神戸国際中学校・高等学校
先生に聞こう!山端里弥先生インタビュー

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山端 里弥先生 Profile

神戸国際中学校・高等学校外国語科教員(フランス語)
神戸国際中学校・高等学校(KIS)のOG。在学中に言語教育に興味をもち、「言葉のプロ」を目指して大学で言語コミュニケーションを専攻。卒業後は有名ホテルチェーンに勤務し、海外からの宿泊客対応など、外国語でのコミュニケーションを行う。その後、夢を実現するため京都外国語大学大学院のフランス語科に進学。2016年より母校である神戸国際中学校・高等学校に勤務している。

chapter1

KISの語学研修で「一生の夢」に出会う

山端里弥先生
「フランスとイタリアの文化がミックスされている
コルシカ島に魅せられました」。
ココロコミュ
山端先生は神戸国際中学校・高等学校の卒業生とうかがいました。
山端先生
そうなんです。ちなみに、私の双子の姉も本校の卒業生なんですよ。姉は理系を専攻しましたが、私は文系へ進み、言語教育に興味を持つようになりました。
ココロコミュ
言語教育に興味をもったきっかけを教えてください。
山端先生
高校1年生のときに、ニュージーランド語学研修に参加したことがきっかけです。現地の高校でニュージーランド人の先生による日本語の授業を見学したのですが、テーマは「日本のサラリーマンについて」。他にもっと面白いテーマがあるのでは?と、ちょっと違和感があったんです。それに日本語のイントネーションなど、細かい部分の違いも気になりました。そんな体験から「もし私が先生だったら、生徒にこんなことを教えたい」と考えるようになったのです。
ココロコミュ
それで、大学で「言語とコミュニケーション」を学ばれたのでしょうか。
山端先生
はい。言葉のプロを目指す学部で文章創作・音声表現・言語教育・言語研究という4つの学習分野から、日本語教育と音声表現を学びました。
ココロコミュ
大学卒業後は有名ホテルに勤務されたそうですが、どんな業務を担当されていたのですか。
山端先生
マルチタスクというポジションを担当しました。フロントなどのお客様対応から、客室の清掃チェックや宴会の準備などの裏方の仕事まで、本当に様々な経験をさせていただきました。海外からのお客様も非常に多く、外国語でのコミュニケーションが身近にありました。そのときに海外の方とコミュニケーションをするには、語学力だけでなくグローバルな知識や視野などを含めた「国際力」が必要だと実感したんです。この経験を通して、高校時代から温めていた「語学教師として、様々な知識を生徒に教える」という夢を実現させたい!と強く思うようになりました。
ココロコミュ
そのために大学院のフランス語科に入学して、教員免許も取得されたのですね。なぜフランス語を選ばれたのでしょうか。
山端先生
やっぱり、本校で6年間フランス語を学んだことが大きいですね。高校3年の春休みにフランス語研修でパリとコルシカ島を訪れ、フランスという国の文化の多様性に感動し、「もっと深くフランス語を学びたい」と思ったことは今もはっきりと覚えています。大学院で研究をしながら教員免許を取ったので、とても忙しい毎日でしたが、辛いと思ったことは一度もありませんでした。
chapter2

自分の頭で考え続けた6年間

山端里弥先生
学生時代、一番好きな場所だった図書館にて。
「好きな作家の小説を、本棚の端から端まで読んでいましたね」。
ココロコミュ
教師として母校をご覧になって、どう感じられましたか。
山端先生
「大好きな場所に戻ってきた!」という感覚がありました。大学進学、大学院でのフランス語研究、教員免許取得など、大きな決断の背景にはいつも、この学校で過ごした6年間で得た経験がありました。大切な友人もたくさんでき、いろんな意味で私の人生の指針となったこの場所で教育に携わりたいと強く願っていたので、実現して本当に嬉しいです。
ココロコミュ
先生ご自身が生徒だった頃と比べて、変わった点などはありますか。
山端先生
カリキュラムなどは私が学生だった頃とは違いますが、「神戸国際中高らしさ」は全く変わらないなと、あらためて感じました。具体的にいうと、授業や課外学習において、生徒がどんどんチャレンジできる環境が整えられている点です。先程お話した海外研修をはじめ語学に関するイベントが盛んで、体育祭や文化祭も、学年を超えて生徒たちが積極的に運営しています。彼女たちがいろんなことに挑戦する姿を見るのは頼もしいですし、他の学校にはない本校の魅力を感じ取ってくれているのかなと嬉しくなります。
ココロコミュ
「らしさ」と言えば、以前の取材を通して、御校は生徒と先生の距離がとても近いという印象を受けました。
山端先生
それも昔から変わっていないですね。生徒と先生の間の垣根がいい意味で低いというか、勉強の質問だけでなく悩み事なども先生に相談する生徒が多かったです。生徒にとって先生はとても近くにいてくださる存在でした。卒業生の方々もよく本校を訪ねてくださいますので、そういう点でも先生と生徒の結びつきは強いと思います。
ココロコミュ
授業のチャイムや制服がないというユニークな特徴もありますね。
山端先生
細かな制約が少なく自由な一方で、やっていいことと悪いことを自分で判断する自律性が求められます。中高生にはなかなか難しいことですが、6年間を通して自分の頭で考え、自律する習慣が自然と身につくと思います。自分がやるべきことや、やりたいことは何か、それを実現するには何をすべきかなど、常に考えながら毎日行動していました。
chapter3

フランス語を通して生徒と触れ合う喜び

山端里弥先生
ネイティブのジュリアン先生と一緒に、
フランス語の授業を進める山端先生。
ココロコミュ
御校は中学からフランス語の授業が必須ですが、どんな点を意識して指導されていますか。
山端先生
生徒が答えに詰まったときは、私がパッと答えを言ってしまうのではなく、さりげなくヒントを与えていろいろ想像させながら正解へ導くようにしています。また生徒同士がフランス語でインタビューし合うなどのシチュエーションを作り、コミュニケーションの練習ができるよう心掛けています。教科書の内容を学んでインプットするだけでなく、自分からアウトプットする機会をできるだけ作ってあげたいんです。
ココロコミュ
自分から意見や気持ちを伝える練習もあるのですか。
山端先生
生徒たちも楽しんでくれて、「ここを中継先にして、他の場所にもインタビュアーを置いて、『ボンジュール』ってやりたい!」など、いろいろアイデアが出てきます。質問もどんどん飛んでくるので、すぐに答えられるよう、私も日々勉強が欠かせません。
ココロコミュ
フランス語のプログラム「仏語リサイタル」はどんな取り組みですか。
山端先生
中学1年生から高校2年生までの生徒が参加し、毎年2月にフランス語でミュージカルやスキット(寸劇)を上演するイベントです。今年はミュージカルに「アナと雪の女王」を選び、スキットは「Into the Woods」という作品に「不思議の国のアリス」の登場人物を加えたオリジナルなシナリオを書き起こしました。
ココロコミュ
山端先生は、仏語リサイタルの運営を担当されたのでしょうか。
山端先生
私だけではなくフランス語の教師全員が、台本作成から衣装、小道具、セット、演技指導まで含め運営を担当しました。忙しくて大変な日もありますが、普段の授業だけでは見られない、生徒の新しい一面や成長ぶりを間近で感じられて、本当に楽しかったです。例えば演技でも、生徒の方から「この役はこういうイメージだと思うから、こう表現したいです」としっかり自己主張してくれると嬉しくなります。
ココロコミュ
中1から高2まで、学年を越えた触れ合いが生まれそうですね。
山端先生
学年やクラスの壁を越えて、1つのものを創り上げる喜びや達成感を感じてくれているようです。出演者の選考ではフランス語の成績や学年ではなく、やってみたいという熱意を重視しているのですが、今年のリサイタルではヒロイン4名のうちの1名に中学2年生が大抜擢されたんですよ。
ココロコミュ
彼女にとって大きな自信になったのでは?
山端先生
そうだと思います。今年のリサイタル終了後、すぐに「来年も出たいです」「今年はセリフが少ない役だったけれど、来年は主役になれるよう頑張ります」と言ってくれる生徒がいて、手ごたえを感じました。仏語リサイタルを通して、「あまりフランス語が好きではなかったけれど、しっかり取り組んでみようかな」という生徒も出てくるのではないかと期待しています。
chapter4

チャレンジを重ね、将来の可能性を見つけてほしい

山端里弥先生
「将来はフランス語の道へ進みたいと言ってくれる生徒も。
嬉しさとやりがいを感じます」
ココロコミュ
山端先生が今後、取り組みたい目標や展望について教えてください。
山端先生
本年度から本格的にフランス語検定対策に取り組んでいきたいと考えています。フランス語検定の受験が入試の出願条件になっている大学も増えてきていますので、生徒の選択肢を増やせるように、新たに授業も用意する予定です。またフランス語リサイタルも、次回の開催に向けて在校生だけでなく新中1生にも「参加したい!」と思ってもらえるような企画を考えていきたいです。
ココロコミュ
山端先生ご自身がそうだったように、生徒にも新しいことにどんどん挑戦してほしいということですね。
山端先生
そうですね。私は語学研修で実際に海外を訪れ、言語とコミュニケーションについてより深く学ぶこと、教員になることなどの目標につながるきっかけに出会えました。本校は生徒のために様々な機会を用意し、生徒の中に眠っている可能性や個性を引き出すことを全力でサポートできる学校だと思います。中高の6年間は本当に大切な時期なので、やりたいことや好きなことに思い切り取り組んで、未来を切り拓いてほしいですね。

 

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