ココロコミュでは、中心となって活躍した3名の女子生徒にインタビュー。オープンスクールでの活動のほか、校内の女子生徒の様子や清風南海という学校の魅力について取材しました。
(中学校班統括)
(高校班統括)
(高校班、アナウンス担当)
中学校班・高校班とは?
オープンスクールでの発表や動画制作を行う活動に参加しようと思ったきっかけや理由を教えてください。
Fさん私のきっかけは、中3の時に先生から誘っていただいたことです。清風南海に入りたいと思う小学生の架け橋になれたらと思い、活動に尽力させてもらうことになりました。今年3年目です。
Kさん私は高1からこの活動に参加しました。体育館の舞台上でマイクを持って発表する機会は滅多になく、楽しそうな様子に憧れを持ったので、参加してみようと決めました。
Iさん私は高校から入学して、1年生から参加しました。授業の終わりに先生にお誘いいただいて、仲の良い4人で始めることになったのがきっかけです。やりたいと思ったというよりも、友達がやるならやろうという軽い気持ちでした。
昨年度は、高2生の皆さんが活動の中心を担ったわけですが、頑張ったことや挑戦したことはありましたか。
Fさん私が統括した中学班は、中学校の説明会で発表するグループです。学校の施設や1日の流れを紹介する班、クラブ活動を紹介する班、中学3年間の行事を説明する班、ぶっちゃけ班の4つにわかれます。ぶっちゃけ班は、今年とても積極的でパワフルな高1生がいて、新たに創設してくれました。清風南海のことを、生徒目線でぶっちゃけて伝えようという班です。私はその中のクラブ班として、すべてのクラブ活動を回って撮影を行いました。写真は壇上発表用にパワーポイントにまとめました。時間の都合上すべてのクラブを紹介することはできなかったので、生徒が作るパンフレットに掲載して活用しています。
Kさん私が統括した高校班は、行事班とクラブ班と高校から入学してくる3か年特進コースを紹介する班の3つに分かれて作業します。それぞれが集まってパワーポイントや原稿を作成して、発表のためにひとつにまとめる時に、各班の進み具合を把握し、全体のつながりや順番を考えるのが統括の仕事でした。発表は、わかりやすく簡潔に話すことに注意して、聞く人を想定しながらできるだけ時間を短くしていきました。大変な作業でしたが、自分の中では妥協したくないという思いが強かったです。
Iさん私は3か年特進コース班の班長として活動しました。もともと人をとりまとめる役についたことがなく、性格上苦手だと思っていたので不安がありましたが、同学年の人たちに助けてもらって最後までやり遂げることができました。
また、去年一緒にオープンスクールに関わった3人のクラスメイトは、「今年は勉強がしたいからやめる」と言ったのですが、私は去年のオープンスクールで1つ上の先輩が日本語と英語で校内アナウンスをしているのを生で聞いて「これすごい!やってみたい」と思ったんです。小さい頃から朗読をするのが好きで、何度か壇上で発表することを経験してきたことがあり、1人しかいないアナウンス担当を絶対にやりたいと思って、1人でも参加しました。緊張しながらもうまくできて達成感がありました。
学校紹介の動画もオープンスクールのチームで制作されたそうですね。
Fさん私達は主に撮影で動画制作に携わりました。構成もすべて生徒が考えています。他にも私は動画の中に入れるテロップや音声の台本を書かせてもらいました。文を短くしようと努力し、誤解を生まない表現を心がけることは大変でしたが、やりがいを感じました。
Kさん撮影期間は雨の日もあり、明るさや撮る方向、映り方は考えました。編集は得意な人がいたので頼りましたが、その人に任せきりになったところは反省点です。
Iさん私は高校生・中学生の青春を表したダンス動画に参加しました。ダンス動画は、企画からエンドロールの最後まで、すべてを生徒自身で作るところが魅力です。ダンスが大好きで、去年参加できなかった分今年は楽しむぞ!と思っていたので、ダンスを教えてもらう会に行ってしっかり覚えて家でも練習しました。グラウンドで撮影した際にはセンターで踊らせてもらえて嬉しかったです。オープンスクールが終わった後に、中庭で保護者の方や受験生から質問をいただくのですが、その時に「あの動画がすごくよかった」とコメントをいただくことが多くて、やって良かったと思いました。
活動を終えて自身の成長をどう感じますか。
Fさん今回は、リーダーとして動くことの大変さやまとめることの難しさを実感する機会になりました。まだまだ至らない点が多く、仲間の大切さもすごく感じました。私1人ではこんなに多くのことをできなかったし、先輩の後ろ姿、後輩や先生の助けがなければこんなに良いものはできなかったと思います。
Kさん私は人前に立つことがすごく苦手でとても緊張するのですが、自分が緊張している状況を客観的に見られるようになりました。「今、緊張しているから少し落ち着こう」と思えて、自分を少しコントロールできるようになったと思っています。
Iさん私は吹奏楽部に入っていて、そこでも金管セクションリーダーをやらせてもらっています。部活動もオープンスクールの活動と並行しながら、自分の中で時間を調整して成績を保ってきました。その意味で、勉強もやる、部活もやる、オープンスクールの活動もやるという、自分としてはとても充実した1年だったと思っています。高校から清風南海に入学して2年目に花を咲かせられたことは、すごく良かったです。
今回の取材では女子生徒の皆さんの活躍に注目することになりましたが、皆さんが思う清風南海の女子生徒の特長はありますか。
Kさん私がパッと思いつくキーワードが、「多種多様」と「パワフル」です。「多種多様」は、学校紹介、勉強、部活など、皆、自分の好きなことに打ち込んでいるイメージから思いつきました。「パワフル」は、自分のやりたいことをやっている時は、本当に元気で押しが強くなっていることから連想しました。私自身もインターアクトクラブに入っていて、今年はコロナの影響で外国人留学生との交流ができず、何をしようか?という状況で葛藤を抱えながら、部長をさせてもらってきました。その中でできることを探し、やりたいことは全部やる。そして絶対に妥協は許さない。そういうパワフルさが自分の中にあると思います。
Fさん私も最初に思いついたのが「パワフル」で、元気があるというイメージです。清風南海には、自分がやりたいことに打ち込める環境があって、私は軽音部に入り、最近はいかに感染対策をしながらいかに安全にライブを実現するかを考えてきました。勉強と両立してクラブをやる難しさもありますが、打ち込んだ結果、楽しくライブをさせてもらえました。
Iさん2人が言うとおり、パワフルで何に対しても活発な子が多いと思います。勉強ばかりをやっているイメージでしたが、入学して話してみると勉強を頑張っている普通の女子高生だと印象が変わりました。清風南海高校は中学から上がってくる人が大半なので、吹奏楽部内でも3か年特進コースの部員は80人中3人と少ないんです。ただ、内部生の人たちからはたくさん刺激がもらえますから、オープンスクールの活動のように自分で「これをやりたい」と思って行動すると、充実した学校生活が過ごせると思います。
新たな気づきをくれる友達
学校を紹介する活動をしたことで見えた清風南海の良さはありますか。
Fさん私が感じた良さは、校舎の美しさです。私もそこに惹かれてこの学校を第一志望にしました。そして、生徒と先生の関わりが多く距離が近いことも魅力です。今はコロナで中に入れませんが、職員室の入口に扉がなく、先生に相談や質問をしやすい環境で、私はそこが好きです。私は英語が苦手で、これまで先生から熱心にサポートしていただいてきました。
Kさん私も先生と関わる機会がいっぱいあるのが、この学校の魅力だと感じています。私は合田先生に担当していただくことが多いのですが、自分の中で言語化できていないことを人に伝える難しさを相談したら、資料を探していただいたりして、同じ目線でぶつかってきてくださるところが本当に嬉しかったです。
中学の時は自分自身も幼く、自分と違う考え方をする友達とぶつかってケンカをすることがありましたが、高校生になると違う考えを認め合え、「こういう時どう考える?」と相談できる相手になりました。年を重ね、経験を積むという意味で成長していき、お互いに理解できるようになれたと思います。友達は私にとって、新しい気づきや考え方を与えてくれる存在です。
Iさん清風南海の良さは、自分のやりたいことを勉強と両立しながらできることです。先生は距離が近く、相談しやすいです。クラスでは生徒同士揉めることもたまにありますが、全体で37人、女子は9人と少ないからこその絆があります。
清風南海というと、進学実績での注目度も高く、勉強が厳しいのではないかと想像するかと思いますが、勉強面についてはどのような状況でしょうか。
Fさん私は宿題をため込むタイプなのですが、コツコツやっていたら授業内容も予習・復習もきちんとできるようになっていると思います。宿題をため込むと結構絶望するほどの量になりますから(笑)、私は気合で何とか提出日に間に合わせています。
遠くから通っていて1時間半ほどかかるので、電車の中で英単語を覚えたり、宿題をやったり、疲れている時は寝ますが、移動時間を活用して勉強しています。
Kさん宿題は結構多いと思います。でもこなせない量ではないし、やっていく中で復習にもなって、自分に定着するという意味ではちょうどいいのかなと思います。私はどうしても興味を持ったことをやってしまうので、勉強にかける時間がまとまって取れません。勉強は少しでもできる時間に、集中してやるようにしています。
Iさん私は3か年特進コースなので中学からの人に比べて授業進度も早く、課題も多いですが、それでも「ついていけない、無理」という早さではありません。最初は「こんなに多いのか」と焦っていましたが、しっかり計画を立ててやれば大丈夫です。
では最後に、架け橋となる役割を果たした皆さんから受験生へメッセージをお願いします。
Fさん清風南海は勉強に打ち込める環境があるのはもちろん、自分のやりたいことも夢中になってできる学校だと思うので、ぜひ来てほしいです。
Kさん勉強も部活もその他の活動も充実して中高生活を送りたいという人に、ぜひ来てほしい学校です。オープンスクールでの活動をはじめ、自分から積極的に参加できる活動が多く、積極的になればなるほど学校生活が充実していきます。
Iさん清風南海は、自分がやろうと思えば毎日を充実させることができる学校だという自信があります。入学してしっかり楽しんでほしいと思います。
生徒主体で今後も
受け継がれる行事に
本校では男子生徒の割合が高いのですが、女子の精神年齢が比較的高いこともあって『グローバル探究ゼミ』を含めていろいろなグループ学習の中でも、女子がリーダーシップを取っていることが多いと感じます。女子が頑張っているところを見て、男子も「僕たちも頑張らなければ」と切磋琢磨しています。
清風南海の女子生徒は、真面目にコツコツやる子が多いですね。学校が無理やりやらせるというよりは、「こんなものがあるよ。興味があったら参加しないか?」と教員が提案したものに乗ってきて、やっているうちにどんどん主体性を身につけていきます。面白そうだと感じたら、色々な行事にどんどん参加していきますね。
オープンスクールの活動は、最高学年の高2生が束ねてくれています。初めは頼りないところもありますが、発表前になると成長を実感しますね。当日のFさんとKさんの挨拶には周りの生徒たちへの感謝が述べられていましたが、責任感を持って進めたからに違いありません。基本的には生徒たちに任せた上で、保護者や受験生に誤解が生じないように最低限のチェックだけを行いました。
このような活動は今後も増えていくでしょう。生徒たちは、来年以降の活動をより良いものにするためにアンケートを取り、それを踏まえて反省会も行いました。高2生が後輩たちに「来年以降はこうした方がもっとうまくいくよ」と伝える場となりました。この行事が脈々と受け継がれていくことに大いに期待しています。