ノートルダム女学院中学高等学校
学ぶ楽しさと広がる可能性で21世紀を牽引する
『STE@M探究コース』始動!

2018年から『STE@M探究コース』がスタートしたノートルダム女学院中学高等学校。同校が目指す学びの現場について、コース長の野々垣先生をはじめ、チーム『STE@M探究コース』の先生方に取材しました。2018年から『STE@M探究コース』がスタートしたノートルダム女学院中学高等学校。同校が目指す学びの現場について、コース長の野々垣先生をはじめ、チーム『STE@M探究コース』の先生方に取材しました。

時代のニーズに合わせて進化するノートルダム教育
グローバル化と技術の進歩が著しい時代を生き抜く力を養うため、グローバル教育を豊かに実践できる環境と、ICT教育に取り組む同校。『STE@M探究コース』だけでなく全てのコースに共通するのは、主体的に考え、課題を発見し、他者と協働しながら解決する力の育成です。そのために身につけるべき力、「4つのC」を具現化したものを各コースの取り組みに反映しています。

teacher interview

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数学や理科が好きになりたい人、集合!

――『STE@M探究コース』の概要について教えてください。
野々垣先生 従来の知識偏重の教育を脱却し、生徒たちの伸びやかな好奇心、探究心、知識欲に寄り添った学びを多彩な取り組みと共に展開していくコースです。「4つのC」を実現するために『STE@M探究コース』として何をするべきか。中学1年から高校1年まで毎週火曜の6限に「探究活動」の時間を設けます。また、他の曜日も授業は6限までで、放課後は校内・校外の探究活動のための時間となっています。
――随分と思い切ったカリキュラムですね!
野々垣先生 やらされることではなく、自らやりたいことやる、それが勉強だ!…という風に意識を変えるためには、このくらいの大胆さが必要です。新しい教育としてやるからには、たくさん勉強することによってこんなにいろんなことが知れる、嬉しいからもっとやれるという風にしていきたいんです。
――そもそもSTE@Mとはどういう意味ですか。
野々垣先生 国を発展させるための重要な要素として、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を合わせて「STEM(ステム)」という理念がアメリカで提唱されました。さらにArt(芸術)をプラスしたのが「STEAM」です。
――コース名ではAが@になっていますね。
野々垣先生 クルッとなって可愛いから…というのは冗談で(笑)、@は英語の前置詞atから、場所を表すための記号として使われているのはメールアドレスなどで皆さんご存知だと思います。本コースでは、このマークを使うことで、机の上の学びだけでなく、実際のモノや人に触れ、「その場所で」学ぶという意味も込めています。
――中1の段階からコース選択をするわけですが、理系志望の人が多いのでしょうか。
野々垣先生 本コースは決して理系のコースではありません。カリキュラムとしては文系にも対応した内容となっています。
酒井先生 「数学や理科が得意、好き」という人はもちろんですが、「数学や理科が好きになりたい」という人にこそ来てほしいと思います。
――具体的にどんな授業を予定していますか。
野々垣先生 中学生ですと、「花の香りや果物の香りを取り出して香水を作ってみよう」という実験などです。最も効率の良い方法をなぞるのではなく、自分たちで見つけたやり方、自分たちの能力の中で最大限のことをやるのが、中学で取り組む意義だと思っています。
酒井先生 数学科としては、生徒が興味を持ったテーマを突き詰めるためのベースを数学的側面から具体的にサポートできたら最高ですね。自分の能力の中で最大限のことをやるには、まず大前提として知識を持っているということが必要です。そういう基本的な力というのは全ての教科に関係してくると思います。「数学やっといてよかった!」と実感してもらえるように、学習の基礎、土台となる部分を中学3年間でしっかり作っていきたいと思います。
赤田先生 実際に探究活動を進めていくなかで、中学や高校の範囲を超えた内容に踏み込まないと、うまく分析や正しい理解ができないような問いにぶつかることもままあると思います。そういうときに、既存の学年などの枠にさほどとらわれずに学ぶことができるのも私学のメリットとしては大きいのではないかと考えています。

本物に触れ、主体的に学ぶ楽しさを知ってほしい

――生徒の探究へのモチベーションを維持するための取り組みはありますか。
野々垣先生 「本物に触れる」ことを重視していきたいと考えています。これまでの活動例ですと、京都大学の宇治防災研究所から地震の先生やボーカロイドの初音ミクの開発をされた方に講演をしていただいたり、ハワイ国立天文台から先生に来ていただいたりもしました。ハワイの研究所は今後、『STE@M探究コース』の海外研修でも訪れる予定です。
――単なる見学や聴講で終わらないために大切なことはなんでしょうか。
野々垣先生 ハワイ研修に関しても、事前学習はしっかりとする予定です。その研究はどういうものなのか、何がどうすごいのか、そういうことを知ってないと、質問が的外れなものになってしまい、わざわざ現場に行って、実際に第一線で活動している研究者に質問する意味がないですよね。そして、帰ってきたら必ずプレゼンやレポートなどで、感じたことや新しく知り得たことをまとめるようにしていきます。そうすることで、他のコースの生徒にも内容が伝わりますし、学校全体として探究の姿勢が波及していくと思っています。
赤田先生 ハワイ研修のほかにも、京都市動物園や京都大学の博物館に新たな視点で訪れる企画もあります。普段何気なく目に入っていたものが、実は面白いということに気づく生徒が多いです。着眼点を学ぶ、世の中の見方を学ぶ、感性を磨く。そういう積み重ねは非常に大切だと考えています。
酒井先生 中1の段階から、どこかへ行く際には事前学習をして課題を見つけ、現場で情報を収集して、最後は誰かに伝えるという流れを繰り返し経験して慣れていってほしいと思います。知らず知らずにそういうスキルが身につくのが理想ですね。
――そういったスキルは進路選択にも役立ちそうですね。
野々垣先生 まさにその通りで、自分で興味のあることを見つけ、そのためには今何をすべきか、どんな情報が必要かということを踏まえ、実現に向けて主体的に行動できるようになっていってほしいと思います。

――1期生が入学したばかりですが、卒業時が今から楽しみですね。では最後に、これからの意気込みと受験生に向けてのメッセージをどうぞ。
赤田先生 教員であっても生徒の質問に全て答えられるわけではありませんので、僕はすぐに調べます。こんなとこまで見てないだろうと思うようなことでも、生徒はよく見ています。教員自身が担当の教科でなくても楽しんで学んでいる姿を、あらゆる機会で示していきたいなと思います。
酒井先生 私たちが生徒と共有するのは生徒の人生の中のたった3年や6年という時間ですが、生徒の何かしらの可能性を拓くきっかけを私たちが手伝えればいいなと思います。このチームでやりたいことがありすぎて、教員同士でも話が止まらないという毎日です。そして、これからは、どんなことをやっていきたいか、入学してくるみんなとも対話しながらコースを磨き上げていきたいと思います。
野々垣先生 小さい子どもは「あれは何?」「なんでこれはこうなの?」という疑問に溢れていますが、大きくなるにつれてあまり口にしなくなりますよね?そうした疑問を持ち続けてほしいですし、そういう子どもたちにきてもらえれば嬉しいですね。僕らは「そんなこと気にしなくていいから、こっちの勉強をしなさい」ではなく「それが気になるのか、よっしゃ!一緒に調べてみよう!」という気持ちで待っています!

 

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