大阪学芸高等学校附属中学校
DD進学コース
- 通常授業は他の生徒と一緒のクラスに所属して受ける。
- 放課後に行われる「DD進学コース」の講習(毎週300分/75分×4日)は、カナダBC州が定めるカリキュラムに基づく。
内部進学を保障
大阪学芸高等学校
国際科「DDコース」
- 国際科「DDコース」進学後は、大阪学芸高等学校とOsaka Gakugei Canadian International Schoolに同時在籍する形に。
- 定められた授業単位を修得すれば、カナダと日本の2つのディプロマ(卒業資格)を取得することができる。
- <参考> https://cocorocom.com/school/article/215
\ 目標とする進学先 /
- カナダ
- ブリティッシュコロンビア大学、ウィンザー大学、アルバータ大学 etc.
- イギリス
- ノッティンガム大学、ケンブリッジ大学 etc.
- 日本
- 国際基督教大学(ICU)、早稲田大学、上智大学 etc.
Teachers Interview
真の国際人に求められる
コミュニケーションスキルの養成を、中学から
Osaka Gakugei Canadian International School
校長 Michael Brown 先生
Osaka Gakugei Canadian International School
講習担当 Nathaniel Bellamy 先生
中学教育をベースに
高校でのBC授業を通して英語の運用能力を積み重ねる
中学に新設された「DD進学コース」の特徴を教えてください。
Brown 先生
次のステージにあたる大阪学芸高校の国際科には、日本とカナダ2つの高校卒業資格を取得できる「DDコース」があり、附属中学校の「DD進学コース」はそこへの進学を希望する生徒のために設けられました。過去においては、自分なりに勉強を頑張ったものの、残念ながら英語力が至らず、「DDコース」への進学を断念せざるを得ない生徒もいました。その点、「DD進学コース」では、中学入学時からカナダBC州が定める講習が行われますので、生徒全員が高校進学後に困らないレベルの英語力を身につけることができ、結果として「DDコース」への内部進学も保障されます。
中学の「DD進学コース」でも、高校と同様、カナダのBC講習が行われるのですか。
Brown 先生
その通りです。カナダのBC州が定めたカリキュラムを毎週300分(75分×4日)放課後に実施し、中学1年から段階的に英語で「聞く」「書く」「読む」「話す」の4技能を高めていきます。同時に、英語のコミュニケーションスキルやコラボレーションスキル、クリティカルシンキング(批判的思考力)の土台も養っていきます。
Bellamy 先生
日本の学校教育は世界的に見ても非常に優れていて、附属中学校で学ぶ生徒たちは普段の教科学習でしっかり学力の土台を築いています。「DD進学コース」では、その中学教育のベースの上に、ほぼオールイングリッシュで行われるBC講習を通して英語の運用能力を積み重ねます。ですから、単なる語彙力のアップに留まらず、ブラウン校長が話したコミュニケーションスキルなども実践的に高められます。
Brown 先生
コミュニケーションスキルやクリティカルシンキングを養う教育は、責任ある国際的な人物の育成を目指すカナダ・BC州がかねてより実践しているものです。その教育をグローバルな視点をもった「DD進学コース」の生徒たちに提供できるのは非常に意義のあることですし、BC州の認定教員である私たちも誇りに思います。
グループワーク中心の
コラボレーションスタイル授業を展開する
「DD進学コース」
「DD進学コース」では、具体的にどのような講習が展開されるのでしょうか。
Bellamy 先生
中学に入学した時点で生徒に多少のレベル差があったとしても、現状の英語力を駆使してコミュニケーションが取れるように努力することはとても重要です。「DD進学コース」の講習では、生徒同士、そして時に教員も一緒に加わって、グループワークを中心とするコラボレーションスタイルの講習を展開することに注力しています。さらに、自信をもってみんなの前で意見を述べられるようになるためにプレゼンテーションワークも実施します。
Brown 先生
コミュニケーションスキルを高めるには、「話す自信」をつけることが重要です。日本の生徒たちはどうしても“間違う”ことを恐れがちですが、私たち教員は、発音も文法も「ミスをしても構わない。間違うことから学んでいくんだよ」と伝え、“自信の種”を植えつけていきます。そこから「間違うことは悪くない」と認識できるようになれば、どの生徒も臆することなく発言できるようになりますし、そういう雰囲気を作ることを私たちはとても大事にしています。
Bellamy 先生
ですから、講習では教員が一人ひとりに積極的に問いかけ、どんどん質問するように促します。講習が始まる前も、終わった後も、わからないことがあれば気軽に職員室に足を運んでほしいと伝えていますし、それがコミュニケーションスキルを高めていくことにつながります。その土台を高校の「DDコース」に進む前段階の中学期に育めるように生徒たちを導いています。
中学入学時から行われる実践的な講習に、生徒が戸惑うことはありませんか。
Bellamy 先生
教員から英語で様々な問い掛けをしますが、それが生徒へのプレッシャーになってはいけないと常々思っています。ですから、グループワークをベースにして、まずは生徒同士で互いにコミュニケーションを取る時間を設け、そこから徐々に慣れていけるように教員たちは工夫します。英語で話すことにチャレンジしながら、どうしてもわからなければ確認のために日本語を使ってもちろん構いません。とにかく中学1年では、“英語で話し合う”ことに慣れる。それをもっとも重視しますから、無理に高いハードルの講習を行うことはありません。
Brown 先生
私を含め4人の教員が、Mathematics(数学)、Science(科学)、Language Arts(言語技術)、Drama(演劇)の講習を担当しています。もしそれらの科目を英語で深く究めるとなると、中1生には難しいですし、実際そのような講習は行っていません。4つの専門科目はあくまで英語のコミュニケーションスキルを高めるきっかけの題材で、その中でグループワークなどを行いますから、生徒たちは英語を楽しむ感覚でそれぞれの講習を受けられます。
全員が「英語力をどんどん伸ばしていきたい!」
という共通の思いをもっている
「DD進学コース」がスタートして1学期が終わりました。生徒たちの印象は?
Bellamy 先生
どの生徒も、とても意欲的に「DD進学コース」の講習を受けている印象です。入学した時から積極的に話すタイプの生徒もいれば、恥ずかしがり屋の生徒もいますが、確実に言えるのは全員が「英語力をどんどん伸ばしていきたい!」という共通の思いをもっていることです。その気持ちがあれば、2学期以降もさらに意欲をもって講習に臨めるでしょう。
Brown 先生
生徒たちの英語力は個々でレベルの差はありますが、全員が「DD進学コース」の入試をパスしているわけですから、「講習についていけない」ということはありません。ですから、本校を志望する小学生の皆さんは不安に思わないでください。私たち教員は、時に教えることが楽しいあまり、つい早口でしゃべってしまうこともありますが、常に生徒一人ひとりの表情を見ながら講習を進めており、理解が至っていないと感じれば必ず生徒に合わせてペースダウンします。そうして英語に慣れ、徐々に英語力が高まっていくと、さらに放課後のBC講習が楽しくなるでしょう。
中学の「DD進学コース」、高校の「DDコース」で学ぶ生徒たちに期待することはありますか。
Bellamy 先生
高校の「DDコース」の卒業生には、既に海外大学に進学した生徒もいます。ダブルディプロマを取得することで、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど、数ある世界の大学に入学できるチャンスが広がります。また、日本の難関大学に進学した場合でも、本校で培った英語力は授業のみならず、研究に携わる時にも有用なものになるでしょう。人生の中でずっと英語を使い続けられるように、中高の6年間、私たち教員は責任をもって教えますので、本校で学ぶ生徒たちは自分自身に期待して成長していってほしいと願っています。
Brown 先生
ダブルディプロマを取得できる教育環境があるのは非常にレアで、大阪学芸は日本で唯一無二に近い存在ではないでしょうか。日本の教育方式で勤勉さと努力する姿勢を身につけ、そこにカナダの教育方式でコミュニケーションスキルやコラボレーションスキルを高めていけば、間違いなく世界を舞台に活躍できるでしょう。将来を見据えて中高の6年間一生懸命努力すれば、世界の扉も、未来の扉も開かれます。ぜひ一緒に前進していきましょう。
\「DD進学コース」1期生の声/
放課後のBC講習はその場で完結、
普段のクラスと両立できます!
A.S.さん(中1)
将来海外の大学に進学したい夢があったので、中学から高い志をもって英語の勉強ができる大阪学芸に入学しました。別途放課後に講習があるので忙しい中学生活をイメージしていましたが、「DD進学コース」は定期テストもなく、1回ごとに講習が完結するので、その時にしっかり集中すれば大丈夫だとわかりました。グループワークがたくさんあり、ネイティブの先生と1対1で話す時間も多いので、一歩一歩着実に英語のコミュニケーションスキルを高められているとあらためて実感しています。
今は英検準1級を目指して頑張っています。絶対に中学の間に合格したいので、通学の電車では毎日単語集を開いています。そして高校ではさらに力をつけて、TOEFLでハイスコアを取りたいです。将来はGoogleなどのグローバル企業で働きたいです。
1コマ75分の講習は集中力が大事、
家でも常に英語に触れています!
R.S.さん(中1)
小学3年までエジプトのインターナショナルスクールに通っていたので、英語はいつも身近で大好きな言葉でした。「DD進学コース」を志望したのは、自分の英語力をさらに磨け、海外大学に進学する目標を叶えられると思ったからです。入学後、実際にBC講習を受けて気づいたのは、集中力をもって臨むことの大切さです。1コマ75分なので、途中の休憩時間には外の空気を吸ったりして気分をリセットし、後半の講習で再び集中力を高められるように努めています。
家ではNetflixで外国の映画を視聴するなど、常に英語に触れるように心がけています。身近な目標は、英検準1級の取得です。将来は国際弁護士かキャビンアテンダントになって世界で活躍したいです。