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関西大倉中学校のキャリア教育 栗城史多氏講演会

 独自のキャリア教育を展開する関西大倉中学校。ココロコミュでは過去に、その独自の取り組みに対し取材を行なってきた(参照:関西大倉中学校のキャリア教育)。今回、より発展的な内容で企画を行なっている関西大倉中学校の講演会を、キャリア教育特集の第二弾として取り上げるべく取材に伺った。
「聞くだけ」の講演会ではなく、生徒が「共感」できる講演会を
  関西大倉中学校では総合・人権学習の取り組みとして、青年海外協力隊や介護関係の方々を招いた講演会を定期的に行なっている。この取り組み自体は今まで年に1回のペースで定期的に行われてきた。2011年度からは内容を一新し「各界で活躍する著名人を招いての講演会」として実施している。
  ただ単に著名人を招き講演を行うのが目的ではない。より生徒が「共感」でき「夢」というテーマに対し、ひとりひとりが考え直すきっかけを与えるのが目的だ。「今回講演を依頼した栗城さんは、生徒たちと近い世代であり、大きな夢に向かってチャレンジされている。彼の口から発せられる言葉には強いメッセージ力があると思いました」そう語るのは関西大倉中学校六貫教育推進室室長の松村先生。当日を迎えるにあたり栗城さんの著書や、今までの取り組み等を紹介する時間を生徒たちに設けた。事前学習をして臨んだ講演会当日、生徒たちは近い世代の青年が、無謀とも言える大きなチャレンジに向かっていく過程に、所々驚きながらも、静かに聞き入れていた。
栗城史多氏プロフィール
1982年北海道生まれ。2004年6月に北米最高峰マッキンリーの単独登頂成功。その後、アフリカのキリマンジェロなど7大陸最高峰のうち6大陸を単独で登る。2007年からはヒマラヤ8000m峰に挑戦。現在はエベレストの単独・無酸素登頂と、山頂からのインターネット生中継による「冒険の共有」を目指す。
著書に「一歩を越える勇気(サンマーク出版)」、「NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法(サンクチュアリ出版)」など
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栗城史多氏講演会「大事なことは、夢を否定しない力を持つこと」
  マイクを片手にひとり檀上に立ち、時折映像や写真を交えながら「夢を否定しないことの大切さ」を栗城氏は訴えかけた。 山登りをはじめたきっかけや基礎知識。世界各地でのエピソードなどを交えながら今までの体験を語り、時折笑いの渦が起こるほど会場は一体感に包まれた。その中で栗城氏は「今すぐに将来の夢を持つことが大事ではないと思っています。夢に大きいも小さいもないんです。大事なことは、夢を抱いた時に否定しない力を持つことです」と生徒たちにエールを贈った。
  ダイジェスト映像を途中に挟み、1時間30分ほどで講演会は終了。 その後、代表生徒から厳選した質問事項の中から数点を栗城氏に質問し、最後に全員と記念撮影をして講演会は終了した。
生徒からの質問
質問1
「山に登るために日々どのようなトレーニングを行なっていますか?」
体幹の筋肉を鍛えるトレーニングを中心的に行なっています。トレーニングと言うとジムで鍛えるというイメージを持たれると思いますが、ヨガなどで体の内面を鍛えるトレーニングも取り入れて精神的にも常にいいコンディションを築けるように鍛えています。
質問2
「食生活で気を付けていることはありますか?」
お酒はほとんど飲みません。それと今は減量をしているので食事も制限をつけて日々注意して取るようにしています。ただし大好物のプリンだけは特別ということで、時々自分へのご褒美として食べています。
質問3
「栗城さんの生きがいは何ですか?」
日々の生活に感謝して生きることが生きがいです。生きがいというのは、何も大きなことではなくて今現在夢を持っていないから生きがいがない、ということではないと思っています。今自分がいる環境に日々感謝することが僕自身は大事だと思っています。
質問4
「私たちのようにこれから夢に向かう人々に、メッセージをお願いします」
今夢を持っているみなさんも、まだ夢を描けていない人も大切にしてもらいたいことがあります。それは「夢を持った時妥協しないで目標を高く持つこと」です。妥協してしまった時点で100%の力を出そうとしなくなります。だから無理だと思っても限界を自分で決め付けず高いレベルの目標を持って夢に向かっていってください。
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生徒たちの感想(一部抜粋で掲載しております)
生徒H.Yさん
「不可能は心の思い込みだということを知りました」
不可能は自分の思い込みだということを知り、何事にも挑戦していこうと思いました。物事が成功する確立は絶対に0%ではない。僕も無理だと思っていた挑戦が勇気を出してやってみるとなんとか成功できたことが今までに何度もありました。その時はとても嬉しかったです。僕は自分自身の手で皆が不可能だと思うことを可能にして全ての人々に勇気を与えられる人になりたいと思います。
生徒M.Iさん
「モヤモヤしていた目標の過程が、少し晴れたような気がします」
栗城さんは山を登っているけれども、私は見えない勉強の山に登っています。彼がテントの中で風が止まるのを待つように、私はわからない所でずっと足踏みしています。けれど、わからなかった所がわかった時、また一歩一歩と登っていきます。まるで彼が人を励ましながら一歩一歩山頂を目指して登っているように。今回の講演によって私は、今までモヤモヤしていた目標の過程が少し晴れたような気がします。
生徒S.Mさん
「チャレンジしてみようと、思うことができました。」
私にはまだ夢や目標がありません。将来のことを考えるのが嫌になっていると思います。そんな時、栗城さんの話を聴いて、これから少しでも自分がやってみようという気になったことにチャレンジしてみようと思うことができました。すぐに「無理だ」と決めつけずに、まずはチャレンジしてみることが大切だとわかりました。将来のことを考えるきっかけとなり、とてもいい話を聴けました。
生徒S.Iさん
「まずは「夢」を直視すること」
「ケーキ屋さん」「おもちゃ屋さん」「消防士」時には「仮面ライダー」などが「夢」だった昔。でも大きくなるにつれて、その道にある壁が見えてきて「夢」に怖気付いてしまうのです。そして「夢」から目をそらしてしまう。10代の内でさえ、たくさんの壁が見えるのに、大人になったらもっと多くの壁が見えてきてしまうのでしょう。そんなたくさんの「壁」を乗り越えた先輩として、栗城さんは私たちに話をしてくれたのではないかと思います。まずは「夢」を直視すること。これが出来たからこそ栗城さんは今、登山をしているのではないかと思いました。
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