

校長 眞砂 和典 先生
学びの相乗効果を生み出す
教育改革に着手した理由を教えてください。
眞砂先生伝統ある本校の文武両道の指導に「探究」を加えれば、学びの相乗効果を生む立体的な"三次元"の教育を展開できると考えました。教員が手取り足取りで教える従来型の教育では、生徒はずっと受け身のままです。社会に出て模範解答のない問題に向き合うには主体的に考えて自ら行動しなければならず、その素養を中学から培う必要性を感じて2022年度から「探究SGメソッド』※をスタートしました。
※「総合学習(中学)/総合探究(高校)」「STREAM/ストリーム
(Science、Technology、Robotics、Engineering、Arts、Mathematics」
「GCP(GlobalCompetence Program)」を三本柱にした三田学園独自の教育プログラム。
成果はどのような形であらわれていますか。
眞砂先生新たに始めた「Thank you 探究 Day」を例にお話ししましょう。昨年度の1学期、教員が自分の得意分野や趣味をテーマに講座を開いたところ、剌激を受けた生徒が自ら声をあげ、2学期には生徒発信の講座が4つも誕生しました。こうした自主性・主体性が高まることを期待していたので、まさに探究のマインドが生徒に宿り始めていると実感しています。
グローバルプログラムも年々充実しています。
眞砂先生コロナ禍が明ける兆しが見えたタイミングで、ニュージ—ランドとオーストラリアの学校と姉妹校協定を結びました。相互訪問の交流プログラムを希望する生徒は年々増え、昨年は新たにシドニーと米国シリコンバレーの学校とも交流を開始しました。今年度は台湾、韓国、メキシコ、ベトナムでの研修プログラムも始まります。
生徒のために多様な選択肢を
今年度も新たな試みをされていると聞きました。
眞砂先生教科学習では、今年度から中間テストをなくしています。定期考査は勉強の目安になりますが、だからといって1週間前に詰込む名"ごまかし学習"でやり過ごしていては真の学力は身につきません。ですから、1つの単元を学び終えたあとに単元別テストをこまめに行い、日々机に向かう大切さを生徒が認識できるようにしています。
探究の学びも教科学習も主体性が鍵になると?
眞砂先生その通りです。誰かにお尻を叩かれて勉強しているようでは、知的好奇心は高まりません。どの授業も探究心をもって自ら向き合わないと楽しくないですし、そのマインドを掘り起こせるように様々な"学びの仕掛け"を用意するのが学校の役割です。そして楽しさに気つけば、生徒は自ずと向学心を抱き、高い志をもって大学進学に臨めるようになります。
あらためて三田学園の強みをお聞かせください。
眞砂先生生徒が「これを究めたい!」と思った時に幅広く学びの選択肢を提供し、自然豊かなキャンパスでそれを実践できるのが三田学園の強みです。ぜひ学校見学会にお越しいただき、伸びやかに学校生活を送る生徒の姿を見てほしいと思います。


