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生徒が学びたくなる面白い学校へ

UPDATE:2015年7月10日
雲雀丘学園中学校・高等学校「生徒が学びたくなる面白い学校へ」
「孝道」を創立の精神に掲げる雲雀丘学園は、サントリー創業者の鳥井信治郎氏を初代理事長として1949年に設立された学校です。2007年から段階的に教育改革を進めており、本年度より改革の第三ステージがスタートしました。同校の次なる目標や新たな取り組みについて、2015年4月より第9代目校長に就任された岡村美孝先生に話をうかがいました。

岡村美孝先生 Profile

サントリー株式会社専務取締役、サントリーコーポレートビジネス株式会社代表取締役社長を経て、2014年6月に雲雀丘学園の常務理事に就任。2015年4月より雲雀丘学園中学校・高等学校の校長を兼務。現在サントリー経営顧問も務める。

挨拶ができれば、
全てができる

校長に就任され、雲雀丘学園や生徒をどう導きたいとお考えですか。
【岡村校長】
「挨拶ができる」子どもを育てたいと思っています。意外な答えだと思われるかもしれませんが、大切なことはシンプルであり、本学の建学の精神「孝道」にも通じています。私は挨拶ができる子は、全てができる子だと思っているのです。
企業で長く勤めた経験からの実感ですが、有能な社員はきちっと挨拶ができるものです。今風に言えば「挨拶ができる」というのは、コミュニケーション能力、協調性、リーダーシップの基本なんですね。そこで今年から全校をあげて、挨拶をはじめとする生徒の意識改革に取り組んでいます。今までも行ってきたことではありますが、さらに徹底してやっていこうと考えています。
もともと、本校は学内の雰囲気がとてもいい学校です。生徒も穏やかで、優しい性格の子どもが多いと思います。優しさをそのままに、よりたくましく育ってほしいというのが私の願いです。

2カ月の中期留学で
カナダへ

2007年からの教育改革で、改革前は1割に満たなかった現役での国公立大学進学者数が、3割以上に飛躍されました。先生が校長に就任された今年から、改革の第三ステージが始まるとのことですが、具体的にどのような取り組みを進めていかれるのでしょう?
【岡村校長】
改革の第一・第二ステージで、本校は進学実績に期待を持てる学校になりました。しかし私は、難関国公立大学への進学だけが教育成果ではないと考えます。生徒一人ひとりが、やりたいことを実現できる進路を選べるよう導くのが教師の務めです。
やりたいことが実現できる環境がそこにあるから国公立をめざす生徒が3割。残りの7割の生徒も、学力的に行ける大学に行ったではなく、やりたいことを本校で見つけて、それに合致した進路を選ぶべきですし、保護者に本当に見ていただきたいのは、生徒一人ひとりのそうした成長なんです。
改革の第三ステージとして、今年度より中学のコース制を廃止し「一貫選抜コース」のみの募集としたのも、生徒たちが「やりたいこと」を見つけるための措置なのですね。新コース制での入学となった中学1年生には、どのような教育が待っているのでしょう?
【岡村校長】
新たにスタートするのが6月に行われる「グローバル研修」です。中学1年生全員を対象に学内で2日間ネイティブと英語で交流し、グローバル感覚を養うイベントです。英語を話すことの楽しさと自信をつけ、英語が好きになって欲しいとの思いから企画しました。
グローバル研修。生徒10人につき1名の割合で外国人講師が指導を担当。ゲームなどのアクティビティからスピーチの練習まで、様々な角度から英語に親しむ。
グローバル研修。生徒10人につき1名の割合で外国人講師が指導を担当。ゲームなどのアクティビティからスピーチの練習まで、様々な角度から英語に親しむ。
カナダへの中期留学。2か月間かけて英語力を鍛錬!
カナダへの中期留学。2か月間かけて英語力を鍛錬!
さらに、高校受験が必要ない強みを活かし、希望者を対象に中学3年の三学期に中期留学を実施します。カナダで2カ月間、英語力を集中的に磨く計画です。このように一貫選抜コースでは、グローバル社会に対応できる能力を身につけるためのユニークな取り組みを進めて行きます。

物に触れるから
面白い

先ほどの英語教育についてもそうですが、御校では以前から「本物」に触れる教育を重視されていると感じます。
【岡村校長】
8年前の改革第一ステージから、同校では本物に触れて学ぶ取り組みを多彩に実施してきました。「環境講座」では、地域の里山保全や、大山にあるサントリー水科学研究所での植林活動に携わり、学んだ成果を年1回「環境フォーラム」で発表します。一般聴衆も招き、英語も交えてプレゼンテーションを行う本格的なものです。
生徒たちの本格的な発表内容に圧倒される環境フォーラム。 深い理解やプレゼン能力が試される場でもある。
生徒たちの本格的な発表内容に圧倒される環境フォーラム。 深い理解やプレゼン能力が試される場でもある。
本物を学ぶ環境講座。多彩な内容が魅力。
本物を学ぶ環境講座。多彩な内容が魅力。

夏休みのアカデミックサマーでは、鳥取大学医学部や農学部・工学部・地域学部で研究体験やフィールドワークに生徒を参加させてきました。また、サントリー生物有機科学研究所の協力で、5日間の研究者体験を実施。同施設の研究者の指導のもと、最先端の機械を使って遺伝子やタンパク質の実験に携わることができる機会です。今年度、これらの取り組みに参加した生徒から、AO入試で広島大学医学部医学科に合格した生徒が現れました。
大学や企業の研究所で学ぶアカデミックサマー
大学や企業の研究所で学ぶアカデミックサマー
「やりたいこと」を早い段階で生徒が見つけるから 進学の意欲が高まりますし、新たな大学受験制度への対応にもつながっているのですね。
【岡村校長】
私は本校を、生徒全員が満足する「面白い」学校にしたいと考えています。卒業生の全員に「雲雀丘中学校・高等学校で学んでよかったな」と言ってもらえるようになりたいのです。
そこで考えているのが、入学・卒業した生徒が具体的にどれだけ本校に満足してくれたかを調査して数値化することです。生徒300人を満足させるのは難しいことですが、データを活用しながら徐々に理想に近づけていきたいと考えています。
私はこの学校で、全ての生徒に伸びてほしいと思っています。社会で輝く人が皆、「やはりあなたも雲雀丘学園出身でしたか!」と言われるような、そんな評価を受ける学校になりたいと思っています。
「大事な子供達を、大事な時に預かっているので、一人ひとりが中高6年間でやりたいことや目標を見つけ、そのための進路を選択できるようにするのが本校の務めです」と、語ってくださった岡村校長。企業での経験が豊富な方だからこその責任感や使命感が、ひしひしと伝わる取材でした。その熱意からは、サントリーで培った“やってみなはれ”のチャレンジ精神が学園全体に広がっていくことを予感させます。
雲雀丘学園中学校・高等学校 ホームページ
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http://www.hibari.jp/
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/122.php>雲雀丘学園中学校</a>
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