奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校

4技能 +1の“5技能”をマスター!「表現力」も伸ばすナラトミの英語教育

発見!私学力
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奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校 4技能 +1の“5技能”をマスター!「表現力」も伸ばすナラトミの英語教育
奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校 4技能 +1の“5技能”をマスター!「表現力」も伸ばすナラトミの英語教育
語学力のみならず、グローバルな視野をもって自分の意思を相手に伝える力もしっかり育む奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校の英語教育。中高6年で習得するのは、英語4技能に「表現力」を加えた英語“5技能”です。従来型の授業に加え、AI学習アプリを活用する学習も導入し、さらに中学期は表現する力の土台を築くために、英語によるプレゼンテーションコンテストやスピーチコンテストも実施しています。実践に重きを置いたナラトミならではの取り組みを英語科教諭の藤田先生に語っていただきました。
英語科教諭藤田 麻衣子先生
1

AI学習アプリでスピーキング力を高める!

実施学年
中1

― 中学で行われる日々の英語の授業について教えてください。

藤田先生「読む」「書く」の土台となる英文法を学ぶ授業は教科書をベースにして従来型で行い、さらに語彙力を高めるために朝礼時や終礼時に単語テストを実施しています。それに加え、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」のスキルを養うために、最新のAI学習アプリを活用した学習も取り入れています。

― AI学習アプリを使った英語学習とは?

藤田先生AI学習アプリは生徒が所持しているノートPCに備わっており、例えば各単元の暗唱例文を学習する時はヘッドセットを付けて、自ら音読して吹き込みを行います。AIの進化のスピードは目覚ましく、教員も本当に驚かされるばかりです。発音の正確さはパーセンテージですぐに表示され、スピーキングやリスニングの宿題を出す時は教員がクリアすべき数値をあらかじめ設定します。

― 授業でもAI学習アプリを活用することはあるのですか。

藤田先生普段の授業では、その日に習う英文を最初に練習する形でAI学習アプリを活用することもあります。単元が進むにつれて英語の例文は次第に難しくなっていきますから、アプリを通じて事前に発音やイントネーションをまずは個々で練習します。

― AI学習アプリを使い始める前後で、学習効果に違いは?

藤田先生アプリ導入後は、スピーキングに対する生徒の抵抗感がほぼなくなったと感じています。単語を覚えるにあたっても、従来の「手を動かす」「目で見る」に加え「耳で聞く」ことがプラスされますから、インプットしたことがより定着しやすくなります。さらにAIが発音を判定してくれるので、「読む」「書く」が苦手な生徒でも、まず「話す」ことから先に自信をつけていくことができます。

生徒の声

ゲーム感覚で発音を習得できる!

Mさん(中3)
中学入学後、初めてAI学習アプリを使った時は、ずっとアナログの学習スタイルで勉強してきたこともあったので、率直に「現代的!」と感じました。PCを活用する英語学習も初めてだったので、使いこなせるか多少不安もありましたが、学習しながら慣れいくにつれてゲーム感覚で学べるとわかり、毎回とても楽しく感じられるようになりました。発音のスコアが伸びない時は、何度も繰り返して練習できるので本当に便利。中1では60%くらいしか取れなかったスコアも、中2になると90%以上を継続的に獲得できるくらいまで上達しました。
2

英語校内コンテストで表現力を磨く!

実施学年
中1 中2 中3

― 英語の校内コンテストはどのようなスタイルで行われますか。

藤田先生中1・中2は英語によるプレゼンテーションコンテスト、中3では英語のスピーチコンテストを実施します。いずれも全員が参加し、まずはクラスでミニコンテストを行い、その結果2~3名が代表に選ばれ、次のステージとなる学年大会に進みます。保護者も観覧に来られるので毎回とても盛り上がり、最後の舞台に立てずに悔しい思いをした生徒は「来年こそは!」と刺激を受けます。

― どのようなテーマでプレゼンテーションやスピーチを行うのでしょう?

藤田先生中1生は授業で習っている文法がまだ少ないので、「自分が好きなもの」という易しめのテーマで取り組みます。中2・中3生は「世界遺産」や「世界のお祭り」のテーマを設け、そこから、例えば「世界遺産」であれば「清水寺」など生徒自ら興味のあるものをピックアップし、紹介・説明する内容を自ら英語に直し、スライドを作成し、舞台上を歩きながら、ジェスチャーを交え、英語で発表します。

― 英語のコンテストを通じて、どのような力が身につきますか。

藤田先生人前に立って話すので、まず「表現力」が鍛えられます。プレゼンテーションやスピーチは、単に英語を話すだけでは聴衆の心を動かせません。声のボリューム、話の流れ、抑揚なども重要なファクターで、ジェスチャーや歩き回ったりすることも演出として必要です。英語コンテストに挑むことで、そうした「相手に伝える力」や「自分を表現する力」を培うことができます。

― 上位入賞者は校外のコンテストに出場できるとお聞きしました。

藤田先生学年で入賞した生徒には『高円宮杯全日本中学校英語弁論大会』や『一条杯奈良県中学校英語レシテーションコンテスト(2023年度Fさんが優勝)』といった校外大会の出場を学校から勧めます。努力の成果を校内の場だけで留めておくのはもったいないことですし、他校の強者が集まる舞台にチャレンジすることでさらに成長できます。

生徒の声

豊かに表現するコツがわかった!

Yさん(中3)
英語のプレゼンテーションコンテストを経験し、身振り手振りを交えて話せば表現力がより豊かになるとわかりました。練習では先生方が表情の作り方に至るまで丁寧に指導してくだり、上達を実感できると次第に自信がついていきました。もちろん難しいと思うことも少なからずあり、制限時間を意識して話す内容を簡潔にまとめるのは思いのほか大変だと感じました。そうして努力したことを認めていただき、先生の勧めで出場した昨年の『高円宮杯全日本中学校英語弁論大会』では、頑張った甲斐があって嬉しい結果を残せました。
3

GCP/ グローバルコンピテンスプログラムの授業と オンライン英会話で生きた英語を!

実施学年
GCP / 中3
オンライン英会話 / 高2

― 3年前から実施されているGCPについて教えてください。

藤田先生GCPは「Global Competence Program/国際的な能力・資質を育むプログラム」の略称で、グローバル人材として必要なスキルを身につける学びとして近年注目されています。本校は奈良県の学校の先駆けとしてこのプログラムを導入し、“世界で活躍する”ためのマインドセットを英語で実践する授業を展開しています。

― 具体的にどのような授業が展開されるのですか。

藤田先生授業そのものはネイティブ講師がメインになってオールイングリッシュで進行し、本校の英語教員もサポート役で立ち会います。授業ごとに設定される課題やテーマに対して、プラス面やマイナス面、興味を感じることを考え、生徒同士で話し合い、課題解決に向けた解を導きます。GCPの授業は英語が話せるようになることがゴールではなく、“英語をどう使うか”の姿勢を育むことが目的です。その中で、生徒たちは様々なテーマを通して異なるバックボーンをもつ人や異文化を理解する力を養い、相手を尊重しながら自分の意見も英語できちんと伝えられる力を高めていきます。

― 高2で実施されるオンライン英会話の授業について教えてください。

藤田先生オンライン英会話の授業では、海外にいるネイティブ講師と1対1で向き合い、スピーキング力とリスニング力を強化します。高校で実施されるオーストラリア語学研修に臨むあたり、その間際となる高2でリアルな英会話の授業を体感するのがベストと判断して現在に至っています。

― オンライン英会話の授業は、年間でどれくらいの回数が行われますか。

藤田先生校内の授業は年間5コマのカリキュラムで設定し、プラス自宅でも複数回受講することができます。現地のネイティブ講師は基本的に毎回変わるので、その人数だけ、いろいろな人と接することができるためコミュニケーション力も鍛えられます。

生徒の声

多角的に考える力がついた!

Fさん(中3)
GCPの授業では、生徒同士で意見を交わすので、コミュニケーション力を鍛えられる場になっていると感じます。毎回の授業でテーマや課題が変わり、そのたびに新たなマインドセットで臨むので視野も広がります。私がGCPの授業を受ける時に特に気をつけているのは、“英語で考え、英語で話す”ことです。つい普段の感覚で日本語を口にしがちですが、それでは意味がありませんから、ネイティブの先生に促されながら自分でもしっかり意識して、「英語で考える力」「英語でコミュニケーションできる力」を身につけられるように取り組んでいます。
4

イングリッシュキャンプ 海外語学研修・留学で国際的視野を培う!

実施学年
イングリッシュキャンプ高1
海外語学研修・留学 / 中3 高1 高2

― 高校に進むと英語学習はどのような学びのステージに入るのでしょう。

藤田先生高校では、中学で培った「英語4技能+表現力」の5技能を実践的に活用する段階に入ります。高1のイングリッシュキャンプでは大阪ベイエリアにあるホテルに2泊3日で滞在し、ネイティブ講師と英語漬けの日々を過ごします。前述したオンライン英会話の授業と同様、イングリッシュキャンプも高2のオーストラリア研修を見据えた学びの1つで、生徒たちはレベル別のグループに分かれ、ネイティブ講師と共に臨場感を感じながら英語のコミュニケーション力を強化します。

― 希望制の語学研修やターム留学もあるとお聞きしました。

藤田先生シンガポール研修は、今年・2024年の12月に初めて実施します。中3・高1で約30名の希望者を募り、約1週間現地に滞在します。高1生対象のターム留学(オーストラリア)も希望制で、今年は15名前後の生徒が参加します。期間は3学期の約10週間で、ホームステイをしながら現地の学校に通います。

― 全員参加のオーストラリア語学研修(高2)が英語学習の集大成になるのでしょうか。

藤田先生その通りです。本校ではオーストラリア語学研修を修学旅行としても位置づけ、高2の5月末から約2週間、北東部のクイーンズランド州を訪れます。研修中は現地の家庭にホームステイをして異文化の生活を体験し、提携校であるアクワイナス カレッジを含む4校に分かれて通学しながら、これまでに培った英語5技能を駆使して現地の人と交流を深めます。

― 海外研修を希望制で実施する学校が多い中、貴校は“全員参加”が特長です。

藤田先生全員参加が可能なのは、本校が少人数制(学年/1クラス40人×4クラス)の学校だからです。オーストラリア語学研修を英語教育の集大成と位置づけ、英語5技能の習得を目標に掲げているからには、生徒全員を導くことが本校のミッションであると考えています。その中で、英語が得意で「もっと語学を向上させたい!」という生徒には、希望制のシンガポール研修やターム留学がありますから、多種多様に学べるプログラムが揃っているといえます。

― 最後に、あらためて貴校が目指す英語教育の目標を教えてください。

藤田先生本校で習得した英語を将来どのように活用するかは生徒それぞれですが、どのような形であっても、英語を単に話すためのツールとしてだけでなく、コミュニケーションを取るためのツールに昇華させてほしいと思っています。そのためには、今後ますますグローバル化が進む社会の中で、異国の人や異文化に対する理解は当然必要で、同時に、相手の立場を尊重しながら自分の意見をしっかり伝えることも重要です。それができてこそ良好な関係が築けますから、本校で培った英語5技能を生かして大きく羽ばたいてほしいと願っています。

生徒の声

すべての海外プログラムに興味あり!

Mくん(中3)
Mくん(中3)
入学した時から希望制のターム留学があることは知っていました。母のバックボーンが中国にあり、子どもの頃からいろいろな言語に興味をもっていたので、授業や海外プログラムを通じて英語のスキルもどんどん向上させていきたいと思っています。幸運なことに今年から新たにシンガポール研修が実施されるので、もちろん挙手して参加することを決めました。現地の学生とSDGsをテーマに意見交換ができるので、そこに向けて英語力だけなく、環境のことやアジア圏の文化や歴史に関する知識も事前にインプットして臨むつもりです。