大谷中・高等学校 演劇部インタビュー「私たち、青春を120%謳歌しています!」

1909年の創立以来、安定した進学実績を誇りながら「女性らしさ」や「文化的教養」を学ぶ課外活動にも力を入れている大谷中学校。生徒たちは満足感を持ち、文武両立の精神で部活にも、勉強にも精を出して活動していると言う。今回はその中でも、全国で実績を残し活躍する名門の演劇部を取材した。
高田若葉さん、大岩本琴美さん顧問:高杉学先生

出会いは新入生歓迎会。こんな世界があるのか!と驚きました。

演劇部に入部したきっかけを教えてください。
【高田さん】
大谷中学校では入学してすぐに「新入生歓迎会」というものが行われるんです。そこで、各部活動に数分間発表の機会が与えられるのですが、演劇部の寸劇をはじめて観たときに、すごい衝撃を受けて…。シンデレラと王子様が繰り広げる寸劇だったのですが「部員が足りなくて困っているのよ!」と、部員募集の内容も盛り込んでいらっしゃったんです。
大きな声で思い切り演じていた先輩の姿が本当に素敵で…その後、すぐに練習見学に行き入部しました。

【大岩本さん】
私も高田さんと同じような理由です。新入生歓迎会の前にパンフレットが配られるのですが、演劇部の練習内容に「エアロビクス・フォークダンス」と書いてあったんですね。「演劇部なのにどうしてエアロビ!?」と興味が湧いて、練習見学に行きました。そしたら本格的にエアロビの練習をしていらっしゃって。先輩方の真剣な姿を見て「演劇部に入部したい!」と思いました。

【高杉先生】
私は昨年度から顧問になりました。私自身、演劇に関しては全くの素人で、演劇の世界に触れることも少なかったんです。しかし、2010年に「HPF(大阪高校演劇祭)」で上演された大谷中高等学校の芝居を観て、演劇の魅力にどっぷりハマってしまいまして。「進学校なのに、ここまで自分を出し切って、表現したい思いをぶつけている生徒がいるんだな」と、とても感動したんです。以来、ソフトボール部の顧問をしながらも、大谷演劇部のファンとして生徒たちを影ながら応援していました。「そんなに応援してくれるなら、顧問をしてみないか?」と2年がかりで勧誘を受け、顧問の先生が定年退職なさるのを機に兼任という形で顧問を担当することとなりました。
演劇部の練習と学習の両立は大変ではないですか?
【高田さん】
メリハリを持って生活するよう心がけています。平日は授業終了後19:30まで、土日は一日中…と、ほぼ毎日練習があるので、「日々の授業を集中して聴く」「小テストは必ず合格点をとる」「課題提出は期日を守る」の3つを守るようにしています。セリフを覚えたり、ビデオを観て演技を分析したりと、家に帰ってからも自主練習をしているので、授業中は勉強に集中できるよう、とにかく「楽しんで聴く!」 をモットーにしています。大谷は先生方がみんな個性的なので、授業が本当に面白いんです。

【大岩本さん】
私は隙間時間をフル活用しています。行き帰りの電車の中で単語を覚えたり、休み時間に友だちにわからない箇所を聞いたり…。特進コースは毎朝テストがあって、週に1回8現目まで授業もあるので練習との両立は正直大変です。でも、将来看護系の学部に進みたいという目標があるので、どちらか一方をないがしろにせず、両立できるよう努力しています。

演劇部はまるで「ひとつの社会」のよう

演劇部に入ったから学べたことも多いのではないでしょうか?
【高田さん】
演劇部では、授業の中だけでは学べないことも多いんです。敬語やメールの打ち方といった日常生活で役立つマナーも、イチから教えていただきました。「先輩とすれ違ったら大きな声で挨拶をする」、「先輩が座るまでは席に着かない」など、数々のルールが伝統として受け継がれています。まるで「学校の中にもうひとつの学校がある」みたいです。先輩方は演技が上手いだけではなく、立ち振る舞いや、話の受け答え、話に起承転結をつけてまとめる力など、どれも長けていらっしゃって…人間として素晴らしい方でしたので、今でも尊敬しています。

【大岩本さん】
「自分の個性を見つける」という方法も演劇部に入って学びました。演技は経験がものを言う世界でもあるので、たった1年でも大きく差が出てしまうんです。その差を埋めるためには、まわりをよく見て自分にしか出来ない表現を見つけることが大切です。私の場合背が低いことを逆手にとって、素早い動きと大きなリアクションで、背の高い先輩たちに埋もれないよう個性を出していきました。持っている個性はそれぞれ違うので、自分の良さを見つけて伸ばすことが大事だと思います。
演劇部での活動を通して、特に印象に残っている出来事を教えてください。
【大岩本さん】
中学1年生で行った、はじめての部内公演が印象に残っています。練習中も出演者全員のテンションが揃わなくて、本番中では上手くお芝居が噛み合わなかったんです。上演終了後、コーチの先生から「授業で広げられない自分を、ここで広げなくてどうするんだ!!」と喝を入れていただきまして…、その後みんなで遅くまで話し合いました。その時に、「芝居は出演者同士の信頼関係がとても大切」と学びました。

【高田さん】
演劇は出演者同士の信頼関係がとても大事なんです。ひとりひとりの動きが決まってくると、あとは気持ちの部分が重要になってきます。本番前はコミュニケーションを中心とした、芝居しやすい環境作りを練習でも大切にしています。
演劇部での自分と、クラスでの自分は違うんですか?
【大岩本さん】
私はクラスでも演劇部でもあまり変わらないと思います。ただ、舞台上で自分をさらけ出すことにはじめは抵抗がありました。でも、中1ではじめて舞台に立った時に、何かがふっきれたというか…お客さんの反応が返ってきたことで自信を持てた自分がいたんです。以来、自分をさらけ出す恥ずかしさは感じなくなりました。

【高田さん】
クラスでの自分は、演劇部にいる時と比べると大人しい方かもしれません。演劇部では違う自分になれると言うか…。作品によってさまざまな役があるので、毎回違ったキャラになれて楽しいです。中3の時、主役をさせていただいた作品では「主役ができるなんて、こんなに嬉しいことはない!」と張り切って、役を徹底的に研究したのを覚えています。演劇をはじめる前までは、常に周りを気にしてしまう性格だったので、演じることに恥ずかしさもあったのですが…舞台に立った瞬間から、自分に自信が持てるようになりました。「女を捨てろ!」と言われて、思い切り演じたのもよかったのかもしれません(笑)。
<a href=http://cocorocom.com/labo/school/42.php>大谷中学校(大阪)</a>
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