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日々の積み重ね、習慣を重視
実践的な女子教育が育む「美しい人」

UPDATE:2015年9月18日
武庫川女子大学附属中学校・高等学校 学校力レポート 日々の積み重ね、習慣を重視 実践的な女子教育が育む「美しい人」

伝統文化
華道の授業

多目的教室にて、クラス全員で受ける華道の授業。今日の課題の花は、シャクヤクと花菖蒲です。
多目的教室にて、クラス全員で受ける華道の授業。今日の課題の花は、シャクヤクと花菖蒲です。
多目的教室にて、クラス全員で受ける華道の授業。
今日の課題の花は、シャクヤクと花菖蒲です。
板書での説明、先生のお手本を見て、生徒各自が花を生けます。生け花の難しさは、立体的に形作ること。同じ花を扱っても生徒の個性や性格が作品に表れます。花に親しむことも華道の授業の重要なポイント。
板書での説明、先生のお手本を見て、生徒各自が花を生けます。生け花の難しさは、立体的に形作ること。同じ花を扱っても生徒の個性や性格が作品に表れます。花に親しむことも華道の授業の重要なポイント。
板書での説明、先生のお手本を見て、生徒各自が花を生けます。生け花の難しさは、立体的に形作ること。同じ花を扱っても生徒の個性や性格が作品に表れます。花に親しむことも華道の授業の重要なポイント。
小原流の先生方が各席を回って、細かく指導してくださいます。その指導を次回の授業に活かすことで、より技術も上達。花は持ち帰り、自宅で復習します。
小原流の先生方が各席を回って、細かく指導してくださいます。その指導を次回の授業に活かすことで、より技術も上達。花は持ち帰り、自宅で復習します。
小原流の先生方が各席を回って、細かく指導してくださいます。その指導を次回の授業に活かすことで、より技術も上達。花は持ち帰り、自宅で復習します。
小原流 野﨑豊和先生
小原流 野﨑豊和先生

花を知り、花を生けることで
女性としてのたしなみを表現できる人に

華道の授業を拝見しましたが、黒板からは比率や配分など芸術とは異なる印象を受けました。
【野﨑先生】
最近は日本古来の生け花よりもフラワーアレンジメントが身近になっていますが、大きな違いは空間の処理のしかたです。フラワーアレンジメントは構成が正三角形と正方形で、花と花の間隔はみんな同じなのですが、生け花は不等辺三角形で構成されていまして、あるところには密集して、あるところには少ないという粗密の関係、アンバランスの美を表現するのが生け花です。生徒からも「なぜ、数学や物理みたいなものが出てくるの?」と言われますが、統計的に何が美しいのか、いわゆる黄金比みたいなものを求めていくと、ああいった黒板になります。主枝に対して何分の1に客枝を持ってくれば、空間の中でいかにアンバランスだけれども美しく見せることができるかということを説明していきます。
授業はどのような流れで進むのですか。
【野﨑先生】
最初の授業では、日本の歴史から入って、皆が馴染みのある足利将軍や千利休を織り交ぜながら、生け花が昔からどのように受け継がれてきたものであるかを話します。さらに生け花ははさみを使いますので、安全教育もしています。剣山も危ないですし、器も割れると危ないですから、いろんな心遣いやマナーを身に付けてもらえるようにといった指導もしています。
ただ、生け花を体験するだけではないわけですね。
【野﨑先生】
そうですね。2回目からは実際にお花を手に取って生けていきますが、そこでは花を長持ちさせるための水切りの方法を教えます。花によって、例えばアジサイにはミョウバンをすり混んで水につけるとか、もみじなら鷹の爪を割ったところにはさんで酒につけておくとか、生徒たちにはよくわからないかもしれませんが、そういうことも授業で話をします。そうすると「先生、生け花には化学も必要なんですね」と言ってくる生徒もいます。生けるときは支点力点の関係をよく考えないとひっくり返りますから、「物理も必要だよ」という話をして、幅広い分野の知識が合わさったものが生け花の表現につながると伝えています。
生徒の変化や成長を感じられますか。
【野﨑先生】
最初は華道の授業に対してあまり素直になれない態度の生徒が、2学期になると「花っていろんなものがあって、なんかいいね」というふうに変化してきたりします。いろんな子がいて、いろんなものを好きなのは当たり前なので、「花が好きではない」と言う子もいるでしょうが、1年経つうちに生け花の形ができていきますから、人格形成の中で美意識が確立されていったのかなと思います。また、生け花は、正面だけではなく、自分の目で奥行きを感じて花を生けるという、立体的に物を見る力が養われます。その変化を本人たちはわかっていないかもしれませんが、自然に身に付いてきていると思います。
テストもあるのですか。
【野﨑先生】
1学期ごとに、実技のテストがあります。ノートや感想文も毎回書いてもらっていますから、それも提出してもらいます。試験ではノートを見ることができます。普段の授業で手直しということで指導されたときに言われた意見を取り入れ、次に自分がそれをどう生かして表現するかを考えて生ける生徒と、日頃から何となく生けて、聞いたことも自分で反芻していない生徒が生けた花の差は歴然です。やはり1+1は2で終わらないのが生け花で、授業を受ける姿勢で大きく変わるなと感じています。
伝統文化を受け継ぐというだけには収まらない授業ですね。1年間の華道の授業を生徒たちには何を伝えたいと思われますか。
【野﨑先生】
まず季節感を身に付けてほしいですね。季節ごとに花が来ますので、その季節の花を生け、花の植物学的な特徴を知って知識を増やしてほしいです。また、花が身近になって、生活の中で花を見ること、生けることで、生活にゆとりが出て充実し、女性としてのやさしさやたしなみもうまく表現できるようになればいいなと思いながら授業をしています。
それを中1から体験することは大きいですね。
【野﨑先生】
野﨑先生:そうですね。例え1年間でも、やれば体が覚えていますから、将来お花を生けてみようかなと思ったときに感覚が戻ると思います。原体験のようなものになるかと思いますので、ていねいに授業していきたいと思います。
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/124.php>武庫川女子大学附属中学校</a>
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