【雲雀丘学園中学校・高等学校】
校内実践型「グローバルプログラム」が育む
英語力、論理的思考力、協働する力

校内実践型「グローバルプログラム」が育む 英語力、論理的思考力、協働する力 雲雀丘学園中学校・高等学校
豊かな学力、人間力、国際感覚を備えた「自立型人間」の育成を目指し、探究教育とグローバル教育に力を入れる雲雀丘学園中学校・高等学校。今年度、その二本柱の指導体制をワンセクション化し、新たに「グローバル探究部」として、生徒のチャレンジ精神・探究心を刺激する取り組みを数々展開しています。今回レポートするのは、校内実践型グローバルプログラムの1つである「PDA即興型英語ディベート」。生徒が主体性をもってイキイキと活動する様子や、グローバル探究部の高砂千聡先生が考える今後の展望などを紹介します。

「PDA即興型英語ディベート」とは?

一般社団法人パーラメンタリーディベート人材育成協会(PDA)が主催するディベートプログラム。
1つの論題に対して肯定チーム(Government)と否定チーム(Opposition)に分かれ、制限時間内で第三者を説得させるパブリックスピーチを展開。ディベートの場には同協会の認定ジャッジも立ち会う。
論題は社会、政治、環境、国際問題、倫理など多岐にわたる。


Report

希望制だから全員が積極的!PDA即興型英語ディベート

◎対象生徒 ⇒ 高1・高2生(希望制) ◎参加人数 ⇒ 33名(2021年度)

01

Introduction

司会進行兼ファシリテーターを務めるのは、EIP(English Interaction & Production)の授業を担当するスティーブン・スワン先生。まず始めに、PDA認定ジャッジからより説得力のあるディベートを行うためのショートレクチャーがあり、生徒たちは熱心に聞き入ります。

02

Preparation Time

今回の論題は「Everyone should live in apartments instead of houses.(一戸建てよりもマンションに住むほうが良い)」。肯定チームと否定チームに分かれ、15分間でそれぞれの主張を組み立てます。この間、インターネット検索は禁止。チームメンバーと協働しながら各自の持てる知識を総動員して、ディベートをどう展開するか、作戦を立てます。

03

Heated debate

グループ内の役割にもよりますが、持ち時間は一人約3分。限られた時間でいかに相手の論点をふまえて自分の意見をまとめ、論理的に英語で伝えることができるかが勝負のカギ。相手の論点を正確に理解し、反駁しなければいけないので、生徒たちは一言一句聞き逃すまいと集中して耳を傾けます。時にはPOI(Point of Information)をして、相手の主張を崩しにかかります。

04

Judge

全員のスピーチが終わると、PDA認定ジャッジが勝敗とその理由を伝え、生徒1人ひとりに良かった点や改善点をアドバイス。生徒たちは真剣にメモを取ります。勝負の判定には各グループの生徒ジャッジも加わります。ジャッジ経験をすることでさらに論理的な表現や論理展開を考える力をつけることができます。

Reflection

ディベートを終えた後、生徒たちのi-padに配信される振り返り課題に取り組みます。この課題では、ディベートの論題に関連した日本語と英語の記事を読み、自分の主張をまとめ直します。このプロセスをくり返すことで多角的な視野を得たり、社会への関心を高めたりしていきます。


雲雀丘学園が実施する「PDA即興型英語ディベート」は、「学びたい!」と自ら手を挙げた生徒ばかりが集まる希望制のプログラム。スピーキングが得意な生徒も、まだまだ上達の途にある生徒も、身振り手振りを交えながら自らの考えを英語で表現することを大いに楽しんでいます。今後も向上心を持ってさらなるスキルアップに努め、全国大会のようなハイレベルな場でも堂々とディベートができるようになることを目指しています。

Teacher Interview

「探究」と「グローバル」の融合で、
教科を越えた横断型の学びを目指す

英語科教諭/グローバル探究部 部長

高砂 千聡 先生

ディベートを通して“英語力以外”の力も培う

「PDA即興型英語ディベート」は2018年度からスタートし、今年で4年目を迎えます。最初は「英語が話せるようになりたい」という思いでこのプログラムに参加する生徒も、実際にディベートを経験すると、単にスピーキング力の向上だけでなく、日頃から社会的な問題に関心をもち、視野を広げていくことの重要さに気づいていきます。また実社会では、話す内容をその場で論理的に組み立てて表現する力が求められます。そうした“英語力以外”の力も培えるのが「PDA即興型英語ディベート」です。



\ 生徒が感じた意識の変化 /

「できるようになった」と感じたこと

英語力がついた

論理的な思考が
できるようになった

積極性が身についた

ディベートに参加して「一番変わった」と感じたこと

  • ⇒ 論理的に話す大切さを知った(あわせて思考力が向上した)
  • ⇒ 手に伝えようとすることを日常から考えるようになった
  • ⇒ 様々な方向から物事を考えようと意識するようになった
  • ⇒ 様々な場面で論理的に考えることを意識するようになった
  • ⇒ 自信がつき、積極性が高まった
  • ⇒ 社会課題への関心や知識をもつことの大切さを知った

グローバルマインドを育む取り組みを次々と

「PDA即興型英語ディベート」以外にも、本校には実践型のグローバルプログラムが数多くあります。コロナ禍で海外研修や留学がストップしたことをきっかけに、「オンライン交流」(オーストラリアや台湾の生徒たちと英語で交流する活動)や「翻訳ボランティア」(フランスの通信社・AFPなどが配信するニュースを翻訳して動画配信する活動)もスタートさせました。さらに今年度はオンラインの利点を活かし、対面では交流が難しい海外の複数の学校と、同時に交流するプログラムも始めました。感性豊かな世代の生徒たちはこれらの小さな交流の積み重ねから多くを感じとり学び取っています。

教科や分野の枠を越え、学びの裾野を広げたい

生徒たちが興味・関心をもって主体的にチャレンジする学びの機会を増やす―そのために数多くの様々な探究型プログラムが用意されています。主体性を育む「探究」の学びは着実に成果を上げており、そこに「グローバル」な視点、グローバルスキルを身につける取り組みが掛け合わされ、生徒たちの中で「学び」が深まり、広がります。またこうした課外の取り組みだけでなく、特別授業として「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」や「Crossカリキュラム授業」があります。こちらも教科横断型の主体的な学びの実践です。これからの社会でますます求められる、分野や領域を越えて考え、協働する力を身につけていけるよう、引き続き、「グローバル探究」の学びを拡充していきたいと思っています。

 

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