大阪女学院中学校・高等学校バトン部インタビュー

全国大会で連覇を果たすなど強豪クラブとして注目を集める大阪女学院バトン部。現在、部員は中高合わせて約50人。中学1年生で基礎を習得すると、中学2年生から高校2年生までが合同で1つのチームとなって各大会に出場するため、日々厳しい練習を積み重ねながら、プレッシャーに打ち勝つ強い精神力を養い、一致団結して目標に向かって邁進している。今回はそんなバトン部で活躍する3人と顧問の先生に、その活動経験で得た熱い想いや学業との両立などについて話を聞いた。
大阪女学院中学校・高等学校2年生 Iさん Dさん Oさん

バトン部で良かった、続けてきて良かった!

まず皆さんがバトン部に入部したきっかけを教えてください。
【Oさん】
私は他校でバトンをやっている姉に教えてもらっていたことと、自分が小さいころ頃からバレエを習っていたので出来れば活かせるクラブに入りたいなと思っていたんです。

【Dさん】
私も演劇部に入る予定で新入生歓迎会を見に行ったんですが、バトン部をついでに見たらそっちのほうがすごく華やかで(笑)。バトンのことは何も知らなかったんですけど、私にもできるかなと思って入部しました。

【Iさん】
私は幼稚園でほんのちょっとだけバトンをしていて、中学生になったらまた始めたいと思っていたので、バトン部に入りたいという理由でこの学校を受けました。
練習は毎日あるのですか?
【Oさん】
はい。平日は4時から夕方6時ぐらいまで。休日は朝9時か昼の12時から夕方4時ぐらいまでやっています。
クラブ活動と勉強面との両立は大変ではないですか?
【Oさん】
私は普段、朝の時間を使っています。基本的に朝練や昼練はないので、朝7時前に学校へ行って8時半の点呼まで1時間半ぐらい勉強します。放課後はクラブに行って帰って寝るだけなので(笑)。

Dさん
【Dさん】
私は朝早く起きるのが苦手なので、授業中になるべくわからないところをなくすようにしています。わからないところは先生にすぐ質問します。

【Iさん】
私も朝は苦手なので、授業はしっかり聞くようにして、あとは夜にやっています。意識して、提出物は絶対に出しています。
内山先生は顧問を担当されているわけですが、ご自身のバトン経験は?
【内山先生】
ゼロです(笑)。だから指導はしていません。土日だけコーチがいらっしゃって、指導をしてくださるんです。普段は生徒たちだけで頑張っています。
コーチは外部の方ですか?
【内山先生】
はい。卒業生です。厳しいけど、とっても温かい方で、みんなのことを愛してくれて、大切に育ててくれています。
そんなコーチに指導を受けての部活動で、一番印象的だった出来事はどんなことでしょう?
【Oさん】
私は今年の全国大会です。部長として、最高学年として出た大会だったんですけど、初めて自分たちが1位になれなくて…。全国大会の1回目の本番で、思うような演技ができなかったんです。でも、そのあとに成績上位のチームだけがもう一度踊れるグランプリ戦があって、そのときは全員が100パーセントで踊れました。
演技は同じ内容なんですよね。グランプリ戦前の切り替えはどんなふうに?
Oさん
【Oさん】
1回目の本番が終わったあと、みんながしょぼーんとしていたので、「そんな顔で踊ったらまた失敗するで!」って怒りました。
踊るときは表情がとっても大切なので、表情の練習をして、笑わせて、「後悔が残らないようにあとは楽しむだけだ」って言ったんです。

部長ならではの言葉ですね。Dさんの部活での印象的な出来事は?
【Dさん】
私も今年の全国大会です。高2で最後の大会という緊張もあったんですけど、演技から帰ってきたら泣いている子がいっぱいいて。だから「気にしていたらできることもできないし、1回ミスをしても次で挽回したらいい。今までやってきたんだから絶対できる」って後輩を励ましました。その後2回目を踊り終えたら、みんなで笑うことができたので、全国1位を取れなくても、自分がこの舞台に立てることは本当に恵まれているし、幸せなんだなと思えました。
最高学年は大変ですね。でも、だからこそ一致団結できるのかも。Iさんはどうですか?
【Iさん】
私も今年の全国大会です。私たちが中2で初めて大会に出たときに学校としても初めて1位を獲れたんですよ。そのあとずっと1位だったので、最後だけ2位ってことがショックで。先輩にはできたのに、なぜ自分たちはできなかったんだろうって、すごく落ち込みました。
強豪校としてのプレッシャーもあったでしょうね。
【Iさん】
かなり…。先輩が今まで築き上げてきたものを自分たちが受け継いでいかないといけないという気持ちもあって。でもすべてが終わっていろんな人に言葉をかけてもらって、バトン部で良かった、続けてきて良かったなと思いました。

練習中は絶対泣かないって決めている!

話を聞いていると、精神面も強くないと厳しい世界ですね。
【Oさん】
本番前は「自分はできる」って言い聞かせます。メンバーに「絶対できる」って言いながら、自分も励ましたりもしますね。あとはコーチ。怒られることのほうが多いんですけど、ふとしたときにポンと掛けてくれる言葉や怒られた言葉の中に気づけることがあります。
例えばどんな言葉ですか?
【Oさん】
全国大会が終わって2位だとわかったときに、部長だってこともあるし、もっとこうしていたら違ったかもしれないとか、思うことがいっぱいあって。後輩が泣いているのを見て…もちろん後輩たちには悔しくても良い経験だったかもしれませんが、それでも悔しくて泣くよりはうれし泣きをしてほしかった。それで「自分のせいだ」と思ってしまった時に、コーチに「自分のことを責めることだけはしないでおきなさい。努力した自分を好きでいなさい」って言われたんです。そのときは号泣しました。
良い言葉ですね。Dさんは、精神面で何か心がけてきたことはありますか。
【Dさん】
中2で初めて大会に出たときに、一番下の学年でよく怒られていたんですけど、そのときに絶対に泣かないと決めたんです。泣いたら終わりだって。そしたら泣かなくなって、精神的にも強くなりました。
泣くほど怒られるんですか?
Iさん
【Iさん】
はい、私も中2で大会に出た時は人の倍以上、すっごく怒られました。でも、おかげでかなり強くなったと思います。私も練習中は絶対泣かないって決めているので、どんなに怒られてもグッとこらえて、親や同じ学年の仲間に相談するんです。話すことで自分がラクになるんですよ。あと、次の日の練習は絶対に休まない。いろいろ言われた次の日に休んだら、それこそ自分が負けた気がするので、意地でも練習には行きました。
バトン部にはそういう強い人が多いのでしょうか?
【Oさん】
たぶんそうなっていくんだと思います(笑)。

【Iさん】
最初は怒られてシュンとなるんですけど、次はそれに怒られるんですよ(笑)。

【内山先生】
どんどん強くなってくるんでしょうね。自分にも厳しくなり、そうやって自分が育つことを経験しているので、後輩にも厳しいことを言う。でもそれは非難しているわけではなくて、そこで頑張れと思いながらわかった上で言っていると思いますね。
先生も彼女たちから学ぶことが多いのではありませんか?
顧問・内山先生
【内山先生】
はい。私は自分がバトン部に入っていても、辞めていたと思います(笑)。また、バトン部の生徒の保護者にもなれない。健康管理をして頂いたり、舞台衣装を作って頂いたり、お母さんたちの影での支えというのはすごいです。だけど、一番しんどいのは高2だと思いますね。でも、人数が少ない中でよくやったと思いますし、そういう意味ではこちらも負けていられないと元気をもらっています。
先生がご指導される上で心掛けられていることは?
【内山先生】
お母様方が学業との両立を心配なさる時期はやっぱりあるんです。だから、できるだけ親御さんたちに理解して頂き、応援してもらえるようにしたいと思っています。この子たちが話したようにクラブで学ぶことはすごく多いので、私は悩みに寄り添って成長をきちんと見守っていきたいですね。
では、大阪女学院を目指している後輩たちに、クラブ活動も含めこの学校の良さを教えてもらえますか?
【Oさん】
この学校は自分の性格にあっているなと思っています。私は気が強いし、思ったことをすぐに言うタイプなんですけど、本当に自分のことをわかってくれる友達や本心をわかってくれる友達がクラスにもクラブにもいて、そういう私を受け止めてくれるんです。

【Dさん】
私も女子校って女の子ばっかりでドロドロしているんじゃないかと思っていたんですけど、見た目は女の子でも中身はおじさんみたいな面白い子が多くて。授業もとても楽しく受けています。学校へ行くことで自分は充実しているなと思えるし、部活を思い切りやっている自分たちは青春してるなと思います(笑)。だからバトン部じゃなくてもいいんですけど、部活にはぜひ入ってほしいですね。帰宅部よりも絶対に楽しいし、部活で学べたことは大きいです。

【Iさん】
私もこの学校の良さは人間関係が作れるところだと思います。女学院に入ってからできた友達は本当に相談できる友達が多いし、私のことを一緒になって考えてくれる友達も多くて、卒業しても一生続く友達だなと思っています。この学校も部活もそういう出会いが生まれる場所です。
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