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清教学園中学校 ~電子黒板を使った授業~

清教学園中学校は2011年に創立60周年を迎えた。「しらかしの径(みち)」と呼ばれる通学路では四季折々の自然を楽しむことができ、教室からは緑豊かな山々が見え、豊かな自然環境に囲まれた学校だ。 一方でIT機器導入に関しても先進的に取り組んでいる。
2010年、中学校全教室に電子黒板を導入、黒板の使用を止めホワイトボードと電子黒板を使った授業に完全移行した。今回は電子黒板によってもたらされた新しい授業内容を取材した。
※肩書き等は取材当時のものです

導入にあたって

菊池渉教頭
菊地 渉 教頭
本校は2010年8月、中学校全教室(17部屋)と総合学習室に電子黒板とホワイトボードを設置しました。以前からIT機器の導入には積極的に取り組んでおり、1985年に中学校全教室にテレビモニター、2007年にはプロジェクターとスクリーンを中学と高校の全教室に導入しています。
電子黒板を導入した理由は「授業の質向上」と「課題解決」が大きいと言えます。緑の黒板は色弱の生徒にとって見にくいという問題、チョークの粉が生徒と教師に与える影響などが、以前より問題視されていました。電子黒板はペンの色が多岐に渡り、ボードの背景色も自由に変えられます。また、板書を消す際も一瞬で消すことができ、時間短縮にもつながります。先進的な機器を取り入れ、授業の質を向上するだけではなく、現状を改善しより進化した授業を行うために電子黒板は必要だったのです。【菊地教頭】

導入直後の反応

菊池渉教頭
中谷 有吾 先生
導入すると聞いた時は、「黒板のままでいいじゃないか」と思いました。板書量の多い数学には面積が広い黒板の方がいいからです。しかし、「授業がもっとスピーディーにできる」というメリットに気がつき、徐々に気持ちが変わっていきました。問題解説の授業ではより多くの問題を解く必要があり、無駄な時間をなるべく省きたい。ボタンひとつで真っ白な画面にもできるという電子黒板の機能性は、授業をスピードアップできます。
手探りで使い方を覚えていく中で、生徒たちには迷惑もたくさんかけました。しかし、一緒に新しい授業の方法を探っていく感覚は、私自身も生徒たちにとっても刺激的だったと思います。
中学生のうちは数式の数をこなしていくのではなく、基本的な式をたくさん覚える必要があります。そのためには黒板に向かわせ、生徒たちが飽きないような授業をしなくてはいけません。電子黒板には生徒の気を惹きつけるさまざまな機能があります。機能の組み合わせ次第で新しい授業のアイデアを生み出せるのは、電子黒板ならではだと思います。【中谷先生】
電子黒板導入に関するアンケーチト

電子黒板のメリット

数学の授業でよく使用する機能は、作図、コンパス、カラーペン、マーカーペン、マス目などです。以前は大きな定規を抱えて黒板に作図していましたが、電子黒板では正確な図が瞬時で描けるので時間短縮にもつながっています。また、マス目を表示して座標軸を描け、二次関数の平行移動の説明もわかりやすくなりました。
過去の板書記録は全てデータで残っているので、数回前の授業記録を出すことも簡単です。多くのクラスを受け持っていると、どこまで教えたか頭で覚えているのには限界があります。自分自身の授業の振り返りもできるし、このクラスには教えているけど、他のクラスには教えていない、という不平等も解消できます。板書したものは出力・保存できるので、長期入院中の生徒に授業内容を出力して渡したりもしています。【中谷先生】

使い方は無限大。データ共有で教師のスキルアップにも

板書されたデータは全てサーバーで管理され、誰がどんな授業を行なっているのか一目でわかるようになっています。以前は教員の経験値とスキルに頼って授業を進めることが多く、授業内容が不透明でした。電子黒板導入後は授業内容が「見える化」され、ノウハウ共有につながっています。「こんな機能を使ってみた」とか、「この機能は図と組み合わせてこんな風に見せることができる」など新しい使い方を発見した時は、教師同士で教えあう習慣もつきました。経験値が少ない新任教師にとって、キャリアを重ねてきた教師の授業内容にはたくさんのヒントが詰まっています。電子黒板には教員のスキルアップにつながる、というメリットもあります。【菊地教頭】

今後の取り組み

今後は授業以外でも積極的に活用したいと考えています。具体的には、学校説明会やロングホームルームの時間にビデオを流すといった活用法です。電子黒板は常にインターネット回線とつながっていますので、全教室に同じ映像を流すことや、テレビ電話も可能です。
電子黒板以外のIT機器導入に関しては未定ですが、まずは電子黒板を定着化させることを最優先として考えています。タブレット端末やスマートフォンなども普及し、近い将来教科書が完全電子化する、なんてことは夢の話ではなくなりました。新しい技術に触れた時、子ども達は好奇心からもの凄い速さで知識を吸収します。正しく技術を使わせるためにも、教える側の教師は生徒よりも多くのことを知っている必要があります。その為に、まずは電子黒板で次世代メディアに対する抵抗感をなくし、定着化させていく必要があると考えています。【菊地教頭】
写真1 写真2
問題解説中。画面左端には過去のデータ一覧が並ぶ 感度のいいタッチペン
写真3 写真5
ホワイトボードと電子黒板両方を使って飽きさせない工夫 過去のデータを呼び出すことも簡単
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