オーケストラクラブの魅力は音を奏でる喜び、一緒に演奏する楽しさ

ノートルダム女学院中学高等学校のオーケストラクラブ(通称ダムオケ)は、61周年という伝統を持ち、全校生徒の1割以上が所属している校内最大のクラブです。毎年3月末に行われる定期演奏会のほか、文化祭、クリスマス、オーケストラフェスタ出演など、年10回以上の本番があり、女子中高生たちによるオーケストラが奏でる甘く清らかな旋律で人々を魅了しています。
今回は、定期演奏会3日前の緊張感漂う中で取材をさせていただき、練習の様子や迫力の合奏練習、インタビュー取材で、オーケストラクラブに迫りました。

合奏練習までは、木管、金管、打楽器、弦楽器などにわかれて各教室でパート・セクション練習。
教室のあちこちに貼られた心得。厳しい練習を乗り越えるためには、自分を叱咤激励する心の支えが必要なのかも!?
3日後に控えた定期演奏会の合奏練習。2時間以上の長丁場になる。
曲目は、1.「カレリア組曲」より行進曲風に 2.「ハウルの動く城」より人生のメリーゴーランド 3.オペラ「魔笛」より序曲。4.S.ラフマニノフ交響曲第2番。
中先生の指揮に意識を集中させて、自分たちの練習の成果を発揮。その優雅な旋律に本番が楽しみになる。

ひとつになって1曲を作りあげることが面白く楽しい

オーケストラクラブとして大切にされていることを教えてください。
【中先生】
本校のクラブは昨年創立60周年を迎えました。この学校を建てるためにアメリカから来られたシスターたちが、ヴァイオリンを持って来たことが始まりだといわれていて、いろんな方々の支えでここまで大きなクラブになりました。その重みを感じながら何とか受け継いでいきたいという思いと、演奏会の達成感の素晴らしさを大事に頑張っていきたいなと考えています。中学1年生で入部する生徒の約半分は初心者で、楽器の持ち方から教えることになりますが、本校のオーケストラクラブには高校2年生が下級生を指導するという伝統があり、普段のパート練習も基本的に高校2年生が前に出て仕切ります。
その中で、どういったところに重点を置いて、指導されているのですか。
【中先生】
当初から言っているのは、オーケストラクラブのファンを増やそうということです。そのためには、やはりあいさつや礼儀をしっかりやろうと。それが最終的には音楽での一致団結に結びついていくのかなと思うんです。
生徒目線で見たオーケストラクラブはどんなクラブですか。
【栗原さん】
中1から高2まで学年の隔たりがあまりなく、みんなが仲良くやっています。初めはパートごとに練習して、その後全員で合わせていくわけですが、ひとつになって1曲を作りあげていくことが面白いし楽しいです。

【片岡さん】
初めは楽器に興味がなかった人も、実際に楽器に触って、自分で音を奏でる喜びを知って、その音でみんなと一緒に演奏するという楽しさを感じられるクラブです。周りを見て「あの子はあんなふうに頑張っているんだ」と発見することも多く、周りと関わりながら成長していける部分もあります。
2人はなぜこのクラブに入ろうと思ったのですか。
【栗原さん】
姉が吹奏楽をやっていて、みんなで一つの音楽を作ることは本当に楽しいと毎日聞かされていたんです。ノートルダム女学院には吹奏楽部はないけれどオーケストラクラブがあったので、私もみんなと一緒に音楽を作りたいと思って入りました。
ヴァイオリンの経験は?
【栗原さん】
クラブに入って初めて弾きました。当時の高2の先輩に持ち方から全て教えてもらったんです。初めは難しくてやめようかなとも思いましたが、弾けるようになってきたら楽しくなって、5年間頑張れました。

【片岡さん】
私はもともと小学校からヴァイオリンを弾いていたので入部しました。小学校のときはヴァイオリンとチェロだけで合わせていたのですが、オーケストラクラブでは弦楽器だけでなく、管楽器や打楽器もあって、大勢で曲を作る楽しさは全然違いました。
普段の練習時間は?
【中先生】
平日は放課後の時間帯で18時までですが、なかなかそろわないのでパート練習や個人練習が多いですね。全体での練習は土日が多いです。ただ、本番前1週間のレベルアップが大きくて、今は定期演奏会前ですが、今回もそれをすごく実感しています。

身近な先輩の悩む姿を後輩が見ることが大切

先生は彼女たちの5年間を見てこられたわけですが、どこに成長を感じられますか?
【中先生】
中学1年生の4月に初めて楽器を持って、次の3月には1曲演奏をするようになりますから、年々成長していきます。楽器初心者は最初つらかったと思いますが、それを乗り越えた子が最終的には舞台に立てるんです。だから高校2年生で残っている生徒たちは、後輩の指導ができるほど成長します。
後輩への指導は大変ですか。
【栗原さん】
そうですね。なるべく1対1で指導したいと思っているのですが、なかなか時間がなく、みんなを同じレベルにするのはとても難しいです。

【片岡さん】
例えばヴァイオリンは、経験者と初心者に差が出やすいので、初心者の子が引け目のようなものを感じてしまうんです。どうしても弾ける子が目立ってしまい、弾けない子がつらい思いをしてしまったりするので、それを高2が何とか弾けるようになるまでずっと教えます。でも、教えてあげることはできるけれども、最終的にはその子が練習するかしないかで自分で何とかしてもらうしかないんです。
二人は指導しながら苦労しているからこういう話ができるんでしょうね。そこは先生のご指導上の狙いでもあるのですか。
【中先生】
狙いでもありますし、伝統でもありますね。高2として1年間やってきた子たちなのでこういう言葉も出てくるのですが、4月になったら新しい高2に変わるので、そこからまた大変な時期を迎えて乗り越えていくんだと思います。
パート練習で迎えていた外部の先生やOGの指導とは違う?
【中先生】
そうですね。先生方に来ていただくことも技術的な勉強にはなると思うのですが、身近な先輩が悩みながらしっかりやっている姿を、後輩が見ることが大切かなと思っているんです。悩んで苦労をしてやめたいと思っていた生徒は多いと思います。しかし、生徒を成長させる良い機会ですから、これからもオーケストラクラブの伝統として続けていきたいと思います。

お客様が感動してくださる喜び音楽によってひとつになれる素晴らしさ

では、5年間で一番印象的だったことを教えてください。
【栗原さん】
他のクラブに比べて人数が多いので、まとめ役は大変でした。ただ、例えば選曲で意見が食い違っても、最後にその曲ができていくのを感じると、やっぱり好きだったなとなるんです。それがいいところでした。

【片岡さん】
どれだけ自分が演奏の中でコンサートミストレス(1stヴァイオリンのトップ奏者)として引っ張って行けるかはすごく苦労しました。楽しかったのは、去年の文化祭で「パイレーツ・オブ・カリビアン」を演奏したことです。テンポも速くノリが良い曲を、みんなで動きながら一体となって作り上げたことはすごく楽しかったです。アンコールでお客さんが手拍子をしてくださって、自分たちの演奏に合わせて楽しんでくれたこともすごくうれしかったです。

【栗原さん】
私も「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、選曲のときからみんなの意見が一致したので絶対にうまくいきそうな気がしていました。練習ではテンポが速いぶんいろいろ注意を受けましたが、自分たちの「この曲が好き」「やりたい」っていう気持ちを曲に込めてお客様たちに伝えることができた気がするし、いろんな人から「感動した」という話を聞けてとってもうれしかったです。
5年間頑張ってきて、オーケストラの素晴らしさとは何だと思いますか。
【片岡さん】
オーケストラは大変な部分もありますが、最終的に演奏会でみんながまとまれるし、お客様が感動してくださる喜びは大きいです。音楽によって最終的にひとつになれることは素晴らしいなと思います。

【栗原さん】
1回演奏したものをもう1回演奏しようとしても、日や時間によって演奏するスピードが違ったりして、そのときにしかできない演奏がオーケストラではできるんですね。それこそ音楽の素晴らしさだなと思います。
そのためにも発表の場がたくさん設けられているのですか。
【中先生】
そうですね。一人でも多くのお客様に聴いて共感していただく場は、やはり目標になります。生徒たちに一番言うのは「自己満足にならないようにしよう」ということです。自分たちが弾いて「楽しい」で終わったら何も意味がないので、オーケストラの魅力を1人でも多くのお客様に伝えることができるかを大切にしています。どうしても技術に走ってしまいがちですが、気持ちを込めて音楽の魅力を伝えられたらと思っています。
では、ノートルダム女学院中学校に興味を持っている人に、部活も含めてメッセージをお願いします。
【栗原さん】
すごく広い恵まれた環境がこの学校にはあるので、他の学校に比べたらゆったりとしたスペースで部活に励めます。実際にホールにいる感じで練習ができるホールがあり、本番前の全体練習も本番に近い形でできます。あと、野生のシカやサルが出てくることもあって、自然も豊かです。

【片岡さん】
女子校なので女子ならではの楽しさがあります。女子同士だから気軽に話せたり、部活動では学年を越えて仲良く話ができたりもします。自然に恵まれた環境でゆったりと学校生活が送れるし、部活も熱心なので文武両道で頑張れる学校だと思います。

【中先生】
本校は、先生と生徒の距離が近いなと思います。和気あいあいとして、この環境と同じようにのびやかに育っていける学校であることが魅力だと感じています。オーケストラクラブとしては、ぜひ一度聴いていただいて、その良さを知っていただきたいですね。なかなか言葉では言い表せない、会場に足を運んでくださった方だけが体感できるものがきっとあると思います。

2014年3月30日に行われた第19回定期演奏会[びわ湖ホール 大ホール]の様子
ノートルダム女学院中学高等学校オーケストラクラブ出演決定!
第4回ノートルダムファミリーコンサート~和・愛・絆~
2014年9月6日(土) 京都コンサートホール大ホール
問)学校法人ノートルダム女学院 
TEL.075-723-1072
e-mail:notredame-family@notredame.ac.jp
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/19.php>ノートルダム女学院中学校</a>
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