武庫川女子大学附属中学校・高等学校 コーラス部 インタビュー

創部から74年を迎えた、歴史ある武庫川女子大学附属中学校・高等学校コーラス部。現在、部員数は中1から高3までの総勢130名で、顧問の岡本尚子先生の指導のもと日々の練習に励み、発表会やコンクール、海外公演などさまざまな活動を通して、その美しく感動的な歌声を届けています。
技術面だけではなく、マナーや精神面の強さなど人間としての成長に磨きをかけ、コーラス部としての誇りを育むことで生まれる歌声は、多くの人々を魅了してやみません。昨年は中高ともに、「第68回関西合唱コンクール」で金賞を受賞して、「第66回全日本合唱コンクール全国大会」では銀賞を受賞(中学コーラス部は23年連続出場。高校コーラス部は21年連続出場)。また、中高ともに「第80回NHK全国学校音楽コンクール近畿ブロック大会」で金賞を受賞、全国大会では優良賞を受賞しました。
今回は中高合同で行われた練習見学のあとに、顧問の岡本先生と部員たちに取材を行い、コーラス部の活動やその歌声について話をうかがいます。
ソプラノ・メゾソプラノ・アルトに分かれてのパート練習。
パートリーダーとサブパートリーダーを中心に、気になる箇所を何度も繰り返す。
顧問の岡本先生のご指導が始まると、さらに緊張感あふれる練習に。
練習でもその歌声は圧巻で引き込まれる。

大勢で一緒に歌うことは本当に気持ちがいい

コーラス部に入部した理由を教えてください。
【戸上さん】
新入生のクラブ見学の時に、前年のNHK(全国学校音楽)コンクールの全国大会で歌われたアンジェラ・アキさんの「手紙」を先輩が歌ってくださって、それに感動してコーラス部に入部を決めました。コーラスの経験がなかったので最初はついていくのに必死でしたが、先輩方が1からていねいに教えてくださったので毎日楽しかったです。

【清水さん】
私は最初コーラス部には全く興味がなかったのですが、音楽の先生が顧問の岡本先生で、授業の歌の練習のときに指揮をされる姿が格好良くて、「この先生についていこう」と直観的なもので決めました。

【松本さん】
私はもともと合唱が好きで、部活の候補の1つにコーラス部があったんです。見学をしたときに、先輩たちの歌声にオーラがあって、一緒に歌いたいと思ったので入部しました。1人で歌うよりも大勢で歌うことは本当に気持ちがいいです。

コーラス部はどんな雰囲気ですか。
【清水さん】
学年によって個性がすごくあると思います。歌の解釈を各学年で話し合うのですが、全く違う観点がいろいろ出てきて、驚かされることもよくあります。

【松本さん】
先輩と後輩は単に仲が良いというわけではなく、礼儀を踏まえた上下関係があります。敬語を使い、食事も目上の人からとるなど、社会に出たときのルールを学べる場にもなっています。ただ、堅苦しいとか、雰囲気が悪いというわけではなく、先輩のおもしろい話によって明るい雰囲気になって、その中で歌うと笑顔になり、歌いやすくなります。
歌う曲はどうやって決めるのですか。
【清水さん】
岡本先生とボイストレーナーの先生方で候補をあげてくださって、それを私たちが選び、そこから先生方が最終的に決めてくださいます。

【戸上さん】
各舞台によって雰囲気が全然違うので、舞台に合った歌いたい曲を挙げて、そこから多数決で決めていくことが多いです。
武庫女コーラス部の定番曲は?
【清水さん】
音楽会の最後に美空ひばりさんの「川の流れのように」を歌うのは、ここ5年続いています。あと同じときに高校3年生が歌う高橋晴美さんの「母に贈る歌」という曲は、他ではあまり歌われていないと思います。

【戸上さん】
その音楽会で高校3年生は引退するのですが、「母に贈る歌」という題名のまま、お母さんに向けてこれまで支えてくれた感謝の気持ちを込めて歌います。

目指すものがあれば一つになれて、上を目指すことに限りがなくなる

コンクールでも成果を出されていますが、コンクールに出場する良さは何ですか。
【戸上さん】
普段の練習だけになると、その歌をクリアしようという単純作業になってしまうと思うのですが、目指すものがあることによってみんなで一つになれて、上を目指すことに限りがなくなってくるんです。それは発表会も同じです。先生も「これぐらいできればいい」とは決められず、1つができたら次のまたできることを探して常に上を目指そうとされる感じです。

【清水さん】
大会で受賞できたときは努力が実ることを実感できるし、聴いてくださった方たちから褒めていただくことに喜びを感じます。

【松本さん】
コンクールは他校の演奏が聴けるところもいいです。自分たちにはないことに気づけて良い勉強になります。
また、コーラス部は礼儀作法など、態度面でも厳しい指導があるそうですが、
その意味で成長できるところもありますか。
【松本さん】
歌うときに礼や髪型をきっちりすることで気が引き締まるんです。普段の練習から気をつけますが、コンクールではさらに身だしなみ、立ち居振る舞いなどにも気を配ります。そうすると「頑張ろう!」と気合いが入ります。

【清水さん】
学校にもあいさつをしっかりしようという教えがあるのですが、コーラス部に入っていたら、先生に注意される前に一礼やあいさつができるようになりました。最初の頃は「なぜそこまで」と思うこともあったのですが、習慣になってしまうと自分自身も明るい気持ちになり、周りからも褒められて、身について良かったなと思います。

【戸上さん】
周りができていないことを頑張ってやることで、「自分はコーラス部なんだ」というプライドが持てるところもあると思うんですね。 他にも岡本先生は「家族に感謝する」ということをよくおっしゃいますが、大会の成績が良かったから海外公演に行けると考えるのではなく、家族や学校のおかげで自分たちは行かせてもらっているという感謝の気持ちを持って行動できるようにもなりました。そういう部分もコーラス部の誇りだと思います。

より深くつながれる 家族のような友達ができる

では、コーラス部のこれまでの活動で印象に残っていることや苦労したことを教えてください。
【清水さん】
私は、マレーシアへの海外公演で、歌い終わったあとに観客の方々がスタンディングオベーションをしてくださったことが印象に残っています。「コーラス部に入って良かったな」と思いました。苦労したのは、アルトからソプラノにパートが変わったときですね。自分だけがソプラノ1年生で、なかなかうまくいかずつらかったのですが、時間が過ぎるとそのつらさも乗り越えてやる!と思えて、自分の中のバネにできました。

【戸上さん】
NHKの大会は全国まで進むために3回ありますが、出場できる人数が限られているので選抜メンバーを決めるためのオーディションを夏合宿でやるんですね。私は、そのためにみんなが工夫しながら練習したことがすごく楽しく印象に残っています。お互いライバル心を持ちながらもそれぞれが一生懸命工夫する良い練習だったんです。大変だったことは、同学年の子たちの中で揉め事があったときです。解決しないといけないと思って苦心しました。

【松本さん】
苦労は、新しい曲を始めるときに何もわからない状態で不安を感じながら毎日毎日練習することです。大会曲は本当に難しいんです。でも、大会が近付いてくると最初の状態が嘘のように少しずつでき上がっていって、「小さな積み重ねでここまで来られたんだな」と実感できることがすごくうれしいです。
海外公演ではどのような体験ができましたか。
【清水さん】
日本だと歌う人と聴く人が分かれているように感じるのですが、海外に行くとアットホームで一体感があるんです。呼びかけなくてもお客様が一緒に歌ってくださるのも海外ならではだと思います。

【松本さん】
海外には「さくらさくら」とか「花」とか日本らしい曲を持っていくのですが、「これが日本なの?」「日本っていいね」という雰囲気になって、それで国際交流ができます。日本で他校と交流するのとはまた違いますね。

【戸上さん】
ジョイントコンサートで同じ世代の人たちと一緒に歌ったのですが、同じ曲を歌っても歌い方が全く違っていて、それには驚いたし刺激を受けました。
では、武庫川女子大学附属中学校・高等学校やコーラス部について、
読者へメッセージをお願いします。
【戸上さん】
6年一貫教育なので、本当の意味での仲間ができたなと思います。特にクラブに入っていると、家族と一緒にいる時間より部活のメンバーといる時間のほうが長くなり、悩み事があってもすぐ相談できる家族のような友達ができます。

【清水さん】
クラブに入っていなくても、たくさんの友達ができる学校です。友達のいろんな面を見られて、自分1人が良くてもダメなんだなと感じるようになったので、そういう面で成長できると思います。クラブをやると、友達とはより深くつながれますね。

【松本さん】
友達ができることが一番いいことです。私の学年は(コーラス部に)25人もいて、同じ学年の友達のいろんな考えが聞けたり、さらには先輩や後輩というタテの広がりもできたりして、そこでもいろんな意見が聞けます。それにひとつひとつの舞台で歌うことによって達成感が心に積もっていきますので、その感覚をぜひ味わってほしいです。

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