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【奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校】
課題解決のためにグループで探究・発表
中学の集大成、「探究学習発表会」

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2020年度よりスタートした奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校の探究学習プロジェクト。各学年で目標を設定して取り組んできた成果を発表するための「探究学習発表会」が開催されました。M4(中学2年)とY1(中学3年)の代表6チームが、それぞれに社会課題探究、企業探究してきた内容を校内発表。ナラトミ流の探究学習と発表の様子をレポートします。

ナラトミの探究学習とは?

正解のない課題に向き合い
主体性・課題解決力・思考力を身に付ける

2019年に「探究学習プロジェクト」をスタートさせ、2020年度より探究学習に本格的に取り組んできた奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校。「主体性」「課題解決力」「思考力」といった将来に役立つ力を生徒が身につけるために、個々の意見や考えを共有しながら正解のない課題に向き合っています。
探究学習プロジェクト 取り組みの様子1枚目
探究学習で身に付けたい力

主体性自らが課題を設定し、積極的に学ぶ力

課題解決力課題解決に向けて情報を収集・整理・分析する力

思考力正解のない課題に自由なアイデアを持ち寄って考える力

近年の解決課題の筆頭にあげられるSDGs(持続可能な開発目標)などの大きなテーマを掲げるのではなく、それらの知識は身に付けながらも、社会の身近な課題を見つけることから始めていくのがナラトミ流の探究学習。重要なのは、生徒自身が興味をもってアクションを起こすこと。そして主体性を養うことだと考え、結果として未来を見据えた社会的課題の解決やSDGsにつながることを期待しています。
奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校の建学の精神は「自ら生きて・活きる」を礎に、「和の精神」を大切にし、「たくましく生きる力」を育み、「科学的に物事を見る力」を身につける。探究学習でも、他者の異なる考えやモノの見方を受け止め、議論しながら課題解決のための1つの方向にまとめていくといった「和」を大切にした作業こそ大切だと考えられています。
2022年度から高等学校のカリキュラムとして導入された探究学習を、奈良学園登美ヶ丘では中学1年からスタート。各学年に掲げられたテーマに沿って段階的に学びます。
探究学習プロジェクト 取り組みの様子2枚目
探究学習 学年別の具体的な取り組み

M3(中学1年) グループワーク
身近な課題を題材にグループで話し合いプレゼンテーションを行う

M4(中学2年) ソーシャルチェンジ
グループワークで学んだ手法をもとに、社会に存在する課題に取り組む

Y1(中学3年) コーポレートアクセス
企業の協力のもと、様々な課題をより現実的に解決していく方法を考え、学ぶ

Y2(高校1年) グループ探究
自らの課題を設定し、さらに学びを深める

Y3(高校2年) 英語によるプレゼンテーション
海外で自らの課題を英語で発表する

探究学習発表会REPORT

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ロケット団
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逞しく生きる力・科学的に
物事を見る力を魅せた
探究学習発表会
Y1(中3)生は、実在する企業へのインターンシップを教室で体験する企業探究『コーポレートアクセス』に取り組みました。「いま感じるもやもやからワクワクする日常を生み出す新サービスを提案せよ!」、「人間の本能を刺激する山丸ごと活用プランを提案せよ!」、「もう一人の自分との出会いから世界が始まるプロジェクトを提案せよ!」、「未来を生きる人々の疲れを解消する新商品を提案せよ!」といった幅広いジャンルの企業からのミッションに挑戦した「ロケット団」、「チムクレイヤー」、「ナカツカ組ポジティブ」、「TTUKY」の4チームが発表を行いました。中学生ならではの斬新な視点と柔軟な発想だけでなく、演劇的手法やわかりやすいイラストを取り入れた伝え方。それぞれのチームの工夫は今後の探究学習で活用されそうです。
M4(中2)生は、困っている人を助け笑顔にする企画を考える社会課題探究『ソーシャルチェンジ』に取り組みました。その探究の成果を「いとエモし」、「PEZOO」の2チームが発表。犬や猫を飼えない人達とノラ犬やノラ猫を助ける「みんなのPet House」という案では、犬猫が入る個室の立体見本も登場し、課題を解決するアイデアがとてもわかりやすく説明されていました。そして何より生徒たちが楽しそうに発表している姿が印象に残りました。“探究”という言葉に難しさや抵抗を感じていたかもしれない下級生たちは、今後の探究学習に挑戦する自分の姿を少しは想像できたのではないでしょうか。
最後に発表を、見守られていた安井校長から生徒たちに、「感動した」という言葉とともに「今日の発表を見て奈良学園登美ヶ丘は1ランクグレードアップしたなと確信しました。今後も、社会、地球的な規模に及ぶ大きなレベルでの課題に、若い君たちの自由で豊かな発想力を駆使して挑戦してもらいたいと思います。それが回りまわって世の中を変えるかもしれません。来年度以降もこの取り組みを発展させて、頑張っていきましょう」と力強い言葉がかけられました。
今年度の探究学習の集大成として行われた探究学習発表会。生徒の主体性、課題解決力、思考力を伸ばす場として、この1年間でしっかり形になっていたことがわかりました。先輩たちや同学年の発表は大きな刺激となって、奈良学園登美ヶ丘中学校に今後新たな化学反応を起こしそうです。

Teacher’s Comment

探究学習プロジェクト・チームリーダー
野秋眞孝先生
探究学習発表会REPORT

今年度の探究学習における生徒の様子、成長

課題について深く議論でき、
お互いに高め合ってよりよく探究
M4(中2)生は、社会課題探究『ソーシャルチェンジ』に取り組みましたが、昨年度のM4生と比べて身近なテーマを扱っているチームが多く、より深く探究できていたように思います。
また、Y1(中3)生が取り組んだ企業探究『コーポレートアクセス』では、自分たちが考えたアイデアを裏付けするデータや根拠を集めることができたチームが増え、生徒たちの成長を感じました。実際に企業の方からアドバイスを頂ける機会もあり、どの生徒もより真剣に集中して取り組めていたと思います。
今年度は、単純に自分が思ったことを発言するのではなく、まず他人の考えを見たり聞いたりして、その立場を理解した上で、疑問に思ったことや不思議に感じたことから自分のアイデアを具現化できている生徒が多かったように思います。その結果、課題について深く議論することができ、お互いに高め合ってよりよい探究ができている場面がたくさん見られたのがよかったです。

探究学習発表会で発表した優秀チームの評価ポイント

発表に向けた生徒の姿勢・心構えを賞賛したい!
どのチームも発表の前日まで(中には発表の直前まで)自分たちのチームの発表をよりよいものにするためにブラッシュアップを続けることができたのがよかったと思います。探究は答えのない課題に向き合う時間です。決まった答えがないからこそ、「よりよいものは何か」を考え続けることが探究学習の真髄であると言えます。発表の場における演出、工夫もグレードアップしていましたが、生徒たちの姿勢、心構えが何より賞賛に値すると思います。

探究学習発表会と今後への期待

見ごたえのある発表会
自分たちのアイデアに自信と誇りを持ち、楽しく伝えた発表者
どのチームの発表を見ても、大人の私たちが思わず「なるほど!」と納得してしまうような内容で、アイデアも多岐に渡り、非常に見ごたえのある発表会になりました。全国大会で優勝した先輩からのアドバイスの中に「自分が心の底からその商品を欲しいと思えるアイデアを考え抜くことが大切」というものがありました。今回の発表者は、自分たちのアイデアに自信と誇りを持っているだけでなく、それを楽しく伝えてくれていて、とてもよかったと思います。今後、今回の発表の模倣や類似のものを生み出して終わってしまうのではなく、これを土台としてより発展させた、誰も思いつかないようなアイデアが生まれてきてくれるのを期待します。

 

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