海城中学高等学校では、保健体育の1単位として週に1時間、武道(柔道または剣道)の授業が行われます。中学1年で生徒自身が柔道・剣道から選択し、高校1年まで継続する武道の授業は、身体を鍛え、技術を習得するだけではなく、武道の精神をもって成す人間教育が軸。海城の誇れる伝統として受け継がれてきた大きな意味があります。ココロコミュでは柔道と剣道を指導される2人の先生の思いと、自ら選んだ柔道や剣道に向き合って成長する生徒の言葉を紹介します。
着替えたばかりの柔道着の帯を締めながら、元気に柔道場に入ってきた中学3年生の柔道選択の生徒たち。すでに3年目ということもあってか、始業の挨拶も、前転、後転、伸脚、屈伸のほか、開脚前転・後転やブリッジなどのたっぷりと時間が取られた準備運動を軽々とこなしていく。
寝技練習やおさえ込み練習も実に活気があった。うまく行かずに苦笑いをしながら試行錯誤したり、何度も粘り強く組み合って模索しあったり、投げられた相手を寝転んだまま称えたり…。普段の良好な関係があってこそ成り立つと思える練習。相手を交代するたびにお互いの力量を見極め、自分がどう動くべきかを判断し、気を抜かずに実践に移していく練習は、単なる柔道の時間と言って片付けられない奥深さがある。
後半の乱取りでは、相手を変え、得意技で投げる。途中で何度か関根先生が柔道部員を相手に手本を見せるが、「早くやりたい」とうずうずしている様子の生徒も多く、解説が終わるなり急いで自分の場に戻り、即練習に入っていく。笑顔はあってもふざけるような生徒は一人もいない。ときに「これだ!」という納得の表情を控えめに見せる姿は美しい。
そうした技の習得に面白さを見出し、技を決めた瞬間の喜びを噛みしめながらも、取り組みをした相手の肩や背中を軽く叩いて心の傷みと身体の痛みをねぎらうような優しさを見せる。各所でドタンと大きな音が響く柔道場には、相手を思いやる新しい紳士を育むべく続けられる海城の柔道の時間があった。
大事にする武道、それが柔道
中学1年生の1学期に各3回ほど柔道体験、剣道体験の授業を受けて、その後に自分で選択を決めて、2学期から正式に授業が始まる形です。以前は高校3年生、その後高校2年生までやっていましたが、2年前から高校1年生まで保健体育科の授業として週1時間武道があります。
最初は6~7割が剣道を希望しますね。毎年、多くが保護者から「危ないから剣道を取りなさい」と話をされるようです。柔道には危険なイメージがあるようですが、体験期間に希望者数が逆転します。柔道は畳の上の運動で幅が広いので、「あれをやってみたい」「この技をしてみたい」となるようです。全く未経験の生徒が大半ですから体験しないと柔道がわからないのでしょう。しかも私は、「保護者に危険だと言われている」という話を生徒から聞くと、俄然やる気になるんです。「絶対に柔道を選ばせる!」と思ってやっています(笑)。
回転運動、そして怪我をしないようにする転び方など受け身の大事さを話して、投げる動作、抑え込む動作を少しだけ体験させます。投げずに相手を持ち上げたり、抑え込んだ相手が動かなかったりすると小柄な生徒が大喜びしますね。小さくても、力の使い方が正しければ相手を制することができるんだという体験をすると、多くの生徒が柔道の面白さを知るようです。
柔道の段位は費用がかさむので、全員に強制はしていません。昇段資格は満14歳以上のため、本校では最終学年の高校1年で初段に挑戦します。今年の高校1年生は130人中70人弱が受審しました。授業でどんどん技を習得することで、生徒には「黒帯を取りたい」という強い意思が芽生えるようで、高校1年の2学期最初に審査を受けて黒帯が取れたら、3学期は自慢げに黒帯をして授業に出てきます。
中学1年生は体力ですね。中学受験で本来身体の能力が伸びる時期に運動をしていない子どもたちなので、まずは体力作りを基本にします。加えて柔道の基本の受け身練習をメインにしますが、受け身だけでは楽しくないので少し実技を入れます。
中学2年生は実技の習得がメインになり、中学3年生で実践的な練習をしていきます。今日の中学3年の授業は、お互いが技を掛け合う「乱取り」で、基本ができていないと成り立たない練習です。
高校1年生では、順序と方法が決まっている段位試験に必要な形(かた)を習得します。形を身につけることで自分が普段やっている技にプラスになることもたくさんあるので、段位試験に関係なく、全員で形を練習します。
そして、すべての学年において柔軟性を高める準備運動をきっちり行います。特に中学1年生は運動をしてこなかった子どもたちが多いため、前転や後転ができない生徒もたくさんいます。そういう生徒たちの運動能力を高めたいと考え、準備運動は長めにゆっくり時間を取っています。ご家庭で太らないようにと食事制限されているという話も聞きますが、身体は基本ですから柔道を続ける4年間でより良い身体を作るための時間を取ってあげたいと思っています。
そうですね。保健で食について、体育でトレーニングについて話します。年齢が上がるにつれて身体作りに興味が湧いてきて、筋肉についての相談も多くなってきます。どうしたら背が伸びるかに始まり、高校生になるとウエイトトレーニングの話に及ぶこともあります。
武道は礼儀だと思います。特に柔道は畳の上での作法を知る機会であり、畳の上では必ず正座だというところから始めます。大人になって和室に通されて、いきなり尻をついて座ったら失礼だという話もしますね。
今、そういう礼儀はおろそかにされていますが、そんな時代だからこそ身につけさせたいと考え、しつこくやっています。家庭でも畳生活は減っていると思いますが、正座が痛くてできない、短時間でもきついという子が年々増えているので、日本に住んでいるからこそ、あえてきっちり指導することに意義があると思っています。
ほかにも柔道は相手を丁寧に投げないと怪我をさせてしまいますから、相手を思いやる気持ちを持ってもらいたいと思っています。投げ飛ばした時や失敗した時に相手の様子を全く気にかけないのではなく、声かけをする、怪我をさせないように今度はきちんと投げようと相手を思いやるといった、相手を大事にする気持ちを忘れないでほしいのです。
ただ、柔道は他の球技などより疲れますから、生徒たちの疲労度には配慮しています。コロナ禍で制限されていた時期を経て、生徒の体力が落ちていることを非常に感じます。コロナ禍で柔道ができなかった高校1年生だけでなく、中高全体的に筋力や持久力は低下していますから、様子を見ながら合間に服装を直し、呼吸を整える時間を取っています。
古い人間かもしれませんが、武道は日本らしさや日本を感じる貴重な時間ではないかと思っています。こういう時間がなくなると生活も思考も欧米化してしまうのではないかと感じますから、日本らしさの大事さも伝えたいですね。
海城の伝統であるとともに、男子なのでエネルギーが有り余っていますからどこかで発散する必要があります。そうしないと教室でどんどん暴れますから(笑)。中学1年生は床下にスプリングが入っている畳という名のマットで飛び跳ねるのが楽しいようで、ずっとジャンプをしています。
成長は、周りへの配慮がだんだんできるようになっていくことですね。何も考えずにぶつかっていたのが、相手を思いやってさっと避けられたり、少し距離を取ろうとお互いに言えたりする様子には成長を感じます。少しずつ大人になり、それが人としても良い方向に影響してくれればと思います。
小柄でも大きな相手におじけづかない
僕は母が中高で柔道をやっていたことと、小学生の頃から柔道の大会をテレビで見るのが好きで柔道に興味があったので、迷うことなく柔道を選択しました。先生が面白かったことも大きいです。
僕は中学受験時も活発に走り回っていたので体力に不安はなかったのですが、小柄なので柔道をやる前は皆についていけるかが心配でした。でも授業では体重が軽く身長が低くても大きな相手の動きや力を利用して投げられたので、柔道は自分に合っていると確信しました。
僕にとっての柔道の魅力は「柔能く剛を制す」。体が小さくても相手の力で投げられたり、自分の姿勢が崩れないようにしながら相手の動きに合わせることで組み合えたりすることがとても面白いです。相手を見ることも大切で、自分の出方次第で相手も変わることを知ったので、いつも勢いを失わずに相手に向かうようにしています。
柔道は礼儀を大事にしていて、毎回始まりと終わりに礼をします。そのおかげで僕も普段から挨拶をするようになりました。前まではおじけづいてできなかったことも、柔道をやるときのように相手を見て勢いをつけて向き合える力がつきました。
今後の目標は、黒帯を高1で取ること。そして自分の内面を磨き、相手に対して敬意と感謝を持って接することができるようになりたいです。
これからの自分も頑張れる
僕は中学1年から柔道部に入部しました。いろんな部を見学したのですが、柔道部の今高校3年の先輩や大学生になった先輩が勢いよく投げ込みをやっていて、「自分もこんな格好いい先輩になりたい!」と入部を決めました。そして授業も迷うことなく柔道を選択しました。
ただ、中学1・2年の頃は厳しかったです。投げても相手がドタっと落ちたり、自分がべチャっと崩れたりすることがよくあり、全然うまくいきませんでした。でも中学1年から筋トレを続けてきたことで筋力が付いてきて、中学3年になった今では姿勢を崩さずに投げられるようになり、柔道の面白さを感じられるようになりました。
柔道の魅力は、投げた時の気持ちよさです。試合で一本の技が入ったり、寝技でがっちり締められたりしたときは最高の気分です。それは体力をつけ、基礎をきちんとやってきたからできることです。
普段の生活にも柔道精神は生きています。例えば、授業や部活で毎回しっかり挨拶をすることで、挨拶が自然にできるようになりました。柔道で礼を重んじるようになって、相手に感謝を持つようにもなりました。
今後の目標は柔道の試合で勝ち上がって優勝すること。そして柔道部は活動日数が多く厳しい部活ですが、中学1年から高校2年まで逃げずにやり続けると精神面でも成長できて、きっと高校3年の受験勉強期間も勉強から逃げずに頑張れるのではないかと思っています。
剣道着姿で剣道場に現れた中学3年生の剣道選択の生徒たち。共用の竹刀や防具を取って自分の位置に正座すると、面は右手に竹刀は左手に置き、準備に取り掛かる。胴を自分の身体に取り付け、ずれないように紐で結び付けていくが、身体に紐を結んで固定することに苦戦する生徒は少なくない。しかし、装着に時間をかけるのは剣道の授業で大切にされていることだそうで、全員が揃うまで姿勢正しく静かに生徒たちは待ち続けた。その後、挨拶から準備運動が始まる。竹刀を持ってストレッチや素振りをした後は、もう一度正座をして、面や甲手を、時間をかけてきっちりと装着した。
2人組を次々交代していく練習では、「面!」「ヤァー!」と大きな声と、竹刀がぶつかる激しい音があちこちで響く。馬場先生は生徒たちの合間を動いて、あちこちでアドバイス。ときに剣道部員を相手に具体的な手本も見せてくれる。大きくうなずいて、それぞれに実践していく生徒たち。静かに相手を見切り、秘めた闘志をぶつけ合う。間合いの攻防を繰り広げ、一瞬の隙を見極め反応することを、繰り返す練習の中で習得していく。
一方で竹刀を相手の腕や足に当てると慌てて謝る姿や、自分が竹刀を勢いよく振りすぎておじけづいた相手を気遣う様子など、剣道でこそ身に付けられる相手への配慮が見え隠れする。相手への信頼があるからこそ、振り下ろされる竹刀を受け止める勇気がもてるようにも感じられた。
海城で受けつがれる武道。その一つである剣道の目標は、人としての成長であり、礼儀作法や正しい姿勢を含め、人間力の育成のためにも必須の授業であることがよくわかった時間だった。
剣道で尊重・敬意・配慮を養う
どちらかというと、運動に少し苦手意識がある生徒が剣道を選んでいるかもしれません。保護者から「礼儀作法が身につくから剣道にしなさい」と言われたという生徒や、「柔道で投げられるのは嫌だ」という考えで剣道を選ぶ生徒もいますね。
剣道の構えや動き方を教えて竹刀や木刀を持たせ、振り方や竹刀を受けながら打つといった簡単なことを教えます。剣道の楽しさを少しずつ伝えるための体験期間ですね。その後剣道か柔道のどちらかを選択して、高校1年まで途中変更はしないスタイルで武道の授業が続きます。剣道や柔道を取り入れる学校はありますが、4年間も継続する学校は少ないと思います。
中学1年生は、道着と袴をきちんと着装することから始めます。日常でも紐を結ぶことは減っていますが紐をしっかり結べない生徒は多く、できないよりはできる方が絶対にいいと考えて、時間をかけて丁寧に指導しています。
そして、「面」「小手」「胴」といった基本の振り方を覚えますが、武道をなぜ授業に取り入れているのかをしっかりと理解させ、納得のうえで剣道に向かうようにしています。日常生活では竹刀を持って相手を打つということはありえないこと。身だし並みを含めて基本的な竹刀の持ち方、構え方、剣道での体の動かし方を習得して、最終的に何を身につけてほしいのかを話します。
中学2年生になったら実際に打ったり、打たせたりします。防具は一度に全部つけず、最初は胴(どう)と垂(たれ)だけで、次に甲手(こて)をつけて握り方に慣れます。竹刀を素手と甲手を着けて持つのとでは全く感覚が違いますから少しずつ慣れ、1年生での基本的な打ち方を引き続き身につけながら徐々に技を覚えます。
中学3年生になるといろいろな技とその応用を、高校1年生になったら試合も行います。4年間のプランを我々教員側で考え、生徒の成長度合いも見ながら進めています。
目標は持っています。初段取得を目指して希望者を募り、高校1年生で審査を受けます。剣道の場合は初段の前に1級を取る必要があり、その段階を踏むハードルが生徒には高いようですね。高校2年まで武道があった数年前で、130人前後のうち30~40人が受審しました。
それはありますね。それがなぜ武道の授業をやるのかにつながります。例えば相手を交代しながら練習をすると、自分よりも剣道が苦手だろうと思う相手や自分よりも身体が小さい相手にも当たります。その時は、手を抜くのではなく力を加減する。相手をよく見て、苦手な子も勇気を振り絞っていることに気づく。普段は運動が苦手だと言っていても自分がやれることを一生懸命やっていることを認める。それが大事だと伝えています。
日常生活で相手を叩くことは絶対に許されませんが、剣道の場合は竹刀を使って相手を叩き、防具をつけていても衝撃があります。外ではただの暴力行為になることが、どうして剣道では許されるのか。衝撃を許し、不快に思わせないのはなぜなのか。その理由は、相手に対する敬意があるからです。それは剣道に限らず、日常にもつながることで、武道の授業が剣道の上達を目指す時間ではないことは、最初から生徒に話しています。
武道でも部活や個別に道場でやっている人は、敬意を持ったうえで試合に出て活躍したいという思いでやっています。私自身も部活指導と授業指導は違い、部活の場合は「試合に出たい。勝ちたい。勝つためにはどういう努力しなければいけないか」も教えます。その結果負けても自分が培ったものが、その後の何かに役立ってくれればという指導です。
授業は勝ち負けよりもベースとなる「相手に敬意をはらえるか」に重点を置いています。挨拶や着装についても押し付けるわけではありませんが「ちゃんとやろうよ」とたまに注意しますね。例えば、面の紐をしっかり結べず面がずれると、本当に危険です。今日の授業でも防具をつける時間は長く取っていましたがあれが平常で、着装を細かく見ながら時間がかかってもきちんと準備することを基本としています。
特にこれというものはないですが、伝えたいことは変わらないと思います。今も昔も竹刀を持って相手を打つ、打たせる痛みを勉強してほしいですね。ただ私も海城に来て35年になりますが、30年前と今の生徒は少し違います。今は打たれ弱い子が多く、言葉に対しても打たれ弱いので、声のかけ方は気を付けています。また、運動能力も変化していますから、今に合わせた指導や進度に気をつけています。
受験勉強には直結しないかもしれませんが、学校生活を送る上で、そしてこれからの人生を送るうえで大事なことを、武道を通して伝えたいと思っています。剣道は相手を尊重しないと成り立ちませんが、それは日常においても同じこと。尊重・敬意・配慮を養うためにも、やはり武道は海城の中で必要な授業だと思ってやっています。
海城は友達同士の小さないざこざはありますが、殴り合って喧嘩をすることがほぼありません。それは海城が武道の授業だけではなく、いろいろな行事や活動を通して人間形成を伝えている学校だからこそです。その一つとして武道の精神も彼らに浸透してくれていると信じたいです。
中学1年の体験時に、防具をつけ竹刀を持つ格好良さに引かれて剣道を選択しました。
剣道の魅力は、自分と相手で「心を合わせる」ところ。相手が動いたと思ったら自分も動く“間合い”が重要で、相手を見て心を通じ合わせなければうまくいきません。そもそも自分は剣道をやったことがなくて、剣道着の着方から教えてもらったので、いろいろ工夫しながら自分で剣道というものを理解していく必要がありました。最初は体力も全く無く自信を持てなかったのですが、一生懸命続けていると、中2の後半あたりになって足の動かし方や竹刀の持ち方で急にピンと来るものがあって、ようやく「楽しい」「自分に合っている」と思えるようになりました。
剣道の授業には、他の人と組んでやる試合形式のような時間があります。その時に気持ちよく「面!」「小手!」と言って打てるように頑張り続けたいと思います。國井くんには及びませんが、今、徐々に剣道が楽しく、気持ちよくなってきているところです。剣道を通して相手を見て、向き合って、落ち着くということもできるようになったかもしれません。勉強面においても剣道での集中力を生かせるようになってきたと思うので、今後も剣道で得られたことを生かしていきたいです。
僕自身、細身で背が高く、あまり運動をやってこなかったので筋力が無く、柔道のような激しい運動は厳しいと思って剣道に決めました。剣道は小学生のときに少し触れたことがあったことも選択理由の一つです。その後、中学1年の11月に馬場先生から誘っていただいて剣道部にも入部しました。
剣道を続けることで、昔から少し悪かった姿勢を正すことにつながりました。「遠間」といって遠いところから先に相手を攻めることも、背の高い自分には向いていますから強みになっています。何より剣道の魅力は、剣道の道を通して人間形成をするという剣道の理念。僕はその考えが好きで、そこに一番引かれています。
部活も含めた話になりますが、剣道の面をつけると僕は気が引き締まります。朝、眠い状態で登校してきても面をつけると1日が始まったと思え、その後の勉強も集中できますから、メリハリをつけられるのです。そのときの良い気分はうまく言い表せません(笑)。
今後の見える形での目標としては、今は剣道二段なので高2までに三段まで昇段したいです。内面的な目標としては、やはり武道は礼節と人間形成が重要だと思うので、周りの人に礼を尽くし、自分自身も剣道を通して学んだ人間力を発揮できるようにしたいと思います。