【洛星中学校・高等学校】
伝統行事 洛星クリスマスタブロー

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ヴィアトール講堂が建てられた1966年から毎年続いているクリスマスタブローは、洛星中学校・高等学校で大切にされている伝統行事です。聖書の朗読、聖歌の合唱、ハンドベルやヴァイオリンの演奏とともに、舞台上でキリストの生誕を祝うタブロー(活人画)が表現される全8幕。聖歌隊やキャストで全員参加する中学1年生に加え、毎年300人以上の中学2年生から高校2年生の有志が参加し、2時間に及ぶクリスマスタブローを約1週間で作り上げます。
毎年、本番・リハーサルともに在校生の保護者や受験生も見学可能だったクリスマスタブロー。2020年は感染症の予防対策で、どちらも非公開になりました。ココロコミュでは少しでも洛星クリスマスタブローを感じていただけるように、2019年に行われた第54回「クリスマスタブロー」のリハーサルの模様を紹介します。

伝承のこだわりを
生徒が形にするクリスマスタブロー

RAKUSEI Christmas Tableaux PREPARATION & PRACTICE今年だけのクリスマスタブローを作ろう!
完全に生徒主体の準備と練習

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毎年12月23日に行われる洛星クリスマスタブロー。その前日に撮影が可能な公開リハーサルが行われるため、生徒たちは準備や練習に余念がなかった。特に今年は通常1週間をかける事前の準備や練習が、インフルエンザによる学年閉鎖のため3日間になったという。逆境ともいえる状況の中で、舞台セットを組み、劇や歌の練習を進め、今年だけの完成度を追求していく。

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洛星のクリスマスタブローの興味深い点は、生徒主体で作りあげることはもちろん、経験値の高い高校生が裏方スタッフに徹して、舞台にあがるキャストや聖歌隊は中学生が担当すること。
全体を取り仕切り、進行していくのは、舞台監督、演出、装置、総務、照明(メイン・スポット・舞台・天井)、衣装・小道具、グローバルコントロール、効果、ハンドベル、独奏、聖書朗読、聖歌隊といった各パートに分かれた中2から高2のスタッフ。彼らを高2生のチーフが取りまとめ、駆け付けたOBや先生は応援に回る。

「ちょっとしたことできれいに見えるから、動きに気を付けてください」
「音が響くから階段は静かに昇ろう。完全を目指そう!」
「みんなの可能性を見せてほしい。リハーサルも本番も最高のタブローにしましょう!」

リハーサル前の最後の全体会では、各パートのチーフやOBが檄を飛ばす。中1生はその活気と緊張感に圧倒されているようにも見えるが、良い意味で巻き込まれて、「今年にしかできないタブローを作る」という一つの想いを全員が共有していた。

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天使、羊飼い、マリアなど重要な役を任う中1生。美しく手を挙げるために、山かげからいっせいに立ち上がるために、先輩の指導を受けながら何度も練習している。
その周りでは、客席のイスが縦横にズレないようにテープに沿わせて調整を続けるスタッフや、床のゴミを一つ一つ拾い、練習で落ちた蝋を這いつくばってこすり取るスタッフの姿。強制されたからやるのではなく、自ら進んで行動することで知る裏方の努力や役割。どのパートもすべて大切であり、さまざまに支える仕事があってこそ、全8幕の2時間に及ぶ「クリスマスタブロー」が完成すると信じる彼らの思いが、次の世代にも受け継がれていく。

RAKUSEI Christmas Tableaux REHERSAL会場が一つになった荘厳な時間
リハーサルは本番に近い完璧さを追求

会場が暗くなり、高校聖歌隊の歌声を幕開けの合図に、いよいよリハーサルがスタート。
白いケープをつけ、灯を手にした中1聖歌隊が入場してきた。

聖書朗読によって、イエス・キリストの降誕の物語が語られる。舞台中央の岩の上に預言者が立ち、崇高な雰囲気の中で第1幕「かつての預言」が進む。

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円台に乗った天使たちからお告げを受けるマリアが美しい第2幕「マリアへのお告げ」。ヴァイオリンとともに響く「アヴェ・マリア」の独唱も印象的。

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救世主が降誕することを天使に告げられる羊飼いたちが登場する第5幕「天使と羊飼い」。期待が高まるようなハンドベルの演奏と、「まきびと羊を」「荒野の果てに」など会場がひとつになる聖歌が響きわたる。

ヘロデ王やヘロデ従者の華やかな衣装が目を引く第6幕「三博士」。全8幕中、最も大掛かりで重く、最も古い舞台装置を使用しているそうだ。

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クライマックスの第8幕「御降誕」では、馬小屋で救世主イエスが誕生したという象徴的で気高い絵に目を奪われる。カラフルな衣装のリトルドラマーボーイやダンサーによるお祝いは、めずらしく動きがある軽やかなシーン。

高校聖歌隊とハンドベルによる「神の御子は今宵しも」で閉幕。「O Holy Night」のBGMが響きわたるなかを、中学聖歌隊が蝋燭を灯して退場する。2時間も経っていることが嘘のよう。荘厳な雰囲気を保ったままクリスマスタブローのリハーサルは静かに終わりを迎えた。

RAKUSEI Christmas Tableaux Teacher Message

校長 阿南 孝也 先生
ずっと続いていく
クリスマスタブローで生まれたつながり

本校は勉強もクラブも学校行事も頑張ろうという学校です。中でも文化祭はそれぞれの生徒に居場所があって、自分の能力を発揮して、それを評価してもらうというとてもいい行事です。ただ、同じ学校行事でもクリスマスタブローは一味違っていて、「自分たちで作っていこう」という生徒の自主的な場であり、中2からは希望者だけの参加です。それを中学生が表に出て、高校生はそれを指導し裏方に回るという形でずっと続けてきました。

大きい舞台を、今ある設備や自分たちの力の限界にチャレンジしながら、毎年一生懸命作っていきます。同じパートの先輩にお世話になり、自分も後輩のお世話をする。そこでいろいろなつながりができていきます。クラブもそういうところはあると思いますが、もっと多い人数でクリスマスタブローという行事を通してのつながりができ、それがずっと続いていくのです。

その中で、這いつくばって蝋を取るような仕事を進んでやってくれるような生徒がたくさん出てきます。その意味では、クリスマスタブローで得るものは生徒にはとても大きく、クリスマスタブローができている限りこの学校は大丈夫だ思っています。

 

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