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将来を見据えた自主的な進路選択
丁寧かつシビアなサポートを実現

UPDATE:2015年7月23日
金蘭会高等学校・中学校「将来を見据えた自主的な進路選択 丁寧かつシビアなサポートを実現」
女子校として100年以上の長きにわたる歴史と伝統を誇る金蘭会高等学校・中学校。習熟度別クラス編成や、幅広い教養を身につけるための情操教育や、将来を見据え、生徒のモチベーションを高めるキャリア教育など、様々な取り組みを実践しています。今回は進路指導部長の上松隆司先生に、同校の中学から高校への進学と、高校で選択するコースについてうかがいました。

内部進学者こそ
高校でのリーダーに

中学の段階では、2年生から習熟度別にクラスが分かれるんですね。
【上松先生】
標準クラスと発展クラスに分かれます。高校で特別進学や看護進学コースを目指すのであれば、発展クラスに行くことが多いので、中2のうちから進路を意識するようになります。
今回取材させてもらうにあたり、高校に様々なコースがあることに驚いたのですが、金蘭会中学校から高校に行くことのメリットは?
【上松先生】
本校では、やる気や続ける力を身につけるための「7つの習慣J ®」という教育プログラムに、中1から取り組んでいます。そのうえで中2から習熟度別のクラス分けや、高校のコース選択があるので、夢の実現のために段階を追って目標が定められるという良さがあると思います。
実際に、中学校から高校に上がるときに、各コースからの進路選択は本人の希望通りになるのでしょうか。
【上松先生】
一応、基準がありまして、学校の成績の他に、ベネッセの学力推移調査の結果を重視しています。この点を越えないと絶対に入れないということではありませんが、入ってからついていくのに必要なレベルを目安にしています。学力推移調査は中2のクラス分けにも使っていますので、「発展クラスに入りたい」と思ったら、中1の実力テストを頑張らなければいけません。中3進級時も、「標準クラス」と「発展クラス」の入れ替えがあるため、生徒たちも意識していますね。
コースの希望は、いつ頃提出するのですか。
【上松先生】
中3の夏頃です。きちんと出願をさせて、高校からの受験の人たちと同じ日に、内部進学者は別室で試験をします。受けられなかったから進級できないということはありませんが、試験の結果によっては希望通りにならないこともあります。
内部進学者でも、高校受験と同じような意識で取り組んでいるのですね。
【上松先生】
昔は内部進学者の方が点数が低い印象があったのですが、中学で徹底的に学習習慣をつけて、入試を意識させるようにしました。今年の数学の平均点は内部の生徒の方が高かったですね。高校では、コースによって割合は違いますが、内部生も外部生も同じクラスになります。高校に入って足を引っ張るのではなく、内部生こそ外部からきた生徒を引っ張っていってほしいと思っています。

外部からも人気の高い
「特別進学コース」と「看護進学コース」

各コースの特徴について、まずは「特別進学コース」から教えてください。
【上松先生】
国公立・難関私立大を目指す、高い学習意識を持ったコースです。外部からの志望者も増えていますから、内部生は外部生を上回る成績を取らないと、「特別進学コース」への内部進学は難しいという危機感があるのかもしれません。
進学実績という面では、このコースの成果は大きいですか。
【上松先生】
3年間、クラブと両立させた生徒も多く、去年は吹奏楽部で3年まで活動していた生徒が神戸大学に合格しています。今年は大阪教育大学の合格者が出ました。こういう成果は対外的な実績だけでなく、学内の生徒にも大きな影響があります。
「特別進学コース」は国公立・難関私立を目指すということで、勉強はかなりハードなコースなのでしょうか。
特進
【上松先生】
月水金は8時間目まで授業がありますし、英語の時間数も多いです。理系でも文系でも必要となる英語に力を入れようということで始まったコースで、今はまだ文系志望が多いですが、理系志望も微増しています。
年々増えてきている理系志望者にも、学校として対応していくということですね。
【上松先生】
それを見越して、数学や理科への取り組みを促して、カリキュラムもそのように組んでいます。理系の生徒もしっかり育てたいと思っています。
次に、「看護進学コース」の特徴を教えていただけますか。
【上松先生】
看護の資格が取れるとか、看護の授業があるわけではありませんが、課外活動で、現役看護師の方から話をうかがったり、看護現場での体験に参加をしています。生徒のモチベーションを上げつつ、国公立・上位私学の看護学校へ進むための学力を身につけるコースです。理数系の授業が多く、「特別進学コース」同様、月水金は8時間目まで勉強します。本校は千里金蘭大学と姉妹校ですが、この大学の看護学科は大阪ではレベルの高いところですので、千里金蘭大学への内部進学を目指して、高校受験で外部から入ってくる人も多いコースです。
看護現場での体験を通して、早い段階から適性と向き合える良さもあるのでは?
看護
【上松先生】
「看護進学コース」に入ってくる生徒は、基本的には他の選択肢を考えていないことが多いのですが、進路を考える上で、自分が本当に看護師に向いているのかどうかを見極めることは大切です。大学に入る前に体験を通して適性を知り、進路を変更できる機会があることはいいと思いますし、進路変更の際にも理数系に強いというのは武器になると思います。もちろん、看護系に進む生徒にとっては、さらに意識を高めることができると思います。

バラエティ豊かなコースで
適性、個性、自主性を尊重

「保育児童コース」も、保育師の方に話を伺ったり、体験があったりするのでしょうか。
保育
【上松先生】
先を見据えて、小学校がいいのか、幼児保育にするのかというところまで、考えられるように指導していきます。「看護進学コース」と違うのは、こちらは課外授業ではなく、通常の授業の中に幼児体育・児童文化・ピアノなどの科目があり、より専攻の特色が強い点です
「スポーツ・特技コース」はどういう生徒が多いのですか。
【上松先生】
例えば、中学でバレー部だった生徒が高校でもバレーを続ける場合は、ほとんどがこのコースに入ってきます。剣道や新体操や吹奏楽の生徒も多いですね。特徴としてはスポーツだけでなく、特技も認めているという点です。スポーツ以外の部活をしている生徒もいますし、外部でシンクロナイズドスイミングや楽器をやっていても対象となります。土日に大会などがあるなど、他コースに比べると勉強の時間がとりにくいとは思いますが、そのぶん自主的に勉強をする傾向が強いです。個々の活動の中で、並外れた集中力を発揮する生徒たちなので、勉強に対しても集中して取り組めるのかもしれません。むしろ時間が有り余っている生徒よりも時間を有効に使い、学力が伸びることもあります。
大学や企業の研究所で学ぶアカデミックサマー
「総合進学コース」はどのようなコースですか。
総合
【上松先生】
こちらはコース内をさらに4つの「系」に分けています。外国語や国際関係の大学進学を目指す「グローバル系」、芸術大学や専門学校への進学を目指す「ドラマ・アート系」、管理栄養士や食物栄養学科への進学を目指す「健康栄養系」、文学・経済・法学・教育・環境・情報・心理学などの進学を目指す「文理進学系」の4つで、「文理進学系」の人数が最も多いです。

大学入試改革に対応できる
アドバンテージとは

受験生の保護者は、今後の大学入試改革にどのように対応されていくのかを知りたいと思います。どのような対策を考えられていますか。
【上松先生】
大学も上位校から新しい入試形態を発表し始めていますので、その傾向を見ながら、入試が変わっても対応できる力を見極めて、高校と中学のカリキュラムを見直していこうと思っています。また、2020年までの現体制が残っている間の生徒はセンター試験を受けるわけですから、そことのバランスもうまく取っていかなければいけません。
学内にセンター入試体制組と新入試体制組の両方の生徒が混在していくことになるわけですね。
総合
【上松先生】
何よりも今回は、大学が変わるから入試制度も変わるという変更なので、2020年以降に大学生である人は全て対象だと考えてよいと思います。たとえ受験時には関係がなくても、大学在学中にこの変化に適応できないと、その後、就職をする時に困ると思うんです。社会人基礎力や、キー・コンピテンシー(主要能力)が重要視されていますが、結局そういう力を身につけさせるのが「基準」になると思うので、「7つの習慣J ®」のようなアクティブラーニング的な授業に全科目がなっていかなければならないと考えています。
最後に、今後の取り組みについてお聞かせください。
【上松先生】
今、各コースがやっと安定してきたという手応えがあります。新しいコースに関しては充分な準備をしてスタートしたわけですが、入ってきた生徒を見ながら調整する部分があったのも事実なので、ようやく全コースが3学年揃って、さらに中身を充実させる段階に入ったかなと思います。今後は、それぞれのコースに対応した進学先に進んでいける授業と、進みたいと思える授業を展開していけるよう取り組んでいきたいと思います。
高校の細やかなコース設定や手厚いサポートに目がいきがちですが、内部進学生に危機感や緊張感を持たせる一面も垣間見えました。中学の段階から「将来どうなりたいか」を意識させ、生徒の自主性を養うことを重視していることが窺われます。アクティブラーニングを早くから取り入れてきた同校の、さらなる展開に期待したいと思います。
金蘭会高等学校・中学校 ホームページ
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