同志社女子中学校・高等学校

先輩が優しくサポート 憧れが膨らむ オープンキャンパス

イベントレポート
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同志社女子中学校・高等学校 先輩が優しくサポート憧れが膨らむオープンキャンパス
同志社女子中学校・高等学校 先輩が優しくサポート憧れが膨らむオープンキャンパス
京都御所の北側、同志社大学・同志社女子大学と同じ今出川校地にキャンパスが広がる同志社女子中学校・高等学校。中高一貫の女子校である同校では、年間を通じて入試説明会や学校見学会などの入試イベントが開催されています。なかでも最も内容が充実しているのが、6月に開催されるオープンキャンパス。高校2・3年生の有志からなる広報サポータースタッフが支えるオープンキャンパスの様子をレポートします。

雅かつ自由な校風を感じる全体会

京都地下鉄「今出川駅」または京阪「出町柳駅」から徒歩10分程度にある同志社女子中学校・高等学校(以下同女)。オープンキャンパス当日はあいにくの雨にもかかわらず、小学生・中学生とその保護者が列になってキャンパスへ向かう姿が見られました。参加者は正門前を入ってすぐの栄光館で、受付を済ませた後、中高1500名以上の全生徒が集うことが可能なファウラーチャペルに入りました。

オープンキャンパスの始まりを飾ったのが、マンドリンクラブによる歓迎演奏。約30名の高校生部員が、ピノキオの「星に願いを」から始まるディスニーメドレーを披露し、マンドリンならではの澄んだ音色で観客を魅了しました。

次に、校長の中村久美子先生が壇上へ。京都初のキリスト教女子校として始まった同女の歴史や理念、毎朝の礼拝を通じて育まれる同女の精神を紹介し、「私たちが大切にしている“目には見えない”学校風土を感じてください。このオープンキャンパスが良き出会いの場となることを祈っています」と挨拶を締めくくりました。

続いての「礼拝体験」では、実際に同女で毎日行われている礼拝を体験します。この日は「賛美礼拝」ということで、聖書朗読のあとにパイプオルガンの演奏を聴きました。歴史あるチャペルに響き渡る荘厳な音色に、来場者も驚いているようでした。また、お祈りや聖歌隊の歌声によって、厳粛な気持ちで礼拝を終えることができました。

綺麗な校舎で、授業を体験

全体会の後、ファウラーチャペル(中学入試)と静和館ホール(高校入試)では引き続き学校説明会が行われます。ここで小学生は保護者と分かれ、事前に申し込んだ体験授業に向かいます。小学生を誘導するのは高校生サポーターの生徒です。時にやさしく話かけながら、希望館や静和館のそれぞれの教室に案内していました。

国語、数学、社会、理科、英語、美術、家庭の7教科で開催された、30分の体験授業。英語では、ネイティブ教員も交えて自己紹介に挑戦しました。

理科では2つの体験授業がありました。ひとつは「ミクロの世界へようこそ!」で、タマネギの細胞や岩石の組織を一人一台の顕微鏡で観察します。プレパラートを動かしながら、熱心に観察していました。先生のサポートを受けながら、少しでもよく見ようと片目を隠して見入っている姿が印象的でした。

もうひとつの「電気の力でメッキをしよう!」では、銅板に好きな絵を描いたあと、ニッケル板と共にビーカー内の液体に漬けて、直流電気を流してメッキを施しました。2分ほどで、銅の表面にニッケルがメッキされ、描いたイラストがよりよくわかるようになりました。原理の説明を受けながら、化学の面白さに目を輝かせていました。

数字では、「0と1ですべてが分かる!」をテーマに、数字カードを使って誕生月や誕生日を当てるゲームで数の奥深さを知りました。家庭科ではポプリを入れたサシェ(香り袋)作りに挑戦し、楽しそうに過ごしていました。

憧れの先輩に出会えるクラブ体験・見学

小学生・中学生だけでなく、保護者も大いに楽しんだのが、クラブ体験・見学です。同女の全32クラブのうち23クラブがさまざまな企画で参加しました。

アーチェリークラブ

雨の中でも賑わっていたのがアーチェリークラブです。部員たちは「試合に出たい」、「記録会で何点以上取りたい」など、それぞれの目標を持って練習し、記録会で自己ベストの更新を目指しています。「努力を続けられる人間になりたくて、努力する習慣をつけるために練習しています!」と語る部員もいました。小学生たちは1メートルほどの近距離からの射撃に挑戦。高校生の部員のサポートを受けながら、的に矢を当てる爽快感に歓声をあげていました。

Aさん部長コメントAさん

アーチェリーは珍しいスポーツなので、ぜひ挑戦してみてほしいです。ほぼ全員が初心者から始めるので安心してください。体幹が鍛えられるのでバランス感覚も良くなります。

ワンダーフォーゲルクラブ

女子校では珍しいワンダーフォーゲルクラブでは、部員がこれまで登った山を紹介し、参加者に気になる山に投票してもらうコーナーから、テント体験や登山用のバックパックの重さを試すコーナーまで、さまざまな企画が行われました。山道具クイズでは、正解者に登山中のクッキングで楽しめる山スイーツが振る舞われ、喜んで頬張る小学生の姿が見られました。

Sさん部長コメントSさん

運動部ですが、ゆったりとした雰囲気のクラブなので、運動が得意でなくても安心して入部できます。登山ではテント泊や山での調理など、普段はできない体験ができて楽しいです。

管弦楽クラブ

希望館2階のアトリウムでミニコンサートを開催したのは管弦楽クラブです。中高一緒に活動するクラブですが、この日は高校生メンバーが「ハウルの動く城」のテーマ曲などを演奏しました。吹き抜けのアトリウムを上階から覗いて演奏を楽しむ小学生・中学生や保護者の姿も見られました。コンサート後は、部室での演奏体験も行われました。

Sさん部長コメントSさん

実は部員のほとんどが楽器初心者で、学校から楽器を借りている部員が大多数です。自分たちのやりたい音楽を作ることをモットーに、部員の団結力がとても深まるクラブです。

写真クラブ

アトリウムには写真クラブのブースもありました。よみうり写真大賞や全日本写真展など、中高生も参加できる著名な大会での受賞作品が展示されています。キャンパス内のステンドグラスを背景に撮影会も行い、プリントアウトされた写真を嬉しそうに受け取る小学生と保護者の姿が印象的でした。

Sさん部長コメントSさん

写真クラブでは夏休みなどに2泊3日の合宿で作品を撮影します。学外に遠征して、他校の写真部と撮影会を行うこともあります。新しい写真の撮り方や楽しみ方を見つける体験ができます。

クラブ体験・見学の時間には、ガリラヤ(食堂)で中高生徒会執行部による学校生活の質問会が開催され、先輩の生の声を聞きたいという小学生・中学生や保護者で賑わっていました。また、広報サポーターや各クラブの部員に積極的に話しかける小学生・中学生や保護者の姿も見られました。

オープンキャンパスや説明会で
同女の楽しい雰囲気を感じてほしい!

オープンキャンパスを裏で支えていたのが、高校2年生・3年生の有志からなる広報サポーターです。その思いを聞きました。また入試センターの先生2人にもコメントをいただきました。

Students’ Comments

Students’ Comments

広報サポーター Kさん(高3)

広報サポーターは、高校1年生と高校2年生の終わりに募集され、やりたい人が自主的に参加する組織です。現在、メンバーは70名ほどです。私は高2と高3の2年連続で参加し、オープンキャンパスや説明会、見学会などのイベントで、受付や誘導、質問対応、キャンパスツアーを担当しています。広報サポーターとして心がけているのは、小学生や中学生に同じ目線で話しかけることです。私自身、小学生のときにオープンキャンパスで優しく接してもらった先輩が印象に残り、後日再会した際には「あの先輩だ!」とすぐにわかりました。そのように記憶に残る先輩になりたいと頑張っています。
オープンキャンパスや説明会では同女の良いところや「好きな場所はどこですか?」といった質問をよくされます。私のおすすめの場所はアトリウムです。教員室が近く、通りがかりの先生と気軽に話せるため、質問もしやすいです。同女の魅力は、自分らしく過ごせる自由な学校生活です。誰もが自分のペースで過ごし、周りと仲良く過ごせるので楽しい学校ですので、ぜひオープンキャンパスや説明会に来て、その雰囲気を感じてみてください!

広報サポーター Mさん (高3)

私はボランティア活動が好きで、奈良の「なら燈火会」や、イベントのサポートなどをしています。そこで、高校1年生の終わりにあった広報サポーター募集を見て迷わず応募し、高校3年まで続けています。今日のオープンキャンパスでは、学校外での案内、校門での挨拶や体験授業への誘導を担当しました。目を見て笑顔で話しかけることを心がけました。また社会の体験授業では、急遽人数が足りないチームに加わり、緊張している小学生に声をかけながらゲームを盛り上げました。
オープンキャンパスやイベントで広報サポーターを見かけたら、在校生ならではの情報もあると思うので、気軽に質問してください。クラブ活動についての相談も大歓迎です。「クリスマス・ページェント」などの学校行事の内容についてもお話しできます。
同女の魅力は、先生との距離が近く、授業や進路相談をしやすい点です。また、私服で通えることも特徴で、それぞれが自分らしい服装で登校しています。その雰囲気もぜひチェックしてみてください。

Teachers’ Comments

Teachers’ Comments

入試センター 谷口美都子先生

本校では年に数回学校見学会を開催しており、最も規模が大きいのが6月のオープンキャンパスです。全教職員と多くの生徒が参加し、礼拝体験や体験授業を行うのもオープンキャンパスならではです。校内では、教員や広報サポーターだけでなく、クラブの部員や生徒会の生徒へも自由にご質問・ご相談していただけます。本校のオープンキャンパスや見学会で優しく接してもらったという自身の経験から活動に参加している生徒もいます。小学生や中学生の皆さんにとって、学校の雰囲気や生徒たちの様子を知っていただく良い機会となれば嬉しく思います。

入試センター 山本直子先生

6月のオープンキャンパスでは、高校入試を希望する中学生向けの説明会も開催しています。全体会は小学生と合同ですが、その後の高校説明会では高校入学の在校生へのインタビューなど、中学生向けの企画を行っています。共学校に通っている中学生からは、女子校の雰囲気についての質問をよく受けますが、それも来校して実際に感じてもらうのがいちばんだと思います。学校生活のことは、広報サポーターや高校から入学した生徒にも質問していただきたいです。授業のスピードやクラブ活動のことなど、本音を聞くことができるでしょう。ぜひ、同女の雰囲気を感じるためにご参加ください。

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