国学院大学久我山中学高等学校

夢中になれる場所がある! 国学院久我山の文化系クラブ 中学理科部・鉄道研究部

部活白書
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夢中になれる場所がある!
夢中になれる場所がある!
ラグビー部、硬式野球部、サッカー部、陸上競技部、バスケットボール部といった運動部の活躍が注目される国学院大学久我山中学高等学校。しかし、クラブ活動は多岐にわたり、部活動数は運動部より文化部が多く、中高合わせて31(内、同好会2)になります。自分らしく、自分に合った居場所を見つけて充実した日々を過ごす久我山生。今回は文化部クラブから、中学理科部と鉄道研究部を紹介します。

中学理科部 興味ある実験に挑戦!
好奇心を満たせる中学理科部

中3の部長と副部長のテーマは植物観察。気温、天候、時期など多面的に観測して、最後は食用にする予定。

1週間前に植えた小松菜と枝豆が順調に育っていた。

新たな実験内容に悩む中学1年生。先生のアドバイスを聞きながら、どのような実験にしようかと相談中。

炎色反応の実験か、地震の模型作りかを検討中。やってみたいことは山ほどあるが、目標設定、計画が大切。全員でその過程を調べていた。

理科部員は20名。常時募集中。

実験をするためには計画が大切。準備をしっかりしないと実験は行えない。この日は実験内容を考える静かな活動日だったが、様々な薬品を慎重に扱って実験したり、解剖したりと、日によって変化が激しいのが中学理科部の特徴。

部員の宝が詰まった理科部の棚。

4階建て屋上に天体観測室がある理科会館には、中学理科室、地学教室、化学・物理・生物の各実験室、物理・生物の各階段教室、320席の小講堂がある。

Close Up 中学理科部
部員数 20名 活動 週1回(金曜) 中学生のみで、チームで自分たちの興味ある実験内容を予算や計画も含めて申請し、承認されれば実験に取り組める。
中学理科部 部員

Interview

Oくん[中学3年・副部長] Yくん[中学3年・部長]

好奇心や興味を実験できる理科クラブ

入部理由を教えてください。

Oくん 僕は、小学生のときから実験や理科の教科書を読むのが好きだったので、中学に入学して理科部があることを知り、迷わず入部しました。

Yくん 僕は元から理科、特に化学が好きだったので理科部に入部しました。実験もいくつもできるので楽しいです。面白かったのは炎色反応ですね。

中学理科部の活動内容は?

Oくん 理科部では、学年や男女のチームにわかれて物理、化学、地学から自分の好きな実験ができます。今年は植物の観察や生物の解剖、魚の骨を使った模型作り、炎色反応などを予定していて、それぞれの好奇心や興味を実験で確認できることが活動の楽しみになります。

Yくん 理科部では、やりたい実験が同じ者同士が集まって実験をします。物理と化学をミックスした実験も可能です。

理科部の良さや楽しさは何でしょうか。

Oくん 国学院久我山は生徒数が多いので、理科の各分野に担当の先生がいますから、僕らの多岐にわたる実験を顧問の先生の他にも担当分野の先生がサポートしてくれます。実験の楽しさは、先生に支えられていると感じます。

Yくん 理科部の楽しさは、自分のやりたい実験ができ、それが成功することはもちろんですが、準備段階からチームでコミュニケーションを取り、お互いの興味がわかり連携が強まっていくという楽しさもあります。
また、国学院久我山には理科会館があり、理科教室や実験設備が整っているので、やりたい実験に積極的に挑戦できるところが良さです。理科部が所持する薬品の数も多いと思います。屋上にある天文観測室で星を見ることもでき、今度は理科部の観測会をやろうと顧問の先生と相談しています。

理科部に興味を持つ後輩へメッセージをお願いします。

Oくん チームに分かれて実験する理科部ですが、上の学年は実験の経験や授業で得た知識も豊富なのでなるべく手を出さずに見守りながら、困っていると思えば積極的にアドバイスをします。理科が好きな部員が集まっているので仲も良いです。
国学院久我山はスポーツのクラブだけではなくて、施設や設備の利を活かした文化部の活動も楽しいです。ぜひ理科部の活動を楽しみに入学してほしいです。

Yくん 普段の活動は週1回ですが、夏休みなどの長期休暇は博物館や科学館の見学といった普段はできないことも計画する楽しい理科部です。それぞれの興味あるものを尊重するのが理科部なので、実験も見学先も異なるかもしれませんが、そのまとめを見たらまた新たな発見もあると思います。
運動部のように大会はないのですが、自分の好きなことに夢中になれます。ぜひ、理科部に来てください。

中学理科部 顧問

Comment

中学理科部顧問 理科(生物)教諭 小林 大介先生

好奇心を共にする仲間と計画を立て興味を追求

理科部のテーマは、学校の実験とは別の彼らがやりたいことを、彼ら自身の計画でやることです。僕は今年から理科部の顧問になったばかりですが、彼らの自主性を伸ばすことを目的に活動できたらと思っています。

理科にはいろいろな分野があり、部員それぞれが何に興味があるかは分かれると思いますので、全員でこれしよう、あれしようというよりは、それぞれの興味に合わせて追求していくというのが理科部の特徴です。グループごとに計画を練る、計画を練るのに補助が必要なら詳しい教員を紹介する、といった形で協力し合いながら活動を進められればと考えています。

今日は不在でしたが、女子のチームは先週イカの解剖実験を行いました。本人たちは最終的に哺乳類の骨格標本を作りたいそうで、イカの解剖はそのための足掛かりです。本人たちが最終目標に向けて計画を組み、実験の安全面を含め、必要な道具、所要時間、手順を計画書にして提出してもらって実験を行っています。

将来的には、外部に自分たちの興味や実験の過程を発表できるまでになってほしいです。興味・関心の高い生徒たちが集まってくる理科部ですから、その思いをしっかりと生かせる場になってほしいです。

鉄道研究部 鉄道好きな仲間と協力して作るジオラマ
夢中になれる鉄道研究部

秋の文化祭に向けて早くもジオラマ制作に着手。

テーマはまだ決まっていないがベースとなる部分を作っている。

看板や路線図、電車の部品など、鉄道ファンにとっては宝物が続々と出てくる部室。

部員にとっては見慣れた光景!? 宝物は意外にも放置され、取り扱いも雑なのが鉄道研究部の良さ。

広いとは言えない部室だが、部員たちの大切な場所。

歴史を積み重ねた時刻表が並ぶ。

少しずつ出来ていくジオラマ。大切なのは見た目だけでなく、鉄道が走るかどうかを確認すること。

Close Up 鉄道研究部
部員数 14名(中学10名・高校4名) 活動 週3回(月曜・火曜・金曜) 中学生・高校生合同で活動。
メインの活動は文化祭で人気を博するジオラマ制作や伝統の部誌制作。
鉄道研究部 部員

Interview

Kくん[中学3年・中学部長] Mくん[高校2年・高校部長]

鉄道にはロマンがある!
趣味の同じ気の合う仲間と楽しく活動

鉄道研究部への入部理由を教えてください。

Mくん 子どもの頃から鉄道が好きだったので、中学受験時は鉄道研究部のある学校が条件のひとつだったんです。探しているうちに国学院久我山にあることを知り、この学校に決めました。大規模な模型があったり、家でできないようなことができたりするのは本当に楽しいし、週末に部員同士が個人的に集まって出かけるという面白さもあります。

Kくん 僕はもともと趣味が鉄道で、鉄道を見たり乗ったりするのが大好きだったので、興味をもちました。この部活は本当に楽しいし、みんなが優しくわからないことは相談に乗ってくれます。

鉄道研究部の楽しさは何でしょうか。

Mくん 趣味の同じ仲間が集まっているので気が合い、いつも楽しく活動できることです。鉄道好きが集まったからこそ感じられる楽しさや発見があります。
鉄道にはロマンにあふれています。僕は昔から線路際に住んでいたので日常の一部のような感じで鉄道に親しみもあります。

Kくん 全員で協力して模型を作りますから、仲がとてもいい部です。部室には電車のゲームもありますが、時間を決めて順番にやって喧嘩もありません。僕はみんなほど鉄道に詳しくないかもしれませんが、この部に入ったことでたくさんの発見があって、それが楽しいです。

鉄道研究部に興味を持つ後輩へメッセージをお願いします。

Mくん 部としては、文化祭での発表がメインで、限られた時間の中で制作するうえ、部活として活動できる時間も限られているので、そういう意味での大変さはあります。でも、国学院久我山は部活も充実して過ごせる学校で、他の文化部も活気のある部が多く、皆楽しく活動しています。どの部に入っても充実して過ごせると思いますが、鉄道に興味があれば鉄道研究部は最高です。

Kくん ひとつのものを協力して作り上げる貴重な経験は、部活以外ではなかなかできません。鉄道研究部は、みんなで協力して作り上げたものをみんなが喜ぶことができる部活です。この楽しさを感じてほしいです。

鉄道研究部 顧問

Comment

鉄道研究部顧問 数学科教諭 對比地 竜宏先生

生徒主体で和気藹々と
密度の濃い活動ができる貴重なクラブ

部としては、やはり鉄道研究部ですから、「鉄道研究」を生徒主体で行うのが良いと考え、基本は中高2人の部長を中心とした生徒主体の活動を行っています。コロナ禍で活動の制約はありますが、その中でも密度の濃いことを仲間で和気藹々と楽しく取り組んでいると感じています。

鉄道が好きな部員たちですが、こうして中高で自分の興味あるものに夢中になるのは、やはり得難い経験になると感じます。自分で創意工夫して集中して夢中で取り組む姿勢は、今後どういう時にも役立つでしょう。また、中高合同のクラブですから、先輩・後輩の垣根を超えて一緒に活動できていますので、先輩に学ぶものが多々あり、逆に先輩も後輩との関係づくりに工夫ができる貴重なクラブのひとつになっています。

今後としては、コロナが収束して以前のような活動ができることが大前提ですが、その上で余力があれば外部の大会などへ挑戦もしていきたいです。他校のクラブがどのようなテーマで作っているのかを見る機会にもなりますし、鉄道研究にも乗り鉄や撮り鉄など様々な種類がありますから、部員たちが興味の幅を広げるチャンスを増やしていければと思います。