同志社女子中学校・高等学校

同女生だから作れる、 同女生だから楽しめる文化祭

発見!私学力
同志社女子イベント文化祭生徒インタビューレポート同女行事中学受験私立中学京都関西女子校

同志社女子中学校・高等学校の2021年度の文化祭・体育祭は、今年もコロナ禍での規制はあるなか、生徒たちがさまざまな工夫とアイデアを凝らして、今年ならではの楽しみ方を追求した形で開催されました。10月1日からスタートした文化週間で行われた文化祭1日目、体育祭、そして11月に実施された文化祭2日目。ココロコミュでは、クラブ動画やクラス動画、文化祭企画委員による企画動画を栄光館と各教室で楽しんだ2日目の文化祭を取材。企画委員のメンバーによるコメントからは、例年とは違っても同女生らしい文化祭を作り上げた理由が伝わってきます。
同志社女子中学校・高等学校 2021年度文化祭 DATA
スタッフ人数
生徒会:16名(高校生徒会9名、中学生徒会7名)
文化祭企画委員:72名(各クラス4名、高校18クラス分)
パートリーダー9名(OF/MF/総務/支援/催展/合唱/模擬/デコレーション/広報)
発表
クラブ数:舞台/4クラブ、動画/5クラブ、展示8クラブ
クラス数:クラス動画として高校18クラス
文化祭企画委員制作動画本数:全体4本(企画10本)を4月より枠決め、6月より動画・具体案を準備して制作
巨大絵画:6学年の各クラス48枚(10×10cm)×36クラスで360cm×480cmの絵画を制作
文化祭テーマ「Girls' Youth」
Message 新しい視点から同女を見つめ直し、今までとは違う、今しかできない、今しか楽しめない青春を同女生全員ですごしたい、という想いでテーマを決定しました。小学生のときに思い描いた青春通りにはいかないかもしれない、制限が多いかもしれない文化祭でも、みんなが楽しい!と思う気持ちを忘れたくありませんでした。
同志社女子中学校・高等学校 2021年度文化祭 ココロコミュ REPORT

本日の文化祭はOpening Festival、Main Festival、Final Festivalの3構成。Opening Festivalは中学2年生が栄光館、他の学年は各教室で動画を楽しむ。体操クラブ、フレンドリーコーラスクラブのほか、様々なクラブが動画で発表を行った。

実験をテンポ良く編集して見せ、成功時には会場から思わず拍手が起こった化学クラブの実験動画。

管弦楽クラブの演奏動画。生演奏が聴ける日が楽しみ。

写真クラブは映像での作品紹介と共に、希望館の職員室前にも作品を展示。幅広いテーマと、強烈なインパクトを残す写真の多さが印象的。様々なコンテストでの受賞作品が並んだ。

休憩時間には、希望館のアトリウムに設置されたメッセージボードに生徒たちが書き込みを。「〇〇先生の動画の表情が良かった」、「動画編集がうまかった」、「来年はみんなで集まりたい」、「同女しか勝たん!大好き!」、「巨大絵画が思ったよりすごかった」など、素直なメッセージがたくさん集まった。

校内のデコレーションは記念写真の撮影スポットに。元気な同女生たちがカメラを手に集合していた。

文化祭企画委員による企画動画では、最寄り駅「出町柳駅」と「今出川駅」から学校までの時間を、実際に歩いて検証。結果は「思っていたほど差はなかった」という結果に。

大いに盛り上がったテレビのバラエティ番組をモチーフにした企画動画。生徒たちの豊富なアイデアと撮影・編集技術の高さによって、動画を観るという「静」の文化祭が、生徒の笑い声にあふれた思い出深い時間に。テンポ良く飽きさせない構成と先生方の協力も印象的だった。

休憩時間に集まって、確認、号令をかけあうパートリーダーたち。彼女たちの頑張りが同女文化祭の可能性を広げ、充実させた。

「高校生クラス動画」は、クラスの個性を発揮するだけでなく、何テイクも成功するまで頑張ったチャレンジ動画、学校生活を面白おかしく再現した動画など、文化祭を楽しもう、楽しませよう精神にあふれた作品ばかり。みんなが青春していた。

フィナーレを飾ったのは全校生徒で作り上げた巨大絵画の発表。各クラスが10×10cm の48枚を作成し、6学年36クラス分を合体させ、360cm×480cmの巨大絵画に。準備には5ヶ月をかけた。

生徒会、文化祭企画委員のパートリーダーによる挨拶で終幕。最後まで同女生らしく、同女生にしかできない文化祭を見せてくれた。

同志社女子中学校・高等学校 2021年度文化祭 Doshisha Girls’ IMPRESSION
文化祭企画委員になった理由

先輩に憧れた大好きな同女文化祭だからこそ作りたい!

今までの先輩の文化祭を見て文化祭に憧れ、今年の文化祭は私が作りたいと思いました!(K.Y.さん)
この学校の文化祭が好きだったから、文化委員長を務めました!(K.Mさん)
昨年も副会長(執行側)として学園祭に参加し、自ら提案した企画が実現して、生徒たちで学園祭を創りあげた達成感を感じられたので、今年は高校生徒会・会長として参加しました。(R.I.さん)
高校3年生として、最後の文化祭で何か役にたてることをしたかったからです。(C.T.さん)
コロナ禍で制限された文化祭しか知らない後輩たちに、同女の伝統的な文化祭を少しでも伝えたいと思いました。また、高3生にも最後の文化祭を楽しいものにしてほしかったので委員になりました。(S.Y.さん)
文化祭企画委員として目指したこと、
大切にしたこと

一度しかない今年の文化祭
“観て”思い出に残る楽しいものに

文化祭当日だけでなく、いつか大人になった時にも、この文化祭の思い出を振り返って笑顔になってもらえる、ひとり一人の思い出に残る楽しい文化祭をつくることを考えました。(K.Mさん)
コロナの影響で、参加型の企画ができず、受け身的な文化祭になってしまうため、 “観る” 動画の中にも一緒に考えるクイズ的な要素を入れ、飽きさせない構成を意識しました。皆で同じ空間で“観る”ことに意味があり、楽しさがある文化祭を目指しました。(H.T.さん)
たった一度しかない今年の文化祭を全学年が楽しんでもらえるものにしたいと、常に6学年すべての学年の人の気持ちになって案を考えました。(K.Y.さん)
「みんなで何かを作り上げる」ことを重視して、巨大絵画の制作、高校生はクラス動画も企画し、青春らしさを取り戻すことを意識しました。(A.O.さん)
中止になった合唱コンクールを残念がってくれる声が多く、他でみんなの笑顔がたくさん見たいと思いながら、準備を進めました。(Y.K.さん)
文化祭の準備段階で苦労したこと

前例のない文化祭でも、
より良いものにしたいから

全員に良いものを創りたいという強い思いがあり、またそれぞれに個性があって考え方にも沢山の違いがあったため、折衷案を導き出すことが一番困難でした。しかし、そのたびに話し合い、お互いを思いやりながら気持ちをぶつけ合い、良いものをつくることができました。(R.I.さん)
巨大絵画製作のために、ピクセル化して、マス目で絵を分け、約1600人分の小さな紙にすることが大変でした。(C.S.さん)
どっきり動画の撮影です。打ち合わせの上での撮影でしたが、予想していた反応と違ったり、うまくいかなかったりしたこともありました。動画制作を担当したパートリーダーがおもしろく編集してくれて良かったと思います。(Y.K.さん)
準備段階では、案を形にすることに苦労しました。今回の文化祭は前例がないものだったので、みんなが気持ちよく過ごせる穴のないルールを考えることにも時間をかけました。十分なリハーサルができなかったため、生徒の皆さんへの指示にも手こずりましたが、言葉だけでなく動きをつけるとより多くの人に伝わることを実感しました。(K.Y.さん)
動画制作時に工夫したこと、
意識したこと

徹底的にこだわった
ハイクオリティとわかりやすさ

動画は、企画段階でバラエティ番組をモチーフにしようと決まり、よりクオリティを高く本物の番組のようにしたいと思い、編集しました。特に番組ロゴや画面構成、テロップやBGMを、実際の番組らしくすることにこだわりました。動画の音声を何度も聞いてタイミング良く効果音やテロップを入れるのが大変な作業でした。一度しか流されない動画のため、ひと目見て何を言っているのかをわかりやすくするため、テロップの色や形を変える部分を作ったり、イラスト画像を追加したり、早いテンポの動画でもしっかり楽しんでもらえるように、何度も修正・改良を重ねて完成させました。(H.T.さん)
みんなが理解できる内容になっているかを考えました。また、「青春ストーリー<胸キュン>」では迫力が出るようにカメラワークにこだわりました。(C.S.さん)
動画制作は権利をしっかり守ったうえで、個々の動画の良さが伝わることを重視。自己完結していないか客観的にチェックすることも心がけました。(K.Y.さん)
2021年度文化祭における
喜び・達成感

多くの人に楽しんでもらえた
感動を一生忘れない!

文化祭を終えて、クラスの友達や後輩に「良かった」、「楽しかった」と言ってもらえたことです。願いや思いをこめて作った文化祭が、他の人の心に少しでも残ったという事実が嬉しいです。自分が担当したことに些細なことでも興味を持ってもらえたことに感動しかありません。(K.Y.さん)
計31名の運営陣で創りあげた文化祭のなかで、様々な考え方に出会い、その度に新たな発見ができたことは貴重な経験でした。全校生徒の31人の1人になれたことを誇りに思います。また、約半年をかけて創りあげた“作品”を、無事最後まで楽しんでもらえて嬉しかったです。(R.I.さん)
準備中は不安しかありませんでしたが、終わった時、友達や後輩から「楽しかった」「私もパートリーダーをしてみたくなりました」の声が聞けただけで、このことは一生忘れないと思いました。(S.Y.さん)
同女生の笑顔が見られたことです。栄光館のチャペルに響くみんなの笑い声で不安が解消され、パートリーダーたちの努力が報われて安心しました。2021年度の文化祭を作り上げられた喜びと達成感を味わえました。(Y.K.さん)
動画発表のときに、生で自分の作った動画の反応が見られてとても嬉しかったです。作っているときには予想していなかった箇所で笑い声が起きたり、こだわった見どころ部分で盛り上がる様子を見ることができたりして、達成感で胸がいっぱいになりました。周りからも「良かったよ」と声をかけてもらえ、「やってきて良かった」「無駄ではなかった」と実感できました。(H.T.さん)
2021年度の文化祭を
同女生が作ることができた理由

どんな状況でもあきらめない、
全力で楽しむのが同女生

同女生に、従来とは異なる状況下でも精一杯楽しもうとする力があったからです。(K.Mさん)
臨機応変に多くのアイデアを出す同女生の発想力と、先生方との距離が近く、相談できたことが成功理由です。(Y.K.さん)
全員が全力で楽しむ努力をして、全員で楽しんだからだと思います。企画の中で全力で楽しさを追求してくれて、当日も楽しむ空気を作ってくれました。全員が感謝を忘れず、同女にかかわる人全員で同じ空気感を共有したから、「最高の文化祭」になりました。(K.Y.さん)
陰で支えてくださった教職員の方々のおかげです。いつも、じっと見守ってくださっていましたが、困難に出会い悩んでいると必ず手を差し伸べ、助けてくださいました。(R.I.さん)
一度不可能だと言われても、改善を重ねて案を出し続ける。あきらめなかったことが、文化祭の成功につながったと思う。(S.Y.さん)
互いが協力し合って支え合いながら作り上げたから。(W.I.さん)
文化祭企画委員から
後輩・受験生へのメッセージ

同女に来て同女の本来の
文化祭を体験してほしい

今年の文化祭が良いもので終われたように、同女生はハンデをものともせず、一番良い形で更新する力があります。「一番良い」を体験するだけでなく一緒に作りあげていける文化祭、学校生活はなかなかありません。一度しかない瞬間を誰よりも一番楽しんでください!6学年同じように参加できる良さを、最大限に活かしてほしいです。(K.Y.さん)
同女は本当に個性あふれる学校です。また、その個性を互いに認め合い、尊重し合う学校でもあります。それらを生徒が主体的に発揮できる同女の文化祭が私は大好きです。この良さをこれからもずっと受け継いでほしいです。(R.I.さん)
学校行事が制限される中でも、「同女で青春を思い切り楽しみたい」という生徒ひとり一人の気持ちが今年の文化祭を作りあげたのだと思います。同女生は逆境にも負けず、楽しむ心を持っています。この学校の賑やかな雰囲気の所以は、この志の高さにあるのでしょう。今年の文化祭に来ることができなかった受験生もぜひこの学校へ来て、同女の陽気で魅力的な空気管を肌で感じ取ってみてください。(K.Mさん)
企画を1から立ち上げ、当日の運営までほとんどすべてを生徒中心で行う同女の文化祭・体育祭は、同女生の良さが詰まったイベントです。ぜひ、さらにパワーアップをはかってください。また、受験生の方は同女生になってぜひ参加してください。(S.N.さん)
同女の一番の良いところはひとり一人のアイデンティティを否定されることなく、のびのびと活かせるところです。今年は、例年の文化祭のようにその個性を思う存分発揮できる文化祭ではなかったかもしれませんが、withコロナが浸透していき、コロナが落ち着いたときにはまた後輩のみんなでより良い文化祭を作ってくれると嬉しいです。(C.S.さん)
pickup!

栄光館の巨大絵画

例年は文化祭企画委員のみで巨大パネルイラストを作成していましたが、今年度は全校生徒で1つの絵を完成させました。ひとり一人の作成部分は小さくとも(10cm平方)、集まれば壮大な栄光館ができあがり、同女の一体感やパワーを実感できました。準備段階では上手くいくか不安でしたが、完成に近づくにつれ感動し、たくさんのお褒めの言葉を頂きました。なかなか1つの場所に集まれない状況ですが、絵画を完成させるということで1つになり、集まれて良かったです。(K.Y.さん)

学年やクラスごとに分かれて楽しむことになった今年の文化祭でしたが、巨大絵画という形で、「同女生全員で一つの作品を作り上げられた」という喜びを感じました。みんなが文化祭にかかわったんだという意識も生まれたと思います。(Y.K.さん)

全てが揃ったときに、あれほど大きい絵画ができて感動した。(W.I.さん)

みんなで1つのものを作る喜びと、自分が同女生の一員だと深く感じてもらえたと思う。(S.Y.さん)