【園田学園中学校・高等学校】
今年は学校行事を諦めない!
「第1回 タブレット演奏会」

園田学園中学校・高等学校 今年は学校行事を諦めない!「第1回 タブレット演奏会」
2015年にICT推進委員会を立ち上げ、デジタル端末を活用した取り組みを積極的に実践する園田学園中学校・高等学校。そのノウハウを活かし、今回初の試みとなる「タブレット演奏会」が中学校で開催されました。
わずか1カ月足らずの練習期間で本番当日を迎えた生徒たち。しかし、いざステージに立つとまるで本物の楽器を手にしているかのようなリアルな演奏を披露。コロナ禍でも「学校行事を諦めない!」という熱い思いがひしひしと伝わってきた演奏会の様子を紹介します。
「タブレット演奏会」とは?

使用するのは本物の楽器ではなくタブレットなどのデジタル端末。音楽制作アプリケーションでギター、ベース、ドラム、ピアノ、サックスといった多種多様な楽器を選べ、画面をタップするだけで手軽に演奏することが可能。音楽初心者でもハードルが低いため、グループで気軽にセッションが楽しめる。

園田学園史上初!「第1回 タブレット演奏会」レポート

初夏の日差しがたっぷり降り注ぐ6月の清明ホール(多目的ホール)。平日の3時間目に集まった園田学園中学校の全生徒。本来なら毎年この時期にコーラス大会が実施されますが、新型コロナの影響で中止を余儀なくされ、代替行事として“園田学園史上初”の「タブレット演奏会」が企画されました。司会進行を務めるのは中学生徒会役員です。

開会11:05〜

生徒会・文化副委員長 「開会の言葉」

「みなさん、おはようございます。今日は待ちに待った演奏会です。コーラス大会は中止になりましたが、このような形で行事ができることを嬉しく思っています。私たちは今日のためにたくさん練習してきました。その成果を発揮できるように一緒にがんばりましょう!」

中学1年生による演奏11:10〜

「第1回 タブレット演奏会」の初陣を飾るのは中学1年生。セッティングを終え、まずは代表者のあいさつから。

中学1年生・代表者のあいさつ

「演奏する曲はスピッツの『空も飛べるはず』です。選んだ理由は、私たち1年生に合うと思ったのと、この曲を演奏すればみんなで力を合わせる時などで助け合えると感じたからです。練習では共に教え合い、学ぶことができました。初めてみなさんの前で演奏するので少し緊張していますが精一杯頑張ります。最後まで聴いていただけたら光栄です』

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代表生徒の言葉の通り、ステージに立った1年生たちの表情は少し緊張気味。しかし演奏が始まると、担当パートを一人ひとりがメロディーに合わせて丁寧に奏で、日頃の練習成果を見事に発揮しました。演奏終了後、2・3年生と先生方から送られた拍手には「みんなよく頑張った!」という温かいエールが込められていました。

中学2年生による演奏11:15〜

続いて中学2年生がステージへ。前列の机に何やら画用紙を貼り始める生徒たち。そこにはあの国民的人気家族の似顔絵が。

中学2年生・代表者のあいさつ

「私たちが演奏するのは『サザエさん』のオープニングテーマです。なぜこの曲を選んだかというと、みんなで盛り上がれて楽しく演奏できると思ったからです。練習ではパートリーダーを中心にわからない人は最後まで教え合いました。とても楽しい練習でした。私たちなりの明るく元気なステージをぜひ楽しんでください。よろしくお願いします」

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「サザエでございまーす!」。全員による元気いっぱいの掛け声で演奏が始まると、一瞬にして日曜日の午後6時半にタイムトリップ。聴いている生徒も先生もきっとマスクの下でその歌詞を口ずさんでいたことでしょう。楽曲を奏でる中学2年生たちのイキイキした表情からは「今しかないこの時間を全員で楽しむ!」という気持ちが伝わってきました。

中学3年生による演奏11:20〜

記念すべき演奏会の最後を飾るのは中学3年生。タブレットに手際よくスピーカーを接続し、準備完了。

中学3年生・代表者のあいさつ

「私たちはSuperflyの『愛をこめて花束を』を選びました。この曲を演奏してこれまでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えられたらと思います。短い期間でしたが、パートごとに別れて工夫をしながら練習しました。少しテンポの速い曲ですが、みんなの心を一つにして演奏したいと思います。それでは聞いてください」

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当初、3年生は1年生と同じ曲を希望していたそうですが、そこは先輩たち。快く後輩に譲り、ややアップテンポで難しい楽曲にチャレンジすることを決めました。本番は全員が堂々と、リズミカルに演奏を披露。その姿は「さすが3年生!」と感じさせるもので、1・2年生も先生方も感心した面持ちで聴いていました。

閉会11:30〜

生徒会・文化委員長 「閉会の言葉」

「短い練習期間でしたが、みなさん素晴らしい演奏をありがとうございました。一人ひとりが練習の成果を発揮して最高の演奏会になったと思います。これからも3学年の仲も深め、中学全体が団結し、楽しい活動を作っていきましょう!」

全学年の演奏終了後、生徒を代表して生徒会・文化委員長による閉会の言葉で「第1回 タブレット演奏会」は大成功のもと幕を閉じました。コロナ禍でも諦めない姿勢とチャレンジ精神があれば、生徒も教員も一丸になって新たな学校行事を生み出せることを実感できた一日でした。

Teacher Comment中学主任𠮷村 章 先生

アイデアを出し、工夫すれば、コロナ禍でも新しい挑戦ができる

コロナ禍で昨年から学校行事の中止が続く中、柔軟な発想でアイデアを出して工夫すれば、必ず生徒全員で楽しめる取り組みはできるはずと考えていました。その思いを胸に今回、コーラス大会の代替として「タブレット演奏会」を5月のGW明けに急きょ企画しました。練習期間は1カ月足らずで、しかも1年生は新型コロナの影響で端末の納品が遅れてしまったため、3年生や教員のタブレットを借りて練習しなければなりませんでした。そうした大変な状況でしたが、みんなで協力し合って乗り切りました。

「タブレット演奏会」は本物の楽器を使わないものの、楽譜が読めないと練習すらできません。生徒全員が音楽に精通しているわけではないですから、当初は「本当に演奏会の形になるのだろうか…」という不安もありました。しかし、運よく吹奏楽部の顧問が今年度の1年生の担任に就いており、2年生・3年生に携わる先生方も学生時代に楽器演奏の経験があって生徒たちを上手くリードしてくれました。そして何より、短い期間で上達できたのは生徒たちが協力し合って精一杯練習したからにほかなりません。

例年のコーラス大会は“クラスづくり”が目的です。その点では今回の「タブレット演奏会」も、曲決め、パート分け、合奏練習のすべてで協力しないと前に進みませんし、生徒も身をもってその大切さを学べたはずです。また、本校にICT教育のバックボーンがあったこともプラスに働きました。ノウハウを駆使し、何事も前向きに捉えてチャレンジすれば、コロナ禍でも学校行事は行えると全員が確信しました。2学期以降も安全・安心を最優先に体育祭や文化祭などを工夫して実施できればと考えています。

 

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