晃華学園中学校高等学校 生徒活動の連携で初の実現!脱プラスチックを目指す文化祭
晃華学園中学校高等学校では、SDGs関連の課外活動に、多くの生徒が主体的かつ積極的に携わっています。3年前からは「生徒活動報告会」が年に数回開催され、生徒たちが学年の取り組みや個別の活動の成果を全校生徒の前で報告。先輩・後輩・同輩の活動に刺激を受け、活動を受け継ぎ、輪を広げ、新たな挑戦をする生徒が増え続けています。
そんな様々な生徒活動が2023年度は文化祭で結実。所属団体や活動内容は異なるものの、同学年である繋がりを活かし、関係各所との交渉を重ねて、脱プラスチックを目指した文化祭を実現させました。ココロコミュでは文化祭を軸に、各生徒活動やそこにある思いを取材。さらに晃華学園で積極的に課外活動の実績を重ね、将来の目標を明確にして「学校推薦型選抜」で東京大学に進学した卒業生にも話をうかがいました。晃華学園の生徒活動の幅広さをご紹介します。

STUDENTS INTERVIEW在校生インタビュー生徒活動が連携した脱プラスチックを目指す文化祭

Member Profile

Kさん [高校2年]

S.C.(*)会長。文化祭「生徒会の部屋」責任者。国際ソロプチミスト主催「キャリア・サポート」に晃華学園の代表として参加。
S.C.会長として週2回、S.C.役員12人で集まって定例会を開催。会議の中では、「ひとことBOX」(投書箱)の返答や役員の企画書を協議している。また校内ではテトラパックやベルマークの回収などを実施。文化祭「生徒会の部屋」は、受験生にとっては晃華について知る場、在校生については普段知れない学校のことをより知れる場、卒業生にとっては晃華に戻れる場となるように企画した。

*S.C.=School Councilの略で、生徒協議会を指す
Sさん [高校2年]

文化祭実行委員長。
週1回、文化祭企画会議の進行を行い、企画委員(*)長副の募集、テーマ案、記念品、本部企画、ユニフォーム、自主団体の募集を実施。文化祭で販売する団扇を既存のプラスチック製からバイオマスプラスチックであるライスレジン製に変更するために企画書を作成。文化祭顧問や文化祭実行委員の承諾を得るために尽力した。文化祭当日は本部や芝生ステージの進行を行い、Post Festival(後夜祭)の進行も担当。

*企画委員=文化祭の企画・運営を担う。文化祭実行委員のほか、展示・催物・広報・装飾・スリッパ・案内・美化・放送などの委員会がある
Mさん [高校2年]

Banana to The Futures(バナナペーパー啓発活動)責任者。生徒活動報告会の総合司会。文化祭「スリッパ委員会」委員長。
現高3が立ち上げたバナナペーパー啓発活動を引き継ぎ、自然環境への負荷軽減のため、バナナの茎の繊維から日本の和紙技術を用いて作られる「バナナペーパー」の普及活動を行っている。今年度の1学期に実施された生徒活動報告会では、総合司会を務める。また文化祭では、スリッパ委員会の委員長として、ライスレジン製の靴袋を導入し、靴袋と共にバナナペーパーを使ったメッセージカードを来校者に配布するなどの活動を行った。

Yさん [高校2年]

DAZZLE(ライスレジン啓発活動・使用済み文具回収・歯ブラシ回収)責任者。地域清掃活動や三井住友信託銀行でのSDGs展示活動にも参加。生徒活動報告会のプレゼンター。
高1から、お米由来の国産バイオマスプラスチックであるライスレジンの啓発活動を立ち上げる。現在は、ライスレジン啓発以外にも使用済み文具回収、歯ブラシ回収も行い、脱プラスチックを目指した活動を行っている。文化祭ではゴミ袋や靴袋、記念品(団扇)をライスレジン製のものへと変更するために、文化祭実行委員長や各委員会と連携して実現させた。

Kさん Sさん Mさん Yさん

各生徒活動を文化祭に活かす

― 2023年度の文化祭の活動内容を教えてください。

生徒会の部屋

Kさん晃華学園の文化祭は、S.C.が主催しています。またS.C.は文化祭当日、「生徒会の部屋」を運営しています。「生徒会の部屋」は主に受験生向けですが、在校生が学校を知って楽しむ機会として、また今年は卒業生に今の母校や変化を見てもらえる機会になるよう考えました。週2回のS.C.役員会議、夏休みを活用してのポスター作りや景品作りが主な活動内容です。当日は多くの方にご来場いただき、用意した景品がすべて無くなったこと、コロナ禍で取りやめになっていた受験生の制服試着を復活させられたことが嬉しかったです。S.C.として文化祭企画会議に参加する中で、今年の文化祭は、例年以上に企画内容についての議論が活発に行われていたと思います。

生徒が作成した啓発ポスター

Yさん私は高1からライスレジン(*)というお米由来の国産バイオマスプラスチックの啓発活動を軸にして、脱プラスチックを目指した活動に取り組んでいます。現在は、私を含めた高2の4人のメンバーで主にポスター啓発を行っていて、プラスチックの引き起こす環境問題などを校内外で伝えてきました。私は文化祭実行委員ではありませんが、文化祭で「脱プラスチック」を実現したいと考え、これまでのプラスチック製団扇をライスレジン製に変える提案をしました。話し合いの結果、スリッパ委員や美化委員も協力してくれることになり、来場者に配る靴袋や校内のごみ袋もライスレジン製に置き換えることができました。*ライスレジン=食用に適さない国内米を活用したバイオマスプラスチック樹脂

販促ポスター

Sさん私は文化祭実行委員長として、週1回、文化祭企画会議の進行を行い、各学年の文化祭実行委員、高2の企画委員長・副委員長、S.C.役員とともに、文化祭に関するいろいろな企画書を提出し、内容を決定することを繰り返してきました。今年は外部の方もいらっしゃったので、文化祭企画委員が行う本部企画を復活させたことが印象的でした。また、初めての試みとしてYさんから提案があったライスレジン製の団扇を販売しました。コロナ以降、制限が大幅に緩和された文化祭だったので、来場者数の予測がつかず、記念品や団扇の発注数にはかなり悩みました。

Mさん私はスリッパ委員として来場者を生徒玄関でお迎えし、スリッパと一緒にライスレジン製の靴袋とバナナペーパーで手作りしたメッセージカードをお渡ししました。スリッパ委員は晃華学園の文化祭では伝統となっていて、お客様を最初におもてなしする大切な仕事です。私はバナナペーパー啓発活動の責任者でもあるので、靴袋に添えるメッセージカードにバナナペーパーを使用することができたことはうれしかったです。*バナナペーパー=ザンビア産のバナナの茎の川への廃棄による水質汚濁問題、児童労働問題を解決するために、バナナの茎の繊維に古紙やFSC森林認証パルプを加えて製造された紙。日本の和紙を加えて製造するため、日本の伝統工業の発達にも貢献するなど、SDGsのすべての項目に取り組めるエコペーパー

バナナペーパーで手作りしたメッセージカードと啓発ポスター

脱プラスチックを目指し
各活動を連携して文化祭実施

― 今年の文化祭は「脱プラスチック」を目指して各生徒活動が連携したそうですが、具体的な内容、そこで感じたことを教えてください。

Sさん団扇とクリアファイルの販売は、毎年文化祭実行委員会が取り扱うので、Yさんから提案があったライスレジン製の団扇企画は、私が文化祭実行委員として企画書を会議に提出しました。ただ、毎年100円で販売していた団扇が、ライスレジン製になると原価が1本100円を超え、最初は私も副委員長も賛成できない状況でした。販売価格を上げることも考えましたが、それでは購入者が減るという話になり、「無理ではないか」と話し合いを続けました。最終的には原価を交渉し1本100円で販売が可能になって、文化祭では2日目の午前中までに用意した1000枚すべてを売り切ることができました。
今年の文化祭のテーマ「KOKA FACTORY~ようこそ!おもちゃとお菓子の工場へ~」は、全校生徒にテーマ案を募集し、最後は企画会議で投票して決定しました。意識したわけではありませんが、今年の文化祭はタイプの違う人が集まって、お互い助け合いながら連携できたと思います。

団扇は裏に先輩・後輩・同輩からのメッセージを記入できるようにデザインされている

Yさんこれまでさまざまな環境問題に取り組んできましたが、校内でのポスター啓発だけではやりがいを感じられなくなっていた時期で、次の目標として文化祭での「脱プラスチック」を考えました。提案したライスレジン製の団扇の販売価格がネックになって、「これだと売れないのではないか」と先生からも厳しい指摘を受け、同級生からも心配する声がありました。それでも私の中では「脱プラスチック」の社会的な注目度の高さと、SDGsへの関心が高い晃華学園の文化祭であれば皆が買ってくれるという自信があったのです。Sさんが間に入って調整してくれたおかげで販売が可能になり、当日売り切れた時は「頑張ってきて良かった」と思いました。校内でほぼ全員がライスレジンのことを知っている状況まで持っていけた手応えを感じています。

Mさんバナナペーパーの啓発活動をし、環境問題に関心があったので、「脱プラスチック」という提言には賛成しました。靴袋のライスレジン製への変更は価格的に問題がなく、すぐに許可が出て準備はスムーズに進みました。当日、お客様に靴袋を渡す際にライスレジンについて説明するととても反応が良く、多くの方にライスレジンやその効果を認知していただけたと嬉しく思っています。
今年初めて企画会議に参加したのですが、実行委員の人たちはどのような提案でも却下せずにまずは受け入れてくれて、最初から「これはダメだ、無理だ」と絶対に言いません。その後の調整は大変だったと思いますが、参加する側は提案しやすく意欲もわきました。実行委員に限らず、晃華には否定をしないで、まずは人の意見をしっかり聞いてくれる人が多いように思います。

行動できる晃華学園の環境が育む
活発な生徒活動

― 各活動に取り組むきっかけや活動を通しての成長は?

KさんS.C.の役員は、中2からで4年目になります。先輩方と一緒にS.C.の仕事をしてきた中で、「会長は、各役職のメンバーを引っ張るというよりも、後ろから背中を押してあげられる縁の下の力持ちのイメージ」と言われた先輩がいました。その考え方に憧れて、私もそんなふうになりたいと思ったのが会長になったきっかけでした。
高1までは先輩の指示に従って仕事をしていましたが、高2で会長の立場になると、自分で「こういうことをしたい」「こういうのもできるかな」と考える機会が増えました。そのぶん自分が動かないと何も始まらないので行動力が身に付きました。

S.C.総会の様子(左)、所信表明演説(右)
Post Festival(後夜祭)

Sさん私は中2と高1でクラスの文化祭実行委員を担当しました。中2はコロナで文化祭が中止になり経験できたのは高1だけですが、文化祭実行委員長の先輩が部活の先輩で、仕事の内容について直接教えてもらうことができました。 私は積極的に人前に立つタイプではありませんが、実行委員長として人前で話し、意見をまとめるといった経験を通して成長できたと思います。文化祭の終了後、たくさんの先生や友達からも声をかけていただき、高2の同級生から「お疲れさま」と言ってもらえたことが何よりも嬉しかったです。

Mさんバナナペーパーの啓発活動への参加は中3からです。元々授業でSDGsに触れる機会が多く、先輩が行っていた活動に軽い気持ちで参加しました。高1で先輩と一緒に行った暁星小学校(姉妹校)での啓発授業がとても楽しく、友達4人で活動を引き継ぐことを決めました。こうした活動を続けてきたことで、環境問題や社会問題にさらに興味を持つようになっています。
スリッパ委員は中1で経験していて、来場者のいる今年も「もう一度やりたい」と思いました。スリッパ委員はお客様をお迎えする存在であり、お貸しするスリッパもスリッパ委員専用の伝統的なものです。念願の「はっぴ」が着たくてなったスリッパ委員長ですが、上に立って皆を引っ張ることの大変さを知るとともに、「やりたい」と思ったら行動する力が付いたと思います。

生徒活動報告会
文化祭企画会議メンバーが着用する「はっぴ」
背中にはメッセージが書き込まれる

Yさんきっかけは中3の公民の授業で空き家対策について発表したことです。SDGsの活動をやりたいと思いましたが、何から始めれば良いかがわからなかったので、最初は新規メンバー募集をしていた三井住友信託銀行コンサルプラザ調布とのSDGs啓発活動に参加しました。その後、自分でも誰もやってない活動を初めてみたいと思って探したのがライスレジンです。高1から同級生を誘ってライスレジンの啓発活動に取り組み始めました。私は「脱プラスチック」の実現をめざしているため、プラスチック製の使用済文房具をリサイクルする文具回収や先輩から引き継いだ歯ブラシ回収も行っています。今回の文化祭では、他の団体とも連携することができ、さらにやりがいを感じました。

脱プラスチック啓発運動を実施

積極的な生徒活動での変化・成長

― こうした生徒活動を通して自身が変化したこと、成長したことはありますか。

KさんS.C.のメンバーにもSDGsの活動に参加している人が何人かいます。私の周りには、自分で行動できる人が多く、その頑張っている姿を見て「私も何かできないか」と思っていました。そこで初めて自分から世界的なボランティア団体「国際ソロプチミスト」が主催する全国の女子中高生を集めて女性のキャリアを考えるイベント「キャリア・サポート」に参加しました。行動が遅い私もやっと一歩を踏み出せ、いろいろな価値観の人、考え方の人がいることに気づけたことは自分の中で大きく、自分を行動させてくれた周りに感謝しています。

Sさん私は文化祭実行委員長として、最初は先輩方が守って生きた伝統を継承し、文化祭を無事に成功させることだけを考えていました。ですから、団扇をライスレジン製に変更することも自分だけでは思いつかなかったし、進めながら「怖い」と思ったこともあったほどです。でも、提案してくれた仲間がいたからこそ行動できました。周りの影響によって、自分も行動できる良さが晃華学園にはあると思います。

Mさん「こういうことをしたい」と思った時に、「具体的に何をすればいいのか分からない」「どこから始めたらいいのか分からない」となりがちですが、形にするヒントやアドバイスをくださる先生が晃華学園にはたくさんいます。応援してくれる先生と、一緒にやってみようと言ってくれる仲間がいる環境があるからこそ、失敗を恐れずにやりたいと思ったことがやれるんだと思います。だから私も行動できました。

Yさん失敗が怖くて挑戦できない人も多いと思いますが、晃華学園は生徒がやりたいことを形にするために周りが協力してくれる環境が整っているうえ、失敗してもまた次に生かせるようなフィードバックをもらえます。文化祭では形にできなかった企画もありましたが、改善点はどこなのかを学んで成長できたし、ライスレジンについても多くの人に知ってもらえたうえ、自分もより詳しくなりました。文化祭という学校全体で取り組む行事に自分も関われたことも、自身の成長につながったと思っています。

玉岡柚子香さん

GRADUATE INTERVIEW卒業生インタビュー晃華学園での6年間の生徒活動が今の自分を作った

玉岡柚子香さんProfile
中学1年で模擬国連の練習大会に参加。以来、多数の大会に参加を続け、高校2年で全日本高校模擬国連大会に出場。また、模擬国連を通じて獲得した多角的な視点から考え、多様な主張を聞き、解決策を導き出す思考法で現実的な課題解決にも取り組む。
中学2年では、社会の授業で紹介された汚水浄化装置「ハンディポッド」を日本で初めて作成し、啓発活動を行う。高校入学後は理科的な視点で実験を重ね、その成果を外部大会で発表。「SCIENCE CASTLE 2020 ASEAN 大会」、「マリンチャレンジプログラム 2021」(関東大会)出場を果たす。中学3年では、受動喫煙問題を解決するために喫煙者と非喫煙者を結びつけるワークショップを開催。これらを通じて得た問題意識、問題解決方法を元に、「カンボジアの水質改善案」を作成し、その実績が認められ、東京大学の学校推薦型選抜で合格を勝ち取った。

晃華学園での生徒活動のきっかけ自分も何か活動ができないか?衝撃を受けた模擬国連

私が様々な課外活動をしていくきっかけは、中学1年生の冬に出場した模擬国連の練習大会でした。参加していたのは大半が高校生で、流暢に英語を使い、能動的に環境問題や社会問題に興味を持っていました。自分との差に衝撃を受け、そこから自分自身も何か行動ができないかと考えるようになりました。中学2年から社会の授業で紹介されたハンディポッド(*)の活動を同級生40人と共に始めました。高校1年からはさらに実験をしたいと思った4人で活動を継続し、高校3年の時に後輩にも引き継ぎました。中高6年間で行ったこの活動が、東京大学の学校推薦型選抜で軸となった活動になります。 *ハンディポッド=微生物や植物など、自然の力のみで汚水を浄化処理できる装置。カンボジアのトンレサップ湖上の住民が、湖から生活用水を得て同じ湖に排水しているために起きる健康被害を抑制する

晃華学園での生徒活動内容中高で没頭したハンディポッドの研究全ての立場をつなぐ「架け橋」になりたい!

高校1年からの実験では、プラスチック製のハンディポッドが海洋プラスチック問題につながるのではないかと考え、別素材のハンディポッドを作れないか検討しました。素材を選ぶ時に重視したのが、現地での価格や手に入れやすさ、現地の人が処理できるかどうかなど、「現地の視点」を含めた多角的な視点です。このように考えたのは、中学1年から参加していた模擬国連で、一つの問題を解決するためには多角的な視点からアプローチする必要があると考えるようになったからです。途上国が先進国を支援する時にも、「現地の視点」を踏まえずに技術が開発され、結果としてその技術が形骸化しているのではと疑問を持つようになりました。

研究を進める中で印象的だったのが高校1年で出場した「SCIENCE CASTLE2020 ASEAN大会」です。日本の高校生以外にもマレーシア、シンガポール、インドから同様の研究をしている学生たちがプレゼンをしましたが、今まで自分が国内大会で目にしてきた研究内容とは一味違いました。内容も非常に高度かつ専門的で、「こういうふうに本格的に研究ができるんだ」と知り、研究を進める新たな視点を得ることができました。将来、現地の人と現地や日本の企業、研究している専門家、両国の政府、そういった様々な人をつなぐ「架け橋」のような存在に自分がなりたいと考え、そのためのプロジェクトを計画し、学校推薦型選抜で自分の将来やりたいこととして伝えました。どんな活動をやるとしても、そこに関わるすべての人の利益につながるようにすること、全ての人が満足できるものにするという視点を中高6年間で得ました。

東京大学在学中の現在の活動晃華学園で過ごせたからこそ今の自分がいる

今は、自分で考えたプロジェクトを実現する方法を知りたいので、日々いろんなところに行っています。夏にインターンでお世話になった会社は、スタートアップや企業を成長させるためにつなぐ役割をしていて、将来プロジェクトを起こすときにどんなところに課題があるのか、どういう過程を経ればいいのかを考えるヒントになりました。
模擬国連の活動も大学で続けていて、2024年3月に模擬国連の全米大会に日本代表団としてニューヨークへ行くことになりました。自分がやりたいことに直結するような経験になると思うので、いろいろな学びを得て今後につなげたいと考えています。
私は晃華学園に入学していなかったら模擬国連にも、ハンディポッドにも出会わなかったでしょうから今の自分はいません。晃華学園は、自分が少しでも興味を感じることがあれば先生が関連した活動を教えてくれ、自分でこういうことがやりたいと企画書を持っていけばサポートしてくれる学校です。一番良かったのは先生が介入しすぎないこと。課外活動は自分のやる気の波に合わせられるかが継続の秘訣だと思いますが、「今は勉強がやりたい」「もうちょっと遊びたい」という気分になっても自分たち主導なので、自分のペースに合わせて活動できました。また生徒活動を自主的にしている人が多いので、それぞれの活動を否定されることがありません。生徒活動報告会での先輩・後輩・同輩が様々な発表をしているのも、刺激になりました。他校の知人に聞くと、たった一人で活動して、仲間を作るのが大変という悩みもよく聞きましたが、晃華学園では声を掛ければすぐに誰かが手を挙げてくれました。何かを始めようと思った時に挑戦しやすい環境があったことが、積極的に活動できた理由です。

メッセージ興味があればとりあえず行動してみるのが大切

中高生は、自分にできるかわからない、続けられるかわからないと不安になると思いますが、とりあえず行動してみるのが大切だと思います。行動してみれば「次こうしてみよう」と考え、うまくいかなくても自分にとっての成長につながります。やってみることで自分の道ではなかったと気づくきっかけにもなり、面白ければそれが自分の将来につながるかもしれません。少しでも興味があるなら行動してみることをおすすめします。