
中学1年から高校3年まで、音楽の授業が必修となっているプール学院中学校・高等学校。毎朝の礼拝では聖歌が斉唱され、人気の行事は合唱コンクール。様々な行事では奉仕の歌が歌われます。また、同校が掲げている「スクールミニマム(私たちの3つの約束)」は、「挨拶できる人間になる」「読書できる人間になる」に続き、「合唱できる人間になる」が提唱され、同校の教育において音楽教育が大きな柱になっていることがわかります。プール学院が誇る充実した音楽教育と環境を探りました。
芸術フロアに3つの音楽教室
本館5階の芸術フロアに、防音の音楽教室が3室あり、グランドピアノが設置されている。他にも楽器庫が3室、音楽科準備室が1室ある。音楽室1にあるミニステージは、吹奏楽部が練習で活用する。
芸術特進クラスでは、
選んだ楽器でアンサンブル演奏
高2の芸術系特進クラスの1学期の授業は、アンサンブル演奏の練習発表。クラリネット、マリンバ、ピアノ、歌など生徒が選んだ楽器による3人ずつの演奏を青山先生の前で行い、具体的なアドバイスをもらう。曲は「J.S Bachフーガの技法より BWV.1080 Contrapunctus1」。2学期になると別曲に挑戦する。
細やかに指導を受けられる個人練習
アンサンブルの練習発表が終わると、自由曲の個人練習がスタート。この自由曲を9月の文化祭で披露する生徒が多い。べートーベンのソナタやショパンのエチュードなど、生徒たちは難易度の高い楽曲に意欲的に取り組む。
個々の練習や学びを支える環境
個人練習時間は、それぞれが必要なレッスンに取り組むための時間。各教室にグランドピアノがあり、ハープなど特殊な楽器も手厚く揃い、生徒たちは自由に練習に励む。また、音楽系大学に進学希望の生徒が多いため、資料や情報も豊富に備えられている。
多彩な音楽系クラブ
楽器庫に並ぶ弦楽部の楽器。プール学院には音楽系のクラブも多く、コーラス部、吹奏楽部、ギター部、弦楽部、フォークソング部があり、活動も盛ん。
6年間、授業や礼拝で音楽に親しむ
毎朝の礼拝ほかクリスマス礼拝や卒業式などの行事では、パイプオルガンに乗せて聖歌を歌う。芸術系特進クラス以外の通常の音楽授業も、中高6年間を通して週1~2時間が必修になっている。