【高輪中学校・高等学校】
仲間と好きを伸ばす個性派クラブ活動

理科研究部は、生物班と化学・物理班が2部屋に分かれて活動。興味を持ったやりたい実験に取り組めるように、さまざまな設備や器具、資料が整えられ、自作の標本も多彩だ。部員たちは、息を止めたかのように静かに集中して昆虫に餌付けしたり、ていねいに優しい手つきで標本づくりに没頭したり、蒸留実験のために器具を自作して調整したりと、夢中になって研究に向かっている。自分が興味を持ったことの理解を深める喜びが充満しているクラブ、それが理科研究部だ。

・生物班、化学班、物理班の3つの班がある
・部員はやりたい班でやりたい研究や好きな実験に取り組む
・班移動は可能
・中高一緒に活動。部員は約60人(中学生が40人/高校生が20人)
・2月の『生徒理科研究発表会』、3月の『部内発表会』、文化祭、大学主催のコンクールが発表の場である
・活動は週3日




模型部の活動する教室を訪れると、夢中で模型に向かっている部員たち。エアブラシでていねいに塗装したり、細かな装飾を器用に組み立てたりと、作品づくりに没頭していて室内はとても静かだ。より忠実な再現のためにパッケージの絵と手元の部品を何度も見比べながら色を塗っていた部員は、塗りあがると隣の席で作業中の部員の手を止めさせて、出来上がった部品を自慢げに見せてニコニコ。見せられた部員も、「おお!」と声をあげて笑顔を返す。 模型の一番人気はガンダムのシリーズで、戦車や車、仮面ライダーなど、自分の好きな模型を選んで作れるのが模型部の魅力。仲間と好きな作品の話で盛り上がれる楽しい時間があるのも自慢のクラブだ。

・中高一緒に活動。部員は29人
・春休みに浜松で行われる国際大会『HiD(ハイスクール国際ジオラマグランプリ)』に中3か高1が作品を出展。文化祭でも作品を発表している
・作品はガンダム関連が中心で人気
・エアブラシなどの部活ならではの制作用器具が充実している
・活動は週に2日。1日参加すればOK




5台のダーツボードが設置されたダーツ部の練習場所。中学生が多く、まだ投げ方が確立されていない部員が多そうだが、足元に設置されたラインからボードの目標に向けて集中してダーツを投げるのは、思い通りにいかなくても楽しそうだ。扱っているダーツの矢が危険ということもあって、立ち位置や人の動きには敏感で、ふざけているように見えて周りをちゃんと見ているのが印象的。得点を見ながら闘志を燃やす部員も、頭を抱える部員もいる。練習によって投げ方も立ち居振る舞いも格好良くなるダーツ部は、少し大人の雰囲気が漂うクラブだ。

・中高一緒に活動。部員は13人
・部内大会、18歳以下のユース大会などに出場
・外部の大会へは大人に混じって参加。結果より楽しむことを重視している
・週2日の活動
・ダーツは挨拶や礼儀が重視される紳士の競技
・少人数クラブだからこそコミュニケーション重視


