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Ⅱ進コース国際交流合宿 生徒&先生インタビュー

UPDATE:2016年01月12日

報徳の国際交流は現場主義!実際に英語を使ってどう表現するか

報徳学園中学校では国際教育の一環として、中学2年生で3日間の国際交流合宿を行っています。Ⅰ進コースは神戸しあわせの村で留学生と交流、Ⅱ進コースは京都の観光名所で留学生を英語でガイド。まずは国内で外国人と実際にコミュニケーションをとることで、自分に必要な英語力、今後身につけるべき力を確認して、実力を伸ばしていく糧にするのです。今回は、京都を案内したⅡ進コースの生徒2名と担任の中東先生に、国際交流合宿での成果・成長について話を伺いました。
中東敏也先生[社会科・2年Ⅱ進コース担任]中田くん[2年・Ⅱ進コース]今岡くん[2年・Ⅱ進コース]

現場体験で知る、実践的な英語と国際交流

ココロコミュ
Ⅱ進コースにおける国際交流の方針を教えてください。
中東先生
Ⅱ進コースは新しい入試に対応していくための6年間の英語のプログラムを組んでいます。2年生(中2)では国際交流合宿を行い、交流することはもちろん英語を実際に使って自国の文化を紹介するなど、英語をツールとし、どう活用するかを考えることを目的としています。イギリス語学研修(中2希望者)、カナダ語学研修(3~5年希望者)もあります。さらに4年生(高1)になると、フィリピンに、5年生ではオーストラリアに語学研修へ全員が行きますので、そうした中で知識を問われて答えるだけでなく、英語を実際に使ってどう表現するかを高めていくことを目指しています。
中東先生
ココロコミュ
今回、Ⅱ進コースの2人が体験した国際交流合宿はどのような内容ですか。
中東先生
まず春に京都へ行き、京都大学に来ている留学生を案内します。ただ、秋の国際交流合宿と異なるのは、留学生に紹介する内容に関して、事前準備をほとんどせずに現地へ行きます。教員が名所を回るコースを3つ設定して、それをガイディングせよという任務を与えるだけですね。
ココロコミュ
中2でいきなり英語を実用的に使うわけですね。体験した2人はどんな印象でしたか。
中田くん
僕ら7人に1人の留学生だったのですが、春はかなり緊張しました。それまでも英語の勉強をしてきたし、学校にネイティブの先生もいるのですが、実際に話すとなると伝わるかどうかが心配で…。でも、意外と返事をしてくれたり、質問をしてくれたりして、「伝わって嬉しい」と思いました。ただ、自分の英語のボキャブラリーの少なさも実感しました。
中田くん
今岡くん
僕も最初は緊張して、自分の英語が伝わるか不安でなかなか話せませんでした。でも、しゃべってみた方が不安もなくなって、好きな日本の食べ物とか、日本のアニメを楽しく会話できたことが面白かったです。僕は英語が苦手だったのですが、外国の方と触れ合い、自分の知っている英単語でどうにかできるとわかって、頑張れば自分の英語力がまだ伸びるんだと思えるようになりました。
今岡くん
ココロコミュ
段階を追って秋の国際交流合宿を迎えるわけですね。
中東先生
秋は二条城、錦市場、金閣寺を紹介することが決まっていますので、各自が資料を集めて調べ、英語教員と相談しながら英語で案内文を作ります。1日目は旅行ガイドのプロである通訳案内士の方に準備した案内文をプレゼンし添削いただき、その後現場に行って案内の練習をするのですが、説明を予定していたものが現地になかったり、通訳案内士の方がさらにアドバイスをくださったりして、帰って最後の修正に取り掛かります。2日目の午後になってようやく案内する留学生と合流します。
案内本番の直前まで試行錯誤。生徒たちは案内がうまく伝わるように考え、工夫を重ねます。
案内本番の直前まで試行錯誤。生徒たちは案内がうまく伝わるように考え、工夫を重ねます。
中田くん
ガイディングには14人のクラス全員で行き、留学生2人を案内します。春のように思いおもいに話すのではなく、場所によって説明する役割を分担するんです。僕は金閣寺へ行く途中の仏教についてと、金閣寺の茶室「夕佳亭(せっかてい)」の2か所が担当になりました。前日に初めて現物の前で練習してみたら、話す場所によっては意味がわかりにくくなる単語もあって、英語で外国人に伝えることの難しさを知りました。当日も観光地で思ったより人が多く、全く違う場所でガイドをやることになって、その場その場でアドリブを入れました。
ココロコミュ
外国人に案内するということでの難しさが多かった?
中田くん
もともと日本人が知っていることと、外国人が知っていることが違うんです。例えば、日本人で「将軍」というと大抵わかるんですが、外国人には全くわからない人もいるので、そういうところを外国人の目線で考えることが一番難しかったですね。結局、英文をしっかりと作って覚えていても、現場で全然違うことを質問されたりして、まずは自分が説明する内容をしっかりと理解することが大切だと知りました。
今岡くん
僕は錦市場の端にある錦天満宮や金閣寺でガイディングしたのですが、やはり「天満宮」とか「神社」は日本の文化で外国人にはわからなかったりするんです。金閣寺では人が多く、動きながら話していると英語が聞き取れなかったりして、現地で気づくことがたくさんあったし、英語力不足も感じました。
案内本番の直前まで試行錯誤。生徒たちは案内がうまく伝わるように考え、工夫を重ねます。
二条城前。うまく案内できるか緊張します。
金閣寺を身振り手振りを交えてガイディング
金閣寺を身振り手振りを交えてガイディング
ココロコミュ
同行された中東先生はどんな印象でしたか。
中東先生
英語でわかりやすく説明するとはどういうことか、相手に伝えるにはどうすればいいか、生徒たちはその難しさに気づいたのではないでしょうか。普段何気なく使っている言葉を、伝えるために深く考えるという要素も含まれていたような気がします。

自分の国のことをわかっていないと、海外の人とコミュニケーションがとれない

ココロコミュ
国際交流合宿を通して気づいたことはありますか。
中田くん
一番初めに思ったのは、僕は日本のことを全然知らないんです。外国人に説明しようとすると日本のことも外国のことも知らないと違いがわからない。それは学校で英語の勉強をしているだけでは気づけなかったと思います。
今岡くん
僕も中田くんと同じで、ちゃんと日本の文化を知ったうえで海外の文化を知らないと、違いが説明できないということに気づきました。自分の国のことをわかっていないと海外の人とコミュニケーションがとれないんです。
ココロコミュ
2年の終わりのイギリス語学研修へは参加するのですか。
今岡くん
僕は行こうと思っています。自分の国の文化も伝えたいし、イギリスの文化も知りたいので、学校で習う基礎的な文法や簡単な単語は全部把握しておきたいです。今回の経験で苦手だった英語に興味が出てきました。
中田くん
僕は高校生になってから行きたいと思っていますが、海外への興味は膨らみました。今回、英語で説明するとなると知らない単語や文法があって苦労したので、まずは基本の学校の英語授業をしっかりと理解していきたいです。
中東先生、中田くん、今岡くん
ココロコミュ
中東先生は意欲的になっている生徒たちに、今回の国際交流の体験をどのように生かしてほしいと思われますか。
中東先生
もちろん直接的には英語の学力や普段の学習へのモチベーションにつなげていってほしいですが、特に思うのはフィールドを世界に広げてほしいということですね。「報徳」という言葉自体に自分の良さをいろんなことで社会に還元しようという意味があり、それを理念としている学校ですので、彼ら自身が興味あることでの一流を目指して頑張り、それをどの国でも発揮できるようになってほしいと思います。
報徳学園中学校の国際教育は、いきなり海外に行くのではなく、まずは日本で、日本の魅力を伝えることの難しさを知るという段階を追った丁寧な学びです。徹底したハードな指導が特徴的なⅡ進コースですが、今回の国際交流合宿のような実践的な学びが取り入れられることで、英語やコミュニケーションに対する生徒の意識は変化し、大きく成長しそうです。
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/123.php>報徳学園中学校</a>
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