
これまでに36名の生徒が奨学金適用で留学清教学園『松村グローバルスカラシップ』とは
かつてPTA会長を務めた清教学園関係者の寄付により設立された奨学金制度。半年留学を希望する生徒を対象に2015年度からスタートし、2021年度以降はターム留学を希望する生徒たちにも適用を拡大。一定金額が給付される(留学先・期間に即して上限額あり、返済不要)。現在の適用対象は、中3生と高1生。これまでに半年留学とターム留学を合わせて計36名が海を渡っている。
- 派遣国
アメリカ
オーストラリア
ニュージーランド
カナダetc.
“奨学金”適用「ターム留学」体験談

中学生の時に留学したい!
その希望を叶え、海を渡った3人の清教学園生
留学志望 ⇒ 奨学金決定留学してみたい!中3で絶対チャレンジする!
― 中学3年でターム留学に行こうと思ったきっかけ・理由を教えてください。
Hさん学校から奨学金を頂いて留学できる対象が中3と高1だったことも理由の一つですが、どの学年で行くのが一番よいのかを考えた時、高校生になるとやはり勉強が忙しくなるので、中学で行くことができればベストだと思い中3で挑戦しました。
Kさん清教学園に入学した一番の理由が“留学できる”ことでした。他の私立校だと高校で留学プログラムが組まれることも多いのですが、清教学園は中3の3学期にターム留学ができ、さらに選考をパスすれば奨学金を受けられるので、入学前から「中3で絶対チャレンジする!」と決めていました。
Aさん入学前から語学研修や留学制度があることは親から聞いていました。中3の最初に学校から説明会があり、そこで奨学金を受けてターム留学に行ける制度があると知ったことでスイッチが入りました。
― 奨学金適用の合否は、どのような審査や選考を経て決まるのですか。
Kさん中3の4月にまず全体的な説明会があり、その後、奨学金を受けて留学を希望する生徒のエントリーが始まります。一次審査として志望動機や理由、留学後の自分をテーマに作文を書き、そのあとに最終審査として面接があります。
Aさん面接は先生1人に対して生徒5人が答える集団面接のスタイルで、かなり緊張しました。でも、気合いを入れて挑みました。
Hさんしかも面接をしてくださる先生は、英語の先生でもある校長先生で、日本語と英語の両方でいろいろ尋ねられるのでとても緊張しました。
― 審査をパスし、奨学金を受けてターム留学ができると決まった時の気持ちは?
Aさん合否の知らせは書類で受け取り、封を開けて“合格”とわかった瞬間、本当に留学できることへの期待と不安で「どうしよう!?」という気持ちが入り混じりました。思わず泣いてしまいました(笑)。
Hさん私は、届いた封筒を母が先に開けてしまっていたんです(笑)。帰宅時に「奨学金を受けられるよ!」と聞き、自分が望んだ通り中学の間に留学をさせてもらえることに感謝の気持ちと嬉しさがこみ上がりました。
Kさん私は留学先にアメリカを希望していました。ただ、アメリカは少し費用が高いので、もし奨学金を受けられなかったら他の国に変更することも家族と話し合っていました。ですから奨学金を受けてアメリカに留学できると決まった時は本当に嬉しくて、母も「アメリカでしっかり頑張ってきなさい!」と大喜びでした。
留学準備 ⇒ いざ現地へ不安が多少あったとしても、行く前は期待しかなかった!
― ターム留学に行けることが決まると、さらに英語の勉強に力が入りましたか。
Aさん家では英訳された日本のアニメをYouTubeで見ながらディクテーションの練習をしたり、日本で学ぶ英語と英語圏で使われる英語の違いなどをノートに書き出したりしました。さらに、留学の直前にネイティブの先生と会話ができるオンライン講座を学校が用意してくれたので、それも受講して英語に慣れるようにしました。
Hさん私も学校が用意してくれたオンライン講座で英語に慣れました。また、留学する前月に本校に来た留学生を私の家がホストファミリーとして受け入れることになり、私が行くオーストラリアから来た生徒だったので、現地でしか使われないスラングや流暢に英語を話すコツなどを教えてもらいました。
KさんESS部に入っていたので、クラブ活動の場も有効に活用しようと思いました。留学ではまわりに日本人がいない環境に身を置き、自分の意見を英語できちんと伝えることが当たり前になります。日頃からその意識をもち、「自ら発言する」「自分の言葉で相手に伝える」ことがしっかりできるように、特に英会話のスキルを高めました。
― 1人でターム留学に行くにあたり、どんな不安や期待がありましたか。
Kさん私の家族は普段からネガティブな発想がなく、留学に関しても「行っておいで!」と快く背中を押してくれたので、事前に不安を感じることは一切ありませんでした。ESS部では普段から顧問であるネイティブの先生と英語で話していましたから外国の人に対する親近感はありましたし、食べ物も私はどの国の香辛料もOKなので、行く前から期待しかありませんでした。
Aさん英会話に関しては、プライベートで通っている英会話教室でネイティブのスタッフと普通に話していたので大丈夫だと感じていました。ただ、初めて会うホストファミリーやホームシックのことを考えると、多少不安な気持ちにもなりました。現地校でどんな生徒と出会えるかは心配よりも期待のほうが大きかったです。
Hさんやはり留学すると現地校で過ごす時間が長いので、友達ができなかったらどうしようという不安はありました。楽しみにしていた部分は、ホストファミリーとの出会いです。自分から積極的に話せば、海外の人は良い意味で気を遣わずに接することができると思っていて、コミュニケーション力を高められる機会にもなるので、成長できるチャンスだと捉えました。
― ホームステイ先でのコミュニケーションで心がけたことは?
Kさん日本でも外国でも、やはり挨拶はコミュニケーションの基本ですから、朝起きた時も、帰宅した時も、自分からホストファミリーに元気に声をかけるように毎日心がけました。
Aさん私も挨拶を大事にして、それ以外は、学校から帰るとその日にあった出来事を自分から積極的に話すようにしました。その習慣がつくとホストファミリーからも「今日はどんなことがあったの?」と興味津々に聞いてくれて、話がどんどん広がりました。
Hさん私はホームステイの初日にホストマザーから「その日にあったことは必ず話してね」「たとえ辛いことがあっても、良い記憶をたどって塗り替えれば、1日を楽しい気持ちで終えられるから」と言っていただきました。それが心にしみ、日本ではそういう考え方の人に出会ったことがなかったので、ホストマザーの言葉に感謝して毎日いろいろ話しました。
アメリカ El Capitan High school留学Kさん
ニュージーランド Onehunga High school留学Aさん
オーストラリア Reynella East College留学Hさん
現地校の学び ⇒ 帰国後の成長留学でパワーアップ
前向きになり、細かいことは気にしなくなった!
― 留学中の約3カ月間、現地校ではどのような学校生活を送りましたか。
Aさん通い始めて、最初は少し驚きました。清教学園は教室に整然と個々の机が並んでいますが、ニュージーランドの学校はグループワークをする時に使うような大きなテーブルに4~5人の生徒が集まって授業を受けます。授業中の雰囲気も自由で、先生が怒ったり叱ったりしても生徒はあまり気にせず、中には反論する生徒もいて、「海外の学校は違う!」と感心しながら過ごしました。
Kさん留学前にアメリカの現地校への希望を聞かれた時、ダンスなどの課外活動も楽しめる学校を望みました。そして、実際にその通りの学校に通うことになり、私に付いてくれたバディと一緒にダンス、音楽、体育、スペイン語などの授業を楽しく受けることができました。バディとは留学期間中ずっと仲良しで、彼女を経由して友達がたくさんできました。
Hさん私が通ったオーストラリアの現地校は、すべてにおいてペアワークが基本でした。清教学園では探究活動の際にそうしたスタイルで学びますが、現地校はどの授業も常にペアで話し合い、まわりの生徒ともディスカッションするのが当たり前。それがすごく新鮮で驚きました。
― 留学を経験して自分が成長できたと感じることを教えてください。
Kさんアメリカに滞在中はホストファミリーや友達から何かに誘われると、必ず「やる!」と返事をして、いろいろなことにチャレンジしました。それによって積極性が身につき、帰国後も面白そうなプログラムや挑戦できる機会があれば、自ら進んで応募するようになりました。“何でもやってみよう”の精神は間違いなく培われたと思います。
Aさんニュージーランドで英語を話す時は、文法が正しいとか間違っているかを気にせずに、その場のノリを優先していつも以上に高いテンションで友達とコミュニケーションを取りました。もともと人と話すのが好きでしたが、留学したことでさらにパワーアップしたと感じています。
Hさんオーストラリアへ留学する前は、大阪でいう“気にしい”のタイプで、細かなところまで気になることがよくありました。でも今は、先ほどお話しした素晴らしいホストマザーと出会えたことでポジティブ思考になり、細かなことにあまりこだわらなくなりました。帰国後、親からも「前向きになったね!」と言われたので、そこは成長できたと思います。
― 留学した経験を生かし、今後どのような進路や将来像を考えていますか。
Kさんアメリカへのターム留学中は本当に楽しく、充実した毎日を送ることができたので、この経験を生かしてこれからもっともっと成長したいと思っています。大学に進学したら長期留学に挑戦し、可能であればいろいろな国に行き、そこでしかできない経験をたくさん積みたいです。将来的にはそうして自分が経験したこと、学んだことを多くの人に伝え、刺激を与えられる人間になりたいです。
Aさん子どもの頃から英会話教室に通わせてもらい、今回ニュージーランドへのターム留学も経験させてもらったことで英語は一番得意な教科になったと感じていますし、今後、英検もさらに上を目指して頑張りたいです。それが大学入試だけでなく自分のキャリアにプラスに働くと思うので、将来は英語力を生かしてグローバルな企業で活躍したいです。
Hさんオーストラリアへ留学する前は、自信がないながらも「将来は英語を使う仕事に就きたい」という気持ちを“少し”もっていました。でも留学を経験した今は“少し”ではなく“絶対に”と強い気持ちを抱けるようになりました。大学は長期の留学プログラムがある大学を目指し、卒業後も海外で働けるスキルを磨ける学部に行けたらと思っています。充実した今回のターム留学の経験をムダにしないように頑張りたいです。
清教学園・担当者のコメント
本校の奨学金制度『松村グローバルスカラシップ』で留学を希望する生徒は、年々増える傾向にあります。審査・選考があるため希望者全員に適用されるわけではありませんが、エントリーにあたり「英検○級以上」といった条件は設けていませんから、意欲のある中3・高1生は誰でもエントリーすることができます。留学直前には学校がオンライン英会話の準備プログラムを提供して学習をサポートしますが、基本的に留学を希望する生徒は学校以外の場でもさらに自らの英語力を磨く努力をしています。そこは「さすが清教学園の生徒!」と感心してしまいます。
本校には、ほかにも、中3の秋に全員が参加する「オーストラリア・グローバル研修」や、中・高とも長期休暇中に海を渡る希望制のプログラムなどが豊富にあります。いずれも語学面だけでなく人間面の成長につながる学びですから、入学されたらぜひ積極的にチャレンジしてください。