【帝塚山中学校】
英語で討論&
コミュニケーション
自信を持てれば世界が広がる

エンパワーメントプログラム 英語で討論&コミュニケーション 自信を持てれば世界が広がる 国際理解教育ファイル 帝塚山中学校

グローバル社会で自ら学ぶ力を身につけ次世代リーダーを目指すことをテーマに、帝塚山高等学校の1年生を対象に行われた「エンパワーメントプログラム」。校内にいながら、海外のトップクラスの大学に通う大学生や大学院生、日本の大学への留学生たちとコミュニケーションを重ね、通常の英語授業とは異なる時間を過ごして自信をつけ、視野を広げ、進路を考える貴重な5日間です。その講義の様子と、体験した生徒たちの言葉からその成果を探ります。

ディスカッション

リスニング&スピーキングの実践で
英語に対する抵抗を減らす

この時間は、「日本と海外の大学システムについて」をテーマにディスカッション。4~5人の小グループに大学生や大学院生のグループリーダーが1名ずつ入り、すべて英語で討論する。
こうしたスモールグループディスカッションは、今回の「エンパワーメントプログラム」ですでに4回目。リーダーの言葉をどうにか理解しようと聞き入り、ゆっくりとひと言ずつであっても自分の言葉で考えを伝えていく生徒たち。この時間が生徒たちの成長のチャンスであり、英語に対する抵抗を少しずつ減らしているのがよくわかる。

コミュニケーション

緩急つけた時間のなかで
自然に飛び出す英語で交流

生徒たちは少し緊張しているようだが、年齢の近いグループリーダーが、明るく楽しく話をリードしてくれるだけに、笑いや歓声が頻繁にわき起こる。大きなリアクションを返してくれるリーダーにつられて、表情豊かに大きな声をあげる生徒も各グループで見られた。 ディスカッションの合間には、全員でストレッチやゲームタイムなどもあって、メリハリある時間の中で生徒たちも伸び伸び。英語でのコミュニケーションも自然に広がっていく。

プレゼンテーション

英語で自分の思いを
伝えられた実感を自信に

最後に行われたプレゼンテーション。この日のテーマは、将来のキャリア目標について。大きく2グループに分かれて、教室の前後で行われた。小グループで前に出ると、1人ずつ自分の将来のキャリア目標を英語で語る。たどたどしさはあるものの、笑顔で身振り手振りを交え、伝えることを意識して話せている生徒が多いことは頼もしい。慣れない英語でのプレゼンテーションであっても、勇気をもって話す大事さを実感しているのだろう。貴重な体験で得た小さな自信が、生徒たちの表情から感じられた。

Student Comment

高校1年 英数コース 本多さん
高校1年 英数コース 本多さん

1日1日変わってきている自分を実感

学校の中で、英語のコミュニケーション能力を上げられるのは滅多にない機会なので参加しました。1日目はグループリーダーが私に何を聞いているのかはわかっても、それに対して英語で意見を返すのは難しかったです。でも、2日目にグループリーダーが「間違えてもいいから、とりあえず大きな声で英語を使ってしゃべってみよう」と言ってくれて、そこから自分の意見も言いやすくなったし、みんなが笑顔で聞いてくれたり、頷いてくれたりするので、自信につながっていきました。話が通じなくてもジェスチャーを使うと伝わることがあるし、会話することで話が広がって笑いが起こることもあります。だから、とにかく話してみようと思いました。1日1日変わってきている自分を実感します。

英検準1級取得に役立てたい!

英語が出来なくても『エンパワーメントプログラム』には十分参加できます。私も英語は学校の授業を受けてきただけですが、コミュニケーション力をつけたいとか、英語で話せるようになりたいという気持ちがあれば大丈夫です。目標を持って、自分の可能性を広げるにはとてもいいプログラムでした。私は次に英検準1級を取得したいので、このプログラムでのリスニングとスピーキングを役立てたいです。そして、今回のように日本で英語に触れる機会があれば、どんどん参加したいなと思います。

高校1年 男子S理コース 中口くん
高校1年 男子S理コース 中口くん

こんな感じでいいんだ、もっと話せばいいんだと思えた

中1のときに外国の方に道を聞かれたのですが全くわからなくて、結局案内ができなかったんです。それから外国の方と話すのが嫌だったのですが、日本で外国の方と話す機会はなかなかないし、この機会に少しでも話せるようになりたいと思って参加しました。 最初は英語が苦手だから不安でしたが、自分が言いたい単語が見つからなくてもジェスチャーで汲み取ってくれるのでとても話しやすく、日に日に自分から話せるようになっています。それに、「家から学校に行きます」と言いたいときに文章が思い浮かばなくても、「ホーム」「スクール」「ゴー」と言えば通じることがわかりました。話せるかどうかよりも、こんな感じでいいんだ、もっと話せばいいんだと思えたことが、このプログラムで得られたとても大きなことでした。

英語が面白いと思えたことを
これからのモチベーションに

最初、外国人のグループリーダーと話すことに抵抗があったのですが、自分がしゃべりたいことを真剣に聞いてくれていることが嬉しくて、日本人とかアメリカ人とかは関係なく、コミュニケーションが大事なんだと思いました。 今後は、「エンパワーメントプログラム」で苦手だった英語に対して「面白いな」と思えたことを勉強のモチベーションにしていきたいです。会話はテストではないので、きっちり文法通りでなくても頑張って話すという気持ちがあれば伝わると知りましたし、積極性が大事だとわかったのでそれを忘れずにいたいです。

Teacher Interview

山本香里先生[英語科]
山本香里先生[英語科]

生徒に英語への自信と安心感が生まれる
「エンパワーメントプログラム」

― 「エンパワーメントプログラム」は、さまざまなテーマでディスカッションしてプレゼンテーションをしてきたわけですね。

山本先生 各プログラム内で、全体の前で話すプレゼンテーションと、小グループ内でのプレゼンテーションが行われています。最初は些細な質問ですら、手を挙げられないし、小さな声でも発せられなかった生徒たちですが、自分から前に出てくるようになってきて、確実に成長してくれています。

― 英語が得意でなくても大丈夫と生徒たちは言っていましたが、「エンパワーメントプログラム」の募集時に特に基準があるわけではないのですか。

山本先生 ないです。自分でこういうプログラムを経てどうなりたいかを考えてもらって、参加してもらっています。本校は中高一貫なので、6年を見据えて段階的に国際交流やグローバルキャリア教育をしていて、中3で大多数の生徒がシアトル海外研修に行きます。そこで国際交流や英語に興味を持って、今回参加している生徒も多いですね。
また、中3は探究活動として、自分たちの興味あることをテーマに1年間調べて、最終的に日本語でプレゼンするという場を全員に作っています。その情報や考え、問題点や解決点を、しっかりと自分の中に落とし込んでもらったうえでの高1の「エンパワーメントプログラム」なんです。ここで自分が持っている情報を英語で発信し、英語で考えを述べます。

― 山本先生は、「エンパワーメントプログラム」の良さをどこに感じられますか。

山本先生 生徒に自信がみなぎっていることですね。最初は自信なく話していた生徒も、伝えようという気持ちがすごく出てきて、「英語で伝えてもいいんだ」という安心感ができたんだと思うんです。安心感を持てたから余計に伝えようという気持ちが芽生えてどんどん話しかけていると思いますし、人前に立って自分のことを英語で伝えていいんだという気持ちも出てくるのかなと感じます。

― プログラム内には生徒たちに効果的な授業内容はありましたか。

山本先生 授業の始まりのウォームアップはいいなと思いました。途中にはストレッチを挟み、それが終わってからまたグループで集まるんです。グループを隔てての活動もあって、くり返し単調なことをやるわけではないのは、生徒たちにとって刺激になるんだなと思います。

― グループリーダーが代わっていくことも良い緊張感かもしれませんね。

山本先生 そうですね。毎回自己紹介しないといけないので、5日間で10回することになるんです。アレンジも加えられるし、前回言えなかったところを改善できるので、自信やタフさは出ていると思います。何とかなるという潔さのようなものが身についていますね。

― 高2ではどのような取り組みを?

山本先生 高2は希望者が夏休みの前にボストンへ@グローバルアカデミックプログラム」に行ってハーバード大学やマサチューセッツ工科大へ行きます。高1で海外の学生と触れ合って、次は実際に彼らがどんなキャンパスで勉強しているのかを知るために、現地で授業を受けるんです。こうした活動を通して留学や海外大への進学に興味を持つ生徒がすごく増えますね。

― 英語教育は新大学入試でもいろいろな力が求められますが、「エンパワーメントプログラム」の貴重な体験による可能性の広がりはありますか。

山本先生 やはり英語をもっと話すようになりたい、聞けるようになりたいというモチベーションには影響を与えると思います。英語の授業でも入試改革の影響で自由英作があったり、自分の意見を述べないといけない場がかなり増えていますので、今回の経験がそれにも必ず生きると思いますね。

 

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