生徒による案内
教科紹介・クラブ活動紹介
特色あふれる海城教育に触れ
普段の生徒を感じられるオープンキャンパス
「海城は、こんなに面白い教育をやっているんだ!」という各教科の先生たちの自信と誇り、「海城で学校生活を送るとこんなふうに毎日を送っているよ!」という飾りのないフラットな様子が感じられた海城オープンキャンパス。
教科の個性あふれる取り組みの真髄を熱弁する先生。少し照れながらも親切に声をかけ、小学生に憧れのまなざしを向けられる海城生。近年、海城が注目を集め人気校となっている理由のほんの一部が垣間見え、受験生や保護者は未来に向けた目標や目的が明確になったものではないだろうか。「こんなことを学びたい」「この人たちのようになりたい」と思えることは、受験生の大きなモチベーションになる。
入学前に憧れの先輩に出会える! 海城オープンキャンパス
オープンキャンパスでは、1号館で、図書館の場所や中1生による質問対応の3階の場所を案内する係でした。僕が参加した理由は、去年オープンキャンパスに来たときに、先輩が小学生の僕にもあいさつをしてくれて感激したからです。「自分も中学生になって、こんなふうに受験生たちに振る舞いたい」と思っていたので、今回参加しました。
今日は緊張して、最初はあいさつしかできなかったのですが、途中から慣れて道案内もできるようになりました。少しは先輩のようにできたのではないかなと思っています。
僕の参加理由は、去年のオープンキャンパスで質問をした時に色々教えてくれた先輩を「すごい」と思って、自分も小学生の質問に答えてみたいと思っていたからです。
オープンキャンパスでは、「中1質問コーナー」を担当しましたが、初対面の人と面と向かって話すことに緊張しました。また、僕が担当した人は小6以外の人が多く、質問が悩み相談のようで返答に困りました。例えば「過去問が難しそうだから受験を諦めようかと思うんだけど、どう思う?」と小4生の親子に聞かれ、「小4のときは僕もまだ全然ダメでした」と応援の意味で話をしましたが、どこまで届いたのか不安が残ります。でも、少しは先輩に近づけていたらいいなと思います。
僕は高校生徒会長なので、各エリアでの展示・プレゼンは教科の先生や参加した部活に任せ、生徒会はオープンキャンパスの運営を支えるスタッフとして参加しました。コロナ禍のなかで完成した新理科館(サイエンスセンター)が初めて規制なく解禁され、とても人気でした。「すごい!」という声がたくさん聞こえました。
僕の担当は校門でのあいさつや声掛け。参加する小学生がとても元気に楽しそうにやってきて、その勢いのままに帰っていく姿を見られたことで、やりがいを感じました。「さよなら」と声を掛けると、「ありがとう」と返してくれる子も多く、反応が良かったことが嬉しかったです。
海城ではオープンキャンパスや文化祭以外に、隣の小学校とコラボするイベントもあり、小学生と交流する機会が多いです。そこでも海城生は、年下の子の面倒見がよく、優しい印象があります。ホスピタリティがいろいろな場で養われているのだと思います。
僕の担当は、校門から少し入った前庭でのあいさつや道案内でした。最初はマニュアル通りのあいさつしかできていなかったのですが、途中で「これでは面白くないな」「歓迎している感じが伝わらないな」と思い、迷っている人や困っているような人を見つけたら、積極的に声掛けをして案内するようにしました。
去年のオープンキャンパスは、手伝いの生徒は高1と高2しかいませんでしたが、今年は中1も参加できてとても盛り上がっていたと思います。人気は、やはり「中1質問コーナー」。去年は中1がいなかったので、高1の僕らが対応しましたが、4年前の中学受験のことを質問されてもあまり覚えていなくて、具体的に答えることができませんでした。今年は中1が参加できて、身近で現実的なアドバイスができたのではないでしょうか。
僕は文化祭実行委員(文実)なので、オープンキャンパスには毎年参加しています。オープンキャンパスは先生たちが主役となって教科の取り組みなどを熱心にプレゼンしていて、僕らは全体の運営のサポートをしています。一方、海城祭(文化祭)は完全に生徒主体で行う海城生を見てもらう場なので、今日も道案内しながら「文化祭にも来てください」といろいろな場で声掛けしました(笑)。
ここが海城の良さ! 海城生を育てる先輩・友達との関わり
海城には男子校ならではのノリの良さがあり、海城祭を完全に生徒主体でやるなど、生徒全員で一丸となる活動が多いです。先生と生徒に信頼関係があり、先生の管理なしに生徒だけでやれる環境が作られ、生徒に一任されていることもたくさんあります。そんな海城の雰囲気が僕はとても好きです。
高2までに4回クラス替えがあり、学年のどのクラスにも知り合いがいて、高2・高3は2年間同じクラスなのでさらに仲良くなる機会が増えます。仲間ができ、深く絆を結べる環境です。
僕は2学年上の生徒会長だった先輩にお世話になり、それがきっかけで生徒会長に立候補しました。そういう意味では先輩に憧れて、挑戦することは多いです。部活動でも先輩との関係が築きやすい。それも海城の特徴です。
僕が思う海城の良さは施設の充実です。都会にあるにしてはグラウンドも広めだし、新理科館ができて理科の授業のクオリティがより一層上がったと感じます。例えば、僕が中1・中2で使っていた顕微鏡よりはるかに良くなったハイスペックな顕微鏡が一人ずつに配られ、高度な観察もできるようになっています。
そして、確かに先輩との関わりは海城生にとって大きな魅力の一つですね。僕は中1からずっと文化祭実行委員で今は副委員長ですが、もともとツアー部長でした。中1で初めてツアー部に参加したときは嫌々でしたが、当時お世話になった高校生の先輩方のツアーがわかりやすく頼もしくて、「ずっとツアー部でいい。自分もああいうツアーがしたい」と思い、ずっとツアー部を続けてきました。部活では中3までの先輩としか関わりませんが、文化祭実行委員は中1が高2の先輩と一緒になって海城祭を作ることができます。そういう先輩と関わる機会が海城生を育てます。
僕は海城の良さはあいさつができることだと思います。「新しい紳士」として、ふざける時はふざけ、集中するときは集中する。けじめをつけることができて、今日のようにわざわざ海城に来てくれる受験生におもてなしの心も持って接することができます。自画自賛のようですが、それが海城の良さだと思います。今日も、自分で「これができるのはいいな」と思ったし、先輩の姿を見ていると案内だけではなく、もう一言加えて会話もしているんです。「すごいな、見習いたいな」と思いました。
海城の良さは、話しやすい友人が多くいることです。1学年に330人ほどの生徒がいるので、絶対に気が合う人を見つけられます。礼儀正しい人も多いですが、はめを外す時もあれば、落ち着きもあって、けじめをつけられます。お互いに尊重し合って生活を送っている印象が、海城の毎日で感じることです。クラスもかなりフレンドリーな雰囲気で、とても気に入っています。
これは知っておいてほしい! 海城には個性あふれる授業や行事がある!
社会科の探究型総合学習「社会Ⅰ」「社会Ⅱ」「社会Ⅲ」のレポートは、中1、中2は1学期に1回、2年間で短めの論文を6本書き、中3になったら400字詰め原稿用紙30枚以上の「卒業論文」を1年かけて作ります。海城生は、ここでかなり辛い日々を送ることになります(笑)。
文献のピックアップの仕方や論文の書き方は中1、中2で少しずつ慣れてコツをつかめるので、中3で大変なのは分量。テーマよりもレポートの肉付けに悩み苦労します。テーマに沿って文献を複数集め、その文献の筆者の方への取材、現場でのフィールドワークを重ね、論文としてまとめます。僕は中1から歴史のテーマをよく扱っていたので、卒論は戦争をテーマにしました。中3の夏休みは10数件の取材をずっとしていた覚えがあります。その結果、今でもたまに取材が必要なときに電話して交渉できるようになり、レポートにも慣れました。社会で役立つスキルを身につけられるので意味は絶対にあると思います。
楽しいのは理科の実験の多さです。教科書を読んで終わりではなくて、実際に生物を探してみようとか、地球の長さを測ろうと測量に行ったりしました。僕らは最初ボロボロの旧理科館だったので、新理科館で実験を始めたときは、「なんだ!これは!」と感動しましたね(笑)。それに海城の数学ではひとつの定理を証明して深く理解していきます。中1でそうして定理を証明しながらたくさん覚えました。表面だけ理解して薄い理解でいくよりも、時間がかかっても深いところから理解する。そういう海城の教育の考え方は、大学受験でもきっと役立つと思います。
僕も社会科のレポートが海城の一番の特色だと思います。一番きついし、やりがいもあるし、社会科でこういうレポートを書く学校はおそらく少ないと思います。
僕は、中3の卒論で国連をテーマに国際関係を取り扱いました。国連に興味があったのですが、苦労したのは分厚い国連憲章を読むこと。あれほど長いと思わなかったので、そこが大変でした。国際関係には詳しくなったので今後どこかで役立つかもしれません(笑)。
ものすごく楽しいのは文化祭。理由はやっぱり生徒が主体で文実(文化祭実行委員)を構成しているところです。そこから部がいろいろ作られてくるんです。今はツアー部、プログラム部、コリント部、機材部、イベント部、ミニステージ部、宣伝広報部、サークル管理部、装飾部、食品部、総務部、会計部、展示部といった13の部署があります。みんなで経験を積み、みんなで盛り上がる海城祭は、海城らしさが一番わかるときだと思います。
僕は今、「社会Ⅰ」のレポートに苦労しています。先輩たちに比べれば簡単かもしれませんが、参考文献を読んで引用するときは決まりがあり、それに沿ってまとめるのはかなり辛い作業です。でもレポートの書き方がわからなくても、先生に聞いたらアドバイスをしてくれて、質問しやすい環境があるからこそ頑張れます。
楽しいことは、PA(プロジェクトアドベンチャー)や校外学習といった体験学習です。PAはチームで協力して野外活動の課題をクリアしていきます。4月に行ったので、そこでみんなと仲良くなれ、絆を深められたのが良かったです。最近楽しかったのはマザー牧場での飯盒炊はん。カレー作りのコンテストをして、1位の班はカレーのスパイスをもらえました。班で協力して作るので、さらに仲良くなれるし、外で一緒に食べるのはおいしい。そういう体験学習がたくさんあることも、海城に入ろうと思ったきっかけです。
国語の授業が面白いです。決まった文章を全員で読み合わせをしたら質問に答えて板書という定型ではなくて、各自で考え、いろいろな意見を出して、一つのことについて深く掘り下げていきます。それで板書を作っていくので、自分たちも協力して授業を作っていくようで楽しいです。
大変なのは、やっぱり「社Ⅰ」のレポートですね。小学生の頃にはないものだし、文献を選んでまとめるといった入試問題もありましたが、文献の量が違います。いちから文献を探して読んで書くのは大変です。僕はレポートのテーマがなかなか決まらず悩みましたが、先生や友達に相談することで乗り切れました。
受験生へのメッセージ 海城に入学すれば間違いない!
受験生として海城を見ていた時の印象と、入学してからの海城の印象はかなり違うと思います。海城は放任ではなく規律がきっちりあり、ある程度は節度を守らなければいけないのですが基本は自由です。そこは知っておいてもらえたらいいかなと思います。
新理科館の新しい建物と新しい設備がとても充実していて、先生たちも自分たちのことをちゃんと見ていてくれるのがおすすめ!と言いたいです。あと、男子校はすごく楽しいけど、女子との交流の機会は少し減るかもしれないですね(笑)。
入学したら思っている以上に楽しい学校です。それはもう絶対!僕らが保証します(笑)それを目指して頑張ってほしいです。
僕は、海城が第1志望ではなかったのですが、入ってみたら楽しくて、いっぱい友達もできて全く後悔がありません。言い方は悪いですが、中学受験は運。結果に一喜一憂せずに、入った学校には絶対に楽しいことが待っているから、そこで思いっきり楽しんでほしいです。それが海城だったら間違いなしです!