

フロントランナーとして
歴史を作る1期生

「フロントランナー・コース」がスタートして1年が経ちました。このコースならではの特徴や手応えを、先生方はどのように感じられていますか。
【黒田先生】
1年目は他のコースの担任で、「フロントランナー・コース」の授業だけを受け持っていたのですが、まずは学習習慣がきちんとつけられるように意識しました。意欲的で意識が高い生徒が多いですから授業中の態度も良いですし、宿題の量も今までのコースに比べてかなり増えているので大変だとは思いますが、一生懸命やっていると思います。

【山岡先生】
昨年、 1期生である彼らに強く言ってきたことは、「君たちはフロントランナーなのだから、その名に恥ずかしくないようにしっかりと歴史を作っていってほしい」ということです。中高全体の中で彼らだけが夏の特別補習をしたり、中1で7時間目の授業があったりしますが、彼らにとってはそれが当たり前だという意識づけはしてきました。そのせいか、「新しいコースで頑張ろう」という意識が強いように思います。
生徒の皆さんが、新コース「フロントランナー・コース」を志望した理由は何ですか。
芦谷くん
芦谷くん
【芦谷くん】
僕は、中2から「フロントランナー・コース」になりました。授業時間が長いので、クラブと両立できないのではないかと不安もありましたが、実際には自分のペースで勉強ができ、宿題が多くてもクラブと両立できています。「サイエンス・ラボ」や「グローバル・ラボ」という「フロントランナー・コース」だけのプログラムがあり、わかりやすく自然科学や世界の問題について学ぶことができますし、1期生として引っ張っていかなければいけないとか、他のコースに負けられないという気持ちも出てきました。それが頑張ろうというやる気にもつながります。

【越智くん】
僕は元々、自由な教育方針が好きで甲南中を受験しようと思っていて、新たに「フロントランナー・コース」ができるということを知り、挑戦してみました。入学してみると想像以上にハードだったのですが、2学期には慣れて楽しい生活になりました。大変ではありますが、入学前から覚悟していたので、嫌だという感じはありません。どちらかというと、このコースに入って勉強するぞという気持ちの方が強かったです。

【光井くん】
僕も1期生として頑張ってみたいと思いました。授業数が多いと聞いていたので、他のコースよりも集中して勉強ができるのかなと思っていましたが、実際にクラス全体が集中して授業を聞いている印象です。

「フロントランナー・コース」の学びで
興味や関心が広がった

「フロントランナー・コース」の中1の学びで特徴的だったことは何ですか。
合唱コンクールもSWの時間に開催
サイエンスの各領域を実験・実習するサイエンス・ラボ
【山岡先生】
中1には、「サイエンス・ラボ」が中2から本格的に始まる前に、理科に対する興味・関心を湧かせる「サイエンス・ラボ」の「プレ・ラボ」があり、昨年は副校長が担当しました。社会科では、新聞の切り抜きを持ってきて、現代社会にしっかりと目を向け、その新聞記事の発表もしましたね。それらに対する食いつきはすごく良かったと思います。実際に話をしていても、今起こっていることについて、家で新聞を読んだり、ニュースを見たり、敏感に反応している印象を受けました。

グローバルな課題を通して世界を知るグローバル・ラボ
グローバルな課題を通して世界を知るグローバル・ラボ
【越智くん】
「プレ・ラボ」や新聞記事の発表は、やりたいことや、知りたいことが見つかるきっかけになったと思います。

【光井くん】
「プレ・ラボ」では、昔の医療から未来の最先端技術まで知ることができ、未来に希望が持てるんじゃないかなと思えました。新聞記事の発表に関しても、世界で今何が起こっているのかを知ることができて、とてもいいと思います。小学校の時に比べると、授業以外のことにも興味や関心が広がったと感じます。
「フロントランナー・コース」は「アドバンスト・コース」より進度が早いとのことですが、2年生からコース変更した生徒とのバランスはどのように取られるのですか。
【黒田先生】
中2からクラスが2クラスになるので、2年生から「フロントランナー・コース」に移った生徒がいきなり進んだ内容の授業を受けるということはありません。最初は差がありますが、高校に向けて徐々に追いついていき、高2で進度が同じになります。最終的には同じコースとして目指すところは一緒です。

部活と両立が基本
やりたいことだから頑張れる!

3人ともクラブに入っているそうですが、勉強とのバランスはどのようにとっていますか。
光井くん
光井くん
【光井くん】
僕はサッカー部で、普段は帰ると疲れてクタクタですが、宿題だけはきっちりやるように心がけています。テストの1週間前になると部活が休みや時短になるので、テスト勉強はその期間に重点的にやっています。

【越智くん】
僕はスキー部です。両立には不安がありましたが、実際に入ってみたら意外とやりやすく、やはりやりたいことだから頑張れるのかなと思っています。先輩がすごく優しく面白いので、絶対に辞めたくないです。

【芦谷くん】
僕はアーチェリー部です。コースが変わるときに、1週間の練習時間が3時間短くなるので、他の人に差をつけられてしまうのではと心配したのですが、その3時間は本人の頑張り次第でどうにでもなるものでした。むしろ、勉強と部活の両方に集中して取り組めるようになったと思います。
「フロントランナー・コース」としては、クラブ活動を推奨されているのですか。
黒田先生
黒田先生
【黒田先生】
本校は学校をあげてクラブを推奨していますので、ほとんどの生徒が何らかのクラブ活動を行っています。やはりクラブ活動で得られる経験も大きいですからね。授業が長く、練習への参加が遅れることもありますが、各クラブの顧問も了解していますし、配慮しています。

【山岡先生】
クラブはクラブでしっかりとやり、テスト期間が発表されたら、テストまでにどれだけのことをやっていくか計画を立てなさい、という指導はしています。自分がどれくらいやるか、どれぐらいの順位か、どれくらいの平均点か、目標と計画を立てさせて、早い段階から意識させるんです。
実際に生徒の皆さんは計画を立てていますか。
【光井くん】
やっています。計画を立てるのは、クラブと両立する上で本当に効果的です。自分で細かいところまで計画を立てることは、今だけではなく将来も必要なことだと思うので、しっかり身につけておくと、後々もいろんなことに取り組めるのではないかなと思います。

【越智くん】
他にも、誰でもいいから、勉強面でライバルを作って、切磋琢磨しながらお互いが成長していきなさいというアドバイスもあり、それも活用しています。

実験して結果を自分の目で確かめる
そこが面白い「サイエンス・ラボ」

中2になり、「サイエンス・ラボ」と「グローバル・ラボ」が始まったとのことですが、感想を聞かせてください。
光井くん
山岡先生
【芦谷くん】
「サイエンス・ラボ」は理科Ⅱで習ったことを実際にやります。「アドバンスト・コース」では言葉で説明されて、そこで終わるのですが、「フロントランナー・コース」では実験して結果を自分の目で確かめることができるので、そこが面白いです。「グローバル・ラボ」は世界のことをパズルやパワーポイントで説明してくれます。前回は国旗の由来や意味でしたが、そういうことがわかりやすく頭に入ってきます。

【越智くん】
授業でやったことを「サイエンス・ラボ」の実験を通して確認して、もっと自分にしみ込ませていくというか、感じて覚えることができると思いました。最初は食塩水を蒸発させる実験だったのですが、教科書を鵜呑みにするのではなく、実際にやってみることで、わかった時の嬉しさや驚きがあります。「グローバル・ラボ」では国旗のように小学校の時にも目にしていた身近なものを、由来や背景を知ることで、より関心を持つことができ、そこが魅力だと感じます。
深く知る、身につくということを実感しているようですね。
【黒田先生】
「サイエンス・ラボ」に関しては、知識で終わらせずに、実感を伴って深く理解しようということを目指しています。観察や実験を通じて分析する力や論理的な力の基礎的な部分を養おうという狙いがあります。

【山岡先生】
「グローバル・ラボ」に関しては、世界に対して目を向けようということ、世界の中における日本、今の位置づけに関して興味関心を持ってもらおうということを大切にしています。毎回1個ずつテーマを決めて、世界とのかかわりを考えていくことを目指していますが、普通の授業よりも深く、高校生向けの内容にまで踏み込んで話せますから、理解もしやすくなっていると思います。

将来の自分に
つなげる学びを

では、今後の目標について聞かせてください。
光井くん
越智くん
【芦谷くん】
クラブと両立できている現状を維持しつつ、これから高校にむかって、もっと成績を上げていきたいと思います。そして、社会を知るという意味では「グローバル・ラボ」で学ぶことが重要になってくると思うので、その面での視野を広げたいと思います。

【越智くん】
勉強とクラブの両立を維持しつつ、勉強のグレードアップをしていきたいと思います。中1からの「プレ・ラボ」と、中2で学んでいる「サイエンス・ラボ」を将来につなげていければと思います。

【光井くん】
僕も、クラブは辞めたくないので、両立を維持したいです。具体的に将来の夢は決まっていないのですが、今学んでいることは未来の自分にとって損なことでは絶対にないと思いますから、必要となった時に困らないよう、頑張っていこうと思います。
先生方は今後の展開をどのようにお考えですか。
【山岡先生】
彼らは今、将来なりたいものについて多様なことを言ってくるんですね。医者、弁護士など一辺倒ではなくて、こんなことをやりたいという彼らなりのビジョンがあるんです。それを実現していくためにどうすればいいかというと、決して勉強だけをやればいいわけではありません。元々、甲南という学校は、勉強以外での力というものも大切にしてきましたが、それらをしっかりと身につけさせて、将来の自分にどうつなげていくかという意識を持たせたいと思っています。

【黒田先生】
勉強や受験のことを重視したコースなので、そういう話題が増えますが、教養や思考力、知的関心などの表面的な学力ではない深いところまでを身につけてほしいです。そして、従来の甲南の良さである仲間意識と深いつながりは引き継いでもらって、しっかりと濃密な人間関係を育み、卒業後もずっとつながっていけるような関係を大切に育ててほしいと思います。それは、本人たちが社会に出て生きていくうえでも大事な財産になります。難しいことかもしれませんが、社会で生きていくうえで役立つ力をつけさせてあげたいと思っています。
大きな注目と期待を集めて2014年にスタートした甲南中学校の新コース「フロントランナー・コース」。1年目というと、先生も生徒もまだまだ模索状態で「これから!」というような発言が多く飛び出すのかと思いながら取材をしましたが、両者ともに1期生として自分たちが開拓していくのだという意識をしっかりと持ち、高い目標に向かって着実に力をつけている前向きな印象を受けました。生徒たちが自身の興味関心と絡めながら学力を伸ばし、大学進学の際にはその成果を発揮してくれることが楽しみです。
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