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大阪青凌中学校・高等学校 学校力レポート 民泊自然体験 in 和歌山県西牟婁郡白浜町日置川

大自然の中で体験・交流・成長。生きる力を鍛える民泊自然体験

少人数教育の成果を高める取り組みとして、生徒が関心を持ち意欲的に向き合うイベントを多数用意している大阪青凌中学校。昨年からは、中学1・2年時の夏に海・山・川に囲まれた自然豊かな和歌山県の日置川で、2泊3日の「民泊自然体験」を行っています。
3~4名のグループに分かれ、農業や漁業に従事する地元の民家に宿泊することで、異世代交流をはかり、さまざまな体験を通して自然の素晴らしさを体感。人として必要なコミュニケーション力やマナーに磨きをかけていきます。
今後、恒例イベントとして定着させるという「民泊自然体験」。実際に体験した現中3生と中2生にその魅力を、引率された先生方にはこのイベントへの期待と思いを取材しました。

民泊で印象的だったことを教えてください。
【菊池くん】バスの中で歓声があがるほど、まず見えた海がきれいな場所でした。僕は、おばあさんとその娘さんとお孫さんがいる家族の家に、同じ学年の男子3人でお世話になったのですが、川に連れて行ってもらったり、その土地の昔の話を聞かせてもらったり、とても親切にしてもらいました。

【深川くん】僕も男子3人でお世話になりました。もともとご夫婦とも先生で、先に自己紹介のカードを送っているので、すぐ名前で呼んでくれて、第2の家族のようになれました。その家では今お父さんが漁をされているので、釣ったばかりの新鮮な魚をさばいて食べさせてくれたのですが、僕は苦手だった魚が食べられるようになり、家に帰ったら親に驚かれました。それに川に連れて行ってもらって、川エビも獲らせてもらいました。餌をまいて少し待つと岩の下からいっぱい川エビが出てきて、水中ゴーグルをつけて獲るんです。その川エビもすごくおいしかったです。

【橋本さん】最初は、知らないところに行くし、お世話になる人のことがよくわからないから緊張していたのですが、日置川がすごくきれいで、自分が住んでいる場所とは全く違っていたので、一気に引きこまれました。お世話になった方も優しく、普段料理をすることはなかったのですが、切り方からていねいに教えてもらって一緒に料理をしました。一番印象的だったことはお米を育てていらっしゃって、精米をさせてもらったことです。

【成川さん】私は、近所の方の畑に行って種まき体験をさせてもらったり、ビニールハウスの一部を作らせてもらったり、普段やったことがないことをいろいろ体験させてもらいました。サワガニを食べることにも挑戦しましたが、おいしくてびっくりしました。

日置川は自然豊かな場所だそうですが、自然の良さや厳しさを実感したところはありましたか。
【菊池くん】日置川はとてもきれいで本当に楽しかったし、自然の素晴らしさもたくさん味わいました。ただ、2日目に外に出かけたのですが、草むらを歩いていると葉で手が切れてしまったんです。帰って傷を見せたら、葉には危険なものもあることを教えてもらって、恐さを感じました。そういうことを普段知る機会はありませんが、やはり少しは知識を身に付けておいた方がいいなと思いました。

【深川くん】民泊は8月に行ったのですが、日置川が山合いで夜暑くても窓を開けるだけですぐに涼しくなるんです。地形が違うと、暮らし方も変わるんだなと思いました。もともと自然は身近だったのですが、お世話になった方と釣りや自然の話をすることでさらに興味が湧いたし、また自分でも自然を楽しめるところに行きたいなと思いました。

【橋本さん】私は、星がすごくきれいで驚きました。私が住んでいる兵庫ではちょっとしか星が出ていませんが、日置川では空がプラネタリウムみたいなんです。あと、お茶の実から作っている自家製のお茶がおいしく、持ち帰らせてくださったので家で母にも入れてあげて、お茶の実についてもいろいろ調べてみました。

【成川さん】夜中に窓を見たら、アマガエルが5、6匹くっついていたんです。カエルのお腹が白いことを初めて知りました。それに、普段は泳いでいる魚を見る機会があまりないですが、日置川では何匹も見たので、魚を見ると日置川を思い出します。自然が少ない場所では、なかなか体験できないことばかりだったと思います。

事前学習はあったのですか。
【菊池くん】 2か月くらい前に、泊めていただく家の方に自己紹介の手紙と写真を送りました。相手からも返事が届き、そこから交流が始まります。行く前にもらった手紙に優しさがにじみ出ていたので、行く前も特に不安はなかったです。
現地では、全員が2つに分かれて「備長炭風鈴作り」と「藍染め作り体験」をしたそうですね。
【菊池くん】僕らは風鈴を作りましたが、地元の方がていねいに親切に教えてくれました。特に難しいものではなく、日置川で作られている備長炭を3つ束ねて吊るします。

【深川くん】すごく良い音がするので、持って帰らせてもらって、今、自分の部屋にあります。

【成川さん】アットホームな雰囲気の中で、友達関係や友達に近い先輩後輩関係ができます。

【橋本さん】藍染めは、ねじったり、ビー玉を入れたりして模様を作るのですが、出来上がるまでどんな形になるのかわからず、難しかったです。
日置川での「カヌー体験」は?
【深川くん】 これも地元の人が日置川について講習し、ていねいに教えくださいました。カヌーに慣れたら上流に行って泳いだり、岩からジャンプをしたりする貴重で楽しい経験でした。中2は中1のときに琵琶湖でカヌーを経験していたのですが、おかげで緊張することなく挑戦でき、やはり一度体験していることは大きかったなと思います。
初対面の人の家に泊まる経験はなかなかできないと思うのですが、民泊体験をしたことの良さは何でしたか。
【菊池くん】 お世話になった家のおばあさんから、自然豊かだった頃の日置川の話や自然が減ってきている今の日置川の話を聞いて実感が湧いたし、いろいろ考えるきっかけをもらいました。このあと僕らはオーストラリアの海外研修に行って、1人1家庭のホームステイをしたのですが、その練習という意味でもすごく良い経験ができたと思います。民泊で知らない人と話せたことが、海外に行くときも自信になっていたと思います。

【深川くん】僕は全員で行動する以外の時間は、ずっとお世話になった家の方としゃべっていました。水泳が好きだと話をしたら、その方は水泳が苦手だという話をしてくれて、どんどん話が膨らんでいったんです。そうやって積極的に話をすれば年齢に関係なくお互いに楽しめ交流できることを民泊で学んでいたので、その後のオーストラリア海外研修も積極的になれたところがあると思います。
民泊体験がつながっているんですね。
【橋本さん】私は、毎日食べているお米のことや普段は全く教えてもらう機会のないことを知れて興味深かったです。それに、お世話になった方がいろいろ質問してくださったことでたくさん話ができたので、中2で行くときは自分がいっぱい質問をしたいと思うようになりました。

【成川さん】私は民泊を体験することで、友達が普段どんなふうに生活しているかが見えて面白かったです。私が普通に作れる餃子を友達が作れなくてびっくりしました。共同生活をすることで、そういう学校生活とは違う友達の一面も発見できました。

では最後に、こうした体験をさせてくれる大阪青凌中学校の魅力を教えてください。
【深川くん】 中学に入学したらすぐにオリエンテーション合宿があり、8月にはこの民泊があります。新入生が入ったら歓迎会やクラブ案内を3学年でやるのですが、早い時期から仲を深めて学校生活を送るので、すぐに学校になじめて毎日が楽しくなると思います。中学は少人数ですが、3学年縦割りの行事も多く、各学年だけでなく学年を越えて楽しさを分かち合えるところがいいんです。生徒同士の交流も深い学校です。

【成川さん】私は人権クラブに入っているのですが、高校生も一緒に活動するので高校生活の話も聞くことができます。先輩が理系・文系で悩んでいる話を聞くと、「高校生になったらこういうこともあるんだな」と参考にさせてもらえます。

【菊池くん】少人数だからこそ2学年一緒に民泊のような行事ができるし、オーストラリアの研修でも1人が1家庭にホームステイできます。それに先生との関わりもかなり深い学校です。

【橋本さん】それだけに先生がすごく面倒を見てくれ、勉強もわからないところは時間をとって教えてくれます。先輩とも先生とも交流が多く、安心できる学校だと思います。

「民泊自然体験」の特徴について教えてください。
【伊達先生】日本版のホームステイのような感じですね。農業や漁業をされている一般の方のご家庭に3~4人のグループでお世話になります。生徒からするとおじいさんやおばあさんぐらいの年齢の方が大半で、それぞれのお宅で家業をされていますので、お世話になる3日間はお手伝いをさせていただいたり、食事の用意の手伝いをさせていただいたりします。また日置川は山に囲まれた日本でも有数の美しい清流ですから、都会では味わえない大自然を3日間体験して普段とは違う生活を楽しむことも目的としています。
年配の方とコミュニケーションをとることで、感じてほしいこともあったのですか?
【伊達先生】そうですね。やはり核家族が増え、自分のおじいさんやおばあさんとも触れ合う機会が少なくなっているので、その意味で年配の人生経験豊かな方との交流や直接話せることは大切だなと思います。民泊では、決してお客さん扱いではなく、孫のように受け入れてくださり、もし生徒が困ったことをしたら叱っていただくようにもお願いしていますので、そこも一つの狙いではありますね。普段、生徒たちは家族や学校という狭い社会で生きているので、他にも目を向けてほしいという思いもありますし、世代が離れている大人からの刺激をなるべく与えたいという思いもあります。

先生方は各家庭での生徒の様子をご覧になったのですか。
【伊達先生】はい。全部で23家庭ぐらいあり、生徒は知らないお宅にお世話になる楽しみ半分不安半分だったと思うのですが、僕がうかがったときには圧倒的に慣れている生徒が多かったです。普段、本校の生徒がなかなか体験できないようなことを、いろいろやらせてもらっていました。ほとんどの生徒が初めてのことばかりだったと思いますが、抵抗がありそうに思えることも興味を持ってやっていました。普段体験していなくても、自然との触れ合いや人との交流が好きなんだなと、見ていて思いました。畑で農作業を手伝わせてもらっている生徒も多かったです。周りが山や川の自然ということもあって、学校では見たこともない生徒の笑顔や表情が見られました。
今後も生きる力や豊かな心を養うイベントとして「民泊体験」を活用されるようですが、「民泊体験」の良さは何でしょうか。
【伊達先生】中学校には総合学習や道徳の授業がありますが、その時間だけでは養えない体験をすることで身につく力がこういう場所で作られると思うんです。川で遊んで楽しいなとか、山がきれいだなとか、そういういろんな経験や感じ方が、子供たちを育てるのかなと思います。それに自然は大切なんだよとか、自然って美しいものなんだよと言葉で伝えても、それを実際に見て自分で触ってハートで感じないと得られないものがあります。特に今の時代を生きている子供たちはそういう体験が非常に少なくなってきているので、なるべくこうしたハートに響く体験をさせたいなと思います。今回の民泊終了後に書かせた感想文も普段はあまり書かない生徒がたくさん書いていたり、最近は保護者とあまり話さないという生徒が保護者にしっかり話をしていたりして、成長した姿も見られました。きっと良い刺激を受けたのだと思います。
今後の展開としては、どのようなことを考えられていますか。
【伊達先生】中2は2回目になりますので、それを踏まえ今度が去年お世話になった方々に感謝を伝えるための発表などを準備して、成長を形として見てもらえるようにしたいと思っています。その先輩の姿を新1年生が見て、1年後には私たちがやるんだと思う。それを大阪青凌中学校の良い伝統に作り上げていきたいですね。本校はほとんどの行事を学年を越えてやることが多く、生徒もそういう心構えになっていると思いますから、その部分も活かしたいですね。
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