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「降誕劇(こうたんげき)―清教生が清教生になる日」清教学園中学校のキリスト教教育

中学2年生が上演するキリスト誕生にまつわる英語劇「降誕劇」は、清教学園の生徒、先生にとって特別な行事だ。6年間で一度しか上演のチャンスがない上に、準備期間はわずか1ヶ月。さらに、1958年から一度も欠かさずに上演されてきた伝統行事なので、プレッシャーがひときわ大きい。そのプレッシャーの先に生徒達は何を手に入れるのか。昨年、「降誕劇」上演を体験した中学3年生の生徒3人と中学宗教主事の川俣先生にお話を伺った。
「降誕劇」での皆さんの役割を教えてください。
【SYさん】私は聖歌隊の中の特別聖歌隊として参加しました。聖歌隊が125人。その中の20人が特別聖歌隊と呼ばれ、聖歌隊を引っ張る役割です。
歌が得意な人達のグループなのですか。
【SYさん】そういうわけではありません。私は歌が得意なわけではないのですが、歌うことが好きなので希望して入りました。本番の1ヵ月前から専門の先生に発声などを指導してもらえるので、何とかなります。

【YKさん】私は「クリエイティブスタッフ」と呼ばれている裏方として参加しました。照明係のリーダーとして、照明の準備をしたり、キャストの動きが直接確認できないスポットライトの担当者にトランシーバーや懐中電灯で合図をする仕事をしました。

【YHさん】私はキャストとして預言者イザヤの役を演じました。それと「降誕劇」の統括ということで、全体を盛り上げる役割もさせていただきました。
キャストをするうえで大変だったことはありましたか。
【YHさん】伝えたい内容が神様についてですし、なおかつ英語劇なので、お客様に伝わるかどうか心配でした。少しでも伝わるように、演劇部から発声を教えてもらったり、英語の先生から発音を指導していただいたり、先輩方の演じている映像を見て研究したり、やれることは何でもやった感じです。
キャストのオーディションはあるのですか。
【YHさん】あります。役柄ごとに倍率は違いますが、平均倍率は2倍ぐらいだと思います。今まで何年も「降誕劇」を見てきた先生方の前で演じるのは、本番よりも緊張しました。
「降誕劇」に参加してみて、自分の中で変化や気づきはありましたか。
【SYさん】ありました。私は人前、とくに親や知人の前に出るのがとても苦手なのですが、「降誕劇」は最初で最後の機会なので、頑張って特別聖歌隊として舞台に立ちました。とにかく、やり切れたことが自信になって、その勢いで、体育大会でも応援副団長をしました。
素晴らしいですね。ご両親の反応はどうでしたか。
【SYさん】両親は私がどこで歌っていたのか、よくわからなかったと言っていて、ショックです…

【全員】(笑)

【SYさん】あと、気づきという意味では、自分は声が低いと子どもの頃から思っていたのですが、歌ってみると声が高いということがわかってビックリしました。
YHさんは変化や気づきはありましたか。
【YHさん】私もたくさんありました。とくに、統括という役割が私にとってチャレンジでした。「一丸となる」というのは、口では簡単に言えますが、実際には奇跡的な状態だと思います。最初の方はみんなの個性がぶつかり合って全然まとまりませんでした。それが日を重ねるごとに成功させようという気持ちが強くなってきて、お互いのできないところをフォローし合うような関係になっていきました。やりたいことが明確になると、こんなに協力し合えるんだということが発見でした。自分もまわりの影響でさらに頑張れました。
劇の準備段階自体がドラマチックなんですね。
【YHさん】青春ドラマのワンシーンを演じているようでした。メンバーがどんどん変化していくのが目に見えてわかりました。

【SYさん】私もこんなにドラマチックになるとは思ってませんでした。聖歌隊のメンバーも100デシベルを超えるまで声を出そうと、みんな一生懸命でした。喉がつぶれてもいいやと思いました。
YKさんはどうですか。
【YKさん】私は去年、客席から先輩たちの降誕劇を観ましたが、キャスト以外の存在に気づいていませんでした。自分が裏方をやってみて、見えないところでも働いている人がいるんだなと思ったし、照明係よりももっと裏方の生徒もいて、そういう人達みんなで大きな舞台を作っているんだと気付くことができました。「降誕劇」の最後に、裏方も舞台に立って『もろびとこぞりて』をみんなと一緒に歌います。遅れて舞台に上がった私たちにも拍手が起こって、やってよかったと感じました)

【川俣先生】「降誕劇」には色々な思いが込められています。その中に「降誕劇」の上演を通して、責任とは何かに気づき、責任感を身に付けてほしいという思いがあります。自分のしなくてはいけない役割を果たすとはどういうことか、ということを体験してもらいたいんです。
先生の思いは伝わっていましたか。
【川俣先生】今、生徒達の話を聞いていて、言葉では伝えにくい感覚を体験として感じてくれているのだとよくわかりました。本校では「一人ひとりの賜物を生かす」という言葉を大切にしていますが、「降誕劇」を通して、まず、一人ひとりの賜物を発見してくれればと思います。生徒にとっても教員にとっても大変な行事ですが、続けていかなければならないと改めて感じました。
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