国学院大学久我山中学高等学校

“多様性”を尊重!イベント、展示、アトラクションまで充実の久我山祭

イベントレポート
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国学院大学久我山中学高等学校 “多様性”を尊重!イベント、展示、アトラクションまで充実の久我山祭
気持ちよい秋晴れとなった10月28日(土)・29日(日)、国学院大学久我山中学高等学校では「第79回 久我山祭」が開催されました。両日とも、午前と午後の2部制で実施。感染症拡大防止の観点から、在校生家族と受験生家族のみ(事前予約定員制)が来校しました。
男女別学の同校ですが、「久我山祭」は中高男女の共通行事として行われます。2023年のテーマは、“world みんなちがって、みんないい”。個人やクラスの世界観の尊重、人と人との繋がりを大切にするという想いが込められています。実行委員を中心に、各クラスや部活動では数か月前から一生懸命に準備を進めてきたというだけあり、校内で実施された催しや展示物はどれも素晴らしいものばかり。「久我山祭」恒例の目玉イベントも大盛況でした。その様子をご紹介します!

Festival Report①恒例イベント「It’s show time」&部活動公演

体育館や高校音楽室で行われたのが、楽しいステージイベントの数々です。例えば、「久我山祭」恒例となっている「It’s show time」。出場者は弾き語りや漫才、流行りのK-POPダンスやヒップホップ調の歌などで会場をわかせていました。
そのほか、クイズ大会「久さま」では、なぞなぞから3択早押しまでさまざまなスタイルで実施。2チーム対抗戦で行われ、参加者たちは真剣にクイズに挑んでいました。

各部活動の公演では、演劇部、音楽部、吹奏楽部、女声合唱部、ダンス部、筝曲部がそれぞれ圧巻のステージを披露。どの公演も一生懸命かつ堂々とした生徒たちの姿に多くの来場者が惹きつけられていました。

Festival Report②手づくりジェットコースター!「遊園地製作プロジェクト」

「遊園地製作プロジェクト」は、2021年の「久我山祭」からスタートした企画。今年の遊具はジェットコースターで、中1~高2までの有志メンバー約50名が設計から製作まですべて行いました。2か月かけて、約30mの木製レール、その上を滑る木製トロッコをつくり上げたそうです。製作の際は構造面において専門家からのアドバイスを受けることで、安全性にも配慮しています。

「久我山祭」当日は、この手づくりジェットコースター目当てに行列ができるほどの人気ぶり。特に受験生や在校生の弟妹などの子どもたちから大好評で、歓声が中学グラウンドに響きわたっていました。

「遊園地製作プロジェクト」メンバーの声

来場者の楽しむ様子を見てやりがいを感じたプロジェクトリーダー・MNさん(高2)
プロジェクトを通して、メンバー同士の絆が徐々に深まっていくのを見て、本当に良いプロジェクトだと思いました。小さい子に乗ってもらって「楽しい」という言葉を聞くたびにやりがいを感じました。昨年度に製作した回転シーソーが楽しくて今年も来てくださったという来場者の方もおり、認知度が上がっていることが嬉しかったです。製作期間中は、構造面でうまくいかず、当初の設計図を急遽変更するという苦労もありましたが、メンバー、来場者誰一人としてけがをすることなく安全に終えられて良かったと思います。
ひとつの目標に向かって努力し、見事に実現できたプロジェクト副リーダー・FTくん(高2)
アトラクション完成という明確な目標に向かって努力をし、それがカタチとなって実現できたことにやりがい、達成感を感じました。事前予約定員制によって来場者数が大きく減ってしまうのでは、と心配していましたが、当日はたくさんの方たちに乗って楽しんでいただき、私たちの努力が報われたと思いました。
不測の事態から多くのことを学べたプロジェクト副リーダー・EOくん(高2)
製作は思い通りにはいかず、何回も試行錯誤を重ねました。また当日の不測の事態においての対応は学ぶことが多かったです。完璧を目指しつつも、予算や時間との勝負のため、出来得る最善策を見つけることが難しかったです。2日間遊園地を運営して、多くのお客様に乗っていただき、本当に楽しむことができるのかという不安を消し飛ばすような「面白い」の言葉や歓声を聞くことができて良かったです。来校者の入場規制はありましたが、その中でも盛り上がることができ、とても楽しい久我山祭でした。

Festival Report③創意工夫にあふれた催し&見ごたえのある展示

校舎内の各教室で行われていたのが、部活動やクラスごと(中1~高1)の催し物や展示です。
催しでは、射的や輪投げ、カードゲーム、お化け屋敷、スタンプラリー、授業体験、部活動体験などが実施されていました。製作物や装飾はどれも創意工夫され、楽しい気分を盛り上げてくれるものばかり。生徒たちからの「遊んでみませんか?」「ぜひ寄っていってください!」という明るい声かけがあちらこちらから聞こえ、来場者の楽しむ姿も多く見られました。

各展示物は、日々の学習の成果を感じさせるものや、部活動ならではの専門性を感じさせる興味深い内容が目白押し。受験生にとっては、「この学校ではこんなことを学べるんだ」、「部活ではこういうことをするのか」と、学校生活を想像する材料となったことでしょう。

そのほか校舎前の広場では、高2の12クラスがユニークな出店を実施。なかには、担任の先生の名前を大きく書いた看板や先生をモチーフにしたグッズ販売なども。先生と生徒との距離の近さを感じさせる、微笑ましい出店でした。

2日間にわたって、多くの笑顔があふれた『久我山祭』。全体を通して、自分たちが楽しみながらも、来場者や受験生にはより楽しんでほしい、という生徒たちの熱い想いが伝わる文化祭でした。

Students Voice

文化祭の一番の良さは、一緒に頑張れる仲間がいることデザイン部門・YSくん(高2)
主に、校内の装飾を担当しました。多数の部門員をまとめることは大変でしたが、できるだけ多くの人と話して仲良くなるため、積極的にコミュニケーションを取ったり、参加率の低い人も部門の仕事に参加しやすいようにしたりして頑張りました。デザインは表現の場でもあり、一人一人の個性を最大限出してほしいと考えたため、装飾物のデザインを決める際には極力口をはさまず、技術のことや予算等のちょっとした内容でしか介入はしないようにしました。結果として、私が思いもよらなかった作品が学校中にあふれ、自分自身も新しい世界観を知ることができました。
当日は、デザインを褒めていただいたり、じっくり見て下さったりしたお客さんや生徒がいて、辛かった日々が報われた気がしました。文化祭の一番の良さは、一緒に頑張れる仲間がいることだと思います。同じ辛さを経験した仲間だからこそ分かる思いや強い絆を感じた『久我山祭』でした。
リーダーという存在の大きさを感じることができた広報部門長・HIさん(高2)
私は、SNS(インスタやHP)の運営、パンフレットの作成、当日の受付、イベント放送を担当しました。なかでも大切にしたのは、SNSや全校放送で「world」に込めた実行委員の思いや熱意を全校に周知することです。受付時や帰りに、来場者の方々から「楽しかったです!」と言われたときには、大きなやりがいを感じました。活動を通し、自分の足りないところを補ってくれるリーダーという役割の大きさも感じることもできました。
すべての団体の個性や魅力が際立つように密な連携を心がけた展示部門長・RAさん(高1)
学年展示、学科展示、部活展示などのマネジメント、各団体の展示のテーマを決めることなどを担当しました。すべての団体の個性や魅力が際立つように、綿密に学年やクラス、生徒や先生と連絡をとるようにしました。
当日に近づくにつれて、それぞれの団体の作品が形になってきていると感じたときにやりがいを感じました。人数制限があったり、生徒が調理したものを販売することが許されなかったり、思うようにいかない点も多々ありましたが、来てくださった人たちが笑顔で展示を見たり、体験したりするのを見て、嬉しくて泣きたくなりました。いつか振り返ったときにおもわず笑顔になるような、そんな皆の思い出になっていたらとても幸せです。
青春をかけて全力で臨んだことで味わえた今までにない達成感イベント部門長・KHさん(高2)
イベントの企画の立ち上げ、スケジュール管理、当日の運営を担当しました。出演者の自己表現をなるべく最大限に魅せられるよう、音響や照明など、外部の業者さんとも連携。当日訪れた来校者を含め生徒のみんなが笑顔で「楽しかった!」と言っているところを見て、苦労したタイムスケジュール調整なども頑張って良かったと思えました。
昨年度の実行委員の先輩方の大きな背中を追いかけて、夢中で駆け抜けてきました。時には挫折し、自分の不甲斐なさに打ちひしがれることもありましたが、勇気づけてくれる同輩、力いっぱい助けてくれる後輩、いつも見守ってくれる先輩のおかげで、ここまでやってこられたと思います。男女や学年を問わず、同じ目標に向かって一緒に歩いてきた黒法被の仲間たちがとても誇らしいです。青春をかけて全力で臨んできて、今までにないくらい達成感を味わえましたし、本当に大変で全部投げ出したくなるときもあったけど、私はこのメンバーの、この文化祭で、イベント部門長が出来てとても幸せです。少しでもこの思いを、イベントを通して皆と分かち合えていることを願います。
支えてくれた有志委員に感謝したい総務部門・RTくん(高2)
今年の文化祭も例年と同様に、新学期が始まってしばらくしてから準備を進めてきました。テーマ「world」は地理的な意味ではなく、世界観を意味するため、展示内容や装飾を考える際は“地理的な展示や装飾をするクラスが出ないようこだわりました。伝達不足や昨年からの変更点など課題は多く、僕自身の未熟さもあり困難の連続でした。有志委員に支えてもらわなければ、僕は部門長としても役目をまっとう出来ませんでした。彼らには感謝の気持ちでいっぱいです。今年度の久我山祭にご来場いただいた皆さまが、「来て良かった!」と思ってくださったのならば文実冥利に尽きます。
テーマの世界観を活かすことを意識 笑顔にあふれた久我山祭副実行委員長・RHさん(高2)
久我山祭全体が円滑に行えるよう実行委員長をサポートすることが私の担当内容でした。開催に向けて意識したのは、クラスの世界観、実行委員の世界観など各々のテーマの世界観をしっかり表現することです。自分が出した指示やお願いが久我山祭を動かしていると感じたとき、当日片付けがスムーズに終えられた時にはやりがいを感じました。
私は中2の久我山祭から実行委員をしていましたが、今回初めて人に指示を出す立場として参加しました。成功するのかどうか不安でしたが、2日間たくさんの笑顔にあふれていた久我山祭となり、大成功を収めたと思います。
感染症が蔓延していく中で、久我山祭を開催させて下さった先生方、そして準備・運営に携わってくださったすべての方々に心から感謝します。
感謝と笑顔を忘れずに、自分も最大限に楽しむことができた久我山祭実行委員長・YKさん(高2)
世界観の尊重、一人一人が自分らしさを表現できるような『久我山祭』を創り上げることをこだわりました。そのため部門ごとでもその部門の持ち味を出すための垂れ幕を作成しました。『久我山祭』では、たくさんの方が“楽しかった”と言っているのが何よりも嬉しく、多くの方々の笑顔を見ているだけでとても幸せでした。感謝と笑顔を忘れずに、自分も最大限に楽しむことができました。
私は昨年副実行委員長で、中3の頃から実行委員をやっていたので、3年間ずっと『久我山祭』のことを考え続けていた気がします。今、終わってしまって少し悲しい気持ちもありますが、今後、後輩たちが作り上げる『久我山祭』がどのようなものになるか、とても楽しみです!本当に国学院久我山が大好きです。先生も、事務の方々も、仲間も、全員に感謝の気持ちがあるとともに大好きです!