大阪学芸高等学校附属中学校 夢中・熱中を可能にする「特技入試」
大阪学芸高等学校附属中学校 夢中・熱中を可能にする「特技入試」
2016年度の開校時からバラエティーに富む複数の入試方式を実施している大阪学芸高等学校附属中学校。「特技入試」はその中の一つで、1学年/約80名の在校生のうちおよそ30%がこの入試で合格を手にしています。今年は男子生徒の1人がフランス発祥のスポーツ競技「パルクール」の特技をアピールして入学しました。競技に向き合う彼の熱い思い、日々の練習、勉強との両立や学校生活について話を聞きました。

Student Interview

目指すのは世界大会!大好きなパルクールを中学でも続けたくて大阪学芸に入学
PROFILE
新井くん(大阪学芸高等学校附属中学校1年)
2023年度、大阪学芸高等学校附属中学校に「特技入試」で合格。
幼い頃からアクロバットやダンス、様々なスポーツに親しみ、小学2年から本格的にパルクール競技を始める。
現在、大阪・弁天町のアクロバットサーカススクール『POWER ARTS』に所属。
新井くんのインスタグラム instagramsaito_arai0506
ダブルコークスクリューを練習中
取材協力:POWER ARTS

AboutPARKOUR

パルクールとの出会い、日々の練習、今後の目標

新井くん

― 「パルクール」とはどのような競技ですか。

新井くん フランスの若い人たちが街にある壁や障害物などを使って自分の体だけでアクロバティックな遊びを始めたことが起源と聞きました。1990年代に始まり、徐々に愛好者が増えていったことでルールが作られ、スポーツとして競技が行われるようになりました。

― どのようなきっかけで「パルクール」を知ったのでしょう?

新井くん幼い頃から体を動かすのが大好きで、3歳の頃からアクロバットを始めて5歳でバク転ができるようになったんです。パルクールは小1の時に動画を見て知り、それから母と一緒に近所の公園に行って、遊具やベンチなどを使って自分で練習するようになりました。両親に競技経験はまったくありません。

― 競技として本格的に「パルクール」をやり始めたのは?

新井くんスクールに通い始めた小2からです。それまでアクロバットの教室に通っていたので初心者ではなかったのですが、床技がメインのアクロバットとは異なるためスクールでは1からパルクール競技の基本を教わることからスタートしました。

― 技をマスターするのにどれくらいの時間が必要ですか。

新井くん技の種類にもよりますが、例えば「ダブルフル」という技であれば「バク宙 → 1回ひねり → 2回ひねり」の順にできるようにならないといけないので、特に難度の高い技をマスターするには早くて3カ月、長い場合は6カ月から1年かかることもあります。

― この競技を始めて自分が成長したと感じることは?

新井くん小学生の頃と比べると今は確実に体が強くなり、技の精度も年々向上していると感じます。そうしたフィジカル面だけなく精神的にも強くなりました。技を練習する際、順調にいかなくてもあまり落ち込まなくなり、根気強く向き合えるようになりました。

― 将来目指している大会はありますか。

新井くん目標は世界大会出場です。ようやくパルクールがメジャーになり始め、2022年には『第1回 パルクール世界選手権』が東京で開催されました。実際に会場で見ましたが、世界から集まる選手たちのハイレベルな技に圧倒されました。その一方で「もっともっと練習して、いつか世界の舞台に立つ!」という気持ちも芽生えました。

AboutSCHOOL

中学入試、友達や先生、文武両道の学校生活

新井くん

― 大阪学芸高等学校附属中学校を志望した理由を教えてください。

新井くん小学校の頃、ブレイクダンスを習っていた時期があり、臨時で教えに来てくれた先生が大阪学芸高等学校の卒業生でした。興味をもって自分でもいろいろ調べると、中学校で「特技入試」があるとがわかり、それからは大阪学芸以外が考えられなくなりました。そんな僕に刺激されたかはわかりませんが、先に兄が大阪学芸高等学校に進学し、楽しそうに過ごしている様子を見て、ますます入学したくなりました。

― 「特技入試」では特別な入試科目が課されたのですか。

新井くん他の入試方式と同じで試験は国語と算数の2科目で行われ、「特技入試」は競技実績に応じた加点があります。実際にどれくらいの加点があったかは公表されないので、今も知らないままです(笑)。本来なら面接もありますが、僕の時はコロナ禍で実施されませんでした。

― 入試対策や受験勉強はどのように行いましたか。

新井くん中学受験のために塾に通うことはなかったです。小学校の勉強をしっかりやり、あとは過去問を何度も何度も繰り返し解きました。

― 入学して1学期が終わりました。今感じている大阪学芸のよさは?

新井くん いろいろな入試方式にチャレンジした人が入学するので、みんな個性が豊かです。放課後は僕のように習い事に通っている人も多いので、そうした話を友達と分かち合えるのも楽しいですし、自分のことを理解してくれる仲間も多いと感じます。そんな環境があるのがこの学校の魅力です。

― 先生や授業に対する印象も教えてください。

新井くん 先生はとても話しやすく、相談しやすいです。1学期の終わりに3者面談があったのですが、担任の先生からいろいろ声を掛けてもらったことでさらに親しみやすさを感じました。授業は、中学校なので当然ですが難しい内容が増え、わからないことにも直面します。でもそれをクリアして、新しいことを知った時は嬉しいですし達成感もあるので、また頑張って勉強しようという気になります。

― 今後、どのように文武両道を歩んでいきますか。

新井くん今心掛けているのは、自分でしっかり時間管理ができるようになることです。まだまだルーズな面があって、親に言われてから宿題をやり始めることもあります。パルクールのスクールにはほぼ毎日通っているので、だからこそ自分でしっかり時間管理をしなければ学年が進んでさらに忙しくなると勉強との両立が難しくなると思います。今から少しずつ計画的に取り組めるように改めていきたいです。

― 最後に大阪学芸高等学校附属中学校を目指す小6生にメッセージをお願いします。

新井くん小学校から続けている好きなことを中学入学後もあきらめたくない人は、大阪学芸が断然オススメです。放課後は習い事を頑張る生徒もたくさんいるので、クラスで浮くこともありません。入学したらぜひ勉強も、好きなことも頑張り続けてください!

Teacher Voice この分野のことは誰にも負けない!志願者の門戸をさらに広げる「自己PR入試」を新設 中学校教頭 井上孝典 先生

本校は附属中学校の開校時の2016年度入試から「一般入試」「英語資格入試」「特技入試」「帰国子女入試」を実施し、勉強だけでなく自ら得意なこと、好きなことを中学入学以降も継続して頑張る生徒を応援してきました。パルクールで世界大会出場を目指す新井くんのように、放課後は外部のスクールに通う生徒もたくさんいて、自分の特技を活かせる本校のクラブに入部して全国レベルで活躍する生徒もいます。

そして新たに、2024年度からは「自己PR入試」が加わります。既存の「特技入試」に挑むには、小学校時代にある程度の競技実績や結果を残すことが必須で、それが合格・加点の評価対象になっています。その面において「自己PR入試」はハードルが少し下がります。スポーツや芸術だけでなく、例えば「この分野のことは誰にも負けない!」という大人顔負けの知識があれば、そうしたことも入試評価の対象になります。

文武両道を掲げる本校では、中学入学後も勉強、部活、習い事、自分が好きなことのすべてをしっかり頑張り、継続していく意志をもった人を歓迎します。新たな「自己PR入試」で門戸はさらに広がり、入学後は個性豊かでバラエティーに富んだ生徒同士、共に刺激し合って成長できます。5つの入試方式の中にきっと自分にふさわしいものがあるはずですから、意欲ある小学生の皆さんはぜひチャレンジしてください。