【園田学園中学校】
新入部員だけの1年生チームで躍進中!
ここから始まる「新生テニス部」

園田学園中学校 テニス部 関西私学白書 新入部員だけの1年生チームで躍進中! ここから始まる「新生テニス部」

中学校と高校で別々のクラブ活動を行う園田学園中学校テニス部。今年は中学2・3年生の部員がいないことから、1年生のみの7人でスタートしました。団体戦の出場条件であるダブルス2組、シングルス3人をどうにかクリアする部員数ながら、いきなり近畿総体でベスト8に食い込む躍進ぶりです。その強さの秘訣はどこにあるのか。笑顔あふれる練習の様子を取材しました。

知りたい!
園田学園中テニス部

部員はオンリー中学1年生!

歴史あるクラブですが、現在の中学部員は1年生のみ。だから、先輩・後輩の上下関係も部長・副部長といった役割分担もナシ。すべて公平に、必要な仕事は順番でこなし、何事も全員で話し合い分かち合って活動しています!

全員がテニス大好き経験者!

部員全員がテニス経験者。コートでの練習中だけでなく、学校でもラケットを握っていたい “テニス好き”揃いです。もっと上の成績を目指して、月水金はOGのコーチに、火土は園田学園女子大テニス部の監督にしごかれています!

高・大生と一緒の練習環境!

練習は中学校から歩いて約5分の園田学園女子大学の構内。クレー3面・ハード2面・人工芝1面の3種のコートが整う恵まれた環境です。隣でプレーする高校生や大学生の選手から指導を仰げることも。モチベーションが上がります!

プロフィール
PROFILE

部員

7人(中1のみ)

2019年度戦績

兵庫県私学大会 団体戦:優勝
近畿中学校総合体育大会 団体戦:ベスト8
個人戦(ダブルス):ベスト8
兵庫県中学総合体育大会 団体戦:準優勝
兵庫県私立中学校テニス大会 団体戦:優勝
近畿私立中学校テニス大会 団体戦:ベスト5

PHOTO REPORT

3面ある広いクレーコートは高校のテニス部員と一緒に整備します。重いローラーを2人がかりで右から左へ。ポイントのコーン設置、ボールの用意など全員で準備を整えたら、お待ちかねの練習スタート!

ネット際で2人1組になって行う「ボレーボレー」、球出しストロークなど、コーチの指導でメニューを順次こなしていきます。ハードな練習が続いてもみんな満開の笑顔。元気な掛け声がコートに響きます。

正確にトスを上げ、フォームを意識して、インパクト! 次々とサーブを放ちます。数球打ったらコートの反対側へダッシュして球拾い担当を交代。何事も全部自分たちでやりくりします。

STUDENTS VOICE

テニスは戦いの後に友情が芽生えるステキなスポーツ

Oさん

中学校に入ったら「クラブはテニス!」と決めていました。入部してみたら部員が私たち1年生だけだったのでちょっとびっくりしましたが、練習メニューを提案し合うなど、みんなで協力して頑張っています。それに、同じコートで練習している園田学園の高校生や大学生がすごく優しく教えてくれるので、先輩がたくさんいるような感じです。来年、後輩ができる立場になった時に自分があんなふうになれるのか、まだ自信はないのですが、たくさんの新入生に入ってきてほしいと思っています。
ボールを打った瞬間は本当に気持ちいいですよ。それにテニスはスポーツとして勝ち負けを競っているのに、戦った後にみんなと仲良くなれるんです。でも、練習後に家に帰ったらもうグッタリ(笑)。だから夜は早く寝て、朝は5時起きで、すっきりした頭で宿題や勉強をしています。時間を有効に使って勉強とクラブを両立しています。

大好きなテニスを思い切り楽しむため勉強も全力投球

Sさん

クラブ活動にすごく憧れていて、経験のある大好きなテニスを選びました。今年の園田学園中学テニス部には先輩がいないことは知っていたので、ジュニア大会などで顔見知りだったメンバーにも声をかけて、一緒に入部したんです。実際に入ってみたら思っていた以上に楽しくて。コート整備などを終えて部活が終了するのは毎日18時半ぐらい、宿題がたくさんあってちょっと大変ですが、手を抜いたことはありません。大好きなことに打ち込むには、勉強がちゃんとできていないとダメですから(笑)。
ストロークを全力で打てた時が一番好きな瞬間です。もっと強化したいのはサーブとレシーブ。部員は1年生だけですが、みんながそれぞれ自分のできることを考え、テキパキと動いて練習できていると思います。
テニスは高校、大学と進学してもずっと続けるつもりです。そのためにもまずは近畿大会に勝って、全国に行くという目標を達成したいですね。

“もっと早くて重い球”を手に入れ、目指せ大会優勝!

Tさん

父も兄もテニスをやっていて、母も経験者。それで私も幼稚園の時からスクールでテニスを習っていました。今は中学のテニス部だけに集中しています。部活はしんどいのですが、みんなと一緒の練習はすごく盛り上がるので、楽しいことのほうが多いですね。へとへとなのに元気になれるんです(笑)。高校生や大学生、いろんな人に教えてもらえるのも園田学園中学ならではだと思います。後輩が入ってきたら、あんなふうに頼れる存在になりたいですね。もちろん自分たちがしてもらったように、優しく接します!
今課題としているのは、球のスピードを上げるのと同時にもっと重いボールが打てるようになること。できるだけスピンをかけた跳ね上がるボールを打って、相手のポジションを崩せるようになりたいです。そのために基礎トレーニングも、球出しの練習もいっぱいしています。ちょっとずつ上手になっている実感があって、それが一番うれしいです。

相手との“読み合い”と“駆け引き”が試合の一番の醍醐味

Fさん

小さい時は喘息で、水泳すらも続けられなかったのですが、両親がテニスをする姿を見て「やりたい!」とテニススクールに入りました。心配される中でどんどん元気になって、いつの間にか喘息も治っていて。でも、9年のテニス歴の中で練習が楽しいと思ったことは実は一度もないんです。みんなは練習も好きみたいですけれど(笑)。試合は大好き。そのためには練習が必要だ、というのはよくわかっています(笑)。試合の一番の魅力は“駆け引き”。相手が打ってきた球をどこに返すのか、空いているスペースを先回りして考えて打ち込むのが好きですね。
本当はテニスを辞めたいと思ったこともあるんです。両親に「やり遂げないと自分に甘い人間になる」と反対されて、「そうだ、ここで辞めたら得意だと誇れるものがなくなる」と自分でも思い直しました。これからも目の前の試合を一つひとつ、思いきり楽しみたいです。

初めて参加した団体戦で
もっとテニスが好きになりました

Mさん

テニスはもちろんスポーツは何でも好きなんですが、ランニングなどの基礎トレーニングだけは苦手。グラウンドをグルグル回って、何度も同じ景色を見るなんてイヤじゃないですか(笑)。
小学6年生の時に園田学園中学のオープンスクールに参加していたので、テニス部に先輩がいなくなることは知っていました。それでも入部に迷いはなかったのですが、「中学1年だけで大丈夫かな」とちょっと心配だったというのが本音です。でも、自分たちで頑張らなければいけない分、部員同士が助け合うので、かえってよかったと思っています。すごく仲良くなれて、毎日の練習がとても楽しいです。
部活で初めて団体戦に出たのですが、みんなでひとつの目標を目指すなんて最高だと思います。今度こそ近畿大会の団体戦で勝って、全国大会に出場したいです。兵庫県では1位を獲りましたが、近畿ではまだ一度も優勝していないので、全員一丸で頑張ります!

上手になったという実感が厳しい練習を頑張る原動力

Wさん

テニスを始めたのは小学1年生からです。こんなに長く続いているものは他にはありません。クラブの練習は厳しいですし、宿題は量が多くて、ときどき次の朝に持ち越してしまうこともあるのですが、それでも絶対にテニス部だけは続けたいと思っています。
強い相手と競ったり勝ったりして、上手になったと実感できた瞬間が一番楽しいですね。もちろんボールが思うようにコートに入らず、試合中に落ち込んだりすることもあります。そんな時でも粘り強く打ち返して、相手のミスを待てるようにもなりました。反対に苦手なのは大きな声を出すこと。部活はハキハキした挨拶が基本ですし、スコアを言わなければならないので慣れるまで大変でした。本当はまだちょっと恥ずかしいんですけれど。
近畿大会には有名な強豪校も出場しますから、とにかく1回戦突破が目標。この部員での試合にも慣れてきたので、次は緊張しないで臨めると思います。

TEACHER INTERVIEW

顧問 仲西俊樹先生(数学)

オンリー1年生チームのハンデを跳ね返し一歩一歩“未来の先輩”へと成長しています

自分たちで考え、環境を整える
部活で育む自主自立の精神

― 部員は1年生だけですが、全員が先生よりテニス歴は長いそうですね。

仲西先生そうなんです (笑)。ですが、心強いことに技術面については園田学園女子大のOGのコーチや監督が指導してくれるので大丈夫です。私が教えるのは“部活とは”という基本的な部分といえます。彼女たちが過ごしてきたジュニアのスクールと部活では、テニスをする環境が全く違いますから。

― 具体的にはどういうことでしょうか。

仲西先生まずは挨拶です。先輩がいないのでなかなか浸透しませんでしたが、この頃はかなりできるようになりました。それから、例えばボールを打ち終わったら集めて補充するといった、「自ら考えて行動する」自主性です。そんなことは当たり前だと思われるでしょうが、練習環境を自分たちで整えるという状況に、当初は全員がかなり戸惑っていたんです。

― 先輩がいないため、何をどうすればいいのか余計にわからなかったのでしょうね。

仲西先生だから、同じコートで練習している高校生や大学生の姿から一生懸命学ぼうとしていました。最近は、それぞれに積んできたテニス経験を生かして「こんな練習をしたい」「これを試してみよう」とどんどん意見を出し合うようになりましたし、だいぶしっかりしてきたと実感しています。

― 目覚ましい成長ですね。自立心だけでなく団結力も高まっているように思います。

仲西先生部室の鍵の管理を当番制にするなど、スムーズな部活運用のルール作りについて相談された時は驚きました。私たちに指摘されたわけではないのに、全員が楽しくクラブに参加できるよう工夫しはじめたんです。お互いに歩み寄って理解しようとする努力がチーム力となって、好成績にもつながったと感じています。

学業との両立は絶対条件 そのためのアシストも万全

― 練習は月曜から土曜までみっちり組まれていて、日曜には練習試合もあるそうですが。

磯部先生部活は学校生活の延長線上にあるものです。まずは勉強、学業が1番。ですから当然、宿題などができなかった場合は教室に居残って、提出を完了させてからでないとクラブには参加できません。みんなどうしても部活に出たいから、そうならないよう必死に頑張っているようですね。

― クラブを頑張ることが勉強の努力へも向けられる。すばらしい相乗効果ですね。

仲西先生何事にも“手を抜かない”という姿勢につながっているのだと思います。宿題が多くて大変なことは確かでしょうけれどね(笑)。特に夏休みは各教科ともに“気合の入った”課題が出されていたようで、磯部先生が中学でクラス担任を持っていますので、全員の進捗をチェックしていました。

― それは何よりの援軍ですね。部員たちも心強かったと思います。

磯部先生バドミントン部などは1年生の勉強は2年生が、2年生は3年生が、3年生は顧問の先生が見るという伝統が受け継がれています。クラブはクラブだけの場じゃないんですね。そういう伝統を、今のテニス部から作り上げられたらと願っています。来年、新入部員を前にした新2年生に「1年生の勉強を見てあげてね」と言えるくらいに成長してもらいたいです。

― クラブとして目指しているものは他にもありますか。

磯部先生相手を思いやり、きちんと意思疎通ができる“人間力”を磨くことでしょうか。彼女たちの力はまだまだこれからだと思っています。1年だけという、自分たちで何でもできる環境だからこそ、いろんなことにチャレンジし、経験し、吸収して、力をつけていってほしいですね。

 

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