『子どもや若い人たちは学園の宝』を教育の柱に、「個性を伸ばす」「人間を育てる」を実現してきた帝塚山中学校。ユニークな教育システムや取り組みは、生徒一人ひとりを大切にするという気風の中で生まれてきました。
  今回は三村学校長へのインタビューを通してその核心に迫ると共に、来年度のコース編成についてもお届けします。 (※このインタビューは2011年に実施しました。)
※男女併学とは、共学と別学の長所を取り入れた制度。共学部分、別学部分の組み合わせは学校による。
帝塚山中学校はクラスと授業は男女別クラス・課外活動や全校行事等は合同で行うかたち。高校より男子英数コースと女子英数コースによる合同授業が始まる。
帝塚山中学校・高等学校
前学校長 三村正明 先生
  男子と女子の成長段階の違いを考慮したうえで、学校側の効率性ではなく生徒一人ひとりの立場に立って検討を重ね、本校独自の『男女併学』に落ち着きました。
男子が女子の成長段階に追いつき始めるのは高校1年生あたり、遅い生徒で高校2年生ぐらいだと思います。それまでの段階で男子と女子を分けることは、男子生徒にとっても、女子生徒にとっても積極性が身につくなど、良い影響を与えると考えています。
  本校は中学校3年間を男女別で過ごすことで、その段階での比較を避けています。
  その後、高校段階で男子英数コースと女子英数コースが合併授業という形で合わさるのですが、その時にはお互いがよいライバルとして出会いますので、相乗効果につながるわけです。

  沿革に照らし合わせてみますと、旧制の男子校として誕生した本校が、新制中学校として再出発する際に共学化し、その後、帝塚山大学開学などの影響もありながらシステムを変化させてきました。
  そして、それぞれの状況で常に「個性を伸ばす」「人間を育てる」ということを大切にしてきました。
その結果生まれた『男女併学』と言えると思います。
  『子どもや若い人たちは学園の宝』であり、生徒一人ひとりを大切にしていこうという姿勢は森礒吉先生から始まり、今日の我々に連綿と受け継がれてきたものです。
  森先生は、私が本校で勤めだしてからも1年間はご存命でした。 お話を伺ったり、激励されたりということをよく覚えています。
  私が夜の9時半頃まで残って、翌日のテストを作っていますと、森先生にポンポンと肩をたたかれ、励まされたことがあります。日課として夜に校内を回られていたようです。教員一人ひとりも大切にされているのだと実感しました。
  私も、教員一人ひとりを大切にすることは、生徒一人ひとりを大切にすることにつながるのだと考えています。森先生の奥の深い教育への想いを展開し、さらに確固たるものにしていきたいです。
  本校の小学校出身者から聞いたのですが、森先生はいつもドングリをポケットに入れて幼稚園・小学校を回っておられて、出会った子ども達にプレゼントしていたそうです。
  先生のお人柄がうかがい知れるエピソードだと思います。
  本校は「個性を伸ばす」「人間を育てる」を教育の特色として掲げています。
  伸ばすためには、まず、前段階として個性を引き出さなければならないと考えています。
日本の『教育』というのは、教え、育てると書きますけども、英語の『教育』にあたるeducationの動詞educateは語源的には“能力を引き出す”という意味があります。帝塚山の教育のスタートは“引き出す”ことです。
  もう一つ、『教育』という意味の英語としてinstructionと言う言葉があります。これには“上積み”するという意味があります。
  educationとinstruction、引き出した能力にさらに上積みしていく、これが教育の本質だと思うんですね。
  我々教員はこれを実践していかなくてはならないと思うところです。
左から 三村前学校長 ・ 福田入試対策部長
  これまでいろいろな変遷を重ねてきましたが、来年度は3コースの募集を行います。それは『男子英数』『女子英数』『女子特進』の3つです。
  中学校では、1年から2年に上がるところで、若干のコースもしくはクラスの変更があります。基本的には入学時のコース・クラスの移動が保障されています。高校に入るところから、男女の合併授業が行われたり、コース・クラスの移動が実施されます。また、習熟度別授業なども行われます。
  これも生徒一人ひとりを大切にすることが大前提となって行われることに変わりはありません。
  生徒の個性に合わせて講座を設置したり、習熟度別授業を展開するためには、教員数と授業数を増やさなければなりません。学校側の効率性を第一に考えると、とても実施できるものではありません。しかし、生徒一人ひとりのことを考えると、こうしたことの実践が重要であることは間違いないことだと確信しています。
  自称「日本一複雑なカリキュラム」は、本校の誇りでもあります。

平成23年度と24年度の入試制度の違いにつきましては下記の表をご参照ください。

■平成23年度入試
区分 受験型 備考① 備考②
1 男子4科型 150 150
A問題
75 75 450 S理⇒英数回し判定 算数別問題
75点共通
2 男子3科型 150 150
A問題
75 - 375 S理⇒英数回し判定
国算理(375×1.2)
3 女子4科型 150 150
A問題
75 75 450 2次A・B:英数⇒特進II回し判定
1次:専併とも、英数⇒特進II⇒特進I回し判定
国算理社(450) 国算理(375×1.2)
4 女子2科型 150 150
B問題
- - 300 特進II⇒特進I回し判定
■平成24年度入試
区分 受験型 備考① 備考②
1 男子4科型
算数A問題
150 150
A問題
75 75 450 S理⇒英数回し判定
国算理社(450)
算数別問題
75点共通

区分5・6
理社配点圧縮
2 男子3科型
算数A問題
150 150
A問題
75 - 375 S理⇒英数回し判定
国算理(375×1.2)
3 女子4科型I
算数A問題
150 150
A問題
75 75 450 2次A・B:英数⇒特進II回し判定
1次:専併とも、英数⇒特進II⇒特進I回し判定
国算理社(450)
4 女子3科型I
算数A問題
150 150
A問題
75 - 375 2次A・B:英数⇒特進II回し判定
1次:専併とも、英数⇒特進II⇒特進I回し判定
国算理(375×1.2)
5 女子4科型II
算数B問題
150 150
B問題
60 60 420 特進II⇒特進I回し判定
国算理社(420)
6 女子3科型II
算数B問題
150 150
B問題
60 - 360 特進II⇒特進I回し判定
国算理(360×7/6)
A問題:難易度が高い発展問題
B問題:標準問題
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