上宮中学校 教頭 殿井鉄夫 先生
 共学化によって、生徒にはさらに活気が出ていると思います。これまでと変わらない「上宮らしさ」は保たれつつ、女子生徒・男子生徒それぞれの特性を活かして、互いに良い影響を与えあっていると思います。
 学校の雰囲気は以前にも増して明るくなっていて、休み時間や登下校の様子を見ていても女子生徒は自然なかたちで溶け込んでいます。
 学校全体としては、昨年から共学化に向けて、教職員は人権について研修で学んだり、弁護士やカウンセリングの専門家に話を聴きに行く機会を設けたりして、かなり入念に準備を進めてきました。また実際に男子校から共学化した他校にどのように共学化を進めていくべきか、体験に基づいたお話もうかがいました。
 たとえば、女子生徒への接し方(面談、注意、呼びかけの仕方など細かい部分)について勉強会を開き、教職員を【設備】【生活指導】【教務】の3つのグループに分け担当制にして会議を重ね、その後全体の職員会議で話し合うという体制をとってきました。
 準備には時間をかけてきましたが、実際には女子生徒が入学してから気付いた点も多くあります。そのため、高校では女子生徒だけの集会を開き、生徒と教職員の意思疎通が図れるような機会を設けました。そこでは、制服の機能面といった細かい点からクラス全体の大きな枠のなかで改めて教職員が気付かされたことも多くあり、現在は改善に向けて取り組んでいるところです。
【殿井教頭】
校訓 『正思明行』
 共学化に伴い、これまでの伝統的な上宮らしさをもう一度認識しようということで、「より厳しく、より温かく」をモットーにしました。こういった特長を継続してこれたのは、本校設立のベースに浄土宗という宗教的な背景があり、「命の大切さ」を基に教育に携わってきたからだと考えています。また、「人間を育てていく意味」について教職員一人ひとりが先輩教職員に教わり、各自が実践してきた結果だと思っています。
 校長が月1度話をする御忌式(学校祖・法然上人のご遺徳をしのぶ式典)や週1度の宗教の授業を通して「生きていることとはどういうことか」や「人の心の温かみ」について考える機会を設けています。
 ただ、心の教育は一般教科と違い、生徒がどれだけの価値を身につけてくれているのかを数値で測ることは難しいです。しかしながら、目に見えないことだからこそ、人間として豊かに生きていくために必要だと感じていて、当校ではそういったことを学べる環境があります。女子生徒が入っても、この伝統は変わりませんし、これからも実践していかなければならないと教職員全員が思っています。こういったこと全てが心の教育なんだと感じています。優しく、謙虚な気持ちを持っている人が上宮の出身者であれば嬉しいと思います。
【殿井教頭】
平成23年度から共学化
 上宮の精神で指導していこうという思いがありますので、女子生徒だけに特別な指導を考えているわけではありません。もちろん、男女による感じ方や受け止め方の違いはあるかと思いますので、そういった部分も含め生徒一人ひとりに対して深く関わっていこうと思っています。
 上宮中学校高等学校は生活指導面ではしつけが厳しい学校であると自負し、生徒を指導してきました。それは、校則違反をすると謹慎1週間などといった形式的な規定ではなくて、生徒と教員がじっくり話し合い、生徒の行動に改善が見られるまで時間をかけて指導していきます。ですから、生徒を個別にケアしていくことが本校の生活指導になります。
 学校生活、クラブ活動を通じて、社会の一員としての自覚を身につけてほしいと願っています。  
【殿井教頭】
教 室
 中学1年生、2年生ではホームルームの時間を利用して自分の将来を考えるための時間を設けています。
 中学3年生では、週1回土曜日(年間23時間程度)を活用して総合学習に取り組んでいます。
 総合学習の時間では、漢検や英検対策の指導をしたり、修学旅行など行事をうまく取り込み、事前・事後学習に充てたりしています。修学旅行では生徒を4人1組でグループ分けをして農家に2泊宿泊し、生活を共にする農家生活体験を行っています。この経験をきっかけにして、食育や日本固有の文化に関心を持つようになった生徒もいるようですし、お世話になった農家の方と頻繁に連絡を取り合っている生徒もいるようです。このように人とのふれあいを通じて将来の方向性を主体的に見つけていってもらえると嬉しいですね。
 また、進路学習に焦点を絞って授業をするときもあれば、生徒の様子を見ながら必要であれば生活指導担当の教員が授業を担当することもあり、幅広い内容が展開されています。生徒の成長に合わせて刺激を与えつつ、生活習慣を定着させるように緩急をつけた取り組みを意識しています。
これに加えて、高校になると、大学入試を前提とした具体的な進路指導をしています。
【殿井教頭】
剣道部
 だいたい7、8割の生徒がクラブ活動に参加し、勉強との両立を実践し、バランスの取れた学校生活を送っています。
 6年一貫の魅力でもあるのですが、クラブ活動では先輩と後輩との関わりを通じて社会性を身に付けることができると思います。上宮では運動部・文化部どちらも充実しているので、自分のやりたいことを見つけて輝いてもらいたいですね。ただし、補習・講習が放課後に実施されるので、その場合は勉強優先になるのは必至ですが・・・。
 中学1年生では、定期考査が終了した時点で成績を考慮して英・数・国の補・講習を実施しています。また、放課後に希望制の講習も実施しています。 中学2年生では、朝礼時に週3回の読書の時間を割り当て、それ以外の日には英・数・国の小テストを実施し、その成績が芳しくない生徒には放課後の補習を実施しています。特進コースは中学2年から放課後講習を週3回行っています。
 中学3年生では中だるみを解決するために進学特別補習も行い、定期考査の結果が各科目の平均点の半分に満たない生徒に対して個別に指導をしています。
 上宮の伝統でもある生徒一人ひとりに合わせたきめ細かな指導を土台とした様々なバックアップがありますので、勉強面に関する相談にも幅広く対応できるようになっています。
【殿井教頭】
心の教育を重視している上宮中学校高等学校では【冒険教育】を積極的に取り入れています。
冒険教育とは、仲間作りを通して信頼感や達成感を育むアメリカ発祥のプログラムです。上宮では中学1年生で【冒険教育】を実施しており、仲間と協力して色んなゲームに取り組み、自分が仲間に支えられていることを意識し、自主性や協調性を身に付けます。
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/29.php>上宮中学校</a>
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