校長  上村 佳永 先生
  本校は「次代を担う日本のリーダーを輩出すること」を開校当時からの目標にしています。
  今、求められているリーダーの素質とは、「知性」「国際性」「人間性」の3つだと考えています。

◆ 「知性」について
  中学生、高校生の段階では基礎学力と幅広い教養を身につける必要があります。 そのためには「子供たち自身が自ら考えること」が重要です。
  自ら選んだテーマに向き合い、苦しみながらでも答えを見つけていく探究心を持つこと。 その中で思考を深め知性を進化させることにより、基礎的な学力と教養も自然と育まれます。
  リーダーに求められる「知性」とはすなわち「自ら考える力」でもあると考えています。

◆ 「国際性」について
  日本の将来を考えた時必須となるのは「国際性」です。
  これからのリーダーには、日本にとどまらず海外を舞台に活躍することが求められます。
  若いうちから様々な国の「文化」を知り、異文化や生活習慣の違いを実際に体験して感じることは、 近い将来世界で仕事をする時に必ず必要となります。

◆ 「人間性」について
  ここで言う「人間性」とは、「周囲の人間を動かすことができる力」のことを指します。
  その力を伸ばすためには、まずはひとりで物事を進める限界を感じること。そして周囲の協力を得ながら仲間と共に進めていく重要さに気付く必要があります。
  常に感謝する気持ちや、相手を思いやる接し方を身に付けること。それこそが、多くの人とコミュニケーションを取り、物事を解決に導くリーダーという人間に必要な力です。
【上村先生】
  知性を育成するために「刺激する・深める・発展させる」という3つの流れを大事にしています。
  職業体験や観察学習などを通じ自分の中の「知性」を刺激する中学1年生。自らテーマを決めて取り組む「卒業研究」で「知性」を深める中学3年生。高校生になると深めた「知性」をさらに発展させる「サイエンスナビ」「スーパーサイエンスOB会」「文系公開講座」「東大Live講義」などの取り組みが整っています。

卒業研究発表会の様子
● 卒業研究 
  中学3年生は1年間をかけて自ら決めたテーマの研究を行い、中学卒業時までに研究成果をまとめた「卒業論文」を仕上げます。卒業式終了後父兄さんとともに「感謝の集い」という会を開き、その場で選ばれた代表の生徒は1年間の研究成果を発表します。「フィボナッチ数列とその性質」、「バイオプラスチック」、「学力低下と社会崩壊」など毎年多岐にわたるテーマと、深い部分まで突き詰めた内容の濃い研究成果が揃います。
  1年間をかけて調べ尽くしても、なかなか答えが見つからない生徒もいますが、その過程こそが知的好奇心を高めていくひとつのきっかけとなると考えています。
● SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
  本校は2002年、文部科学省認定の「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」となりました。
  今年で10年目となり、今までの取り組みをより発展させる段階と考えています。
  先進的な理科と数学の教育に力を入れるため、様々なカリキュラムを実施しています。
SSHの取り組み1:スーパーサイエンス講義
高校生を対象に希望者を募り、奈良先端科学技術大学、京都大学、東京大学の先生をお招きして最先端の科学技術の特別講義を行います。毎回の講義を通して広く様々なことに興味を持ち、見識を広めることを目的にしています。
SSHの取り組み2:ラボステイ
京都大学と奈良先端科学技術大学院大学の協力のもと、夏休み期間中1週間にわたり、両大学の研究室で研究の一部を体験する取り組みです。研究によっては長期で研究室に通いつめ、継続的にお世話になる生徒もいます。
SSHの取り組み3:スーパーサイエンスOB会
本校のSSHを経験した卒業生が結成しているOB会です。
SSHに取り組んでいる生徒たちのアドバイザーとして、 ティーチングアシスタントという役割で生徒たちの研究のサポートをしてくれます。
● 東大Live講義
  SSH認定校として優先的に東京大学教養学部の講義をライブ中継で聞くことができます。大学での実践的な内容を聴講できるため、金曜の放課後毎回多くの生徒が集まります。
● 文科系公開講座
  文科系の進路を希望する生徒を対象に本校の卒業生や大学の先生をお招きし、自分の過去の体験や現在研究している内容などを講義します。
  国際性を育てるための取り組みとして、「まずは体験してみること」を大事に考えています。
  現地の人々とのコミュニケーションにより国際性を育てる研修旅行と留学体験。
  そして日々の授業の中でより意識の高い英語教育を行えるよう、様々なカリキュラムに取り組んでいます。
◆ 研修旅行
  中学3年生になるとアメリカのソルトレイクシティにあるプロボという街で、ホームステイを中心とした10日間の研修旅行を行います。今年も220名ほどの生徒が一人ひと家庭でホームステイを行いました。生徒たちはホームステイをし、異文化交流を体験することで「国際性」を少しずつ育てていきます。また、中学3年生までの英語が実際に伝わるかどうか試すという目的もあります。生徒たちは今まで経験したことのない世界を知り、帰国前とは全く違う顔つきで成長して帰ってきます。
  高校1年生になると中国への研修旅行があります。
  これは学校創立時から続いているものであり、奈良市が西安市と姉妹都市関係にあることが所以です。
  北京・西安・上海にわたり歴史を学ぶことを最大のテーマとし、西安では珍しいプライベートスクールとの学校交流会などを経て文化の違いや地域性を学んでいきます。
  これからの日本を考えた時、切っても切り離せない関係にある中国との交流接点を持つことは、社会に出て国際舞台で仕事をする上でもとても大事なことだと思っております。
◆ 留学プログラム
ホームステイ先の家族と
  留学プログラムは今年から更に力を入れて取り組んでいます。
  今年は1年間の留学プログラムが新たに新設されました。期間は中学3年生の夏休みから翌年の6月までとし、2012年度より実施予定です。帰国後は高校から入学した生徒たちと同じクラスに入ることで、進級とみなし留年扱いにはなりません。
  また、今まで通り10週間の短期留学プログラムも継続しておこなう予定です。
  期間は中学3年生の1月から3月までの10週間で、系列校である西大和学園カリフォルニア校の協力のもと交換留学を実施します。留学した生徒は日本へカリフォルニア校から交換留学生としてくる生徒の家庭でホームステイをし、カリフォルニア校の生徒も日本の留学生の家庭でホームステイをします。毎年20名ほどの希望者を募り実施されています。
◆ 英語教育の取り組み
英語教育の取り組み1:「国際理解」の授業
「英語を学ぶのではなく、英語を使って学んでいく」ことは早い段階から確立された本校の教育方針です。
本校では「英会話スクールのベルリッツ」と2011年の4月から「グローバルリーダー育成プログラム」を共同で開発し、週2回行われる「国際理解」の授業の中で様々な取り組みを行なってきました。
具体的には、英語のニュース番組を見てテーマを話し合うグループディスカッション、ディベート、英語でのプレゼンなどです。授業の中でできるだけ「英語を使って学んでいく」機会を多く設けています。昼休みに開かれる「英語サロン」、放課後の「模擬国連」のクラブ活動指導、文化祭の英語劇指導など「国際理解」担当の4名の先生たちには朝から夕方まで授業時間に限らない指導をお願いしています。日常生活や行事をフォローしてもらうことで、生徒たちは日常的に英語に親しんでいくことになります。
英語教育の取り組み2:原書を用いた多読学習
生徒たちは毎回1時間をかけて約4000冊の中から選んだ英語の原書を読み進めていきます。 最終的には100万言語を目標にして英語で書かれた本を読む習慣の特訓をします。
英語教育の取り組み3:全員英検2級取得を目標
英語力をはかる基準として中学3年生の終わりまでに英検2級全員取得を目標に各自取り組みを進めています。
英語学習のモチベーションにもつながり、目に見える成果として需要な取り組みだと考えています。
【上村先生】
ファームステイ
富士登山
    個人の力では成し遂げられない仲間の大切さを学ぶ機会として「学校行事」を多く設けております。
  著名人を招いて開催する「心の教育講演会」や、伝統芸能に触れる「芸術鑑賞会」、宿泊学習を中心とした「ファームステイ」「大嶺登山」「富士登山」など他にも様々な体験型学習があります。
  中学1年生に行うファームステイでは、滋賀県の農家のお宅へ宿泊させていただき直接現地の人との交流を経て地域文化を学びます。現地のご老人と話すことは、祖父母と接する機会が少なくなっている生徒たちにとっても貴重な体験となるようです。
  また今年は、生徒会執行部が中心となった生徒発信の自主的な行動が増えています。
  その背景には、今年から生徒会活動を支援するための「生徒会特別活動部」が学校側に設けられ、全面的に生徒を支援できる体制が整ったということがあります。それに合せ生徒たちも自分たちの力で学校を変えてゆこうとする活動が活発に見られるようになりました。特に今年活動が顕著だったのはボランティア活動です。東日本大震災を受け、生徒会では希望者を募りバス2台を貸し切って現地へ出向き、ボランティア活動を行いました。義援金募金や地域の清掃活動、駅前でバスを待つ子供たちの整列補助など、ボランティア内容は生徒会を中心に生徒が自主的に考えたものです。
  ボランティアから帰ってきた生徒たちは全校生徒に向けに事後報告会までを開催し、全校あげての取り組みとなりました。
  生徒たち自身が自ら考え、自分たちの学校のことを想い行動することは必ずいい結果につながります。その中で仲間同士喧嘩をしたり悩むこともあると思いますが、その過程が豊かな「人間性」を育てていくことにつながると考えています。
【上村先生】
模擬国連の様子
  クラブの所属率は90%を超えています。生徒たちには勉強だけではなく、クラブ活動で同輩・先輩・後輩の関係を通じて部員同士の友情を育んだり、全員が同じ目的を持って、切磋琢磨し、「勝つ喜び」を知ることが重要だと考えています。そのため今年から本校ではクラブ活動に力を入れはじめました。今までは週のうち3日が練習時間でしたが、できるかぎり日曜日にも学校を開放し練習をできるよう体制づくりをはじめています。また、文化部に関しては全国大会でも実績を残しているクラブが多くあります。
  将棋部、弁論部、サイエンス部、模擬国連は2011年度に全国大会出場。弁論部は2011年度全国総合文化祭弁論部門で最優秀賞をいただき文部科学大臣賞を受賞しました。進学校ではありますが、大学進学自体を最終的な目標とは考えていません。クラブ活動だからこそできる体験を通して精神的にも成長してもらいたいと考えています。
【上村先生】
  本校の敷地内にある寮には現在106名ほどの生徒が入寮しています。
  基本的には2時間以上通学にかかる生徒のみという基準を設けているのですが、近郊の生徒の中からも入寮を希望する生徒が多くいます。今の時代は少子化で一人っ子も多く、外に出て遊ぶ機会や近所の子どもたちとの関わりも希薄になっています。そういった中で、上級生や下級生が一緒になり集団生活の中で社会性を学ぶ「寮教育」という考え方が、ご父兄の間でも支持されているようです。
  入寮生の傾向として、東京大学などの国公立大学、または医学部への進学を目指す生徒が多く9割近くに及びます。
  そのような入寮生の傾向を受け、東京大学のOBの生徒と話す機会や、入寮生対象の特別公演などを年に2、3回は設けています。また、寮では集団生活に重きを置き高校生は4人部屋、中学生は8人部屋と全ての部屋を大部屋にしています。毎日決められた時間に90分×2コマの義務学習時間が設けられているので、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨しながらリズムのある生活を行えると、生徒たちにもご父兄にも根強い人気です。
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/137.php>西大和学園中学校</a>
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