洛星中学校・高等学校

目指せ、近畿大会&インターハイ! 上昇志向の“頭脳派”バドミントン部

部活白書
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目指せ、近畿大会&インターハイ!上昇志向の“頭脳派”バドミントン部
目指せ、近畿大会&インターハイ!上昇志向の“頭脳派”バドミントン部
戦術面と主体性で他校に秀でる!そんな気概のもと部員が着実に力をつけていく洛星中学校・高等学校バドミントン部。高校のインターハイ予選では優勝校とも大接戦を繰り広げました。中学生は京都府大会で上位入賞するも、近畿大会には惜しくも届きませんでした。
日々の練習は中高合同、レベル別にグループ分けされ、定期的に行うランキング戦によってグループが決まります。勉強もクラブ活動も全力で頑張る洛星バドミントン部の活動を紹介します。

洛星バドミントン部洛星バドミントン部

部員数
43名(中1~高2)※高3生は基本6月で引退
活動日
A・Bグループ/火曜・水曜・金曜・土曜・日曜日
C・Dグループ/月曜・火曜・木曜・土曜・日曜日
※朝練実施の際は自由参加 ※定期試験前の1週間は休み
時 間
前期(4月~10月中旬)/放課後~18:10
後期(10月下旬~3月)/放課後~17:40
洛星バドミントン部のポイント!
  • 学年ではなく実力によってグループ分け
  • グループ分けは定期的に「ランク戦」を実施して決める!

某日、A・Bグループの練習

ウォーミングアップ

一日の授業を終えた生徒たちが体育館に。ケガを防止するために各自が入念にストレッチ及びステップ練習。

ウォーミングアップ
ウォーミングアップ

フットワーク

試合の動きを想定し、球(シャトル)を使わずに素振りで前後左右に体を動かす。

フットワーク
フットワーク

基礎打ち

実際に球を使い、1対1で基本的なショット(サービス、ドライブ、プッシュ、ドロップ、カット、ロブ、ヘアピン、クリア、スマッシュなど)を一通り打ち合う。

基礎打ち
基礎打ち

ノック練習、その他

守備と攻撃の動きを鍛えるためにノッカーが打ち上げる球をレシーブ。その他、試合を想定した練習メニューを次々実践。

ノック練習、その他
ノック練習、その他

練習終了 17:40 (後期の場合)

練習終了 17:40 (後期の場合)
練習終了 17:40 (後期の場合)

MEMBER INTERVIEW	普段は楽しい雰囲気	練習が始まれば高い緊張感で! Tくん(高2・キャプテン)	Aくん(高1・副キャプテン)

先輩が親身に指導、初心者の中1生も安心

― 数あるクラブの中でバドミントン部を選んだ理由は?

Tくん正直に言うと最初はテニス部に入るつもりでした(笑)。入学後のクラブ見学で「バドミントン部を見に行こう!」と友達に誘われ、お試し期間に体験してみて競技の楽しさがわかりました。先輩が優しかったのでそのまま入部して今に至っています。

Aくん僕は親がバドミントンをしていたこともあり、小学校時代は遊び程度でラケットを握っていました。一応経験があったので、他のクラブで1から新しいことを始めるより多少アドバンテージをもって楽しめると思い入部しました。

― 洛星バドミントン部の雰囲気を教えてください。

Tくん中学生と高校生が一緒に練習するので、学年の区切りを気にせずにみんなで楽しく活動しています。上位レベルのAとB、下位のCとDが一緒になって練習し、下のグループが活動する日はAとBの部員が1日ずつ交替で参加して後輩たちにアドバイスしています。

Aくんグループの入れ替えにつながる「ランク戦」はそれなりの頻度で行われます。「上がりたい!」「降格したくない!」という気持ちをみんな持っているので、普段は和気藹々とした空気がありながらも練習中はよい緊張感が漂っています。

Tくん初心者の中1生はどのように打てば上達するのかわからないことも多いので、全体のレベルアップのためにも上級生が積極的に教えます。ランク戦の仕組みがあるのもよい刺激になっていると感じます。

顧問の視点!

北風先生
日々の練習は基本的にレベル別に分かれて行います。その中でA・Bグループに属している上級生たちが1日ずつ交代して後輩や下のグループの練習の面倒をしっかり見てくれるので私も助かっています。学年の垣根を越えた部員間のコミュニケーションもしっかり図れますし、下級生の後輩たちも「こういう先輩になりたい!」と憧れを抱いていると感じます。(北風先生)

生徒が中心になって考える練習メニュー

― 練習メニューはどのように決めるのでしょうか。

Tくん基本的にはキャプテンである僕が前日に練習メニューを考えて実践しています。「こういう練習をしたい」という部員からの声を事前に聞き、試合前はそれぞれのウィークポイントを踏まえて練習メニューを考えます。

Aくん練習内容については先生も適宜助言してくれます。自分たち部員だけですべてを決めてしまうと客観的な視点がなくなることもあるので、そこは気をつけながら常に高いレベルで練習できるように努めています。

― 日々の練習成果は試合結果につながっていますか。

Tくん6月に行われた京都府の大会(インターハイ予選)は団体戦でベスト8に入りました。優勝した高校とは接戦だったので、少しずつ力はついてきていると感じます。

Aくんその後に行われた8月の近畿大会予選は、T先輩とダブルスを組んだ試合でベスト16に入りました。最後にあと1つ勝てば近畿大会に行けたので、とても悔しい思いをしました。

― 大会で上位に入るためには何が課題だと感じていますか。

Tくんインターハイや近畿大会にコマを進めるチームはサーブの駆け引きが上手で、スマッシュの精度がとても高いと感じます。ダブルスであれば前衛の動きがとても重要で、しっかり球を止めながら、一方で素早く攻撃に転じることも大切なので、そうしたことを一つ一つ強化していく必要があります。

Aくんダブルスの場合、個人的な振り返りで言えば所々で力が入りすぎてミスをすることがありました。よい意味で少し力を抜き、リラックスして試合に臨まなければと反省しています。今はその意識をもって日々練習に取り組んでいます。

顧問の視点!

北風先生
私は洛星の卒業生でバドミントン部の所属でした。当時は技術指導ができる顧問がいなかったので自分たちで練習メニューを考えていましたが、マイナス面もあったので、私が顧問になった当初は具体的に指示を出すようにしていました。しかし今はある程度生徒たちに任せて大丈夫という安心感があります。自分で考えて行動できるようになれば競技力のアップにもつながります。(北風先生)

今後はスポーツデータ解析を取り入れた強化策も

― 新しい試みなどチャレンジしたいことはありますか。

Tくん洛星は高2になると通常の授業とは別に「土曜講座」という特別講座があります。今年は京大のアメフト部のコーチによるスポーツデータ解析の講座が開かれました。前期はデータの読み方や活用方法などの基本を学び、そこで自分なりに考えたことを発表しましたが、後期は実際に計測器を使って好きなことができるので、もし自分のアイデアが通ればバドミントン部で試してみたいです。

Aくん僕は高1で「土曜講座」を受講できるのは来年からですが、T先輩の話を聞くととても面白そうだと感じます。来年はぜひスポーツデータ解析の講座を受けてみたいです。

― バドミントン部に入って自分が成長できたことは?

Tくん頭を使う競技なので、常にアンテナを張って様々なシチュエーションを考えることが求められます。その視点は日常でも活かされ、何をやるにしても俯瞰的に物事を見ながら「こうすればもっとよくなるかも?」「このやり方をすればみんなのためになるのでは?」ということを考えられるようになりました。

Aくん僕は以前の自分に比べると感情の制御ができるようになったと思います。試合中にミスをするとついイライラしてしまい、負の感情が自分に向かってしまってペースを乱すことが多かったのですが、高校生になってからは少なからずコントロールできるようになりました。

― 最後に洛星を目指す小学生にメッセージをお願いします。

Tくんバドミントン部はもちろん楽しいですが、洛星はクラブ活動だけでなく文化祭や体育祭、クリスマスタブローなどの行事が充実していて、いずれも生徒主体で企画や運営に携われます。とても自由な面がある中で生徒たちはきちんと規則を守って学校生活を送る校風もあるので、そこは他校にはない魅力だと思います。

Aくん「洛星=勉強」のイメージがあるかもしれませんが、部活の制限はなく、放課後は好きなことに打ち込めます。勉強はテスト前など集中すべき時にしっかり向き合い、メリハリをつけて取り組めば大丈夫です。文武両道の中高生活を送りたいと思っている人にとって洛星はとてもよい学校です。

顧問の視点!

北風先生
本校のバドミントン部が勝負できるのは、身体の戦いではなく“頭脳戦”です。特にダブルスはその点をより強化すればワンランク上に行けるはず。インターハイ出場も現実味を帯びてくるかもしれません。そして何より洛星には中高一貫校の利点があり、中学生からすると高校生と一緒に練習できるので上達しやすい環境があるといえます。グラブも勉強も両方頑張りたいという生徒は時間の使い方も自ずと上手になります。(北風先生)