【大阪体育大学浪商中学校】
文武両道の教育は2020年度から新たなフェーズへ

発見!私学力 大阪体育大学浪商中学校 文武両道の教育は2020年度から新たなフェーズへ
浪商中学校の名を大阪体育大学附属中学校と改称したのが1969年。その後、風光明媚な泉南郡熊取町への校舎移転、コース制導入などの進化を重ね、大阪体育大学浪商中学校は今年で50周年を迎えます。そして次年度、グローバルな進学教育とスポーツエリート育成の両軸をより確かなものにするために既存コースは改編へ。新たなフェーズが始まる同校の教育ビジョンを3人の先生に語っていただきました。

副校長 恩塚 千代 先生

公立中学校校長を経て、2018年より大阪体育大学浪商中学校・高等学校副校長

中学教頭 濵田 倫史 先生

大阪体育大学浪商高等学校・国語科で14年間指導、2018年より同校中学教頭

教諭 江口 祐一 先生

大阪体育大学浪商中学校・社会科で教鞭を執って29年目、サッカー部顧問

Next Vision 1 中学は歴史の節目に。次年度はコース改編でさらなる高みへ

― 大阪体育大浪商中学校は今年で50周年を迎えるとうかがいました。

江口先生 大阪市の天王寺に設立された浪華商業実修学校(1921年)が浪商学園の歴史の始まりで、中学校はその26年後に誕生しました。その後、1969年に大阪体育大学の冠が校名に付き、その後男女共学となって、今年で50年になります。

濵田教頭 かつては北摂・茨木市に校舎がありましたが、学園全体として生徒が増えてきたこともあり、1989年に大阪南部の泉南郡熊取町に中高大のすべてが移転したことも歴史を顧みると一つの節目でした。

― 移転当時を振り返り、思い出に残るエピソードはありますか。

江口先生 私は校舎移転後に教師生活をスタートしていますので茨木時代のことは存じませんが、先輩教員からは、移転当初、泉州から通う生徒の方言がわからず戸惑ったこともあったと聞いています。また「だんじり祭り」の伝統を受け継ぐ土地柄ですので、ひと昔前はお祭りを優先して学校を休む生徒も少なからずいました。これは私の記憶にもあります(笑)。

恩塚副校長 そういうエピソードを聞くとあらためて大阪は広いのだと実感します。

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― 恩塚先生と濵田先生が副校長・教頭に就かれたのはいつでしょう?

恩塚副校長 ご縁があって副校長に着任したのが昨年の春でした。以前は大阪の公立中学校で校長を務めていました。

濵田教頭 私は本学園の高校で14年間国語を教えていました。中学校の教頭を拝命したのは恩塚副校長と同じく2018年の春です。

恩塚副校長 本校は学園が90周年を迎えた時に、学業においては「泉州を代表する進学校」、スポーツは「大阪を代表するスポーツエリート校」をめざすことを目標に掲げました。その達成に向けて学校改革を進めており、次年度からは既存コースを刷新します。奇しくも中学校は今年で50周年を迎え、2020年は次の一歩を踏み出す好機となりますので、教員全員が気持ちを新たにしています。

Next Vision 2 進学校として、スポーツエリート校として、大阪南部で唯一の存在に

― 2020年度からのコース改編についてお聞かせください。

恩塚副校長 既存の「Ⅰ類・Ⅱ類コース」と「標準コース」を、「グローバル進学コース」と「スポーツ進学コース」に改め、生徒が希望する進路の実現に向けて新たな一歩を踏み出します。「グローバル進学コース」は、高校進学後に国公立大学・有名私立大学をめざすコースです。大学入試に向けた学力の礎を築くのはもちろんですが、将来、生徒が大人になった時に求められる国際社会を生き抜くための語学力や国際理解力も同時に養い、多角的・多文化的な視野のもとリーダーシップを発揮できる主体性の育みにも力を入れます。本コースでは生徒全員が中学卒業までに英検準2級取得をめざします。

江口先生 恩塚副校長は民間公募で選ばれた公立中学校長として様々な取り組みを実施されてきました。それ以前は韓国の大学で長年にわたって教鞭を執られていたので、そうした国際経験豊かな先生が本校に来られたことで“新しい風”がすでに吹き始めています。

恩塚副校長 国際理解体験学習なども実施していく予定ですが、すぐそばに世界の玄関口である関空がありますので、本校は地の利においても本当に恵まれた環境にあると思います。

― 「スポーツ進学コース」についてはいかがでしょう?

濵田教頭 「スポーツ進学コース」は、スポーツの授業時間を多くしたカリキュラムを実施し、高校進学後に大阪体育大学への推薦枠を狙える生徒を育成します。通常の保健体育の授業に、スポーツに関する授業を3時間加える予定をしています。単に体育の授業を増やすのではなく、中高大連携の強みを最大限に生かして「トレーニング論」や「栄養学」といったスポーツ科学の分野を学びますので、スポーツに興味を持っているお子さんであれば、やりがいのあるコースになると思います。

恩塚副校長 専属のアスレチックトレーナーが中学生の指導にも携わりますが、これも濵田教頭が言うように本校ならではの強みですね。

濵田教頭 おっしゃる通りです。2人のアスレチックトレーナーが常駐していますが、いずれも大学院まで進み修士号を修めたその道のスペシャリストです。そのうちの1人はアメリカで活動していた実績もあり、学校の部活から世界大会レベルの競技者までをカバーできるトレーナーです。

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― 恩塚先生が公立中学校からこちらに来られて感じた可能性は?

恩塚副校長 まず感じたのは生徒たちの積極性とエネルギーの大きさです。伝統的にスポーツ活動が盛んな学校ということもあるのでしょうが、その活気は公立中学校にはないものだと実感しました。その溢れんばかりのエネルギーを生徒がめざす分野の学びに注力すれば、本校が掲げる「泉州を代表する進学校」「大阪を代表するスポーツエリート校」の実現は当然可能だと思いました。

濵田教頭 私も生徒たちのエネルギーを肌で感じています。ただ、まだ中学生ですので、自分で考え、自主的に行動する習慣が付いていない面はあります。その育みは今後私ども教員が二人三脚でサポートしていく部分です。本校が掲げる「自立」「協働」「創造」を培う教育基盤のもとで主体性を身につけ、浪商高校への進学後は外部から入学してきた生徒に負けず劣らずリーダーシップを発揮してほしいと願っています。

Next Vision 3 現状に満足せず自ら道を切り拓く、そんな人間を育てたい

― ここ数年、保護者の方から期待されていると感じることは?

濵田教頭 次年度から新しいコースがスタートすることもあり、説明会などでお話する機会が増えました。そうした場で感じる本校への期待は、主に「学業」「スポーツ」「心のケア」の3つです。これまでは“大体大浪商=スポーツ強豪校”が評価のプライオリティでしたが、既存コースである「Ⅰ類・Ⅱ類コース」が設けられた5年ほど前から進学面にも大きな期待が寄せられています。

恩塚副校長 本校は中高一貫教育を独自のプログラムで実践できる私立校ですから、学業も、スポーツも、教育において公立校にはない付加価値が求められるのは当然です。近年はそこにプラスして、安心して子供を通わせられるように心のサポートも望まれています。

濵田教頭 本校にはスクールカウンセラーも常駐していますので、心のサポート面は安心していただけます。そして何より各コースの定員は「グローバル進学コース」が25名、「スポーツ進学コース」が35名の少人数制ですので、授業も部活の場も生徒一人ひとりに目の届く指導を実践できます。

江口先生 どちらのコースの生徒も定期テストなどで学力が一定基準に至らない時は、放課後に“浪商塾”という補習でバックアップします。期待されているニーズにお応えできる環境は年々充実しています。新コースは2020年度からですが、参観などで来られた在校生の保護者の方からは早くも「浪中は変わった」と言っていただいています。嬉しいですね。

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― 変わる・進化できる要因は何でしょう?

恩塚副校長 「泉州を代表する進学校」「大阪を代表するスポーツエリート校」という具体的な目標を掲げていることもありますが、一つ言えるのは、今後の教育のあり方を示したグランドデザインを教員全員が共有していることも大きな要因です。グランドデザインはどの学校も作成されていると思いますが、本校はこれを“見える化”し、常時掲示板などに貼っています。教員だけでなく在校生も共有していますので、「自分たちの中学校はこれからこうなるんだ!」と常に意識しながら学校生活を送っています。

江口先生 保護者の方に「浪中は変わった」と言っていただけるのは、その前向きな姿勢が学校全体に浸透し始めているからでしょう。

― 最後に代表して恩塚先生からメッセージをお願いします。

恩塚副校長 先ほど申しました通り、本校の生徒たちは元気いっぱいでエネルギーに満ち溢れています。その力をもとに現状を打破する力を伸ばし、創造的な人間に成長させてあげたい。そのためには何事においても今の自分に満足せず、常に上をめざす意識が必要です。「自分からやる!」という主体性が身につけば、思考力、表現力、プレゼンテーション力も向上します。そして将来は、既得権益を打破して新たな道を切り拓いていくような大人になってほしいと願っていますので、賛同してくださる方はぜひ本校に来ていただければと思います。

 

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