TOP » 学校力レポート » 神戸国際中学校 「英会話で芸術科授業 英語を楽しく身近にするイマージョンクラス」

学校力レポート 神戸国際中学校・高等学校

1人に1台のノートパソコン配布、朝礼後の朝の学習、中学1年から外国人講師と日本人講師のティームティーチングによる英語・仏語の授業を行うなど、個性あふれる教育を柔軟に取り入れて、国際性豊かな人材育成に力を注ぐ神戸国際中学校・高等学校(KIS)。今年度からは美術や音楽の一部授業に、ネイティブの外国人講師の英語で行う「イマージョンクラス」を設定。英会話力や英語理解力を養う授業を実践しています。今回は、一歩先を行くKISの新たな教育法を紹介します。

この日は、中3「イマージョンクラス」の美術の授業。自分自身のロゴを制作(「DESIGN YOUR OWN LOGO」)するプログラムで、全5回の1回目が行われました。担当のライズドーフ・カイナ先生は、「ロゴ作成のために自分の良さを考えましょう」と、「My good points」「Words that describe me」と書かれた紙を配布して、生徒それぞれの性格や特技を英語で記入させていきます。 翌週には自分のロゴを実際に作るため、なじみ深い企業ロゴを見せて、そのイメージや色の意味を英語で説明します。生徒に質問を投げたりもしますが、簡単な単語で答えるものが多く、生徒たちも気軽に回答。何度かくり返されるうちに、生徒の声もどんどん大きくなり、テンポよく授業が展開されていきました。
「この内容の授業は、以前から日本語でやっていたんです。自分のロゴを作るために自分自身と向き合い、自分について考え、性格や特技を書き出して、それを自分のシンボルマークとして表します。『イマージョンクラス』ではそれを英語で行いますから、今までとは別の楽しそうな雰囲気がありますね。日本語を一切使わないということで、わからない単語に苦労する生徒もいますが、もともと音楽や美術は言葉や国境を越えるところがあるので、言葉がわからなくても絵や図を見て理解できます。理解力を高め英会話力もつける効果を期待しています」と、教室の後方で生徒たちを見守られていた美術科の桑原嘉代先生。担当されたカイナ先生も「生徒たちはよく頑張りました。美術を使って英語を学べば、自然に新しい単語が入ってきて身につきやすい。とても効果的だと思います」と手応えを感じられた様子。 普段から英語に親しむ環境が整っているKISの生徒たち。芸術科目での英語授業は、彼女たちに新たな刺激と英語の楽しさを教え、英語をより身近な存在にしてくれそうです。

国際理解教育に力を入れるKISだからこそのクラス「イマージョンクラス」。英語に親しみながら知識をつけてほしいと意欲的かつ柔軟に取り組む先生方にお話を聞きました。

イマ―ジョンクラスについて教えてください。
【伊吹先生】「イマ―ジョンクラス」は、総合文化コース・理数医歯薬コースの両方のコースの音楽と美術の授業に入ってきます。芸術科目はあまり試験を意識しない科目ですから、その意味では英語に対する垣根が低くなり、歌を歌ったり、何かを使いながら英語を話すことで、英語を身近に感じると思うのです。また、英語の授業では習わない単語や表現が出てきて知識も広がります。
授業を拝見しましたが、簡単な単語で答えるものが多くて、徐々に発言が増え、声も大きくなりましたね。
【大島先生】 英語の時間だったらちゃんとした文法の例文をしゃべらそうとしますが、「イマ―ジョンクラス」では英会話は一言でも成り立ち伝わるということを理解してもらえたらいいなと思っています。高1で3週間ニュージーランド研修に行きますが、そこでも単語やジェスチャーで通じることに気付いて帰ってくる生徒がとても多いんです。そこから英語に親しみ、話せるようになって、自信を持つのです。楽しく英語を勉強してほしいという思いが強いですね。
国際理解教育に力を入れているKISだからこその取り組みとも言えますね。
【伊吹先生】本校ではこれまでにも「イングリッシュ・カフェ」ということでお昼休みや放課後にネイティブの先生と気楽に話をしたり、「イングリッシュライブ」ということでニュースを英語で聞くなど、授業以外でも英語力をつける機会は多いんです。さらに英語にどっぷりと浸かる時間を作り、英語が当たり前の空間を作りたい。最近英語を社内語として使っている企業もありますが、本校も英語が飛び交っていても普通に感じられる空間になってきているのかなと。それがグローバル人材の育成には必要だと感じています。

確かに生徒さんたちは、抵抗があるようには見えませんでした。1回目とは思えなかったですね。
【伊吹先生】おそらく英語の時間だと、生徒も構えていると思うんですね。

【大島先生】中2の英会話とイマージョンクラスの音楽は同じ先生なのですが、音楽の授業で教えた英語の歌を歌いながら教室に入ってきた生徒がいて感激したとおっしゃっていました(笑)。楽しく、身についている証拠でしょうね。
普段の英語の授業では、どういったことを大切にされているのですか。
【大島先生】特に中学では、文法をインプットしたあとのアウトプットを大切にしています。習った英語を使って発言させる機会をたくさん取り入れています。また、校内でレシテーションコンテスト(暗唱大会)があるのですが、全員に長い文章を覚えさせて発表する機会も与えています。普段から、英語を使って発言する機会を多く作っていますね。
今後の展開についてはどうお考えですか。
【伊吹先生】具体的にはまず「イマージョンクラス」の様子を見てからだと思っていますが、学校としてはもっとグローバルな生徒を育てるために、教育活動のすべてが世界基準のものになっていければと思っています。日本独自の数学や独自の理科だけではなく、世界ではこんな視点や考えがあるということを知れる教育に広がっていければと。他にも本校では、中学3年生が1年間をかけて自分の好きなテーマで卒業論文を書くんですね。それをプレゼンテーションで発表するわけですが、その発表を英語でさせたいなと思っているんです。プレゼンもグローバルに活躍するためには必須ですからね。

【大島先生】英語に親しみ、英語を使いこなしてほしいですね。論文を英語にするのは難しい作業ですが、将来的にはチャレンジしてもらいたいです。

【伊吹先生】今後もいろんな展開をしたいと思います。期待していてください。
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