青山先生
「ふり返り」「分かちあい」は聖心女子学院で以前より使われていることばです。一般にはピンと来ないかもしれませんが何か体験したときにそれをもう一度思い起こして考え直すことを「ふり返り」といいます。聖心女子学院ではこのように自分の行動や出来事を振り返ることを習慣化しています。中学生でしたら例えば学内で講演会が行われると、そこで感じたこと、初めて知ったこと、影響を受けたことなどを短い時間で文章に書きだします。そうすることで自分がその時は気づかなかったことに気づいたり、ぼんやりしていた考えがまとまったりして、理解をより深めていくことができます。それは普段の学校生活の様々な場面で行っています。
そしてその「ふり返り」を経た上で、「分かちあい」という次のステップに進みます。
自分が経験したことを自分の中だけで固定化してしまうのではなく、同じ経験をした人はもちろん別の経験をした人とも共有し合うことを「分かちあい」と呼んでいます。
同じ経験をしたとしても「私はその時こう感じた」と他の人に話してみると、感じ方が違うということがあります。そういった意見を交換することで自分だけの目線ではなく、いろいろな物の見方ができるようになったり、自分が気づかなかったことに気づくことができたりします。また、違う経験をした人と意見を交換してみると、自分と同じようなことを他人も感じているということもあります。根本的に共通する部分があることに気がつくことができると視野が広がります。それこそが「分かちあい」の重要な成果になると思います。
【青山先生】
黄田教頭
東京の聖心女子学院や静岡の不二聖心女子学院などの姉妹校でも同じように「ふり返り」「分かちあい」を行っています。低学年は何を書いていいのかも分からなくて「楽しかった」や「つまらなかった」という程度しか書けないことが多いですが、書けないなりにも思い起こすという行為を必ずさせることで、自分の心の内をそのまま書けばいいのだということに気づいて、文章にすることができるようになります。ですから、同じ10分間でも中学1年生と高校3年生では文章の量も内容も大きく違いが出てきます。そして高校生ぐらいになるとその時に体験した1つの出来事が、過去に体験した経験とつながってくるようになり、知識や経験が広がって理解することができるようになります。
又、ふり返るというのは沈黙の中で自らの内面を見つめ、神の存在を感じることにつながりますし、分かちあいは自分に与えられた体験を恵みとし、まわりと共にすることで一致した状態を作ることでもあるのです。本校の目指す宗教教育はこのようなことから始まっていきます。
【黄田教頭】
学習センター
中学校からはじめて英語を学ぶのは1学年120名のうち30名程度です。それ以外の生徒は小学校から英語を学んでいます。
英語の授業は少人数のクラス編成で行います。
最初の1年間は、英語の授業の時だけ中学校から英語を始める生徒(1クラスで10人程度)を集めて、そのグループに1人の教師がついて授業をします。 それと同時に1年間を通して、土曜日の朝1時間の補習を行い、夏休み前に4日間午前中を使ってのワークショップで英語の集中特訓を行います。
【黄田教頭】
少人数で授業を行い、先生も一人ずつに対応できるので、生徒がつまずいていることなどは早い段階で気づいてあげることができます。そして中学から英語を学ぶ生徒にとっては週5時間の授業プラス土曜日の補習を含め、週6時間取り組んでいることになります。
学習センターに蔵書されている英文の本は英語のレベル別にシールで色分けされていて、高校になると習熟度に応じた英語の本を原文で読むこともでき、英語の力をのばすことができます。
【青山先生】
中学2年生では出席番号順で1クラスを2つに分けて授業を行いますが、中学3年生以上は語学を学ぶペースに応じて習熟度別のグループ分けを行っています。
【青山先生】
本校の英語教育の特徴は少人数で目の届く授業を行っていることと、オーラルはもちろんのことリーディングや文法の授業も英語で行っていることです。生徒が発表する機会も多くとっており、教師が一方的な説明をするのではなく、生徒の参加型の授業形態をとっています。
【黄田教頭】
茶室
姉妹校や協力校から生徒を受け入れるというプログラムと、姉妹校に生徒を受け入れてもらうという2種類のプログラムがあり、世界中どこにでもというわけにはいきませんが、いくつかの交流のある学校とは生徒の行き来があります。海外の学校からこちらに生徒を受け入れる場合、短い時は見学程度になってしまいますが、まとまった期間生徒の家にホームステイする場合には、授業に出たり、同窓会の協力で日本文化の体験などをしてもらいます。逆にこちらから海外に行く場合は、本校主催のものと姉妹校が主催するものがあり、主に夏休みを利用して行っています。海外へ派遣する生徒は、事前に校内で英語の面接や作文で選考されます。フィリピン、カンボジア、韓国、台湾などへの体験学習は、英語がある程度話せないと現地での交流が難しいので高校2・3年生でないと参加できませんが、オーストラリア体験学習は語学研修が目的の1つとなっており、中学3年生から参加可能です。
【黄田教頭】
いわゆるコース制というものはありませんが、高校2・3年生の段階でいろいろな選択教科を設けることで、医歯薬や理系の希望者も必要な科目の修得が可能になっています。また、それを補うため夏休み前にも8日間程度の大学入試科目を意識した夏季講座を開いています。夏季講座の科目は生徒が希望する科目を受講できるよう配慮をしています。
理系科目を更に重点的に学習するだけでなく、受験に必要な文系の科目(英・国・社)も幅広く選択できるように工夫しています。
理系学部に進学する割合は数としては増えつつあります。医歯薬系の学部への進学は全体の10%程度です。
【黄田教頭】
聖堂
聖心(みこころ)の祝日で
高校1年生が体験する車いす
この言葉は初代学院長のマザー・マイヤーが残した言葉です。
「私」という意味のI(アイ)が小文字であったりYouが大文字だったり英語の文法的には正しくないのですが、「自分と同じぐらい相手を大切にする」「少し自分の事は我慢して相手を大切にする」とか「自分の事を一番に考えるのではなく、周りの人を先に考える姿勢を大切にする」という教えがこめられています。そして本校でこの精神が最も発揮されるのはバザーだと思います。
4月の末に行われるバザーでは、生徒だけなく教職員・保護者・卒業生がただ「働く」のではなく、誰かのために『惜しみなく』働く日です。バザーの日は、学年によって役割は違いますが、その日に来られたお客様が気持ちよく過ごしていただけるようにもてなします。一日の終りに、全校生徒が集まった時に、「疲れましたか?」と必ず聞かれるのですが、心から「はい!」と答えられるぐらい本当にクタクタになるまで働いて1日を過ごします。
ただ来場した人のためだけに働くのではなく、そこで得た収益金を災害の義捐金や援助を必要としている方々への支援金として送ります。自分の心や体を人のために役立てることは素晴らしいことだという精神を学ぶことができます。
【青山先生】
創立当時のシスター方も
眠る墓地
初代学院長がイメージしていた「Big You, small i」は、「Big You」が「神様」の存在、同時に「small i」は人間が神様の前ではどれだけ小さな存在なのかという真の意味での謙虚さを表わしている言葉なのです。目の前の困っている人に手を差し伸べることはキリストや神様に奉仕しているのと同じことであるという聖書の教えを表している非常に意味の深い言葉でもあると言えます。
【黄田教頭】
進路を決めるときに自分のレベルを基準とした大学選びや進路の選択をさせたくないと考えています。ではどうするかというと、大学進学といった直近の目標ではなく、大人になった自分をイメージして「社会の中で自分はどういうふうに生きるか」ということをまず考えてもらいます。それは中学3年生ぐらいになると人によって度合いはバラバラですが漠然と見えてきます。そうやって先を見通して、そこへ到達するには逆算して何をしなければならないのかというように考える進路学習をさせています。ですから、本校に入学すれば大学を目標としてということではなく、本当に生徒一人ひとりの生き方を考えさせた上で自己実現のための進路指導を行っています。
【青山先生】
本校の進路指導は「生き方」「キャリア」「進学」の3つをすべて含んでいて、いわゆる大学進学に向けての指導だけを意識しているものではありません。
まず、様々なプログラムを通じて「生き方」をしっかり考えさせる。それから「キャリア」。
「キャリア」ということばはもともとは車の轍を意味し、そこから人が進む道とか生涯という意味として発展しました。ですから、単に経歴、職歴ではなく、社会に出た時に必要なコミュニケーション力などの人間としてのスキルを身に付けることや、礼儀・言葉使いなどの女性としての品性をプラスしたものなのです。
【黄田教頭】
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/96.php>小林聖心女子学院中学校</a>
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