清教学園中・高等学校
先生に聞こう!池宮広信先生インタビュー

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池宮 広信先生 Profile

清教学園中・高等学校 理科教諭
清教学園中・高等学校で教員生活をスタートさせて8年目の30歳。担当科目は理科の生物。幼い頃から生き物が好きで、家ではプラナリア、チンアナゴ、フグなど様々な生物を飼っていた。また、大学時代はフィールドホッケー部で、現在も社会人チームに所属するスポーツマンとしての一面もある。同校の部活動では理科部の顧問を務め、全国大会の出場にも導く熱血先生。
理科部の活動の様子はこちら

chapter1

これと思ったら迷わず突っ走る

池宮広信先生
ココロコミュ
池宮先生は、どのような子供時代を過ごされたのですか。
池宮先生
生物を専門に選んだことにも繋がっているのですが、昆虫採集に行くのが好きでした。大阪の阪南市の出身で、海にも山にも近く、環境が豊かだったことも大きいですね。大学時代は「センボンヤリ」という、タンポポの仲間の植物を研究していて、山に行って採取して調べて…ということをずっとやっていました。
ココロコミュ
教育学部をご卒業ですが、教師になろうと思われたのはいつ頃ですか。
池宮先生
最初になりたいと思ったのは、小学校1、2年のときです。くだらない理由ですが、先生が授業で使う大きなコンパスや時計などの算数セットを使いたくて、「大きくなったら先生になろう!」と思ったんです。そこからですね。これと思ったら迷わず突っ走る傾向があるんです。今でも思い立ったらすぐに行動して、どんどん進んでいってしまいます(笑)。
ココロコミュ
そのまま順調に教師になる道を突き進んでこられたのですか。
池宮先生
いやいや、頭を打ったことはいっぱいありますよ。中学受験、大学受験でも第一志望校には合格していないし、教員採用試験でも最初は公立校に行こうと思っていたのですが、最終的にこの学校に来ました(笑)。でも結局、自分にとっていい人生を歩んでいると思います。
ココロコミュ
理科が好きになったきっかけはあるのですか。
池宮先生
自宅に図鑑がたくさんあったり、父が大工をやっていたので何かを作ったり観察したりすることが好きで、僕も一緒にやっていたんですね。それが僕にとっては実験のような感じで、理科に興味を持つことになったのかなと思います。決定的だったのは、高校で教えていただいた生物の先生ですね。いろいろ面白いものを見せてくれて、「生物はこんなに身近なものなんだ」と感じました。
chapter2

理解できていなくても、
面白いと思わせることが大事

池宮広信先生
ココロコミュ
教師として指導するうえで、大切にされていることはありますか。
池宮先生
教育実習に行った中学校でお世話になった先生から、「面白くてわかりにくい授業と、面白くないけれどわかる授業ならどちらがいいと思う?」と聞かれました。2択なら「理解できる方がいいから、わかる授業です」と答えたら、その先生は「違う。生徒に面白くないと思われたらそこで終わり。その授業がわかっていなかったとしても、面白いと思ったら生徒はどんどん自分で勉強するし興味も広がる。最初は理解できていなくても、興味を広げていけば知識が増えるから、とりあえず面白いと思わせることが大事」と言われたんです。「なるほど!」と思いました。
ココロコミュ
それは、池宮先生の普段の授業で活かされていますか。
池宮先生
とにかく生徒に興味・関心を持たせようとは心がけています。例えばアカムシを解剖してらせん染色体を取り出す実験をしたり、電子黒板を使って映像や動画などを積極的に見せたりしています。やっぱり百聞は一見に如かずで、興味や関心をもった生徒たちは自分から積極的に勉強していくと実感しています。
ココロコミュ
先ほど見せていただいた授業でも、プロジェクターを使ってわかりやすく解説されていましたね。先生と生徒の距離も近いように感じました。
池宮先生
でも、教師になって1、2年目はボロボロでした。新卒で入ったので、生徒から見たらお兄ちゃんみたいな感じだったんだと思います。僕自身もよくわかっていなかったので、生徒と仲良く楽しくやって満足していたら、そのうちクラスの収拾がつかなくなったんです。今は仲良くしつつも、教師と生徒という距離感がちゃんと見えるようになりました。
chapter3

成果がはっきり見えないところが教師は面白い

池宮広信先生
ココロコミュ
苦労されただけに、生徒と深い交流ができることもあったのでは?
池宮先生
そうですね。例えば、不登校の生徒の担任になったときは、毎日のようにその生徒に電話をしていました。その生徒は飛行機が好きだったので、一緒に関空に行って、ただただ飛行機を見つめたこともあります。そうするうちに少しずつ学校に来てくれるようになって、それから勉強をすごく頑張って大学に進学しました。高校の卒業式のとき、その生徒のお父さんがわざわざ中学の職員室まで来られて、泣きながら握手をしてくださったんですね。このときに、本当に教師になって良かったと思いました。
ココロコミュ
池宮先生がいろいろな方から影響を受けられたように、学生時代は先生の存在が大きいですよね。どのように生徒と向き合っていきたいとお考えですか。
池宮先生
生徒には、ありのまま正直に接したいと思っています。生徒の心にちゃんと気づけなくて、たまにへこませるようなことを言ってしまいますが、演技で怒ったり、変に恰好をつけたりするのは嫌ですね。ダメだと思ったときは心から怒りますし、頑張ってほしいときは心から励まします。
ココロコミュ
教師という仕事はやはり面白いですか。
池宮先生
成果が出ているかどうか、すぐにははっきり見えないところがむしろ面白いです。だから、卒業した生徒が「先生にこういうことを言ってもらったのが嬉しかったです」と言ってくれたときの喜びは非常に大きいですね。
chapter4

生徒の「やりたい」にはすべてGOサイン

池宮広信先生
ココロコミュ
池宮先生が意欲的に活動されているという理科部は、最初から顧問だったのですか。
池宮先生
それが違うんです。4年間は硬式テニス部を担当していました。共に顧問をしていた木村先生が僕のことを可愛がってくださっていましたが、僕はどうしても理科部をやりたくて学校にお願いしました。木村先生は、「では、スポーツ部は硬式テニス部の私が引っ張っていって、文化部は理科部の君が引っ張って、一緒に全国大会に出よう」と言ってくださったんです。今年その夢が叶って、理科部も硬式テニス部も全国大会出場が決まりました。それはすごく嬉しかったです。
ココロコミュ
スポーツ部と文化部でそれぞれ頑張られたんですね。念願の理科部の顧問として、大切にしてこられたことはありますか。
池宮先生
子供たちが「こんなことをやりたい」と希望を出してきたら、すべてにGOサインを出すようにしています。皆、最初の一歩を踏み出しにくいんです。「こういう大会がある」と聞いても不安ばかり募らせて、最後はやめようとなりがちですが、醜態をさらそうが、失敗しようが、出てみることに意義があるんです。ロボット大会なんてまさしくそうですよ。最初に出たロボット大会で周囲に笑われたことがきっかけで、「絶対に見返してやろう」と頑張って全国大会に出場できたんです。
ココロコミュ
8年間でもいろいろ取り組まれてきたと思いますが、今後挑戦していきたいことはありますか。
池宮先生
そういうことをずっと考えているのが好きなので、いっぱいあります。うちの学校も今は進学校ですが、少子化ですから10年、20年先はどこがどうなっているかわかりません。だからこそどんどん挑戦していこうと思うんです。
将来的には英語で理科の実験ができればいいなと思っています。特に本校では最近、グローバルということを打ち出していて、外国からの留学生が理科部の見学に来たりするのですが、生徒は自分がやっている実験について英語で説明するまではなかなかいきません。生徒がもっと英語に触れて身近になるように、授業も実験も英語でやっていく機会を増やしたいと思います。
ココロコミュ
英語を結びつけることで理科の世界も広がりますね。
池宮先生
そうなんです。昨年、教育の最先端を行くシンガポールに学校からの派遣で研修に行ったのですが、理科の実験もすごく進んでいて、一番人気の部活動がサイエンス部だということが嬉しかったですし、とても刺激を受けました。将来、生徒たちが最先端で活躍するサイエンティストたちと関わるのであれば、英語ができないとスタートラインにも立てないですから、僕も頑張って挑戦していきたいと思います。

 

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